概要
『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。魔女。『ハリー・ポッターシリーズ』に登場。
悪辣なジャーナリストで、中傷記事や捏造記事を連発する。また、暴露系の記事も書く。取材(ネタ探し)のためには犯罪を厭わない。
プロフィール
Name | Rita Skeeter
|
---|---|
誕生 | 1951年 (4巻の初登場時43歳) |
出身 | おそらくホグワーツ魔法魔術学校 寮不明 |
動物もどき | 🪲コガネムシ |
映画版演者 | ミランダ・リチャードソン |
映画版吹替 | 勝生真沙子 |
容姿・口調
カールしたブロンド(金髪)、メガネをかけている。派手な化粧に服装、ワニ革のハンドバックを愛用する。
邦訳版では語尾に「〜ざんす」とつける、所謂山の手言葉を使っている。
人物
仕事はジャーナリスト。『日刊予言者新聞』の記者で、モリー・ウィーズリーが愛読する『週刊魔女』にも記事を出している。
また伝記作家でもあり、闇の帝王が生き残った男の子によって退けられた直後に行われた死喰い人の裁判を傍聴して記録を取っていたこともあった。
その実態は「自動速記羽ペン」でインタビュー相手の発言を曲解したり、秘密を暴露したりして中傷、世論を煽るジャーナリスト。
動物もどきであり、コガネムシになり気づかれず近づき、相手の身辺を漁る。
通常はミネルバ・マクゴナガルのように動物もどきは魔法省への登録が義務化されているが、彼女はハリーの父やその友人たちと同様に非合法の動物もどきである。
また真実薬という自白剤も使っている。この魔法薬の所持と使用は魔法省が制限を掛けているため、こちらも違法行為。
いわば「マスゴミ」の擬人化で、作者のJ・K・ローリングの渾身の皮肉が含まれているキャラクター。
ただ、動物もどきの習得及び真実薬の調合はいずれも高い技量を要するため、魔女としては相応に優秀であるとも思われる。
来歴
1994年度、三大魔法学校対抗試合でホグワーツ魔法魔術学校に訪問、取材を開始する。ハリーたち代表選手や、ハーマイオニー・グレンジャー、ルビウス・ハグリッドなどを散々に中傷した。
そのことでハーマイオニーの逆鱗に触れ、彼女に非合法の動物もどきであることを突き止められた挙句、魔法の掛かったビンに監禁された。
1995年度にはハーマイオニーに脅迫され、ゼノフィリウス・ラブグッド刊『ザ・クィブラー』にハリーの独占記事(闇の帝王の帰還と逮捕されていない死喰い人への告発)を書かされた。その後、解放される。
1997年度、アルバス・ダンブルドアの死後に彼の伝記を出版。
この内容は彼とゲラート・グリンデルバルドの若き日の交流、そしてアルバスが「スクイブ」の妹を殺害した可能性を世に知らしめたものであった。そのためハリーは大きなショックを受けた。
リータはこの伝記の執筆において、ゲラート・グリンデルバルドの大おばでありダンブルドア家について知る魔法史学者バチルダ・バグショットに真実薬を使用していた。
ポッターモアによれば、ホグワーツの戦いの19年後も相変わらず元気にジャーナリストをやっているようである。セブルス・スネイプについての伝記を描いた。
またハリーたちダンブルドア軍団とその息子たちがビクトール・クラムが出場するクィディッチ・ワールドカップに集結した様子を記事にしている。その際ビクトワール・ウィーズリーとテディ・ルーピンのロマンス疑惑を書き立て、「未成年の一般人の学生同士の恋愛をニュースにする」という外道行為をやってのけた。
魔法大臣となったハーマイオニーの元で活動は制限されていないのだろうか?
映画版
尺の都合で出番が大幅にカットされているため、「いけすかないゴシップライター」程度の扱いになっている。
余談・裏話
同級生はベラトリックス?
1951年生まれであることが判明しており、ハリーの両親より9歳ないし8歳年上である。
この生年から考えるとベラトリックス・レストレンジの同期の可能性が高い。
リータの出身寮は不明だが、仮にスリザリンだとすると、ベクトルは違えど強烈な女が同級生同士だったことになる。
ホグワーツ校長の伝記
リータはホグワーツ魔法魔術学校の歴代校長の伝記を書いている。
アーマンド・ディペットまたはアルバス・ダンブルドアもしくは両名は彼女が在学時代の校長である。
近い将来、彼女は同じ動物もどきであるミネルバ・マクゴナガルの伝記を書くことになると考えられる。
因みにタイトルはどこかの詐欺師同様に単語の頭文字が同じ(頭韻を踏む)になるようにしている。
邦訳『直訳』 | 原語 |
---|---|
アーマンド・ディペット 偉人か愚人か | Armando Dippet: Master or Moron? |
アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘 | The Life and Lies of Albus Dumbledore |
『セブルス・スネイプ 悪人か聖人か』 | Snape: Scoundrel or Saint? |
とある説
完全な陰謀論なのだが、J・K・ローリングの正体はリータ・スキーターであり、『ハリー・ポッターシリーズ』は実在の出来事であるという説がある。
関連タグ
コーネリウス・ファッジ、カスバート・ビンズ……いずれもそれぞれの職業(ファッジ=政治家、ビンズ=教師)に対する作者の皮肉を体現した登場人物。
蛭川光彦……日本版リータといえるマスゴミの擬人化キャラクター。