CV:成瀬富久
概要
物語後半より登場する超気伝獣で、亀夫の本来の姿でもある。天宝来来の玉と同化して転身する、亀型の「超気伝獣」形態の他、人型の「超気伝武人」形態を持ち、「ダイムゲン・超武人変化」の掛け声とともに変形する。
ダイムゲンは、他の気伝獣よりもはるか以前に生まれ、ダイ族と共にゴーマ族の侵攻に立ち向かった生命体の一つであるが、一方で平和を愛し争いを好まぬ気質の持ち主でもあった。そのため戦いの中で姿をくらまし、人間へと姿を変え彼等の社会の中に潜み、自らの素性すらも忘却の彼方に追いやったまま転生を重ね、6000年もの長き時間を生き延びてきたのである。
しかし現代において、偶然自らの天宝来来の玉を拾ったことにより、その影響で元の姿へ戻る前兆として、小さなカメ(アカミミガメ)の姿へと不完全に変身してしまうようになってしまう。後に老道士・虞翻より自らの素性を知らされ、慕っていた知の危機を救わんと決意を固めたことにより、本来の姿を取り戻すに至った。
以降、自らの意思によって任意に亀夫の姿と、ダイムゲンとしての姿を使い分けられるようになったが、大神龍の襲来など波乱の前兆を感じ取った際に、小さな亀の姿へと不完全に変化することもあった。
スペック
全長110m、重量1500tと、他の気伝獣の追随を許さぬ巨躯の持ち主であり、超金属製の装甲はあらゆる攻撃を跳ね返し、大神龍による踏みつけ攻撃を受けた際にも、危うく死にかけたとはいえ傷一つついかなかった程の硬度を有する。もっともあまりの巨躯ゆえに、敵の攻撃などでひっくり返されてしまうと自力では起き上がれないという、致命的な難点も抱えている。
主武装は、ボディの両側面に備わった「大気力キャノン」。キャノン後方の大型のフィンから気力を吸収し、これを体内の大型気力炉でプラズマエネルギーに変換して強力な砲撃を敵に見舞う。超気伝武人形態ではこのキャノン砲が両腕となり、後方からは一対五門の「ムゲン砲」が五指のように伸長。そこから気力を拡散放射する。また超気伝武人の胸部装甲を展開する事で、他の気伝武人を体内に格納し、自らの気力を補給することでダメージを回復させる能力も備えている。
装甲の展開自体は超気伝獣の姿でも可能であり、気伝獣形態のウォンタイガーを体内に格納した状態から、天空気殿が上面に搭載される事で、最強合体形態である「重甲気殿」が完成する。また緊急避難措置として、コウの母を同様に体内に保護した事もある。
玩具
他の巨大戦力以上のビッグサイズや、最強合体の要としてのポジションなど、前年に登場したキングブラキオンの要素を踏襲しつつも、簡易的ながら人型への変形を盛り込むことで差別化が図られている。
2018年には「戦隊職人」レーベルで、大連王やウォンタイガーが当時品をさらにブラッシュアップする形で再商品化され話題を博したが、その勢いでダイムゲンも再商品化・・・にまでは至らなかった。
関連タグ
ヒョウガ(ボウケンジャー):『轟轟戦隊ボウケンジャー』に登場する敵怪人の一体。デザインモチーフとしてダイムゲンが採用されている