概要
アニメ、漫画、ゲーム、ラノベ、小説…など、各種フィクションの「原作」において、「容貌が美しい」という記述や描写が、明確に存在するキャラクターを指す。
「すごい美人（美形）だ」のように、作中で美貌についての記述が存在したり、公式プロフィールで美女や美男子などと紹介されたり、作者や制作スタッフにそのような言及をされたりした場合は、晴れて美形キャラに認定される。
このような美形キャラを「公式美形」と称しており、別表記では「公式イケメン」とも。
美形キャラ？ 公式美形キャラ？
昨今わざわざ「公式」を冠するような俗称を使い分けるに至った経緯として2点ほど挙げられる。
- 失礼ながら絵師の腕の都合上、キャラクターデザイン（絵柄）が全部似たような絵柄の美少女・美少年だったり、アレだったりする場合は、言葉で説明して明確にしてもらわないと誰が美形かまるで理解できないため。
- 公式で容姿に対する言及がない場合でも、二次創作でファンが自分の好きなキャラを自由に美形として扱う傾向が増えたため。
特にキャラクターデザイン上（絵柄において）美男美女に見えるキャラが多数登場する作品は、二次創作でも各々を美形と見なす傾向が顕著だが、「公式美形」キャラは、絵柄のうえだけでなく、その作品世界においても美形ということになる。
キャラクターデザインに「睫毛が長い」「目元がシャープ(釣り目)」などの特徴のあるキャラクターは、作品ファンから「美形」として認識されやすいが、これらの特徴があっても作中または作者から美形であることの言及が無い場合は、公式美形とはいえない。
実際、上記の特徴があるキャラに美形言及がなく、そのような特徴が無い(目の形が丸い、睫毛が描かれていない)キャラに美形言及がある作品は数多く存在している。
美形悪役・残念な美人の項目などを見ても、公式で美人描写がある人物はあまり多くない。いずれにせよ、一種の確認や棲み分けが目的と思われる呼称である。
これはアニメ・漫画・ゲーム・小説・ノンフィクション作品を実写化・舞台化したときの役者にも同じことが言える。作品の美形・不細工の設定が役者の顔とそぐわない場合は、「キャスティングミス」「コレジャナイ」としてかなり荒れてしまう。
また、モテ描写だけでは公式美形とは言い難いという意見もある。モテる理由の一つに「容姿が良いから」という明確な描写、記述があれば公式美形であるといえる。また、可愛い・かっこいい・イケメンだと言及されるよりも、美形・美人・美女・容姿端麗・眉目秀麗・端正な顔立ち…などと言及されている方が確かな評価と言える。可愛いやかっこいい、イケメンは中身で影響される場合が大いにあるからだ。
美形の基準
古くに描かれた『源氏物語』等の公式美形の登場人物などは、あくまで当時の基準での美形である。
近代日本でもイケメン顔の流行りすたり（ソース顔、しょうゆ顔、塩顔等）はある。
また、一人称で書かれた小説などはあくまで主人公の視点で書かれているため、地の文で「すごい美人」と書かれていてもあくまでそれは「主人公から見て美人」である。
結局のところは公式に美形かどうかは作者がそう認めているかがポイントになる。
「信用できない語り手」問題として、「この手のキャラクターに容姿を褒められても当てにならない」というパターンがある。
- 家族キャラ
- 恋人・片思い
- 不細工（ブス）
- 八方美人・おべっか使い・敵
- 変人・物好き・人間のクズ
- こんな人に「美形」だと評されて懐かれたってあまり嬉しくないだろう……。変な人の意見の取り扱いは本当に難しいものである……。
公式美形キャラクターの一例
※キャラ名50音順で追加お願いします。
※作品内に複数いる場合は作品名50音順で記載。
女性キャラ
あ行
- 蒼乃美希（フレッシュプリキュア!）
- 赤木晴子（スラムダンク）
- 秋山澪（けいおん!）
- 浅倉南（タッチ）
- 麻宮サキ（スケバン刑事）
- 梓川月乃（焼きたて!!ジャぱん）
- 我妻由乃（未来日記）
- 天野エリカ（カッコウの許嫁）
- 綾瀬千早（ちはやふる）
- 綾波レイ（新世紀エヴァンゲリオン）
- 鮎川まどか（きまぐれオレンジ☆ロード）
- 新戸緋沙子（食戟のソーマ）
- 一条蛍（のんのんびより）※1
- 牛丸雪（学園ベビーシッターズ）
- エルダリエ・イルマ・ファノメネル（江戸前エルフ）
- 大宮勇（きんいろモザイク）
- オスカル（ベルサイユのばら）※2
- 音無響子（めぞん一刻）
※1：年齢の割に見た目が大人びている事から大きな美人さんと称された。
※2：男装していても女装（元々女性だが）していても美しいと称される。
か行
- 海藤みなみ（Go!プリンセスプリキュア）
- 花鹿・ルイーサ・陸深・バーンズワース（花咲ける青少年）
- 鹿島遊（月刊少女野崎くん）
- 桂言葉（SchoolDays）
- 河合伊代菜（まじかる☆タルるートくん）
- 河川唯（奇面組）
- 喜多川海夢（その着せ替え人形は恋をする）
- 桐間紗路（ご注文はうさぎですか?）
- 霧間凪（ブギーポップは笑わない）
- 来生瞳（キャッツ・アイ）
- 九鬼麗（ゲンジ通信あげだま）
- 栗原万里（監獄学園）
- 来海ももか（ハートキャッチプリキュア!）
- クレア・ハーヴェイ（ハンドレッド）
- 虎視虎子（しかのこのこのここしたんたん）
- 小大唯（僕のヒーローアカデミア）
- ゴールドシチー（ウマ娘プリティーダービー）
- 小日向縁（普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。）
- 古見硝子（古見さんは、コミュ症です。）
さ行
- 佐倉愛里（ようこそ実力至上主義の教室へ）※1
- 枝垂ほたる（だがしかし）
- 白井夢結（アサルトリリィ）
- 神宮司奏（極上生徒会）
- スィーリア・クマーニ・エイントリー（ワルキューレロマンツェ）
- 菅原新菜（荒ぶる季節の乙女どもよ。）
- 涼宮ハルヒ（涼宮ハルヒの憂鬱）
- 瀬川ひろ（カッコウの許嫁）
- 瀬田薫（BanG_Dream!）
- セレスト（レベル1だけどユニークスキルで最強です）
- 千石涼（落語天女おゆい）
- 奏流院朱美（ダンベル何キロ持てる?）
- ソフィア・B・時任（ハイスピードエトワール）
※1：グラドルをやっている時の姿が美人で普段は地味な姿をしている。
た行
- 高橋律子（地獄先生ぬ～べ～）
- 高良みゆき（らき☆すた）
- 立石真理（青のオーケストラ）
- 千反田える（氷菓）
- 天々座理世（ご注文はうさぎですか?）
- 天堂真矢（少女☆歌劇レヴュースタァライト）
- 天王寺麻里（夢色パティシエール）
- 東郷美森（結城友奈は勇者である）
な行
は行
- 萩野千秋（ひなこのーと）
- 蜂楽優(ブルーロック)
- 原村和（咲-Saki-）
- バンビエッタ・バスターバイン（BLEACH）
- 日南葵（弱キャラ友崎くん）
- 姫川亜弓（ガラスの仮面）
- ファランギース（アルスラーン戦記）
- 藤崎詩織（ときめきメモリアル）
- 藤原ざくろ（東京ミュウミュウ）
- フラー・デラクール（ウィザーディング・ワールド）
ま行
や・ら・わ行
- 八神コウ（NEWGAME!）
- 山岸由花子（ジョジョの奇妙な冒険 第4部）
- 山ノ内花音（夜のクラゲは泳げない）
- 夜ノ森紅緒（未確認で進行形）
- ヨル・フォージャー（SPY×FAMILY）
- ラフィーナ・オルカ・ヴェールガ（ティアムーン帝国物語）
- 竜崎麗香（エースをねらえ!）
男性キャラ
あ行
- 葵豹馬（超電磁ロボコン・バトラーV）
- 青木山しんじ（せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ）
- 秋せつら（魔界都市ブルースシリーズ）
- アシタカ（もののけ姫）※1
- 東蓮（好きな子がめがねを忘れた）
- アスモデウス・アリス（魔入りました!入間くん）
- アッシュ・リンクス（BANANAFISH）
- 秋瀬或（未来日記）
- 天鳥美馬（甲鉄城のカバネリ）
- アルド・ナリス（グイン・サーガ）
- アンドロメダ瞬（聖闘士星矢）
- 宇海零（賭博覇王伝零）
- 碓氷拓海（会長はメイド様!）
- うちはサスケ（NARUTO）
- エストニア（Axis Powers ヘタリア）※2
- 大空ひばり（ストップ!!ひばりくん!）
- 沖田総悟（銀魂）
- 折原臨也（デュラララ‼）
※1：作中で実際に「いい男ね」とイケメン扱いされているうえ、作者の宮崎駿自身も「一世一代の美形」と言及している。
※2：作中で唯一のイケメン設定持ち。
か行
- 回原旋（僕のヒーローアカデミア）
- カール・リヒター・フォン・ランドル（新世紀GPXサイバーフォーミュラ）
- 隠球四郎（逆転イッパツマン）
- 風上紘人（スキップとローファー）
- 風祭進之介（YAWARA!）
- 梶原秋人（京都寺町三条のホームズ）
- 桂小太郎（銀魂）
- 加納望（ナースエンジェルりりかSOS）
- カミーユ・ビダン（機動戦士Ζガンダム）
- 神木清流（ましろのおと）
- 烏丸京介（ワールドトリガー）
- 神田ユウ（D.Gray-man）
- 木嶋拓海（淫らな青ちゃんは勉強ができない）
- 黄瀬涼太（黒子のバスケ）
- 北村元康（盾の勇者の成り上がり・槍の勇者のやり直し）
- 切出翔（奇面組）
- ギーヴ（アルスラーン戦記）
- キン肉スグル（キン肉マン）※1
- ククール （ドラゴンクエストⅧ）
- 蔵馬（幽遊白書）
- クリストファー・セルカーク・アッシェラルド（虫かぶり姫）
- 黒崎一護（BLEACH）
- ゲキガスキー（タイムパトロール隊オタスケマン）
- 獄寺隼人（家庭教師ヒットマンREBORN!）
- コジロウ（アニメ版ポケットモンスター）
- 狛枝凪斗（スーパーダンガンロンパ2）
- 五条悟（呪術廻戦）※2
※1：但し、マスクの下の「見られてはいけない素顔」の方。
さ行
- 榊逸仁（宇崎ちゃんは遊びたい!）
- 桜井優太（ネト充のススメ）
- 桜庭春人（アイシールド21）
- 佐田恭也（オオカミ少女と黒王子）
- 佐藤寿也（MAJOR）
- 死々若丸（幽遊白書）
- 四乃森蒼紫（るろうに剣心）
- 志摩聡介（スキップとローファー）
- 壬氏（薬屋のひとりごと）
- 真堂揺（僕のヒーローアカデミア）
- ジャイボ（ライチ☆光クラブ）
- スカラマシュ/放浪者 (原神)※1
- 砂川誠（俺物語!!）
- 草摩由希（フルーツバスケット）
※1 顔は全く同じ同一人物。言及はスカラマシュとしての紹介ほか複数
た行
- ダークス・ギア・シミター（神は遊戯に飢えている。）
- タクミ・アルディーニ（食戟のソーマ）
- 伊達征士（鎧伝サムライトルーパー）
- 玉藻京介（地獄先生ぬ～べ～）
- ツワブキ・ダイゴ（ポケットモンスターシリーズ）
- 手塚国光（テニスの王子様）
- テリー（ドラゴンクエストⅥ）
- 天才マン（とっても!ラッキーマン）
- 轟焦凍（僕のヒーローアカデミア）
な行
※1：最初はそうでもなかったが、作画の美形化や映画の美形俳優の影響で、設定まで美形になった凄い人。
は行
- 獏良了（遊戯王DM）
- 花形満（巨人の星）
- 花輪和彦（ちびまる子ちゃん）
- 早坂秋水（武装錬金）※1
- 葉山アキラ（食戟のソーマ）
- 原子力（まじかる☆タルるートくん）
- 原田蒼（青のオーケストラ）
- ピート（GS美神）
- 柊恵一（おねがいマイメロディ）
- 飛燕 （魁!!男塾）
- ひびき洸（勇者ライディーン）
- ブルース（ロックマンエグゼ）※2
- ヘッドロココ（ビックリマンシリーズ）
- 骨抜柔造（僕のヒーローアカデミア）
※2：公式によると「素顔はご想像にお任せしますが、少なくともイケメンです」とのこと。
ま行
- マーティン・ジグマール（スクライド）※1
- 真島太一（ちはやふる）
- 街雄鳴造（ダンベル何キロ持てる?）
- 沫悟（境界のRINNE）
- 御子柴実琴（月刊少女野崎くん）
- ミシュエル（自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う）
- 三杉淳（キャプテン翼）
- 宮田一郎（はじめの一歩）
- 三好（ジョーカー・ゲーム）
- 面堂終太郎（うる星やつら）
※1：但し、漫画版の「設定年齢19歳蟹座のB型」の方。
や行
ら行
複数
- 女性
※1：同人版・学園ヘタリアでセーシェルから「すごい美人」と称されている。
※2：兄のロシアが漫画内で「とっても美人さんなんだよ」と紹介していた。また、ハロウィン漫画にて台湾から「とんでもないベッピン」「美人さん」と言われている。
※3：14、15歳頃から
- 男性
※1：シリーズを通して基本登場人物の容姿については（欠損など特別な事情を除き）言及されないが、この2人に関してはキャラ情報でしっかり「美人」と書かれている。
※2：作者から「凄いイケメンに描いて欲しい」と言われていたほど。
※3：ただし、本人は猪マスクを取ることを嫌がる（整った女顔であることにコンプレックスがある）。
※4：コミカライズにて『雪解けの雫のごときご尊顔』と比喩された。
※5：宝石級美形と称された。
※6：原作でも「女顔」と評されたことはあったが、公式スピンオフ小説の地文で確定。
※7：公式ファンブックにて容姿だけでモテると記述されるが、彼の性格故にすぐ離れていく。
※8：第三王子だが、実は男装の麗人。また、兄二人とは腹違いである。
