概要
秋田書店の漫画雑誌『月刊プリンセス』1976年10月号より連載開始。
2024年現在連載48年目で第29部進行中、『ガラスの仮面』と並び、果たして無事に最終回を迎えてくれるのか果てしなく不安な漫画代表である。
その知名度からパロディの題材として扱われることも多い。
単行本は2024年時点で70巻まで刊行(年1~2巻のペースで発刊)。文庫本は26巻まで刊行。
単行本については表紙レイアウトが自由化された現在も初期のデザインのまま刊行されている。
あらすじ
考古学が好きなアメリカ人の少女キャロルは、古代エジプトの王メンフィスの墓を暴いた呪いで3000年前の古代エジプトにタイムスリップしてしまう。
古代エジプトでのキャロルは、金髪碧眼に白い肌の容姿と21世紀の人間としての知識や考古学の知識が古代エジプトの人々の耳目を集め、尊い予言を語る「ナイルの娘」「黄金の姫」と謳われ、崇められるようになる。
古代エジプトの若き王メンフィスに見初められ、やがて2人は愛し合うようになるが、キャロルの存在を憎むアイシス一派や、現代人の英知と可憐な容姿を兼ね備えたキャロルの奪取を狙う諸国の王族が2人の間に立ちふさがり、数々の危機に直面する……。
登場人物
古代エジプト
キャロル・リード |
エジプトで考古学を学ぶアメリカ人少女。アイシス)の呪いにより古代エジプトにタイムスリップしてしまう。横暴なメンフィスに初めは反発を覚えるが、徐々に惹かれていく。持ち前の好奇心と正義感で様々な困難を乗り越え、エジプトの人々から称えられるようになる。 |
ウナス |
エジプトの武官でキャロルの警護役。キャロルの好奇心旺盛な行動にいつも振り回されているが、彼女に忠誠を誓う。 |
ルカ |
エジプトでのキャロルの側近を務める。だが実はイズミルの部下で、とある命を受けてエジプトに潜り込んでいる。 |
アイシス |
メンフィスの異母姉。妖艶な美貌を持ち、気性が激しい。メンフィスの墓を暴いたキャロルを呪い、エジプトへと攫う。幼い頃から弟のメンフィスを一途に愛している。 |
テティ
ミヌーエ
ハサン
カレブ
ヒッタイト
イズミル |
エジプトと敵対するヒッタイト国の王子。聡明で美形。妹をエジプト国内で暗殺され、エジプトに対して恨みを持つ。キャロルの美しさと英知に惹かれ、彼女をメンフィスから奪おうとする。 |
ミタムン
ムーラ
アッシリア
アルゴン
バビロニア
ミノア
アマゾネス
アマゾネス
ヒューリア
現代
ライアン・リード | キャロルの兄。父の死後、リード・コンツェルンの総帥を務める。やり手の実業家な一方、妹を溺愛しており、突然行方不明になったキャロルのことを心配している。 |
ロディ・リード
ジミー
アフマド
マリア
ハッサン
関連タグ
天は赤い河のほとり - 篠原千絵の漫画。「現代の少女が古代オリエントにタイムスリップし、王子と愛し合う」あらすじが似ている。ただし「主な舞台はヒッタイト」「実在の人物の名が登場する」「主人公のユーリは歴史に詳しくない」など、相違点も多い。