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ジーノ・ロレンツィ

じーのろれんつぃ

ジーノ・ロレンツィとは、連載式フリーゲーム『被虐のノエル』のキャラクターである。
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「ハイ、ノエルちゃん一名地獄の底へごあんな~い♥」


プロフィール編集


一人称アタシ
年齢??歳
性別?
利き手
誕生日8/27
血液型O型
身長191cm
肩書ラプラス警察管理官
英語肩書MAN OR WOMAN?
CV竹内良太

人物編集

ラプラス警察管理官。

ピンクの短髪を刈り上げているのが印象的。碧眼。身長191cmで、現在プロフィールが判明している人間の中では最も背が高い。

警察官の制服として黒いスーツを着ているが、その上に青いファーが付いた派手な白いコートを纏い、さらに羽が付いたピンクの扇子(恐らく孔雀の羽)を持っているため、髪色も合わせて非常に奇抜な外見である。モブからオスカー共々見た目のヤバさが指摘されている。小説版によれば有名なブランドの香水を大量に使っている。

体は男性で心は女性、つまりオネェ。本人曰くオカマではない。この点には強いこだわりをもっており、オカマと言われると怒りながら訂正する。

ラプラス警察という法の番人の最高権力者でありながら裏の世界にも生きる悪人。ラッセル・バロウズとは彼が市長になる前からの顔見知りで、そのことからカロンのことも知っている。ジーノが警察を支配しているため、バロウズの悪事に関する証拠は揉み消されてしまうのである。

また、同じくラプラス警察に所属するオスカー・ドレッセルの直属の上司で、事故で親を亡くした彼を引き取り育ててきた、保護者のような存在でもある。警察でありながら魔人でもあるオスカーの立場を守っているようだ。剣術を始めとする戦闘訓練はジーノの手ほどき。

一方、新たな部下としてジリアン・リットナーを利用しようとしていた節があったが、結局その関係には至らなかったようだ。

他者のことは一貫して「(ファーストネーム)ちゃん」と呼ぶが、親密なコフィン・ネリスに対してのみ「マダム」と呼ぶ。

悪魔と契約していないにもかかわらず超人的な身体能力・戦闘力を誇り、魔人を相手にしても全く引けを取らない。小説版では、戦闘に際して扇子を畳み懐に入れる。


season3編集

カロンの回想に名前のみ登場。

バロウズが市長になる前、ラプラス・セントラルホテルにおいてロッソ・ファミリーとビアンコ・ファミリーの二大マフィアを一掃する作戦に協力していた模様。


season4編集

実質的な活躍は今回から。

指名手配されたノエル・チェルクェッティとカロン。彼らはフーゴ・ドレッセルを倒しているため、"狂犬"オスカーが適任であると判断し追っ手として派遣。その後、一度彼らを取り逃がしたオスカーに対して焦る必要は無いと諭し、代償による傷の治療を勧めるなど、的確な指示を出す。

オスカーの回想にて、彼に悪魔召喚の方法を教えたのはジーノであったと判明する。

また、再度の回想にて、フーゴを倒したのがノエルとカロンであるという情報も提供していたことが判明。その捜査に向かうオスカーがバロウズの影を無視することを予測しており、「本当に、昔から視野の狭い、おバカなコ」と評していた。なお、この場面の時間軸は媒体によってやや異なる。

時は戻り現在、ノエルとカロンに敗北したオスカーの前に、シーザーを率いたジリアンと共に登場。オスカーの敗北を予測しており、ジリアンがシーザーを用いて彼を「やっちゃ」うことについても承認していた。また、ジリアンが阻むためノエルの逮捕は断念したが、ラプラス警察という公権力を敵に回す恐ろしさを示して圧力を加え、バロウズに対して刃向かわないようにと「最後通告」を突き付けた。


season5編集

大石牢での戦いに際し、協力のため現場に赴く。フーゴのラプラス第二刑務所からの脱走を把握しており、バロウズはノエルが協力したと断定するが、ジーノは一瞬オスカーではないかと疑っていた(実際はノエルが協力していた)。

その後、ジリアンとシーザーを退けたノエルとフーゴの前に現れる。フーゴに対し「あっちについたり、こっちについたり」「安定しない」と煽り、彼の殴打を軽々と回避。反撃として、バロウズにより再編成された新生ビアンコ・ファミリーに2名の掃討を命じるが、警備員を突破してきたたちに阻まれる。

しかし動揺したのは一瞬で、自ら「仕事」を開始、攻撃によって排水溝の鉄格子を落としてみせる(小説版ではかかと落としで鋼鉄の床を歪ませる)。その威力にフーゴに魔人ではないかと疑われるが、ジーノは魔人ではなく、日々磨きあげた筋肉と格闘術によって驚異(というか脅威)の怪力を実現しているのだ。

狭い場所での戦闘を嫌ったフーゴとノエルに逃走を許してしまうも、キレて追跡。爆弾には流石に怯み、リフトでさらに逃げられるが、跳躍して建材に飛び移り、骨組みを素手で垂直登攀し追いつく。

ノエルを先に行かせたフーゴと対峙。「やることすべてがズレててノロい」と煽りながらマウントをとりつつ戦闘。動き方を研究していたとはいえ魔人であるフーゴと対等に渡り合う。また、彼のガスマスクを手掛かりに悪魔との契約の代償を看破しており、完全に有利に立ち回っていた。

しかしそこでフーゴが堕天。相手を完全に侮っていたこともあって一転して不利になり、(なぜか人生相談をもちかけるも)圧倒的な力の前に遂に屈する。その後情報を聞き出す目的でフーゴに縄で拘束され、シーザーを退けたノエルとカロン、三竦みに囲まれる。絶体絶命の状況に陥り、情報を話すが……。

それはバロウズとジーノによって悪魔騒ぎの爆発事故が起こり、ドレッセル家が崩壊した、つまりフーゴとオスカーは完全に二人の手のひらの上で踊らされていたという、ただフーゴを打ちのめすだけの内容。動揺したフーゴの隙を見逃さず、縛られた状態から縄を引きちぎり、その勢いのまま三竦みを突破。不利な状況を鑑みて逃走した。


season6編集

アンセルモ・アンブロージオの責任の追及に赴くバロウズに同行。アンセルモと同様大石牢の戦いで負けていたが、長い付き合いであることから見逃される。

その後はカジノミスティ支配人のコフィン・ネリスとカジノで勝負。不利になると勝利を降りているようで、「負けないことこそ、勝つということ」「あらゆる集団に勝るのは、最強の個人」と自分の信念を語った。同じ考えをもつマダム・コフィンとは親密な模様。ちなみに小説版では逆にこの後にアンセルモの場面が入る。

ノエルたちによるミスティ攻略に際し、ノエルが100万チップを稼いでマダムのいるVIPルームに入るまで泳がせてから、カジノの用心棒を引き連れ登場。バックヤードとフロアを隔壁で分断し合流を妨げ、逃げるフーゴを俊足で追う。咄嗟に彼が落とした隔壁に阻まれるが、それを持ち上げて再度追跡。屋上で対峙する。

炎を纏ったフーゴとやはり対等に渡り合い、さらに屋上の貯水タンクを素手で破壊し(小説版ではヘリコプターからの放水によって)相手の力を弱める。フーゴは水を熱して水蒸気を発生させ目くらましとするが、視界を遮られた状態で攻撃を回避する。

疲弊したフーゴに対し「勝負とはつねに、己と向きあう孤独なもの」と語るが、オスカーにも気を許していなかったのかと問われて一瞬背を向けた後、言葉の上では気を許していなかったと答えた。そして再び仲間にならないかと勧誘するも拒否され、とどめを刺す。

しかしそこにかつての弟子たるオスカーが現れ、ドレッセル兄弟の連携に追い詰められる。ノエルが勝つまでの耐久だと語るフーゴに対しマダムの強さを主張するが、マダムを心からは信頼していないと逆に言われてしまう。孤独が最強と言いながらマダムを信じているという矛盾を突かれたことで動揺するが、彼女のことも信じていないと開き直り戦闘を続行。ちなみに小説版では扇子が鉄扇であったことが判明、それを用いてオスカーのサーベルを受け止めるという離れ技を披露している。

そしてコフィン・ネリスがノエルに敗北。それを知ってやはりマダムは信用に値しなかったと確信。ドレッセル兄弟から逃走し、バックヤードから逃げようとするノエルとカロン、そしてマダムの前に現れる。マダムにノエルを始末するよう命じるも拒否され、互いに譲らないためマダムは1/6のロシアンルーレットを提案する。ジーノはマダムが先に3回引くというアンフェアな条件で提案に乗るも、全て空砲。自分の番になり拳銃を渡される。

しかしジーノはそれをノエルに向け、勝負に背を向けた。彼は躊躇わずに発砲。しかし弾は偶然跳弾、隔壁のコントロールパネルに偶然直撃、そして隔壁が偶然真下にいたジーノの脚を挟んだ。勝負を放棄したことで運命の魔女の力が発動、とんでもない低確率の事象が発生したのである。しかも弾は5発目に出ており、勝とうという意志をもっていればジーノは勝てたのだ。マダム・コフィンは言った。

「あたしは"勝つこと"にすべてを賭けている。でもあんたは、"負けないこと"にすべてを賭けている」

ジーノにその違いは分からなかったのである。

やがてマダムが起動した仕掛けによって火が回る。ジーノはドレッセル兄弟によって発見された。そして利用していたオスカーに手を差し伸べられる。しかしジーノはあくまでも「最強の個を徹底」することを選んだ。自分自身で育ててきたオスカー・ドレッセルすら信用できなかったのである。

孤独なジーノ・ロレンツィは自分で自分の脚を引きちぎり隔壁から脱出。小説版ではオスカーの腰からサーベルを奪い、自分の脚を切断した。彼は狂ったように笑いながらオスカーとぶつかり合い、そして表舞台から姿を消した。


関連イラスト編集

無題

被虐のノエル

被虐 【14th.】 キャプション必読。


ゲーム説明書(隠し要素)編集

ジーノはどんなに疲れていても、毎日ぴったり同じ時間に起きれるらしい。


関連タグ編集

被虐のノエル

カロン(被虐のノエル)

ラッセル・バロウズ

オスカー・ドレッセル


season10以降のネタバレ注意!編集











ジーノ・ロレンツィは生きていた。大腿部から大量出血した上でさらにオスカーに斬られたが、消防隊が到着するまで火炎の中で耐えきった。しかも警察病院で緊急手術を受けた直後にバロウズの刺客を退け、麻酔も抜けないまま、義足が無い片脚の状態で闇医者まで行ったという。もはや怪物である。髪は崩れ、切断した脚は義足となり、杖をついている。肩書も「怨恨の復讐者」となった。義足の復讐者という点でノエルと奇妙に共通するが、その在り方は全く別物である。

その後はかつて対等であったラッセル・バロウズに復讐すべく、憎いノエルたちとも一時的に手を組むなど手段を選ばない。






Season Final 前編のネタバレ注意!






ジーノの過去と結末



地下水路にて、オスカー・ルーチェとの三つ巴の死闘を演ずる中で、彼の過去が語られた。


実は、ジーノは元々OCT隊員で、その類い希なインファイト能力を高く評価される存在だった。この頃は現在のようなオカマな振る舞いはせず、屈強な男戦士そのものと言った印象。バディであるエレナ・ドロエットと共に、任務をこなし、鍛錬に勤しむ日々を過ごしていたが、在る日、唐突に悲劇に見舞われる。


ある任務で、エレナが殉職してしまったのである


現場から死体も見つからず、せめて彼女の生きた証を残したいと思った彼が手に取ったのが、エレナの得物であった警棒。生前からその棒術を高く評価していたジーノは、彼女の「突き」を自分が継承する事で、生きた証とすることにしたのだ。それからは、周囲からの目(前述の通りインファイト能力でも充分以上の評価だったため、更に棒術まで扱う事への理解は得がたかった模様)も気にせず、空いた時間に突きの鍛錬を行うようになった。そんな折、新たにルーチェ・マリーを名乗る女性が配属される。


彼女を見たジーノは、その顔にエレナの面影を感じながらも、「エレナは死んだはず」とその気持ちを抑えていた。が、堪えきれなくなり、在る日その疑問を直接ルーチェにぶつける。


……それが、ジーノを更なる絶望へと突き落とす事になる。


簡潔に言うと、エレナは死んでおらず、そう見せかけてOCTから雲隠れしただけだった。理由は、時間を空け、身分を偽って、悪魔と接触しやすいOCTに再度潜入するため。そうして戻ってきたエレナの現在の身分が、ルーチェだったのである。逆に言うと、エレナという存在すら、同じ目的で作られた偽りの人間であり、そこに本物と言えるものはない。────ジーノが必死に継ごうとした「突き」すらも。


ルーチェからの突きとともに真実を突きつけられたジーノは絶望。自身の真実に気づいてしまったがゆえの口封じを免れる代わりにOCTを脱退しろというルーチェの言葉を受け入れ、失意の中でOCTを去る事となった。


それでも、突きの鍛錬は続けており、長い時間の果てに洗練された技を目の当たりにしたオスカーは、師の技を継ぐ為、自分の得物として剣を選び、技を磨き、遂にその「突き」をものにすることになる(余談だがオスカーが二刀流である理由は、本人曰く「ジーノに劣る自身の精度を手数で補う為」)。


詳しくはルーチェ・マリーの項に譲るが、分岐によって彼にも二通りの結末が用意されている。

  • ルーチェにのみ攻撃した場合

ルーチェの視認速度を上回るまでの速度にまで練り上げた渾身の突きを放ち、剣の根元まで深々と貫く致命傷を与えるが、敵の懐に潜りすぎた=その一撃の為に回避の選択肢を捨てた為、ルーチェの反撃をもろに受け、動けなくなるほどの重傷を負う。ルーチェが倒れた後、同じく満身創痍のオスカーに、「自分の家族を奪い、運命を狂わせた仇を討つ時」だと、とどめを刺すよう促す。ここで更に分岐が発生し、オスカーが自ら手を下すルート、下さないルートに分岐する。

  • ジーノにも攻撃した場合

自分が囮となって能力の餌食になり、それによって出来る大きな隙をオスカーが逃さずルーチェに重傷を負わせるルート。ゆえに、満身創痍とは言え自力で動く事は出来、このルートの場合は行方不明という結末となる。

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