真木夏緒とは、漫画「恋愛ラボ」の登場人物である。
人物像
私立藤崎女子中学校2年生であり、生徒会長(作品初期の段階では、生徒会長代理の副会長)。
生徒会執行部に所属する。通称は『マキ』。
中学校の属する藤崎女学園には幼稚舎の頃から通っている。下着メーカー『トゥルーツリー社』社長の令嬢(お嬢様)でもある。
成績は2年生で学年トップ。しかし絵心は無く美術が苦手である。
容姿
性格
普段は清楚な容姿・立ち居振る舞いであり、お嬢様としての躾と嗜みが大変行き届いているため、口調はたおやかな女性語とお嬢様言葉を常用している。
生徒からも『藤姫様』と呼ばれ尊敬されるほど絶大な人気があり、成績優秀であることなどから、教職員からの信頼も大変厚い。
生徒会長ということもあり、仕事をこなす能力、および物事を冷静かつ的確に判断する能力に長けている。
そのため、元々生徒会長であった榎本結子(エノ)が会長職を放棄するきっかけともなった。
しかし、実際には非常にエキセントリックな性格であり、生徒会執行部室ではどアホっぷりを丸出しにしている残念な美少女。
また、『恋愛』について未経験ながら入れ込みが非常にあり、生徒会執行部を通常職務のほかに恋愛研究と練習を行う場として活用している。
ただし、校則で異性との交際禁止が掲げられているため、生徒会執行部と新聞同好会以外の生徒、および教師たちには秘密としている。
人を頼ることに慣れておらず、また恋愛妄想など思い込みで周りを巻き込んでしまう面がある。
それだけに、どんな時も親身に付き合ってくれる倉橋莉子(リコ)と友達であることを大変嬉しく思っている。
特技
マキ自身の憧れる男子像(『王子様』系)を再現したマキマキオに扮することができる。
家族
両親と姉一人。幼い頃には祖母がいて、その祖母から立ち居振る舞いを優しくも厳しく仕込まれていた。(恋愛への憧れも、祖母の影響が強い)
家族との関係は良好ではあるが、家が下着メーカーである事に関しては、とても複雑な思いがある。特に自らの父である正信(CV:楠大典)がテレビ出演した時には、父自身が臆面もなく自らのブチ抜けた(「私の体はランジェリーでできている」という迷言を残すに至る)ランジェリー愛と、社歌「寝ても覚めてもランジェリー」を公共電波で披露してしまった事にショックを受けており、その事は「真木家の黒歴史」とまで称し心の底から恥じており、指摘されると吐血する。(また、この事は敵対時のエノから、散々にイジり倒されるネタと化していた)
その父親からは若干過保護に扱われており、ほぼ強制的に無菌(異性との交流が父以外に無い)状態に置かれていた事(と、幼い頃に祖母から吹き込まれていた恋愛への憧れ)の反動が、上述したエキセントリックな言動に結びついている。
姉の真木夏帆(CV:福原綾香)もまた、藤崎女子中のOGであり、在籍当時の生徒会長。中学卒業後も上位高校である藤崎女子高校に持ち上がり入学し、生徒会役員から生徒会長を務めている、初代『藤姫様』である。(夏緒は2代目)
真面目な割にエキセントリックな妹と異なり非常にバランスの取れた人物で、夏緒の「杓子定規な真面目さ+エキセントリック」とリコの「ファジーな不真面目さ+常識的」な要素を併せ持った性格の持ち主。いわば初代藤姫様は同時に初代ワイルドの君でもあった事になる。
その事から妹のヤバさには常々危惧を抱いており、父親に「あのまま恋愛に対する憧れを肥大化させていたら口の上手い男にコロっと騙されてしまう」として、夏緒を塾に通わせる(男性との「普通の」交流を持たせる)ように進言した。
また、夏緒とリコの間に亀裂が生じかけた際には、夏緒に対してリコの事を「あなたにとって得難いであろう大事な友達になってくれた人」と評して仲直りをするように促した。そのリコに対しては妹に対するストッパーとして期待するような描写がある。
グッズ
生徒会執行部室のロッカーに、ダッキーと呼ばれる抱き枕を持っている。
恋愛研究の練習用として、リコと出会う以前から所有していた。
枕には学生服姿の男子が描かれているが、美術の苦手なマキ自身が描いたため、絵は下手である。
自家であるトゥルーツリー社からは、社長である父の娘バカっぷりから「サマーリボン」というブランドのファーストブラシリーズが出ている。(サマー=夏、リボン=緒)