概要
2016年4月14日からゲームマガジンにて公開されている連載型フリーゲーム。
原作者は、虚白ノ夢等のフリーゲーム作品を制作しているカナヲ氏。
悪魔との契約により代償を負ったノエルと、契約した大悪魔であるカロンがラプラス市市長バロウズを相手に復讐する。
一部ショッキングなシーンがあるが、これといったホラー要素はない。主にアクションやパズル要素をクリアしながらストーリーを読み進めていくアドベンチャーゲーム。
3章までは典型的なフリーホラーゲームの様な雰囲気だが、4章からは一転してバトル描写が多くなり、少年漫画的な展開が多くなる。
本来であれば4章完結を予定していたが、路線変更で引き延ばされる事になった。
雰囲気の変化もそれによる所為なのかもしれない。
また、ゲームマガジンが配信するアプリ「ゲーマガ」で遊ぶこともできる。
2016年4月14日に一話が公開。
2016年6月16日に二話が公開。
2016年8月28日に三話が公開。
2016年11月30日に四話が公開。
2017年3月31日に五話が公開。
2017年8月13日に六話が公開。
2017年12月10日に七話が公開。
2018年6月29日に八話が公開。
2018年12月21日に九話が公開。
2019年7月13日に十話が公開。
2020年2月15日に十一話が公開。
2021年9月11日に十二話が公開。
2022年8月6日に最終話前編が公開。
2023年4月29日に最終話後編が公開。
最終話後編の公開日は、第1話公開から7年目の節目となる2023年4月14日に、記念PVを伴って発表された。
2017年2月15日にしゃもじ氏によるコミカライズが決定され、3月15日にコミックジーンにて連載が開始。
また、2017年5月31日に書名『被虐のノエル Movement1-vow revenge』として小説の第一弾が発売。筆者は「虚白ノ夢」の小説版も執筆した諸口正巳氏。イラストはカナヲ氏が担当する。
2019年1月3日にはドラマCD化が決定し、4月24日に発売。
2022年2月10日に移植版が発売決定。
ジャンルは伝奇アドベンチャー。
しかし4章からはバトル描写が多い為、其処からは伝奇バトルアドベンチャーとも呼べる。
プレイ時間は60~90分を想定している。
実況も二次創作もOKとなっているが、こちらをチェックしておくと良いだろう。
ストーリー
悪魔との契約で全てを失った少女ノエル・チェルクェッティ。
大悪魔カロンと契約し、行動をともにする彼女には
必ず復讐を成し遂げねばならない男がいた。
それは――”市民の誇り”と称されるラプラス市長バロウズ。
マフィアがはびこっていたラプラス市に平和をもたらし、
市民から愛されてやまないこの完璧無比な男に、
なぜ少女は激しく怒り、復讐を誓うのか?
身体の自由を失い、よろめきながらも復讐の歩みを止めないノエルと
それを冷酷に、しかし時に体を張ってサポートしつづける大悪魔カロン。
ともに復讐に燃える二人のコンビはバロウズを追い詰めていく。
(被虐のノエル公式サイトより引用)
キャラクター
主要人物
「……わたくしはバロウズ市長と……ラプラスと戦いますわ」
本作の主人公。ピアニストを両親に持つ、名門チェルクェッティ家の少女。15歳。ラプラス市上層区に住んでいる。一度意思を決めると決して折れない頑固な性格で、時に大胆な行動をとる。
ピアノコンクールの賞を逃し、プライドが傷ついていたところをラプラスの市長・バロウズとその秘書・シビラに利用され、大悪魔カロンと契約し、代償として両手足を奪われる。
直後にシビラに廃ビルから落とされたがカロンによって助けられ、手足を取り戻すために再び彼と契約し、バロウズに復讐することを決意する。
「――悪魔カロン。召喚の儀に応じ参上した」
代償と引き換えにあらゆる願いを叶える存在"大悪魔"の一人。
廃ビルでノエルと契約を交わし彼女の手足を奪うが、直後にそれがバロウズとシビラの罠だと気づく。
独自の美学を汚されたことに怒り、ノエルを助けると同時に、共にバロウズに復讐するという取引を持ち掛ける。冷酷な言葉を言い放つ一方で、ノエルに対する気遣いを見せるなどツンデレなところもある。
「特別に教えてやるよ、ノエル・チェルクェッティ。市長ラッセル・バロウズの真の顔ってやつをさ」
ラプラスの市民から絶対の信頼を得ている若き市長。32歳。表向きは誠実そのものだが、裏の顔は目的のためならば手段を択ばない残酷な性格。
「そんなにそわそわしなくても結果は逃げないよ、ノエル」
ノエルと同じピアノ教室に通う、友人想いの心優しい少女。15歳。市街地に住んでいる。
ノエルとは親友かつライバルであり、名家出身の彼女をひそかに目標としていた。
今年度のラプラス・ピアノコンクールで最優秀奏者に選ばれた実力家。
「――あるのですよ、ここに。そんな魔法のスイッチが」
バロウズの秘書。28歳。無表情でクール。ノエルをカロンと契約させ、海に落とした張本人。
バロウズを尊敬している。
「ラブレターは読んでくれたか?会えてうれしいぜ、心底な!」
市街地で爆発騒ぎを起こしている爆弾魔。21歳。
画像左側
「…終わりか?」
白い大悪魔。かなり強く、拘束状態でもカロンをしのぐ力を持つ。
基本無口でしゃべらないが、契約者のジリアンとはよく話す。
「切り裂き魔<リッパー>。またの名を魔人切り。覚えておけ。キサマらを倒す正義の魔人の名だ」
ラプラス市の警察官。23歳。自身を正義の魔人と称する。
ノエルに対しては個人的な恨みもあるらしく…?
「…ねぇ、ノエルちゃん。自分がしてることの意味、ちゃんと分かってるのかしら?」
ラプラス警察管理官のオカ……オネェ。年齢不詳。
バロウズを市長になる前から知っており、カロンとも面識がある。
「ただ力を求めて、純粋に、がむしゃらに…」
ボマーの手下。26歳。拳銃を使いこなす元マフィア。スマートグラスを装着している。
「全員このゴールデンスパイクドラゴンのサビにしてやる!パーティーだ!!」
ボマーの手下の少女。18歳。ハスキーボイスで喧嘩っ早い。 武器の鉄パイプにゴールデンスパイクドラゴンという名前を付けている。
「口には気をつけなよ、お嬢ちゃん。僕らを怒らせると……パナいよ?」
ボマーの手下。17歳。普段は陰鬱で静かな性格だが、スプレー系の噴射物を持たせての戦闘になると別人のようにテンションが上がる。
「今夜もまた、“あたし”のカジノで人の人生が動くさまを見せてもらおうかね」
ラプラスカジノ「ミスティ」のオーナーで、通称マダム・コフィン。51歳。
大きな運命を賭けた勝負を好み、その為に己の半身を差し出す事も厭わない生粋のギャンブラー。
OCT(対テロ部隊 "Order to Control Terrorism" <テロを制圧する秩序>)
「たかが数人の人間の意思なんか……デカい力の前では、ちっぽけな幻想だって、認めなきゃ!!」
OCTの小尉。19歳。
仲間を守るためにスピカと契約し、不死身の魔人になった過去を持ち、以降心を閉ざすようになる。
甘党。
「絶対的な高みから契約者を弄んでこそ、誇り高き悪魔よ。しかし、今のお主はどうじゃ?」
告死の大悪魔、リベリオの契約者。
珍しい幼女型の悪魔。性格と外見とは裏腹に残虐で冷酷だが、子供っぽい一面もある。過去に秘密が…?
「今、誰のことを“いい歳”って言ったの?小尉?」
OCTの中尉。31歳。
見た目や地位とは裏腹に策略派。
年齢に触れられるとキレる。
「俺たちは市民を守りに来たんじゃねェ。テロリストをブチ殺しに来たんだ」
OCTの大尉。55歳。過激な思想で悪名高い。
問題も多く、とある強行作戦では人質の6割を犠牲にしたと言われている。
SOLID-7
とある大悪魔を倒したとされているOCT最強部隊。
元々は7人で組織されていたが、その内1人が「規則上明かせない理由」で異動。その後正式には「SOLID-6」に改名されたが、残ったメンバーは去ったメンバーの事を想い、「SOLID-7」のまま活動している。
メンバー
ガスペリ SOLID-7隊長の男性。
ノーラ 赤髪ポニーテールの快活な少女。
ネロ水色の長髪の青年。
バルド SOLID-7副隊長の男性。
アメリア SOLID-7最年少の少女。
その他
「いらっしゃいなのだ」
ゲーム内でノエルとカロンが買い物をする小悪魔商店の店長。断じて悪魔ではない。
ストーリーには関わらないが、様々な場所でアイテムを販売する。
関連イラスト
動作環境
WindowsPCならダウンロード版がプレイできるほか、スマートフォンなどでもブラウザ版をプレイできる。
推奨環境はChrome、Firefox、Safari(iOS版)。
ドラマCD
2019年1月3日に公式TwitterにてドラマCD「SEASON 0 〜叛逆〜」の発売が決定。同年3月にPVと声優情報が公開され、4月24日に発売された。
本作はノエルの仲間たちの過去の事件を主題とした物語となっている。
コンシューマー
配信から4周年を迎えた2020年4月14日にて、公式TwitterがSwitch・PlayStation4・Xboxの3機種での発売を発表。
season1~7までの物語が大幅なリメイクを得て収録され、番外編としてseason3.5も追加された。
そして2021年12月28日、Switch版の発売日の発表と共に突然のオープニングムービーが先行公開。主題歌は「逆光同盟」(作詞・作曲:じん(自然の敵P)、歌:カシ)。
関連サイト
関連タグ
まいまいまいごえん…2023年のエイプリルフールにて、「らぷらす×まいまいクリッカー」がリリースされ、コラボした。ゲーム版の作者は本作と同じくカナヲ氏である。
チェンソーマン…2年ほど後に連載が開始された悪魔繋がりの作品。悪魔、魔人、能力、契約など、似通った設定が多い。あちらは「グロテスクに先鋭化しお洒落部分を取っ払った被虐のノエル」とでも言うべきだろうか。