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概要

唯一クィディッチの中で一対の翅があるボール。クルミほどの大きさをした金色で、「ゴールデン・スニッチ」と呼ばれる。(金のスニッチ)。

ハリー・ポッターのトレードマーク的なシンボルの一つ。

かつては「スニジェット」という、魔法界の小さな鳥を使っていた。

しかし興奮した選手が捕獲の際にしばしば押し潰してしまったり、クィディッチゲーム以外の場でも乱獲されたりして絶滅危惧種となったため、その代用品としてスニッチが作られた。発明者はボーマン・ライト

クィディッチで使われるボールの中では最も近代に生み出されたものであり、これを以って現代のクィディッチのルールが確立された。

キャッチするとそのチームに150点が入り、同時に試合終了となる。

逆に言えばこいつを捕まえない限り永遠に試合が終わらない。

実際に選手が交代で睡眠を取りながら数ヶ月試合を続けた挙句、両チームのシーカーの下手さ加減に愛想をつかしたキャプテン同士が合意し試合を強制終了させたこともある。

その際に結局捕まらなかったスニッチが野生化して未だに飛び回っているという噂もあるので、捕獲できなかった場合に呼び戻す方法は無いのかもしれない。

両チームのシーカーがほぼ同時にスニッチをつかんでしまったときのために「肉の記憶」と呼ばれる機能が存在する。

これは誰の手が触れたか判別する機能。手でなくとも肉ならどの部位でも良い。

マグルのクィディッチでは人間がスニッチ役をやる。

本編では

死の秘宝のひとつをアルバス・ダンブルドアが仕込み、ハリーに渡るようにした。

これは最初の試合でハリーは口で咥えてキャッチしたからである。

そのためハリーがダンブルドアの遺品のスニッチを触っても何も起こらず、ルーファス・スクリムジョールの目をごまかすことができた。

その後ハリーはスニッチを口に含むと、

「私は終わるときに開く」という言葉が浮き出る。

この意味を真に理解し、「死を制する者」となったハリーが自ら運命の覚悟を囁くとスニッチは割れ、蘇りの石が現れた。

スニッチは捕まえられ、大空を去る時が来たのである。

余談

クィディッチにおいてこのボールを掴めば大きな得点が入るが、同時に試合終了してしまうため、スニッチをとった時点で相手が160点差以上つけていれば負けが決まってしまう。このため、「スニッチをとること=勝ち」ではない。劇中でも、ワールドカップ決勝戦にてアイルランドがクアッフルで大量得点し、その後ブルガリア側がスニッチをとったと同時にゲームが終了し、アイルランド側の勝利となっている。

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