概要
変身者以外の意思により変身者の意識、行動を奪われた状態で活動する仮面ライダーの形態。
ひとえに乗っ取りと言っても強制的、合意の上、もしくは偶然の結果と様々であり、必ずしも危険性が高い形態とは限らない。
発祥は『仮面ライダーリバイス』においてジャックリバイスの登場するにあたり、東映公式サイトにてそれまでの暴走フォームとは異なる『一風変わった暴走』としてこの名称を定義したことから。そのため、本項目に掲載されているライダーの中には暴走フォームを兼ねているものも存在する。
一覧
平成ライダー
『仮面ライダーアギト』
開発当初は、搭載されたAIが相手の挑発等といった些細な事に反応して過剰な敵意を持ち、装着者の意識を奪い暴走し敵味方問わず周囲を攻撃してしまう欠点があった。
この他にも、AIの機動プラン通りに装着者が体を動かせない場合にはスーツが装着者の体に筋断裂レベルの激烈な負荷をかけてしまうなどの看過できない問題があったため、開発者の小沢澄子が再度の改修を施したことで、暴走や装着者への負荷の問題は解消された。
『仮面ライダー剣』
- 仮面ライダーレンゲル(カテゴリーA完全封印前)
変身に用いられるクラブスートのカテゴリーA・スパイダーアンデッドの封印が完全でない状態で運用がされ始めたため、スパイダーに魅入られた者たちが、半ば操られるようにレンゲルバックルを手に変身を試みた。変身に成功した桐生豪や上城睦月も、レンゲルとして戦っているうちにスパイダーの意志に精神を毒されて凶暴化し、時には完全にスパイダーに乗っ取られることもあった。
最終的には、物語終盤にクラブのカテゴリーK・嶋昇と同カテゴリーQ・城光の力で睦月からスパイダーが切り離され、睦月がスパイダーを改めて撃破・封印したことで、スパイダーによる精神汚染・乗っ取りは消失した(封印されているAのカードの色彩も毒々しい印象の青紫色の部分が明るい暖色に変化した)。
『仮面ライダー電王』
タロスズが野上良太郎の身体を乗っ取って変身した姿。仮面ライダー電王はその性質上、ほぼ全て乗っ取りフォームである。
のちに単独でも変身できるようになった。
尚、最終フォーム・最弱フォームは乗っ取りフォームではない。
また、タロスズは他の作品へ客演した際には乗っ取りによって他作品のライダーに変身している。
10歳の少女・アンナに憑依したモモタロスが変身する。
デネブが桜井侑斗に憑依して変身した姿。
ゴーストイマジンが野上良太郎の身体を乗っ取って変身した姿。
『仮面ライダーオーズ/OOO』
『MOVIE大戦MEGAMAX』のオーズパートで初登場。
『オーズ/OOO』本編より未来の世界で、仮面ライダーアクアの正変身者である湊ミハルが、まだ戦う覚悟を持てていなかった頃に、未来の鴻上光生が開発に成功し彼に授けたポセイドンドライバーに使われるサメ・クジラ・オオカミウオのコアメダルが織りなす闘争の欲望から生まれた「仮面ライダーポセイドンの意志」に心を侵され、乗っ取られた状態で変身した。
オーズである火野映司を狙って襲撃し、後藤慎太郎のバース、伊達明のプロトタイプバースを倒したが、映司との触れ合いで心を強く持ち直したミハルの抵抗によりミハルを己からパージすることとなり、最後はポセイドン自身が、ミハルと自身の欲望で増殖させたセルメダルと自身のコアメダルで、『仮面ライダーポセイドンという新たなグリード』として独立するも、ミハルの変身したアクアとの戦いで粉砕された。
Vシネマ作品『復活のコアメダル』にて登場。
ゴーダが火野映司の体を乗っ取り、撃破した古代王仮面ライダーオーズの体内から放出され空中に漂っていたコアメダルとセルメダルを吸収し、自身の意識が宿るゴーダメダルで変身した姿。途中で意識が表出してきた映司を放出し、上述のポセイドン同様単独で姿を維持することが可能となった。
Vシネマ作品『復活のコアメダル』にて登場。
火野映司に憑依したアンクがタカ・クジャク・コンドルのエタニティメダルを用いて変身した、タジャドルコンボの強化版。戦闘時には映司の幻影が出現し、共闘する。
『仮面ライダー鎧武/ガイム』
コウガネが最終話でとある少女の身体を乗っ取って変身した姿。
『仮面ライダードライブ』
目が赤い状態は、身体は泊進ノ介だが意志はベルトさんというある意味乗っ取りに近い状態になっている。戦況に応じて意識の交代は可能(ベルトさんはこれを「運転を代わる」と呼称)で、TV本編では特に問題なかったのだが、ある人物の策略で劇場版にて…
『仮面ライダーゴースト』
アランがネクロムゴーストアイコンにマコトの身体を乗っ取らせて変身させた姿。
- 仮面ライダーネクロム(御成憑依)
外部要因による事故のようなものだが、御成の魂がひょんなことから眼魂になってしまい、さらにそこから欲を出してしまった御成がアランの体に入って乗っ取ってしまい、その状態でネクロムに変身して戦うという珍事が発生した(戦うのが本来の変身者でない御成だったためか、アランが普通に変身した時に比べものすごく弱かった)。
『仮面ライダーエグゼイド』
宝生永夢の体で生まれ育ってきたバグスターウイルスであり、永夢の天才ゲーマーMとしての人格の根源であるパラドが、作中のある場面において、永夢の体に潜り込み乗っ取った状態で、パラドクス変身用のガシャットギアデュアルを使って変身した。
上記に同じく永夢の体を乗っ取った状態のパラドが、今度はマイティブラザーズXXガシャットと永夢のゲーマドライバーを使ってエグゼイドに変身。本来の永夢の状態で変身し、レベルXX形態にダブルアップした場合は、オレンジ色の右半分「R」(天才ゲーマーMの人格)と青緑色の左半分「L」(小児科医・宝生永夢の人格)の2体に分裂するのだが、パラドが永夢の体内にいる状態で変身した場合は「R」のボディには(「ゲーマーMという人格」が形成される大本であったこともあり)ゲーマーMではなくパラドが入ってコントロールすることになる(この状態で変身解除すると、Lから永夢が、Rからパラドが出てくる)。
この特性を利用し、永夢の中にいるパラドを永夢から強制分割する目的で変身したこともあった。
飛彩がこれまで使用していたガシャットが最高レベル5だったことでレベル10倍の文字通り桁違いのパワーに圧倒され、初変身では一時的にファンタジーゲーマに意識を乗っ取られかかる一面もあった。
『仮面ライダービルド』
エボルトが万丈龍我と桐生戦兎の身体を乗っ取って変身したライダー。
令和ライダー
『仮面ライダーゼロワン』
変身者である不破諫の脳に埋め込まれた亡のチップの意志が不破の身体を乗っ取って行動したことがある。乗っ取りは変身前の状態でも行える。
人工知能アークが滅亡迅雷.netの身体を乗っ取って変身した姿。
『仮面ライダーセイバー』
ワンダーライドブックの持つ力に神山飛羽真の意識が神獣プリミティブドラゴンに乗っ取られ変身した姿。
『仮面ライダーリバイス』
普段は実体を持たない悪魔のバイスが、本来宿主である五十嵐一輝と立場が逆転して変身した姿。
一輝がしばらく実体化しなかったため、その間はバイスのみで戦うことになった。後に一輝も変身可能になった。
悪魔のカゲロウが宿主である五十嵐大二の身体を乗っ取って変身した姿。
エビルのエビルシステムとライブのライブシステムはどちらも変身者に強い負荷が掛かった際にもう片方に逆転してしまうという特性があるため、状況によっては再び乗っ取り返される。なおカゲロウは本編第26話において大ニの身体から分離して単独でエビルに変身している。
大二「これからは一緒に戦ってくれるか?」
カゲロウ「お前がだらしなかったら、いつでも乗っ取るからな」
上記の台詞通り、カゲロウが乗っ取る感じの形態。
だが、大二とカゲロウの光と闇が融合した友情フォームとなっている。
しかし基本的に主体は大二である様子。
悪魔のベイルが宿主である五十嵐元太の身体を乗っ取って変身した姿。
スピンオフではベイル抜きでも変身している。
関連タグ
仮面ライダー 仮面ライダーシリーズ
スーパー戦隊 スーパー戦隊シリーズ
フォームチェンジ 強化フォーム
基本フォーム 中間フォーム
暴走フォーム ダークライダー
乗っ取り 入れ替わり 憑依 操り人形
仮面ライダーラス:仮面ライダーオーディンのアメリカ版だが、こちらも敵が本来の変身者の体を乗っ取って変身した。
牛鬼(魔化魍):仮面ライダーディケイド本編中の「響鬼の世界」において、アスムの師匠であるヒビキの中で膨れ上がり制御できなくなった鬼の力が固有の意思を持った邪悪な存在に転じた、いわば乗っ取られて魔化魍化した仮面ライダー響鬼。
ゴルドドライブ:バンノドライバーがロイミュードの身体を乗っ取って変身する怪人。
仮面ライダーグレア:相手を洗脳させ乗っ取りを可能とするライダー。