「カーシュは優れた惑星だ。優れた民族だ。そんな種族が滅びる事等許されない。」
演:ウィリアム・オリアリー
吹き替え:大塚芳忠
概要
『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』の唯一(?)のオリジナルの敵キャラにして、並行世界ベンタラを支配する悪のカリスマ。
人心把握術や弁術に長けており、罠に嵌めたり、相手の心の弱さに付け込む等して、手玉に取り自分の思惑通りに事を進める事を得意し、先代仮面ライダードラゴンナイトであったベンタラの戦士アダムの心の隙間に付け込んでベンタラを滅ぼした張本人でもある(この出来事はアダムの心に大きな傷を残す事になる)。
地球上で活動する際は一定の男性の姿に擬態し、様々な偽名と偽の肩書きで地球のライダー候補者に接触、指示を出していた。また、地球のライダー候補者のリクルートに勤しむ(大変アメリカの悪役らしい)行動派の悪の首領キャラでもある。
地球人は仲間ではなく部下と認識している為、命令違反を犯した者はたとえ味方であっても容赦無く切り捨てる冷酷な性格で、自身達にが宇宙で一番優れた種族という選民思想の持ち主。
その一方、新たなドラゴンナイトの資格者であるキット・テイラーを仲間に引き込む事に固着する余り反抗勢力に出し抜かれ、腹心の部下であるJTCに自分の考えの甘さを指摘された時に、「君の意見は最もだ」と素直に認める一面も持ち合わせている。
嘗て、アドベントマスターことマスター・ユーブロンに敗北した苦い経験から、彼の事を少なからず警戒している様で、ユーブロンが復活した事を知った際、少し焦っていた。
自身が前線に赴く事は殆ど無いが、赴く際は万が一の為に敢えてベント(異空間へ追放する行為)せず保存しておいたベンタラ最強の戦士であるラスの体に憑依し、その圧倒的な力で相手を捻じ伏せる。
また、自身の戦闘力も相当な物であり、最終決戦では一度に4人ものライダー達を相手に格闘を演じ、軽くあしらうという離れ業をやってのけている。
更にアドベントマスターのデッキのコピーを所持しており、キットとの交流で改心しかけたアダムを騙す際に使用している。但し、あくまでもコピーデッキの為、本物と違いアドベント空間への移動は出来ない他、映像では偽物を強調する為か、本物はオルタナティブ・ゼロに対して偽物はオルタナティブの映像が流用されている。
その正体は惑星カーシュからやって来たグレイ型の異星人で、カブトガニの様な甲冑の外観は変身したもう一つの姿である。元々ベンタラの住人ではなく自身が引き起こした戦争の為に荒廃した母星の再建の為、全人類を拉致し、奴隷とする為にやって来た侵略者であった。
一度は先発隊として派遣したユーブロン(後のアドベントマスター)の裏切りにより相討ちという形でアドベント空間に追放されたが、(どの様な経緯があったかは不明だが)後に復活。アダムを利用しライダー達を全滅させ、ベンタラを滅ぼし支配した。そして並行世界の存在を知った彼はそこの住人達をも拉致しようとベンタラを滅ぼした同じ方法である母星への転送装置を動かすのに必要不可欠な人類のDNAサンプルの採取とベンタラの戦士唯一(と当初は思われていた)であるレンの抹殺の為、様々な策を張り巡らし暗躍する。
最終決戦で、本拠地に乗り込んできたユーブロン、ドラゴンナイト、仮面ライダーウイングナイト、仮面ライダーセイレーン、仮面ライダーオニキスらと戦い、軽くあしらい余裕綽々の態度であったが、その戦いがユーブロンが救い出した残り9人のライダーを指令室に招き入れる時間稼ぎとなり、形勢が逆転、尚も彼等に「自分には勝つ事は出来ない」と精神的揺さぶりを掛けるが、最後はユーブロンが新たに開発した新技「リンクベント」を発動され、バリヤーを張って必死の抵抗をするものの、その強大なパワーに耐えきる事は出来ずエネルギーがゼイビアックスに直撃、大爆発、絶命した。
決戦後は、ベントされた人々も助け出され平和が戻ったと思われたが…?
海外で発売されたゲーム版では周囲の空間を宇宙に変え、相手に無数の赤い光線を打ち込んだ後に槍状にした光線で貫き太陽に放り込むという必殺技を持っている。(因みに、この時の光線は実はライダー達の武器のグラフィックが流用されている)
余談
大塚芳忠氏は『仮面ライダー電王』でデネブの声を担当している。
関連タグ
アマダム:『仮面ライダーウィザード』特別編の敵キャラクター。様々なコスプレ(?)をしているところ等が似ている。