『オーバー・ザ・エボリューション!』
「今日がお前達の命日だ」
『コブラ! ライダーシステム! レボリューション!』
『Are you ready?』
「変身」
『ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!レボリューション!』
『フハハハハハハハハ……!』
概要
地球外生命体エボルトが、コブラエボルボトルとライダーエボルボトルに加え、機能を取り戻したエボルトリガーをエボルドライバーに装填して変身する。初登場は第37話の終盤だが、第36話でもシルエットのみ登場している。
仮面ライダーエボルの本来の姿であり、この姿になるとエボルトが本来持つ力が最大限発揮され、ブラックホールを操る事が可能となる。
変身時の演出は他の3形態のように前後から「EV-BHライドビルダー」に挟まれる物では無く、
- まず縦に銀色に変色したEV-BHライドビルダーが現れ、
- その周りをパンドラボックスの様な立方体が黒い竜巻に乗って飛び交い、
- これがEV-BHライドビルダーと合体して柱状になり、暗黒空間に飲み込まれ、
- そこから変身後の姿が小型の黒い立方体を飛び散らせながら現れる
と言う物で、変身音も合わさってこれまで以上に禍々しく、この形態の不気味さ、恐ろしさを端的に表していると言える。
既に地球を滅ぼせるだけの力を持っているが、更なる力を得るためにロストフルボトルを狙って暗躍する。
容姿
白を基調としたアーマーがコブラフォームに装着されている。「ブラックホール」の名の通り、降着円盤(ブラックホールの周りに形成されるガスの輪)の様な、黒い円を白で縁取ったディテールを上半身の各所に持つ。
スペック・能力
パンチ力 | 68.1t |
---|---|
キック力 | 74.6t |
ジャンプ力 | 91.7m(ひと跳び) |
走力 | 0.7秒(100m) |
元々凄まじかった能力がさらに底上げされているが、搭載されている機能はさらに凶悪さを増している。
特に恐ろしいのが胸部にある特殊変換炉「カタストロフィリアクター」で、「影響範囲内における全存在の生命活動を強制停止させる程の力を秘めており、ブラックホールを利用した特殊攻撃が可能」と言う恐ろしい機能に加えて、「自身の戦闘能力を最大50倍まで引き上げることができる」と言うデタラメ染みたブーストを可能にしている。戦闘能力が具体的にどの点を指すかは明言されていないが、単純にスペックが50倍になると考えた場合、パンチ力3,405t、キック力3,730t、ジャンプ力4,585m、100m0.014秒と、最早想像を絶するレベルのステータスとなる。
エボルトは以前「フェーズ1で出せる力は2%に過ぎない」と言っていたが、一切の嘘偽りは無かったのである。
無論、ノーリスクでブースト出来る訳では無く、ブラックホールを利用した特殊攻撃の威力や戦闘能力強化の程度に応じて、装着者への負担もまた爆発的に増大する。
ハザードレベル6に達した人間を新たな肉体として取り込もうとしたのも、この負担に耐えられる肉体を欲したからと思われる。
前述のカタストロフィリアクター以外にも、
- EVOアナイアレイショルダー:腕部の動作を最適化して攻撃精度を高める他、内蔵された小型の環境改変プラントで周囲を取り巻く気体や液体の組成を自在に操る事が出来る。特定の生物だけに作用する有害物質を生成し、広範囲に渡って散布する機能も備えている。
- EVOベクターローブ:周囲の重力をコントロールする機能を備え、星間航行するための推進力をも生み出せる。通常格闘技を繰り出す際に加重と加速を行い、仮面ライダーの必殺技に匹敵する強烈な一撃へと強化することもできる。
- ヴォイドチェストアーマー:地球上のどの物体よりも優れた耐久性を持ち、人間が認識出来ない虚無の空間シールドを展開し、敵の攻撃を無効化する。
等、正に星を狩る災厄が如き機能を多数備えている。
この他、地面に触れただけで特殊な亜空間らしき物を作る能力(恐らくパンドラタワーで起きたのと同じ現象)や、手を翳すだけでハードガーディアンを8体纏めて跡形も無く消し去る程の爆発を起こす能力等も披露している。
また、使用するエボルボトルがコブラフォームと同じである為か、ブラッドスターク時代から使用して来た猛毒攻撃も使用可能。劇中ではこれを用いて難波重三郎を一瞬で消滅させた。
火星での回想シーンでは長剣を使用していたが、ベルナージュとの戦いで失われたのか復活以降はブラッドスターク時から使用しているトランスチームガンとスチームブレードを引き続き使用している。
これだけでも十分過ぎる程に脅威なのだが、末恐ろしい事にこれすらも発展途上の姿であり、「強化」であって「進化」では無い(一応「仮面ライダーエボル」と言うシステムの完成型ではある)。
ブラックロストフルボトルが装填された黒いパンドラパネルを取り込む事で、惑星を喰らい、無限に進化を続ける蛇となる。
必殺技
- ブラックホールフィニッシュ
いくつかの種類がある。
①空中で前方宙返りを繰り返して勢いを付け、跳び蹴りを叩き込み、敵を吹き飛んだ先に発生させたブラックホールに放り込んで圧縮・爆発させる(38話)。
②ブラックホールを発生させずに左腕で威力を高めたパンチを放つ(41話)。
④向かってきた敵に右足でカウンターキックを放つ(44話)。
⑤パンチと似たモーションでブラックホールを上空に放ち、あらゆる物を吸い込み消滅させる。
第42話ではこの技でブラックホールを発生させ、東都政府官邸を跡形もなく消滅させてしまった。更に、同じ方法で火星の文明を滅ぼしたらしい事も同話で示唆されている。
第46話にて、エボルトが10分置きに日本の領土をエリア毎にブラックホールへ消して行く悪趣味なゲームを行い、東都にブラックホールを発生させ消失に追いやった。
しかしながら、この時エボルトはヘルブロスや三羽ガラスに分離していた。ブラックホールフォームに変身しブラックホールを発生させるには、分離している不完全な状態では物理的に不可能な筈である為、この描写は矛盾している。
ガンバライジングでは自身の背後にブラックホールを発生させ、相手を引き寄せて拘束し飛び蹴りを放つ。
- スチームアタック
トランスチームガン・ライフルモードにラビットエボルボトルを装填し、敵の周りを高速で動き回りながらライフルモードを連射する。
弱点
圧倒的な力を持つブラックホールフォームだが、実は弱点が無いと言う訳では無い。
第41話では、フェーズ1から変身する直前に攻撃を受けた事で完全態への変身を防がれている。
そして第44話では、葛城忍のハザードトリガーを狙った攻撃からヒントを得た戦兎の作戦でクローズマグマにエボルトリガーをブリザードナックルで攻撃されたことでフェーズ1に弱体化してしまっている。
つまり、「エボルトリガーを使わせない」、または「エボルトリガーを壊す」事がブラックホールフォームの唯一の攻略法である。
但し、この弱点が露見したどちらの場合においてもエボルは本気を出しておらず、本気の状態の彼にこれを行う事は困難を極めると思われる。
また、ブラックホールフォームに変身するには、エボルトが完全体である必要があるので、分裂している状態ではブラックホールフォームにそもそも変身出来ないと言った事を、エボルト自身が劇中で説明している。
ライドウォッチ
力を解放した、最強のエボル!エボル ブラックホール!
レボリューション!ブラックホール!
「SGライドウォッチ06」の一つとして発売。
必殺技は「ブラックホール」。
余談
- 玩具版でトライアルフォームに変身するとブラックホールフォームの変身音に酷似したBGMが流れる為、ブラックホールフォームの存在を仄めかしていたともとれる。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダーエボル エボルト エボルトリガー コブラフォーム
王蛇サバイブ、インビンシブルジャンヌ:コブラがモチーフのサブライダーの最強形態で、王蛇サバイブはダークライダー。
ゴルドドライブ、ゲムデウスクロノス:ガンバライジングのトリニティスラッシュキャンペーンでチームを組んだ怪人。共通点は「父親でボスキャラ」。
ギーツⅨ:同じくブラックホールを生み出す白い仮面ライダー。ただしこちらは主人公の最強形態である。
仮面ライダーウインド:ブラックホールモチーフの仮面ライダーで、ブラックホールの錬成を可能とする。父親が変身するのも共通だが、こちらは味方である。