『エボルドライバー!』
『コウモリ! 発動機!』
『エボルマッチ! Are you ready!?』
「変身!」
『バットエンジン! ヌゥハハハハハハ……!』
CV:越智友己
スーツアクター:中田裕士
変身者
・内海成彰
概要
『仮面ライダービルド』に登場する仮面ライダー。初登場は第38話。
内海成彰がバットとエンジンのフルボトルをエボルドライバーに装填することで変身する。 主なカラーは紫・白・黒の3色。
変身に用いる装備一式はエボルトに見込まれた際に彼から与えられたもので、マッドローグという名称はその彼により直々に名付けられた。「ローグ」の語句こそ共通しているものの、仮面ライダーローグとは外見・システムとも全く別のライダーである。
なお、彼が変身に用いるエボルドライバーは見た目こそエボルトのものと同じだが、内部にフルボトルの成分を取り込んで変身者に変化を齎す特殊微小体「メックヴァイラス」を生成、変身条件を満たすための調整を行う部位「EVファイナライザー」が存在する点で大きく異なる。
その見たままの姿はかつて内海も変身したナイトローグの仮面ライダー版ともいえるもので、額のコウモリ状の角や胸・肩より煙突の如く伸びるパイプなど、ナイトローグを彷彿とさせる意匠が各部に見られる。
変身前と同様に眼鏡を上げるような仕草を見せることもあるが、これは単に癖による物というだけでなく、額のMRシグナルをなぞる事により、内部モニターの位置や視界の微調整を行うという意味合いも与えられている。
第45話では内海の体に憑依したエボルトが変身。消耗していたとはいえクローズ、グリス、ローグと互角になり、オリジナルのエボルドライバーを取り戻している。
TVシリーズ本編では、ほぼ難波チルドレンの一員として力を振るっており、エボルト傘下となっていた時期やローグと共闘した時期でもそれは一貫していたが、『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』では、民衆のために力を使うことを決意。晴れて愛と平和のために戦う仮面ライダーになった。
スペック
パンチ力 | 43.5t |
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キック力 | 50.8t |
ジャンプ力 | 73.3m(ひと跳び) |
走力 | 1.3秒(100m) |
これは初期値であり変身者のハザードレベルに応じて変動する。
スペック上はスクラッシュドライバー系の仮面ライダーを上回るが、ラビットラビットフォームやタンクタンクフォームには一部スペックで下回っており、クローズマグマや仮面ライダーエボルには大差を付けられてしまっている。
しかし、エボルドライバーを使用しているだけはあり、グレートクローズやグリス、ローグなどの強豪ライダー達を圧倒する高い戦闘力を有している。
第42話ではビルド・ジーニアスフォーム相手に一時的とは言え、優勢に立ったりとそのポテンシャルはかなりのものと言えるだろう。
コウモリがモチーフである事からナイトローグと同じく暗闇での戦闘が得意で、更にエンジンの機能としてスチームジェネレーターを始めとした蒸気を用いる各種装備の改良モデルも搭載されているため、ライダーシステムとトランスチームシステムのハイブリッドモデルとも言える。
また敵意や憎しみを持っているほど攻撃性能が上がる「マッドヴェンジェンスグローブ」や「マッドヴェンジェンスシューズ」を持ち、その効果で自分を捨てた氷室幻徳が変身するローグに大ダメージを負わせていた。
頭部のコウモリ型ブレード「メタルバットブレード」は自身の意思をクローンスマッシュやハードスマッシュに伝えて意のままに与えるための部位であり、指揮官としての活躍も見込める。
コウモリの能力は他にも「マッドシーカーアイ」の超音波センサーや飛行用ウイングである「マッドナイトフライヤー」などに反映されている。
特に暗闇では両腕のフィン「ナイトレイドエッジ」の威力が増す。
更に、内海がエボルトのデータをエボルドライバーにインプットしたことによって、エボルのようにフェーズを進めて戦闘力を増大させる機能が追加されていた。エボルトの発言によれば、この機能は人間では使えない代物であるが、内海はサイボーグ化されていたために使用することができた。
サイボーグ化した内海ですら肉体が耐えられずほんの一瞬しか保てなかったものの、エボルトの完全体であるブラックホールフォームと同じ段階であるフェーズ4にまで至っている。
また、猛毒を操る能力を持っており、「バッドスチームショルダー」からはフルボトルの成分を用いた有毒気体の散布(『ガンバライジング』で使用)、「マッドヴェンジェンスシューズ」の足裏からはクローを伸ばしての神経毒の注入を行うとされる。
(参考:「仮面ライダー図鑑」より)
変身
変身時には他のライダーのようなライドビルダーは現れず、ハンドルを回すと腰のドライバーを中心にトランジェルソリッドのチューブが天狗巣状に広がるペインライドビルダーが形成され、それが身体に巻き付くという歪な形で変身が完了する。
同じドライバーを使うエボルトの方は普通にハーフボディが出現している辺り、ライダーエボルボトルの有無がこの違いを生んでいるとの考察もある。
使用アイテム・ツール
- エボルドライバー(マッドローグVer.)
エボルトが用意した2つ目のドライバー。
エボルトへの忠誠を誓った内海が彼から授かった。
詳細は該当記事を参照。
変身に使用するフルボトル。
・バットフルボトル(ベストマッチver.)
ナイトローグ用のロストフルボトルとは別物で、コウモリの全身がヒロイックなタッチで描かれている。色は紫。
エボルドライバーを通すと鳴る音声は「コウモリ!」
・エンジンフルボトル
ギアエンジンと関係性については言及されていないが、それとは異なりエンジンそのもののデザインとなっている。色は赤。
エボルドライバーを通すと鳴る音声は「発動機!」
クリエーション用として上記のフルボトル以外のものと使っている。
拳銃型デバイス。第40話にてビルド・ジーニアスフォームに破壊されてしまうが、その次の変身では復活している。
ライフルモードにし、「ファンキーショット」を使用出来る。
非常に分かりにくいが第39話の戦闘シーンで所持しているのが確認できる。
ただしカットされてしまったのかクリエーションを行う直前に投げ捨てる一瞬だけなので発射すらしておらず、まず気付かない。ネビュラスチームガンと二丁拳銃で戦っていた様子。
剣状の武器。
必殺技でエネルギーの刃を形成できる(“スチーム”ブレードなのにエレキスチームなどは使用せず)。
必殺技
内海は必殺技を多用する戦闘スタイルを持っている。
- エボルテックアタック
背中にマッドナイトフライヤーを展開して敵目掛けて突っ込む。
またはその状態で紫色のエネルギーを纏ったドロップキックを放つ。
設定によるとマッドローグのキックやパンチはエンジンフルボトルの成分を基にした「ハイバーストラッシュレッグ」や「ハイバーストラッシュアーム」により、高圧縮エネルギーを叩き込み、攻撃対象の内圧を急上昇させて破壊する効果を持つとされる。
第42話ではネビュラスチームガン・ライフルモードで強力な弾丸を発射する技、スチームブレードで強力な斬撃を十字に飛ばしネビュラスチームガンでその中心にビームを発射する技を披露し、そして極めつけは第32話でも披露した蹴り上げでサッカーボールの如くローグを吹っ飛ばした。
第47話ではエボルドライバーにバイクフルボトルを装填して使用。
○バイクフルボトル
第47話で使用。装填すると「バイク!」の音声が流れる。
マシンビルダーの幻影エネルギーを飛ばし、相手が撃ってきた歯車状のエネルギーも前輪に取り込んで返すことで擬態ヘルブロスを撃破した。
ライダーシステムではなくバットが装填されたまま左スロットをバイクに変更して発動したため、必殺技の音声がエボルテックアタックになっている。
本来はトライアルフォーム・バットバイクフォーム(仮称)に変身してから放たれると思われる技だが、大人の事情かいきなり必殺技に移行しており玩具版では変身を挟まないといけない。
- ○○フィニッシュ
フルボトルとライダーエボルボトルを装填してレバーを回すことで発動する。
2本のボトルを装填すると「クリエーション!」の音声が流れる。
○海賊フルボトル
第39話で使用。装填すると「パイレーツ!」の音声が流れる。
カイゾクハッシャーを召喚し、ボルテックブレイクを繰り出した。
- ファンキーショット
ライフルにバットフルボトルなどをセットし、エネルギーを放つ。
使用回数は中々多い。
- マッドスチームラッシュ
ガンバライジングにて使用。
アイススチームとエレキスチームで斬りつけ、トドメに丸鋸型の斬撃を放つ。
ライドウォッチ
復讐の思いを秘めたコウモリライダーは…マッドローグだ!
エボルマッチ!マッドローグ!
「GPライドウォッチ10」の一つとして発売。
必殺技は「エボルテック」。
余談
- マッドローグを和訳すると狂った悪党。
- 変身に使うバットとエンジンの組み合わせは、難波重工からエボルト側に鞍替えした(実際はエボルトを欺く為の芝居だった)内海の蝙蝠の如き立ち位置と、強い者の下で働く以外の生き方を知らない彼の機械的な人間性を端的に現した姿という解釈もある。また内海はネットムービー「7つのベストマッチ」にて、前編にナイトローグ、後編ではヘルブロスに変身しており、マッドローグ変身以前にバットとエンジンの両方を使っていた経験を持つ。
- コウモリがモチーフのライダーは他にも仮面ライダーナイト、仮面ライダーキバ、仮面ライダーダークキバ、仮面ライダーキバーラ、仮面ライダーライブ、仮面ライダーエビル、仮面ライダーブラーリとかなり多い(複合形態やフォームチェンジも含めるとバットエンジンフォームやバットキングロボも存在する)。
- 因みにライブとエビルはスーツアクターも同じで、エビルは変身音に笑い声が入る。
- ちなみにビルドドライバーでのベストマッチであるバットエンジンフォームの音声は「バット!エンジン!ベストマッチ!Are you ready?暗黒の起動王!バットエンジン!イエーイ!」となっている。
- 変身者の内海成彰を演じる越智氏は前々から自分もライダーに変身したいと思っていたそうでSNSやイベントで変身出来て嬉しかったと語っている。
- 宇宙船によると、他のライダーと違いナイトローグのマスクや胸プロテクターなどを改造したものであり、アンダースーツはブロス系のダメージが少ないものを使用してるという。後にこのスーツは仮面ライダー亡へと改造された。
関連タグ
仮面ライダーアクセル:エンジンの力を使うサブライダー。
仮面ライダー黒影・真:名称に別のライダーの名前が含まれているサブライダー、変身者と変身ベルトも異なる。
仮面ライダーオーバーデモンズ:名称に4号ライダーの名前が含まれているサブライダー。一見すると強化形態のように思えるが、別ライダー扱いで変身者も異なる。