概要
ジオウ・レンズ・ザケルガとは、「金色のガッシュ!!」の主人公、ガッシュ・ベルが使う術の一つ。バオウ・ザケルガに続く2つ目のオウ系呪文である。
ガッシュが習得、使用したのは作中終盤にあたるクリア編なので、明確な登場回数は2回のみ。
だが、その鮮烈な活躍とインパクトからファンの間でも人気の高い術である。
事実、クリア編での修行を経て習得した術だけあり、破壊力、攻撃範囲、攻撃速度はいずれも高い。ガッシュが使う術の中でも上位に位置し、作中全体の呪文と比較しても非常に強力である。
このため、バオウ・ザケルガは父親から受け継いだ術という設定である事を踏まえて、ファンの間ではこのジオウ・レンズ・ザケルガこそが他者の力に依存しないガッシュの本来の最大呪文だとする意見もある。
効果
細長い胴体に手足を持つ蛇が鎧を纏ったような姿の電撃を召喚する。
巨大な東洋龍ともいえる形状をしたバオウ・ザケルガとは異なり、東洋龍の一種である蛟を思わせる姿をしている。
そして本体が纏っている鎧は、攻撃時に細かく分裂し、各個が強力な電撃を纏った「敵を撃つ『弾』」になる。
この『弾』は術の発動前にガッシュが清磨に意識を集中させておくことで、清磨が軌道を自在にコントロール可能。
つまり、強力な電撃である本体と同時に大量の『弾』を一斉に襲い掛からせるという、いわばホーミング可能な範囲攻撃にも等しい非常に高い攻撃力と範囲制圧力を併せ持つ。
そして電撃本体の破壊力が如何ほどかというと、作中では(ウマゴンとの戦闘でかなり消耗していた状態とはいえ)クリアのシン級呪文・バードレルゴの頭部に大穴を穿ち、クリアとの決戦では鎧形態のクリアを遥か後方まで地滑りさせ明確なダメージを与える程である。
こういった数々の活躍から、上述のような「瞬間速度」や「小回りの良さ(状況対応力)」に関しては作中における全ての術の中でも最高クラスだと思われ、おそらくは作中でも最強とされる「シン級」に近い性能を持つ術だと考える読者が多い(はっきりと明言はされていないが、ブラゴとの最後の戦いにおいて、この術と思われるものが「ニューボルツ・シン・グラビレイ」と思われる術と競り合ってる描写すらある)。
余談
不確定な情報
ジオウ・レンズ・ザケルガについては、
- 術の本体である蛇の電撃が自動追尾攻撃機能を持っている。
- 速度に関してはバオウさえも越えている。
と一部のファンから見なされていることもあるが、これらのような解説や描写は2023年6月現在では原作本編・作者ブログ・作者Twitterのいずれにも記載が無いため、あくまで「いちファンの予想、妄想」や「考察」の類でしかないことに注意していただきたい。
作中における速度についての言及も、原作32巻にて清麿が「バオウよりは弱いが、スピードのあるなかなかの術」と評しただけであり、「バオウより威力は劣るが、その分スピードは勝っている」とは表現していないので、どれほどの速度なのかは不明な点もある(もちろん、並の術より速度で勝るのは間違いないと思われるが)。