概要
『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。魔女。
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(映画版では『炎のゴブレット』)から登場。
プロフィール
Name | Cho Chang
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誕生 | 1978年9月1日から1979年8月31日の間 |
学校 | ホグワーツ魔法魔術学校 🔵レイブンクロー寮 |
在学中の地位など | |
杖 | 詳細不明 おそらくギャリック・オリバンダー製 |
守護霊 | 🦢白鳥 |
趣味 |
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映画版演者 | ケイティ・リューング |
映画版吹替 | 川庄美雪 |
容姿・人種
艶やかな黒髪で、人気のある美少女。
映画版では素晴らしい美女に成長したエマ・ワトソンのハーマイオニー・グレンジャーや、個性際立つイヴァナ・リンチのルーナ・ラブグッドのせいで人気を食われているが、原作ではハーマイオニーやルーナと違って美人設定である。
ハーマイオニーやルーナの人気が予想外だったのもそうだが、「予め美人に設定しておく」こと自体がかませにされやすい属性なので仕方がない。
名前からおそらく華人などの東洋人だと推測できる。中華版ハリポタでは「張秋」表記。映画版でもユールボールではチャイナドレス風の服を着ていた。
ただ邦訳者の松岡佑子氏によれば「ローリングの中でチョウ・チャンは韓国系」(『ハリー・ポッターと私に舞い降りた奇跡』 日本放送出版協会)らしい。正直これは松岡氏以外から明言されることのなかった情報であるし、映画でも中国系の演者がキャスティングされたため真偽はさだかでない。
一応韓国にはCho(조)というファーストネームもChangというファミリーネーム(장)も存在しているようではある。
来歴
ハリーらの入学の前年度(1990年度)にケイティ・ベルやコーマック・マクラーゲン、マーカス・ベルビィなどと共にホグワーツ魔法魔術学校に入学。レイブンクローに組み分けされた。
詳細は不明だが、ハリーが入学しクィディッチ選手になったのと近い時期にチョウもレイブンクロークィディッチチームの選手(シーカー)になっている。しかし、1991年度(1巻)と1992度(2巻)ではグリフィンドール対レイブンクローは中止になっていた。そのため、1993年度(3巻)で初めてハリーはチョウと顔を合わせた。ハリーはこの時点で一目惚れ。試合はハリーがスニッチを取りグリフィンドールが勝利した。
しかしチョウは1学年上(ハリーから見て2学年上)のハッフルパフクィディッチチームのキャプテンで監督生のイケメンセドリック・ディゴリーとデートし始め、1994年度(4巻)ではセドリックとチョウはパートナーとしてユールボールに参加。ハリーもチョウに申し込んでいたのだが、セドリックが一足早かった。「ダンパティ事件」である。
セドリック死後、1995年度(5巻)で正式にハリーとデートを始める。元々脈があったようで、ハリーからというよりチョウからキスを誘っていた。
当初はうまくいっていたが、チョウはハリーがハーマイオニー・グレンジャーと親しいことを快く思っておらず、ハーマイオニーをロン・ウィーズリーと同じような仲の良い親友として見ているハリーにはその感覚が理解できなかった。しかも、チョウは亡くなったセドリックのことを思い出しては泣いたりしていた為、段々と互いに気持ちのすれ違いが生じていく。
ハリーはそもそも結構ドライなところがあり、いわゆる女の子らしく少し遠回しなコミュニケーションを求めるチョウについていけなくなっていた。また、初めてのガールフレンドということでハリーも経験が不足していた。
チョウは友人のマリエッタ・エッジコムと共に、ハリーが発足させた非公認クラブ「ダンブルドア軍団」に入っていたが、チョウに付き合わされる形であった上に母が魔法省に勤めるマリエッタは、ドローレス・アンブリッジたちに「ダンブルドア軍団」のことを密告。
ハリーは裏切ったマリエッタに怒りを抱くも、チョウは友人のマリエッタのことを擁護する。更にはハーマイオニーが入団の時に使った誓約の魔法で、マリエッタの顔に「密告者」の文字をニキビとしてくっきりと残した事について「やりすぎ」とハーマイオニーを批難した為、二人の仲は決裂、そのまま自然消滅した。ちなみにこの時ハリーはハーマイオニーの呪いに対して「僕は最高のアイデアだと思う」と発言をしている。
(映画版ではアンブリッジに「真実薬」を飲まされて白状してしまい、ハリーたちに誤解されたまま別れてしまった。後にハリーはチョウは裏切っていなかった事を知るが、二人が一緒になることはなかった。)
その後、チョウは新しいボーイフレンドマイケル・コーナー(ちなみにマイケルはハリチョウが付き合っていたときにジニー・ウィーズリーと付き合っていた。ハリーと女の趣味が似ているようである。)を作るが、ハリーに対する未練も少なからず残っていた様子。ホグワーツの戦いでは、ネビル・ロングボトム「ダンブルドア軍団」としての召集に応じホグワーツに集合、ハリーと視線を合わせていた。ハリーがレイブンクロー談話室への案内を求めた際には応じるが、警戒したジニーに制止され、代わりにルーナ・ラブグッドが案内人となった。
(映画版だと七作目にも在学しており、留年しているように見える。たぶん映画版だとハリーと同級生設定なのだろう。それかただのミス。)
作者によれば最終的にはマグルの男性と結婚したらしい。
人物
作中の描写からいわゆる恋愛体質であると思われる。また、異性の友達に関するハリーとの捉え方の違いなどから、彼女の人物像を推し量ることができる。
レイブンクロー生にしては珍しく、変人描写や秀才描写はない。
クィディッチが好きで、タッツヒル・トルネードーズのファン。しかしロン・ウィーズリーに言わせれば、トルネードーズのファンはにわかが多いらしい。(チョウは「私は6歳の時からファンだ」と冷ややかにロンに反論している。)