概要
プライド・ランドの王に仕える執事のアカハシコサイチョウ。
幼少期のシンバ、ナラの面倒をみることもあり、そのやんちゃぶりには手を焼いていた。
礼儀正しく、ツッコミ役を担うことも多い。一人称は「わたくし」。
アニメ版では
王位がスカーに渡ってからは檻に捕らえられ、しぶしぶスカーの命令に従っている。のちに決戦の際にティモンとプンバァによって檻を破壊され救出。ちなみに初期の案ではハイエナをおならで撃退したプンバァに対し
「食われてた方がマシでした…」
と言い放つまでがテンプレだったが短縮され、ザズーが象の墓場で言い放った「バナナのクチバシさんとお呼びなさい」と言うセリフを伏線回収するような形でプンバァが言い放ったと思われる「Run,you yellow-belly!」(言い回しがなじみが薄いためか吹き替えでは「この腰抜け野郎め!」となる)というセリフで締めくくられている。(ちなみに撃退する直前一瞬煙のようなものが見えているためこれがおならの可能性もある。)
その後シンバの即位後はキアラ、カイオン姉弟のお目付け役は主にティモンとプンバァが担ったため、ザズーはシンバ・ナラの執事として仕えるようになった。
ミュージカル版では
流れ的には上記アニメ版と同様。ただ追加エピソードがあり、ムファサにゾウの墓場の件について謝罪したとき、サラビからクビにされたと誤解してムファサに泣きつく描写があったりする。(ちなみにこれはムファサが言い放った全くの冗談である)
またアニメ版ではヌーの暴走時に助けを呼ぼうと戻ろうとしたところをスカーに阻止されたが、そのような流れはミュージカル版及び超実写版に於いては撤去された。(ミュージカル版ではザズー自らの意思で助けを呼びに向かう、超実写版ではスカーがザズーに助けを呼ぶよう命じ自身はその間にムファサを殺害するというより卑怯臭い手口に変更されている具合だ)
超実写版では
ミュージカル版での追加エピソードで判明したやんちゃな坊やだったがその後立派に王になったとムファサの過去を明かすシーンが象の墓場の直後のシーンで逆輸入された。(のちにこの辺りは『ライオン・キング<ムファサ>』において掘り下げられることになった)
そして最大の違いは、スカー即位後はサラビに仕えているということだ。また、ナラが助けを呼びに王国を亡命するシーンでこっそりナラに協力するなどといった側面を持つ。リアリティの関係で檻には収監されていない。
更に超実写版に至っては兄弟がいることも判明しており、キツツキよろしく木をつつき回し頭を回すポンコツな兄弟であるとのこと。
シンバ帰還時は「まさか!」などと目を疑いつつもすぐに
「国王陛下、おかえりなさい」
などと認めている。しかし字幕版によるとティモンとプンバァからはツノメドリと勘違いされた。(ツノメドリは北極圏の鳥でありアフリカにはいない。)
余談だがアニメ版では当初終戦後に「Your majesty.(国王陛下、おかえりなさい)」というセリフがあったが、感動のエンディングなのにムードがぶち壊しになるとのことで却下、アニメーションのみ口の動きが残っている(音声解説でロブ・ミンコフ監督が「巻き戻して試してみるといいよ」と語っている)。…が、案の定ミュージカル版及び超実写版で復活した。
余談
- アニメ版吹き替えにおいて長らくザズーの声優を担当した梅津秀行氏は惜しくも2024年に逝去された。その後アニメシリーズに於ける新作はないため定かなことは言えないが前例があるキャラを見ると後任は超実写版に於いて担当されている根本泰彦氏になると推測される。
- なおザズー役を最初に担当したのはローワン・アトキンソン。Mr.ビーン役で有名。当初声優には乗り気ではなかったそうだが、収録をどのようにやるかを製作陣が説明したという。なんと『王様になるのが待ちきれない』の直後の「申し訳ありませんマダム、どいてくれ~!」の箇所は17パターン収録していたそうだ。