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G2(ジェットマン)

じーつー

本記事では、特撮テレビドラマ『鳥人戦隊ジェットマン』に登場する敵怪人の一体としてのG2を取り扱うものとする。
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「一緒に・・・連れて行って・・・」


CV:むたあきこ

登場話数:第42話「おれの胸で眠れ!」


概要編集

トランザの手により開発されたロボットの一体。黄色く丸みを帯びたフォルムと、左右で形状の異なるカメラアイが特徴で、作られたばかりというのもあってか子どものように人懐っこい挙動が目立つ。


G2は、グレートイカロスを超える最強のロボットを作り出す」という野望の元、その試作テスト機として開発されたものである。一方でその動作機能(自我を持った人工知能内蔵のG2に対し、ベロニカは有人制御式)や等身、フォルム、そして性能と、どれをとっても「最強のロボット」の完成形であるベロニカと、G2との間で共通する要素が見当たらなかったりもする。

このため、

  • 「トランザがどういった部分に主眼をおいてG2を開発したのか」
  • 「G2の開発を通してどのようなデータを得ようとしていたのか」
  • 「G2以外にも試作ロボットが存在したのではないか」

など様々に謎の尽きない部分はあるが、今となっては真相は闇の中であろう。


作中での動向編集

完成・起動したばかりのG2は、テストのためにビームを発射するようトランザから最初の命令を受けるが、一発発射しただけで自壊するという耐久性の低さを露呈してしまい、ラディゲたちからも嘲笑を受ける羽目になる。このことで機嫌を損ねたトランザは、失敗作と看做したG2をグリナム兵の訓練相手として下げ渡してしまう。

グリナム兵によって散々に痛めつけられたG2は、これに堪えかねてバイロックから逃走し、とある採石場へと迷い込んだが、そこではグレイマリアを追撃していた最中であり、ボロボロになったG2と出くわしたグレイは、自らの持っていた電池を分け与えてこれを回復させた。


あくまでも、同じロボットとして最低限の情けをかけたに過ぎないグレイのこの行動であったが、これがきっかけでG2はグレイを慕うようになり、彼から邪険に扱われながらもその後を追い、戦いの中で傷ついたマリアが奏でた草笛にグレイが聞き入るのを見て取るや、自らもまた彼の気を引こうと真似して草笛を吹いてみせてもいる。

が、当のグレイからは「お前に用はない」と冷たく突き放されるのみであり、それでもなお諦めきれないG2は、一時的にの元に託されたマリアを見つけると、グレイの元へと彼女を連れて行こうとするが、途中で落石に巻き込まれて崖から転落してしまう。


その後、やっとの思いで崖をよじ登ってきたG2の目に飛び込んできたのは、ジェットマンとの再度の戦闘の末にファイヤーバズーカで止めを刺されようとしているグレイの姿であった。G2はビームを放ってその照準を逸らしたものの、その反動で再び崖下へと落ちて身動きが取れなくなってしまう。

度重なるダメージに自身の限界が近付きつつある中、グレイを想いながら吹いた草笛の音は、傷つき撤退しようとしていた彼の耳にも届いたが・・・


「・・・風か」


グ…レ…イ…


結局、最後までグレイに振り向いてもらえぬまま、G2はその活動を停止し爆発四散。人知れず最期の時を迎えたのであった。


備考編集

G2の登場した第42話は、彼の視点から始まり彼の最期で幕を閉じながらも(※)、G2自身は主人公であるジェットマンとは一切接触せず、また通常のゲスト怪人のように彼自身が主体となって作戦行動に当たった(物語の中心にあった)訳でもなく、あくまでも物語の本筋である竜・グレイ・マリアの三者間での想いの錯綜の傍らで、グレイを慕って行動するのみであったという、少々異色のポジションとなっている。

このような立ち位置ゆえに、「天堂竜鹿鳴館香の回想録」の形を取った総集編ビデオ「東映テレビヒーロー図鑑」でも、過去に戦った敵達を振り返る際にG2のみが紹介されていなかったりもする。


デザインは野口竜が担当。関節や指の処理などから、画材屋で売っているようなデッサン人形をヒントにして描いたのだろうと、後に振り返っている。作中では生まれたばかりの子供のような一挙手一投足が目立ったG2であるが、実際の造形物も背丈がグレイの胸ほどまでしかなく、その印象をより強調する形となっている。


(※ 当初のシナリオでは、実際の映像作品のように爆散して終わるのではなく、物語の導入時と同様にG2の主観映像で終わるよう指定されていたことが、後年リリースされたDVDのブックレットにて言及されている)


関連タグ編集

鳥人戦隊ジェットマン 次元戦団バイラム 哀しき悪役


ドライヤージゲン:生みの親が同じ怪人であるが、こちらはG2とは真逆の結末を迎えていた。

早紀(ジェットマン):同じくジェットマンと関わる事なく人知れず最期の時を迎えたゲストキャラクター。


G2:その他の用例についてはこちらを参照

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