ユールボール
ゆーるぼーる
ウィザーディング・ワールドの三大魔法学校対抗試合におけるクリスマス・ダンスパーティーのこと。原語ではユールボール(Yule Ball)であり、一般的なクリスマス・ダンスパーティーとの混同を避けるため原語の方で記事を作成した。
ユール(Yule)とは古代ヨーロッパのゲルマン民族の間で、冬至の頃に行われた祭りのこと。のちにキリスト教との習合が進んだが、北欧諸国では現在でもクリスマスのことをユールと呼ぶ。
キリスト教伝来以前の土着信仰(ここにはもちろん魔法も含まれる。)の色彩が強い言葉である。
また、ホグワーツ(スコットランド)、ボーバトン(フランス)、ダームストラング(スラヴ系、北欧)の三地域それぞれの文化に所縁がある言葉である。
そしてボール(Ball)の方は宮廷の正式な舞踏会のこと。
つまり、三大魔法学校対抗試合のパーティーとは、単なるクリスマスのダンスパーティーという以上の意味合いがあり、歴史と伝統、そして魔法学校らしさを感じさせるものなのだ。
まぁ格式高い舞踏会といっても、要はプロムみたいなものであり、学生にとっては青春イベントの一つである。
クリスマス当日までに4年生(13〜14歳)以上の男性が女性を誘い、パートナーにする。基本的に1年生〜3年生は参加不可だが、誘われた場合のみ参加が許可される。
早くしないと人気の女の子は取られてしまう。恋愛の流儀をここで初めて学ぶ男子も多いのではないのだろうか。そう考えると教育的なプログラムとしての役割もある。
また、他校との国際交流の場でもある。
ちなみに必ずしも当日ずっとパートナーといなくてはいけないわけでもなく、場の雰囲気や流れに応じて自由に他の異性と連れ出ったり踊ったり可能。そもそもパートナー無しで行くことも可能。パートナーが見つからなかった者は一人で行くことになる。
そもそも恋愛的、性的な意味もあるにはあるが、男女がそれぞれに敬意や愛情を表現するために踊る会である。実際、教職員はハグリッドとマクシームのような恋仲でなくとも必ず教職員同士で踊るのだ。ゲイのダンブルドアはマクゴナガルとダンスしていた。
(チャンピオンとパートナー)
(他の生徒たち)
など
まず各校のチャンピオンとそのパートナーが踊り、他の生徒が続く。
最初はクラシック系の曲だが、その後は色んなジャンル(ポップやロックも含む。1994年度は妖女シスターズが来ていた。)の音楽へと変化していく。
もちろんずっと踊るわけではなく、随時抜けて立食形式の食事を取ることが可能。
パーティは夜中まで続くが、門限はちゃんと存在。
セブルス・スネイプが監督し、裏庭や空き部屋で隠れてイチャイチャしているカップルを取り締まっていた。