ガルザ
「フン… やっと気づいたか」
「だが、もう遅い」
「このバランシャの獣を超えた運動能力と、呪文の力!」
「そして私の狩人(ハンター)としての腕前をもってすれば…」
「この狩場(フィールド)に閉じ込められた時点で、きさまらに勝ち目はない!!」
プロフィール
本の色 | メキシカンイエロー |
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術属性 | 強化 |
人間換算年齢 | 14歳 |
好きな食べ物 | 魚、フルーツ |
趣味 | 走ること、キリンとたわむれること |
魔界から降り立った場所 | ウガンダ |
CV | 山口由里子 |
(公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」内の魔物大百科、及び魔物発見場所マップから引用)
概要
邂逅編で登場した魔物。
本の持ち主はガルザ(詳細は「本の持ち主」の項目を参照)。
公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」でプロフィールが判明している動物型魔物の中では最年長(後に登場したエルザドルやアシュロンは年上だと思われるが、ファウード編以降に登場した魔物達は公式からプロフィールが明かされていない)。
実力も高く、邂逅編で登場した動物型魔物の中では最強クラスといえる強者。
人物(?)像
容姿
ゴフレやウマゴンといった魔物が「動物の子ども」のようなビジュアルで描かれているのに対し、バランシャは今作で初めて「大人の動物」に近い姿として描かれている。
黒豹ような肉食獣の見た目に額のハートマークや赤い目、三本の長い尻尾、チーターのように細くしなやかな四本足が特徴的。
また、作中では清麿達の動きを観察する際に目が発光しているような描写があるので、術や道具を使わずとも視力を調整することが可能なのだと思われる。
性格
人間換算年齢も10代中盤のため、鳴き声ではなく言葉を用いて流暢に話すことができる。
一人称は「私」、「~わ」といった女性口調で喋る等、ゾボロンやジェデュンと比べても女性であることがわかりやすく描写されている。
また、邂逅編で登場した敵役の中では意外にも非道・卑劣な言動をしておらず、ガッシュ戦でも純粋に「戦いの一環」として狩りに臨んでいたような印象を受ける。
ガッシュたちとの闘いからも年齢にしては大人びた印象を受けるが、最終巻での描写でヨポポらと踊っているあたり、年相応の子供らしさもある事がわかる。
術
術属性については、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて「強化」属性と解説されている。
「狩り」という戦術(嗜好)が影響しているのか、他の動物型魔物が修得していない搦め手も覚えているのが強み。
ウォケル
「よし、そろそろ始めるか」
「人間の方を狙え」
口を開け、輪状の光線を発射する。
初級術なので威力は低い印象だが、作中の描写的に非常に射程が長く、おそらく数十メートル以上もの距離から正確に命中させられる模様。
尚、この術を清麿がくらった際、明らかに魔本が入ったバッグにも衝撃が貫通していたのだが、なぜか本は燃えなかった。
本が燃えなかった理由については、2024年1月現在でも公式から補足されておらず不明だが、
「確かに術の衝撃こそ貫通したものの、術が直接本に触れたわけではなかったから」だと思われる。
なお、アニメ版では距離が遠ければ遠いほど威力が弱まるという描写がなされ、遠くから食らった清磨は思ったよりダメージを受けていないと発言してる。
ドルク
「だが、その程度の策じゃ、この狩りからは生き残れんぞ」
他の魔物とも共通するオーソドックスなルク系の肉体強化呪文。
バランシャの場合もゴフレと同様、全身が岩のように硬質化する。
だが威力に関してはおそらくゴフレを大きく上回っており、ガッシュと清麿が背にしていた数メートル以上の岩壁を一撃で粉砕するほど。
ゼオンとガッシュのように、バランシャ自身の実力や魔力によって威力が底上げされているのだと思われる。
アニメ版では未使用。
ボルク
自身を強化するのではなく、自身そっくりな幻を生み出す呪文。
他にはアースしか使用していない希少な「ボル系」である。
幻なので攻撃力は無いものの、キャンチョメのディカポルクと違い体格も全く同じ幻を生成するため、初見の相手には確実に呪文を無駄打ちさせることができるという強みがある。
他の動物型魔物が誰一人としてボル系を修得していない点からも、元より狩り(=長期戦)を好むバランシャの素質や嗜好が反映されたのだと思われる。
アニメ版では未使用。
グ・リアルク
「所詮、お前は狩られる獲物!」
「逃げまどうネズミに変わりはない!!!」
原作・アニメ・ゲーム作品に登場する全呪文の中で唯一の、自身を完全透明化させる呪文。
作中では「銀杏の匂いを付着させる」という清麿の策によって破られたものの、そのような特殊な対処法でもなければ初見の相手から一方的に本を奪って逃走することも可能なため、搦め手に分類される術の中でも非常に強力だと言えるだろう。
一応(公式から明言されているわけではないものの)精度の高い魔力感知能力を使える魔物であれば初見でも対処できる可能性は高いと思われる。
尚、外部サイトでは「バランシャのグ・リアルクとクリアのリア・ウルクは名前が似ているため、リア・ウルクの方も本当は透明化する呪文、もしくは相手の術を消滅させる呪文なのではないか?」という考察が書き込まれていることもあるが、これは明らかな誤りなので注意(どのような点が誤っているのかはクリア・ノートの記事を参照)。
ギガノ・ガドルク
「くらえ、バランシャの最大の攻撃形態!!!」
全身を無数の棘が生えた鉄のように見える硬い鎧で武装し、四本足の爪も鋭く長いものに変化するギガノ級呪文。
さすがにオウ系であるバオウ・ザケルガには一方的にやられてしまったものの、後の原作104話ではイバリスのギガノ・デズルをほぼ無傷で粉砕(正確には回転して削り負かす)しており、総合的に判断すればギガノ級に恥じない性能だと評価できる。
アニメ版ではその鎧が故か、バランシャが喋ると声がくぐもって反響したような状態になっている。
以下は原作では使用していない呪文。
ウォケルガ
ゲームオリジナル呪文。
「~ガ系」に強化されたウォケル。
本の持ち主
ガルザ
CV三宅健太。
バランシャの本の持ち主である男性。髪や目は黒色。
鹿を模した帽子、上半身裸の筋肉隆々とした肉体、首や足の金の装身具にオレンジ地に青のしずく模様の入った民族衣装?が特徴的な黒人系の人物。弓矢を持っている。
また最初にガッシュに接触した際は普通の服装をしていた。
出身故か密林地形における戦いのスペシャリストである。
プロフィールは公開されていないので、年齢や職業等は不明だが、国籍のみ「ウガンダ」だと公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて明かされている。
邂逅編時点で登場した本の持ち主の中でも非常に知略に優れており、現に清麿をも心身共にギリギリのところまで追い込んだほど。なのだが、割と動揺しやすいと思しき面もあり、アニメではより顕著に描かれている。
どちらかといえば、清麿やアポロのように「その場で優れた戦術を組み立てる」タイプではなく、「事前に何重もの準備を済ませておき、相手をテリトリーに誘い込んで勝つ」という「狩人」らしいタイプだと見受けられる。
実際、ガッシュ達に敗北を喫したのは「外国人のためイチョウ(銀杏)の存在を把握していなかったから」という仕方のない理由であり、それ以外の作戦立案・実行に関しては完璧に近かった。
また、原作最終話ではバランシャそっくりな子猫(恐らくぬいぐるみと思われる)と共に手紙を読んで泣いているシーンも描かれているため、バランシャを大切に想っていたことが窺える。
総じて、邂逅編で登場した本の持ち主の中では意外と主人公勢よりの実力や信頼関係が描かれており、敵役の中でも稀有な存在だったと言える。
活躍
初登場は原作80話。
モチノキ商店街の福引きでブリを外したガッシュに仕事でアフリカに帰るため行けないからという理由で一等賞を譲り、とある温泉旅館に高嶺家を招く。
アニメ版では「四名様ご案内」ということで鈴芽も同行しており、そのおかげで(?)アニメ版では鈴芽と華の貴重な入浴シーンも描かれている(原作ではガッシュと清麿の入浴シーンみ)。
更にはガッシュ達が温泉に入っている間、部屋に「秘湯 煮桃の湯」という偽の案内を置き、清麿とガッシュを誘導(原作では案内を置いた直接の描写が無かったが、アニメ版39話ではバランシャが部屋に忍び込んでいた様子が一瞬だけ描かれている)。
彼らが森の奥まで入ったところで攻撃を仕掛け、以降も断続的に攻撃を繰り返すことで消耗戦に持ち込む。
そのまま充分な食事を摂り、万全の体勢で夜更けまで消耗戦を続けるも、突如放たれたザケルに困惑。
様子をうかがうために直接出向くも、「服に銀杏を染み込ませ、それを取らせることで相手にも匂いを付ける」という清麿の策に嵌まり、グ・リアルクを破られたことで逆に「狩られる側」として追い込まれてしまう。
最後には「もう心の力が残っていないだろう」と見なしギガノ・ガドルクを放つも、「心の力を使えば使うほど貯まる力」であったバオウによって予想外の反撃を受け、敗北。
だが、ガルザが咄嗟に本を庇ったため燃えることはなく、戦闘不能になったバランシャを背負って撤退した。
アニメ版では上記の2つの術がカットした代わりに、グ・リアルクを主体に戦っており、姿を消して近づいて至近距離でウォケルを放ったり、翻弄して術を無駄打ちさせたりしていた。
しかし後の原作104話にて、タイ南部にて千年前の魔物のイバリスと交戦。
イバリスとの勝負には勝利寸前だったものの、トドメをさす直前にデンシンのギガノ・ビレイドを受けてしまう。
気付けば複数の魔物に包囲されてしまっており、(直接の描写は無いものの)一方的に本を燃やされてしまった。
メタ的に言えば、「千年前の魔物は集団で襲ってくるため、実力者でも数の暴力によって負けてしまう」という恐ろしさを読者に示す役回りをさせられてしまった。
原作最終話では、リーヤ・バルトロ・ヨポポ・バーゴと仲良く踊っている様子が描かれた(バーゴは足のみ映り込んでいる)。
集合写真ではカルディオに乗っかられ、押し潰されたような状態のまま写っている。動物系魔物同士、仲が良いという描写だろうか?
関連タグ
ゾボロン/ジェデュン/ソメイユ……同じく女性(雌)の動物型魔物。
ゴフレ……同じ動物型魔物であり、修得している術も被っている。
ヴィンセント・バリー……こちらは公式情報として年齢が判明している人間型魔物の中で最年長。
ロップス……動物型魔物であり、「ガッシュとの戦闘では本が燃えなかったが、後に他の魔物によって敗北させられるシーンが描かれる」という共通点がある。