デモンズシステム
でもんずしすてむ
『仮面ライダーリバイス』に登場するキーワード。
恐らくデモンズドライバーとバイスタンプを用いて変身し戦う、一連のシステムを表すと思われる。
また、スパイダーバイスタンプに組み込まれたR因子はこのデモンズシステム用に開発されたものであり、支配力に優れたスパイダーゲノムを基本としているとのこと。
リバイスシステムなどのゲノムチェンジに代わる「ゲノミクスチェンジ」と言う能力を備えており、追加でバイスタンプを押印することによりその生物の力を体に宿すことが可能である。
このシステムの差異の為か、リバイ、エビル及びライブ、ジャンヌは変身時に液体の様な物を全身に纏っているのに対し、デモンズの変身時には液状の物質が一切見られず、蜘蛛の糸を全身に直接纏い変身しているかの様になっている。
しかし長時間の使用に何らかの副作用が見られており、第12話にて変身中に謎の赤い電撃が迸り変身が強制解除されてしまい気絶した。
第15話でも副作用により苦しむも、気合いで乗り切ってみせたが、変身前でも副作用のダメージが溜まっていき倒れかけるなど徐々に不穏な状況が続く。
第18話にてメディカルチェックで内臓や血液等々の体内年齢軒並み80歳を超えた結果が出され、これ以上の変身の禁止を言い渡される。
このデモンズシステムであるが、劇中に登場するライダーシステムの中でも謎に包まれたシステムである。
というのも、悪魔との関係性が全く不明なのである。
リバイスシステムは悪魔とのコンビで戦う、エビル/ライブシステムは悪魔と変身者が相反して力を引き出す、ジャンヌが用いるリベラドライバーは悪魔を解放して武器にする、といったように、本作のライダーシステムは何らかの形で悪魔の力を引き出している。
しかし、このデモンズシステムに限っては悪魔の力をどのように使っているのかが描写も説明も一切されていない。
また、そもそもヒロミは悪魔の力を飼い慣らすだけの素質は無かった筈であり、もしデモンズも他のライダーシステムと同じように悪魔の力を使うものであれば、そんな彼がこのシステムを使いこなせることが不可解である。
これらのことから、まるで悪魔の力を使っていないようにも見える。
バイスタンプの仕様や、後に登場したバリッドレックスバイスタンプのコンセプトから、何らかの形で悪魔が関わっていることは間違いないと思われるが・・・(ジョージ・狩崎曰く、バリッドレックスゲノムは元々、「悪魔の力を使わないゲノム」というコンセプトの元開発されたもの。つまりそれ以前に実戦投入されているデモンズが悪魔と関わっていないはずがないのである。)
実はドライバー内に意思を持ち、第19話にて遂に覚醒。
狩崎によれば「内部に悪魔を幽閉し、システムの中枢として機能させることで、凄まじいパワーを生み出すエポックメイキングなシステム」らしい。
どうやらヒロミとは別の人物の為に作られた存在であるらしく、完全な適合者以外ではその命を食らい、変身させるというとんでもなく危険な代物であったことが判明する。
第34話で、狩崎がデモンズドライバーに対して行っていた研究内容が判明。それは「今まではドライバー内部にシステムのコアとしていたベイルに使用者の命を食わせることでフルスペックを発揮していたデモンズシステムを、使用者の中にいる悪魔の力を利用するシステムに変える」というもので、これが運用できれば量産も可能になるという。
そして35話にアップデートが完了し、これまでシステムの中枢に据えられていたベイルに代わり、各種能力を飛躍的に高める人体強化エンジン「O.V.E.R.(オーバー)」が組み込まれた。これにより、使用者に潜む悪魔の力のみを抽出した、汎用性の高い実装が可能となった。
さらに41話では汎用向けにデチューンした「α・O.V.E.R.(アルファ・オーバー)」「β・O.V.E.R.(ベータ・オーバー)」がリリース、実戦投入された。
44話では、悪魔を持たないヒロミ向けにドライバーが新造される。この際は変身時に悪魔の瞳が映らない※などの差異があり、前話で登場した「悪魔の力を一切用いない」仮面ライダーデストリームのエンジンをベースにしたことが示唆されている。
※Vシネマで登場したインペリアルデモンズもアニメーションを同じくしている。
変身ベルト | デモンズドライバー |
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変身方法 |
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仮面ライダー | 仮面ライダーデモンズ、仮面ライダーオーバーデモンズ、仮面ライダーデモンズトルーパー、仮面ライダーオルテカ |
ライダーウェポン | なし※ |
フォームチェンジ | ゲノミクスチェンジ |
※デモンズトルーパー版は他システムのウェポンを自由に扱える設計になっている。