概要
原語版の声優はジェームズ・アール・ジョーンズ、日本語版吹替えを大和田伸也が担当。
プライド・ランドの王で、主人公シンバの父親であり、本作のヴィランスカーの兄でもあるオスライオン。アハディとウルの長男ともされている。息子のシンバ同様の体色と鬣をしている。一人称は「私」(シンバの前では「父さん」)。
息子シンバを心から愛する良心的な父親で、息子にも非常に懐かれている。また息子からだけでなく、誰からも信頼されている誠実で誇り高い王。普段は敵対しているハイエナさえも、スカーが王になった際には「ムファサの時の方が良かった」などと口にするほど。
王としての責任から普段は厳格に振舞っており、ゾウの墓場へ立ち入ったシンバに事の重大さや勇気と無謀の違いを厳しく説き、弟のスカーが取った不敬行為も贔屓せずに冷徹に対応する。
スカーの策略により、ヌーの大暴走に巻き込まれたシンバを助け、自らも助かるために崖をあがくが、スカーに崖から落とされて殺害されてしまう。
その後、シンバを天から見守り自分を見失いかけた彼を励ます。
続編の「ライオンキング2 シンバズ・プライド」では、亡霊となってシンバたちを見守っている。ラフィキだけがその存在に気づいている模様。ちなみにラストにも台詞のみ登場する。
ミュージカル版
可動式の大きなマスクを頭上に掲げ、動かしながら演技をする。
他のキャラクターと同じくアニメ版よりも台詞が増えている。アニメ版ではあまり歌に参加していないが、ミュージカル版では「朝の報告(The Morning Report)」「お前の中に生きている(They Live in You)」等のムファサが歌う楽曲も追加された。
他キャラクターとの絡みとしては特にザズーとの掛け合いが増え、ムファサが幼い頃から彼を見守ってきた王家の執事ザズとの絆が明言化されている。
息子であるヤングシンバとも仲良し。スキンシップも多く、二人のシーンはアニメ版同様たいへん微笑ましい。
実写版
大半がアニメ版と異なる声優が起用されている中で、原作映画放映から25年後に放映された実写映画版においても原作と同じキャストが声を担当している。
息子のシンバとじゃれあうシーンはもふもふの洪水である(そもそも子どもシンバがもふもふなのでシンバのいるシーンは常にもふもふなのだが)。
余談
- ジェームズ・アール・ジョーンズ氏は2024年9月10日に93歳で天寿を全うしたが、それまでにおいてはアニメ映画に於ける第1作、第2作、TVシリーズ『ライオン・ガード』の中のパイロット版ともいえる『ライオン・ガード/勇者の伝説』、そして実写映画版第1作とフランチャイズにおけるほとんどの作品でムファサ役を担当していた。(アニメ映画3作目は事実上外伝作でありムファサは台詞が存在しない。また『ライオン・ガード』では本人の都合だろうがパイロット版でだけムファサ役として出演している)
- また氏の訃報が報じられた2024年には『ムファサ<ライオン・キング>』が公開となる。本作はフランチャイズ発足から30周年という節目だけあり、パラレルワールド兼アフターストーリー兼前日談という挑戦的な作品として公開され、その中でムファサとタカの若かりし頃が本格的に描写される。その中では若きムファサの声優はアーロン・ピエールが新たに就任しており、今後の次世代のフランチャイズ作品へとバトンを引き継ぐ重要な作品としてファンの間で期待の声が高まっている。(さらに言うと10日後にはアニメ版が1週間限定リバイバル上映される状況だ)