デストリームドライバー!
Spirit up!
概要
『仮面ライダーリバイス』に登場する変身ベルト。
本編には第42話に初登場、ベイルとの決着をつけるために元太が使用した。
ジョージ・狩崎が元太のためにベイルドライバーを徹底改修したもので、外観はベイルドライバーを基に両サイドに青いカバーが取り付けられたようなもの。ゲノマッスルは完全に覆われており、ヒロイックな別物の印象を与える。
システムボイスがデモンズシステム特有の津田健次郎氏から他のシステム同様藤森慎吾氏に変わっており(必殺技時のみ津田氏のボイスも鳴る)、見た目も相まって現代感、近未来感を彷彿とさせるものとなっている。
特筆すべきは、あらゆるシステムに悪魔の力を使わない、つまり悪魔を必要としない変身の完成形モデルの一つということ。
バイスタンプから遺伝子情報と膨大なエネルギーを引き出すのは変わらないが、これをベイルのような悪魔を使わずとも運用できるようになった。
ただしそれと引き換えに、変身者に計り知れない負荷を伴うデメリットもある。このため第42話で変身した元太はベイルとの死闘もあり、決着後にボロボロになって気を失ってしまい、第43話以降しばらく静養していた。ただ元太自身(元々ベイルに変身していたのもあってか)負荷への耐性自体は高いようで、再変身したバトルファミリア(余談も参照)や第49話ではそう大した疲労は見られなかった。
デモンズドライバー同様、ゲノミクスチェンジも使用可能となっている。
機能
変身やゲノミクスチェンジの操作は、デモンズドライバーやベイルドライバーと同じ。
スピリットアップ
ヘラクレスバイスタンプを上部バイスタンプパッドに押印して(このとき『Contract!』の音声が鳴り、待機状態へ移行する)から液晶画面オーインジェクターに再押印することで『スピリットアップ』を実行、デストリームに変身する。
ゲノミクスチェンジ
両サイドの青いパーツ、ストリームノックを一回押し込んで(『Next』の音声が鳴って待機状態へ移行)からゲノミクスするスタンプを上記の手順を踏んで押印することで『ドミネイトアップ』を実行し、対応したゲノムウェポンが展開される。
デストリームフィニッシュ/デストリームノヴァ
変身後、ヘラクレススタンプをオーインジェクターに押印(『Charge』の音声が鳴るが、よく聞くと藤森氏だけでなく津田氏の声も入っている)してからストリームノックを一回押すことで必殺技のデストリームフィニッシュ、
ゲノミクスチェンジ後にストリームノック2回押し込みで待機状態(『More』の音声が鳴る)にしてから再度押し込むことでゲノミクスした力を使う超必殺技デストリームノヴァの2種類の必殺技を放つ事が出来る。
ちなみに、一連の動作に伴うオーインジェクターのLEDアニメーションはほぼ一新されており、特にスピリットアップ時のLEDアニメはその名の通り魂たちが上へ昇っていくような演出がなされている。
ゲノミクスチェンジ時はデモンズドライバーとは違い、生物のアニメーションが装備が対応する身体の部位へ向かって流れるように消えていく(バンマニより)。
立体物
プレミアムバンダイから発売。2022年7月4日予約開始、2023年1月発送予定。ベイルドライバーにデストリームドライバーユニットとヘラクレスバイスタンプが付属する形で商品化となった。
更に、2022年7月4日(月)~2022年7月6日(水)の期間中に予約するとコモドドラゴンバイスタンプが追加される。
劇中における変身ギミック再現に加え、ベイル及び五十嵐元太のボイスも収録。
汎用変身音はなんと3種類あり、バイスタンプの種類によって異なる。デストリームの変身音同様、全て頭文字が統一された単語で構成されているのが特徴。
- 10種のバイスタンプ:「Victory! Vitality! Variety! Vistamp! 仮面ライダーデストリーム!」
- それ以外(10種のバイスタンプ以外の通常のバイスタンプなど):「Awake! Advance! Ability! Another! 仮面ライダーデストリーム!」
なおファンからは通常変身音の単語の頭文字も入れるとS A V E=「SAVE」と読めることが解析されている。元太のことをいたわっているのだろうか。
余談
- リバイスの劇場版である『バトルファミリア』のポスターには、リバイス(リバイとバイス)、ライブ、ジャンヌの奥にデストリームが(当時はまだ名前含め情報が伏せられていたが)おり、当然ながらデストリームドライバーも写っている。ベイルドライバーにカバーを取り付けたその外見故に、早くからファンの間でベイルドライバーを改造したもの、元太が変身するものなのでは?と囁かれていた。
- ゲノミクスチェンジの待機音(必殺待機音も兼ねている)はかなり明るいものとなっており、第42話では流すと挿入歌に被ったり雰囲気が壊れることを考慮してか、ゲノミクスチェンジの個別記事の表記とは違いバイスタンプを起動してからドライバーを待機状態に移行させ、間髪入れずにバイスタンプを読み込ませており、必殺技発動時は小さめにしたクリムゾンベイルバイスタンプの必殺待機音に意図的に被せていた。
- デストリームドライバー及びヘラクレスバイスタンプを入れたアタッシェケースの中には、使用用途不明のUSBメモリが同梱されていた。これについては「ベイルドライバーしか使ったことのない元太は当時未搭載のゲノミクスチェンジ機能を知らないので、その辺りを説明したジョージ作のマニュアルなのでは?」という意見がある。
- バイスタンプパッドへ押印した際の「Contract」は「契約」という意味でベイルドライバーの「Deal」と同じ意味なのだが、(CVが変わったせいもあるが)禍々しさを感じにくいものとなっている。
- リバイスライダーにおいて狩崎が関わっているベルトの変身待機音はだいたい藤森ボイス(Come on!などのアレ)が響くことでお馴染みだが、デストリームドライバーは出自が出自だからかイントロのみである。とはいえその分音楽はかなり近未来感を伝えてくるかっこいいものになっている。
- これまでベイルドライバーの商品化が告知されていなかったのは、このデストリームドライバーのギミックがあったからと思われる。実際、バンダイから公開されたプレバン玩具の正式名称は「ベイルドライバー&デストリームドライバーユニット」だった。
- 両サイドの青いカバーの水色のラインが「25」に見えるようなデザインとなっているが、ファンの間では「元太/純平とベイルの出会い、そして対立の始まりが25年前の1997年だからでは?」という考察や「悪魔に頼らずに運用する為リバイスドライバーの「50」の半分である25になったのでは?」という考察もある。また、五十嵐家は元太と幸実の2人から始まり、子宝にも恵まれ長男の一輝、次男の大二、長女のさくらを授かった事で5人家族となった。つまりは2人家族から5人家族となった事を示唆しているのでは?という意見も。
- 第42話でゲノミクスチェンジする際にアッププロップ用の液晶部分が割れていることが分かる。激闘を見た視聴者からは「あの激闘の過酷さが伝わってくるからそれはそれで味がある」という比較的好意的な意見が目立っている。
- デストリームフィニッシュの、『Charge』の音声は下記に添付した関連動画では藤森氏と津田氏のボイスが重なっているが、第42話では何故か津田氏のみの音声になっている(恐らくミスだろう)。
- 『バトルファミリア』では、息子・娘たちからプレゼントされた夫婦水入らずの旅行であるにもかかわらず(護身のためということもあるかもしれないが)なぜか持ってきており、手荷物検査に引っかかってしまった。その際には「えーと、これはドライ……そう、ドライヤーです!」と押し通そうとしたが、後の展開を見るに結果的に通ったらしい。なお、手荷物検査に引っかかったドライバーは(『小説版フォーゼ』にて、種子島に行く際に手荷物検査に引っかかったフォーゼドライバーを除くと)映像作品では史上初である。
- なお、元太を演じる戸次重幸氏は中国から帰国する際に、現地で買った模造刀が手荷物検査に引っかかった経験がある。
関連動画
(デストリーム変身は7:30頃から)
関連タグ
ベイルドライバー:改良前のベルト。
デモンズドライバー:同系列のベルト。
キメラドライバー・ジュウガドライバー:同じく悪魔を使わない変身ベルト。キメラドライバーには変身に伴う大きなデメリットがあるのも共通。
サイクロトロンドライバー:悪魔を必要としないドライバーの一つ。こちらは変身条件がかなり厳しい。
ブレイバックル:青いヘラクレスオオカブトがモチーフのライダーの変身ベルト。クワガタムシがモチーフのサブライダーの変身ベルトとほぼ同一の構造をしている。