ボンバーマンジェッターズ
ぼんばーまんじぇったーず
近所の星から宇宙の果てまで、参上しますジェッターズ!!
テレビ東京系列で2002年から2003年まで全52話が放送された。
ボンバーマンにおいて純粋なTVアニメはこれが初(爆外伝はあくまでビーダマン)となる。また、シリーズで本編ゲームとアニメのタイアップが強く行われたのも今回が初めてである。
しかしゲームとアニメで共通するのは声優やメインのキャラクター構成くらいで、ゲームとアニメではまったくと言っていいほどにストーリーもキャラクター設定も異なる。
主人公シロボンを中心に、基本的にはギャグやコメディー路線の作品であったが、シリアスなストーリー展開もあったり、伏線もはられていたりと、視聴者を虜にした。
特に後半からは、前半でのほのぼのギャグとのギャップ、シロボンの成長やそれまでにばら撒かれた伏線が次々と連鎖していき、最終回への怒涛のシリアス展開へと発展していく。
また後半のOP『ホップ!スキップ!ジャンプ!』は、本編の内容と驚異のシンクロ率を持っており、歌詞の秀逸さもあって「隠れたアニソンの名曲」としても知られる。
ボンバーマンのキャラクターデザイナーで、本作にもキャラクター原案として携わった水野祥司や脚本を担当した前川淳によると「自分たちが昔、心を躍らせて見たマンガ映画の復活」「子供に見せたい番組」をコンセプトとして制作されており、シロボンの成長や登場人物達の心情描写も丁寧に描かれている。
DVDボックスは早くから入手困難となっており視聴環境が少なかったが、2016年2月、ついにファン待望のBDボックスが発売することとなった。特典として、登場人物達が勢揃いした新録のドラマCDが制作されている。
影の薄いゲーム版
本作はPS2・ゲームキューブのマルチプラットフォームでゲーム化もされている。しかしアニメが高い評価を受けている反面、ゲームの知名度は薄い。というよりこれが商業的な大失敗を物語っている状態なのである。
というのもこの作品はハドソンが最後の花火と言える程、シリーズの再起をかけた作品であり、だからこそハドソンも強力なタイアップを打ったのである。
が、放送当時、序盤はアニメの知名度がかなり薄かった。かと思えば中盤以降は評価を上げてアニメの印象があまりに強くなりすぎてしまい、ゲームの存在感が一気に薄れてしまった。おかげで本来主力商品となるゲーム版は、たくさんCMを打っていたのに売れなかったのである。
外伝としてマイティが活躍するゲームボーイアドバンス用ソフト「ボンバーマンジェッターズ〜伝説のボンバーマン〜」は、ハドソン曰く業界初のアニメ版ストーリーと密にタイアップした作品だったのにもかかわらずである。ちなみにこのゲーム、1話と2話の間に起こった空白期間を埋める作品という触れ込みだが、アニメ版のストーリーとは噛み合っていない部分も存在する(『伝説のボンバーマン』ではマイティが戦艦アームジョーで消息を絶っているが、アニメではアームジョー破壊後にヒゲヒゲ団の基地の一つに行き消息を絶っているなど)。
アニメ版とゲーム版は、近い年代の作品で言うとまるでギャラクシーエンジェル状態なのだが、この試みは子供向けのタイアップとしてはうまくいったとは言えなかった。それが売上に響いてしまったのである。
一時期本作の扱いが非常に悪く、幻かのように語り継がれていたのは、ハドソン消滅と合わさったうえ、商業的な失敗があったためであろう。
「宇宙に一つしかないもの」を奪いまくる宇宙窃盗団ヒゲヒゲ団に対抗するため、Dr.アインが組織した正義の部隊、それがジェッターズである。行方不明になった兄・マイティに代わりジェッターズに入団したシロボンはヒゲヒゲ団相手に今日も大立ち回り!
だが、その背後では謎の陰謀が渦巻いていた・・・・。
ジェッターズ
主人公でボンバー人の男の子。伝説のボンバーマン:マイティの弟であり、コネでジェッターズに入団した。性格はお調子者で若干ヘタレ。色々と問題はあるが、生来の優しさとガッツで成長してゆく。
ジェッターズのリーダーを勤める女の子。シロボンの居候先であるラーメン屋さん「夏海館」の看板娘。気が強いが面倒見の良いお姉さんである。
ジェッターズの古参メンバー。マイティの親友であり、彼が行方不明となった後も影からずっと探していた。短気でぶっきらぼうだが、真心のある兄貴である。
アインが作った万能サポートロボット。関西弁でけたたましく喋くる。ボンゴに改造されまくっているが、本人はそれを心底いやがっている。
ジェッターズのパワーファイターにしてメカニックマン。ドドンパ星の王子様でもある。のんびりしているが、ジェッターズの良識人である。本名は「サルサマンボ・コンガラガッチャ・ボサノバビッチ・ボンゴ・ド・ドドンパ34世」。長いので本人も言えない。
ジェッターズを組織した人。いまいち頼りなくボケてばっかりのダメ人間だが、どうにも憎めない。シロボンの祖母であるボン婆さんに今でも好意を持っている。
ジェッターズのリーダーをつとめていた伝説のボンバーマン。ヒゲヒゲ団との戦いで傷つき、行方不明となってしまった。シロボンにとっては家族であると同時に人生の師匠であり、彼の言葉がシロボンを何度も救ったのである。
その他のボンバーマン
柔道着を着たスゴ腕のボンバーマン。ボンバーマンの頂点を決める「B-1グランプリ」でマイティに敗れ、リベンジに燃えていた。人としての器量も大きく、シロボンとも友情を交わした。
オヤボンについて回っている子分。ボンバーマンではないが、何事も勉強と捉える努力家である。
スーツ姿のボンバーマン。見た目は強そうだがかなりの臆病者であり、そんな自分を変えようと悪戦苦闘している。キャラのモチーフは「西部警察」の主人公大門圭介。
忍術を得意とするボンバーマン。必殺技は手裏剣ボム。
0.5秒の早投げが自慢のボンバーマン。ウェスタン風の衣装がトレードマーク。
かわいらしさが武器の美少女ボンバーマン。ファンクラブまである。
B-1グランプリ最多出場のベテランボンバーマン。脱力した姿勢から繰り出す変則技が得意。
サムライのような姿のボンバーマン。
- 肉マンボンバー(CV:木内秀信)
肉マンの体を持つボンバーマン。
ヒゲヒゲ団
「宇宙に一つしかないもの」を追い求める天才科学者にしてヒゲヒゲ団の首領。Dr.アインとはボン婆さんを巡って火花を散らした恋敵だが、仲はそれほど悪くない。
ヒゲヒゲ団のメカニック担当。多彩な発明でヒゲヒゲ団をサポートするが、冷酷な野心家であり裏で暗躍している。
ヒゲヒゲ団戦闘隊長をつとめるマッチョダンディー。「宇宙に一つしかないもの」を巡ってジェッターズと何度も戦っている。間抜けで中間管理職の悲哀が滲み出た愛すべきバカである。
- マックス(CV:高橋広樹)
ヒゲヒゲ団に途中入団した腕利きの盗賊。ボンバーマンではないのにボムが使えたり、首領バグラーの知らないところで暗躍したりと謎が多い。
ヒゲヒゲ団を支える隊員。バグラーが作り上げた人造人間であり、作中屈指の癒し要因である。人造人間なのに何故か結婚して家庭を持ったり田舎に母ちゃんが居る者もいたりとナゾが多い。
合体ボンバーマン
ヒゲヒゲ団の尖兵として使役される、所謂「今週の怪人」ポジションの人造ボンバーマン。
キャラボンを利用して生み出された合体ボンバーマンにして炎を司るボンバー四天王の一人。性格は子供じみている。
水を司るボンバー四天王。性格はわがままでムジョーをほとほと困らせた。
土を司るボンバー四天王。すごい間抜けだが、義に厚い男である。
雷を操るボンバー四天王。ボンバー四天王のなかでは一番良識がある。
コウモリから生み出されたボンバーマン。
- カモメボンバー(CV:[[内藤玲)
カモメから生み出されたボンバーマン。何故かとっても影が薄い。
イルカの合体ボンバーマン。声がセクシー。
- ベアボンバー(CV:内藤玲)
クマの合体ボンバーマン。ちょっといい人。
- コマボンバー(CV:内藤玲)
独楽の合体ボンバーマン。独楽芸が得意。
- ダークフォースボンバー(CV:竹本英史)
MAシリーズ達とメカードが合体した最強の合体ボンバーマン。レーザーのようなボムを投げる。
MAシリーズ
- MA-3(CV:内藤玲)
右腕にドリルが装着されたアンドロイド。どことなくゲッターロボっぽい。
子供のような容姿のアンドロイド。パチンコでボムを飛ばす。
- MA-7(CV:金子はりい)
大柄なアンドロイド。頑丈な体とパワーが武器。どことなくズゴックっぽい。
- MA-9(CV:[[前田剛)
頭にブーメランを装着したアンドロイド。高い機動力の持ち主。
その他のキャラクター
- ボン婆さん(CV:麻生かほ里)
マイティとシロボンの祖母。若い頃は名うてのボンバーマンであり、今でも腕は衰えていない。厳格だが同時に優しい婆さんであり、悩める若者の味方である。
- ルーイ(CV:[[寺田はるひ)
シロボンの相棒。ルーイとしか喋れないがシロボンとはちゃんと会話できている。通訳できるのはシロボン、シャウト、ガングぐらい。まじめで健気だがすごい頑固者。
ダイボンの相棒だが、彼のヘタレさに愛想を尽かしてシロボンに弟子入りしようとした。ルーイそっくりだが彼はプーイと喋る。
シャウトの父でラーメン屋「夏海館」の亭主。無口で殆ど喋らないが、シャウトとシロボンを暖かく見守っている。
作中での活躍はあまり無いが、とある事情から「ボンバーマン史上屈指の隠れた名キャラ」と評されることさえある。
シャウトのお母さん。過去に事故でなくなっており・・・。
宇宙を股にかける盗賊の女の子。ヒゲヒゲ団と同じく「宇宙に一つしかないもの」を集めている一匹狼気取り。強がっているが根は優しい女の子であり、マイティに思いを寄せている。
- ゼロ(CV:高橋広樹)
ミスティに拾われたナゾのアンドロイド。MAXとおなじくボンバーマンではないのにボムを使える。
キャラボン星で盗賊「チゲチゲ団」を率いているムジョーのそっくりさん。ムジョーと違って頭が良く立ち回りもうまい。料理に拘っており、チゲチゲ団の団員はみんな料理上手である。
- ヒロシ(CV:寺田はるひ)
ジェッターズ星にやってきたキャラボンの赤ちゃん。シロボンに懐いており、彼と友情を育んだ。
- Dr.ガスケッツ(CV:木内秀信)
Dr.アインの一番弟子。ガスケッツ!が口癖。
- ナイトリー(CV:[[郷田ほづみ)
バーディーが頻繁に依頼している情報屋。サングラスとトレンチコートに身を包んだバード星人。義理堅いハードボイルドダンディーである。
ムジョーやヒゲヒゲ団団員達が通う憩いの酒場を経営している妙齢のレディー。とても優しく親身な人柄もあってムジョーはじめ多くの男性から思いを寄せられている。ちなみに外見はエイリアンそっくり。
オープニングテーマ
「僕は崖っぷち」(第1話-第41話)
作詞・歌 - すわひでお 作曲・編曲 - 古川竜也(コナミミュージックエンタテインメント)
「ホップ!スキップ!ジャンプ!」(第42話-第52話)
作詞・歌 - すわひでお 作曲 - 片岡嗣実 編曲 - 古川竜也(コナミミュージックエンタテインメント)
エンディングテーマ
「小さな頃の小さな記憶」(第1話 - 第36話)
作詞・歌 - 松本あすか / 作曲 - 丸山和範 / 編曲 - 井内正博
第14話のみ、シロボンの絵がヒゲヒゲ団員の絵になっていた。
「love letter」(第37話 - 第51話)
作詞 - ふじのマナミ / 作曲・編曲 - 片岡嗣実 / 唄 - パーキッツ
「僕は崖っぷち」(第52話)
作詞・唄 - すわひでお / 作曲・編曲 - 古川竜也
コメント
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すべて見る- 旅唄鎮魂歌
マイティの旅
■伝説と呼ばれたボンバーマンと、英雄と呼ばれたボンバーマンのお話。■ボンバーマンジェッターズ放映十周年の前に、大昔に書いた小説を考察新たにリメイクしてみた。 ■BMJに登場したマイティと我が家の白ボンのルカが「あの日」より前に一度であっていた、というIFストーリー。追々更新していく『バトルシティ』の前哨戦になります。 ■参考資料『ドクロマニヤ。(現・ドクマニックス)』(http://23dm.blog107.fc2.com/)のリクアキラ様発行の同人誌【M.】。もう完売してらっしゃるようです。購入当時、鳥肌が立ってボロボロ泣きながら読みました。大事にしてます。■後編(http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1529770)出来ました。17,161文字pixiv小説作品 - ボンバーマンジェッターズ
短編つめつめ2
久しぶりのボンバーマンジェッターズ、そしてムジョメカです。 随分前に書き溜めていたものをサルベージするだけなんですが、なかなか懐かしくて自分で笑ってしまった(手前味噌 アニメ版も好きですがゲーム版の距離感がマジで好き、これ言うの何回目だ13,005文字pixiv小説作品 - BMJバーディ夢
【※夢小説】鳥さんと彼女と
ジオシティーズがなくなるので思い出を移動シリーズ 名前はデフォルト名になっておりますごめんなさい。 小説表紙はこちらからお借りしました https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=71073705 2019/3/2 修正完了しました。 ↓過去の私 2003/05/02 勢いに乗って書いちゃいました。すみません(何の勢いだ) またジャンル増えちゃいましたねー(苦笑) これを期にBMJのドリーム小説サイトさんが増えることをちょっとずつ願って バーディさんの夢を・・・(笑) 偽バーディです。ごめんなさい(T△T) ちなみに続くのかもしれません。2,429文字pixiv小説作品 - ボンバーマンジェッターズ
サターンボンバーマンって死ぬほど二次創作のし甲斐があるね(後編)
※この話はゲーム準拠です。アニメとはけっこう設定が違います。 前編からめちゃくちゃ時間空いてしまいましたがやっと完成。本当はもうちょっと過激な話にしようと思ってたんですが挫折。でもこの二人の出会いとかほんと想像するだけでキュンキュンする(?) ムジョーはアニメよりも悪役感強いのがいいんですよね。 前編→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8941074#26,979文字pixiv小説作品 - 第2回 日本の作品王者決定戦!チキチキ・ドタバタ・ハチャメチャ超絶猛マシン大レース
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ついに、2日間(大レースでいう日時)に渡る日本の作品の王座を賭けた大レースも、今は東京有明アリーナにあるゴール地点に向かうだけとなっており、まもなく全てが終わります。 果たして、作品界の王者の座はどちらのものになるのか!? 1日から続いてきた大レースも、今回でいよいよゴール編となります。 そしてここで「登場キャラ一覧」で出さなかったスペシャルゲストも登場します。そのキャラが誰なのかは読んでからのお楽しみですが、ここではっきり言える事は、1人でも2人でもなく、10人以上いるという事です。 大レースでの特徴もつけました。僕のとはここが違う!と区別をつけたい場合は、ゴール編で必ずつけてください。 このシリーズも、今回で終わり…と行きたかったのですが、ちょっとした事情によってそうはいかなくなり、後日には、エピローグ・作者による優勝者のためのお知らせ・後書きを投稿する事になりました。 それでは皆さん、最後の最後までお楽しみください。24,765文字pixiv小説作品 - ボンバーマンジェッターズ
最後のサニティボム
十数年ぶりにボンバーマンジェッターズのBDを買った。やっぱり名作は名作だ。 あの物語の中では、ついに救われることのなかった二人の話。に、救済があればいいなあと思っている。 ---以下読まなくていいです--- ちょっとしたきっかけでジェッタ―ズ熱が復活したところにBDできてたって情報が入ってきて「何でそんな大事なこと知らんかったんや!ワイのアホ!ボケナス!ポンコツマシン!」とガングばりの憤慨をしつつアマゾンでそっこーポチリ。ついでにニコニコ動画で感動シーン集みたいなのとかMADとかを漁って「や~~~~なっつかしいわ~~~~~あの頃に戻ったような気分や~~~~~童心にかえるで~~~~~~~我が青春はここにありやで~~~~~~~」とガング的リアクションで郷愁にかられる。ワクワクしつつBD到着を待つはずが、いてもたってもいられず何故かYoutubeで全話視聴。「何でや!ほならBD買った意味あらへんやろ!高かったんやで!」とガングのようにセルフツッコミ。でも到着してからドラマCD聴いて「あーーーージェッターズやーーーーージェッターズの復活やーーーーーー買うて良かったーーーーーーー」とガングのごとく五体投地。それから、十年以上前、自分が小学生だった頃に、現在の悪趣味の系譜に繋がる悪役好きの一端を担ったそれはそれは恐ろしいマッドサイエンティストことDr.メカード(最推し)に思いを馳せ「見てえな!ほら見てえな!コイツがワイのおススメの悪役やで!!ギャグも担当するけどガチガチの黒幕やで!!デザインもイカしとるし声優もアドリブの鬼の龍田直樹さんや!!最高やろ!!!」とガングみたいなセールストークで友人に布教。そのまま友人にBDを押し付けつつツイッターでテロに近い布教を続けていたら「脳みそおじさん」という素敵なあだ名をつけてもらい、ついでにムジョーとバグラーにも「ガチムチパンツマン」「(人の論文)パクラー」という素敵なあだ名がつき、「なんやそれ!!ヒゲヒゲ団がなんかヤバイ集団になっとるやんけ!でも言い得て妙や!確かにあいつらヤバイ集団やからな!それにしても、ワイの布教方法のせいなんはわかっとるんやけど悪役にしか目が行っとらん感じがビンビンやで!!布教大成功や!!」とガングっぽくほくそ笑み。そのうち大人になった私の悪い癖が出てキャラクターのバックボーン考察とか始めちゃったもんだから「うわあーーーーーあの頃はただただ怖いやっちゃなーーー思とったけど、メカードっちゅーんは自分の体壊してまで研究したボムエレメントのデータをバグラーにパクラーされとったんやなーーーーーー論文も書いたことあるし創作する身分にもなった今、ワイにもその、アイデア奪われる辛さはごっつうわかるでーーーーーーーー他人の成果を剽窃するんはホンマあかんでーーーーーーーーひとのものをとったらどろぼうやでーーーーーーーーーーオーイオイオイオイオイ」とガングさながらの男泣きを見せ。そしてハッと気づいたのは、どんなにこの物語がギャグ調でハッピーエンドであったとしても、決して赦されず救われない悪役、同時にあの中では結局救われずに終わっていった伝説のボンバーマンがいるのだということ。「救われてやーーーーーーーーーーーメカードもマイティも救われてやーーーーーーーーーー二人ともワイの推しやでーーーーーーーーー二人とも孤独を拗らせた系やからそう簡単には心開けそうにないんやろけど救われてやーーーーーーーーーーーーー頼むーーーーーーーー誰か救ったってぇーーーーーーーーーーー」とガング顔負けの雄叫びを上げた後、私は思い至ってしまった。 「せや、ワイが書けばええんや」6,354文字pixiv小説作品