概要
吉田秋生の漫画「BANANA FISH」の主人公である。
本名は、アスラン・ジェイド・カーレンリース(Aslan Jade Callenreese)。
ニューヨークのストリート・キッズを束ねる不良少年だが、IQ200の知能と美貌、幼い頃からの指導による卓越した射撃能力などの戦闘技術も兼ね備えているカリスマ的存在。
上述のようにあらゆる面でチートであるが不幸にもそれらが災いし、幼少の頃に兄のグリフが志願兵として故郷を去ったことで唯一の庇護者を失ってから、周囲の大人達に服従と搾取を強制され続ける人生を辿ることになってしまう。
過酷な環境下で育ったため、自分が傷付けられることや自らの死を全く恐れていない。反面、自分が信頼した人間に危害が及ぶことや、彼らの死を非常に恐れている。
奥村英二は、最も心を許し愛した無二の人物であり、彼を守るための犠牲を厭わない。
英二との関係は友情や恋愛を超えたものであり、作者は魂の相棒として描いていたと後に語っている。
好物はエビとアボカドのサラダ。日本食も食べられるが納豆は苦手。太るという理由から、アメリカ人には珍しくハンバーガーを嫌う。
イメージモデルは、当初、テニス選手のステファン・エドベリだったが、途中からリヴァー・フェニックスになった(これは作者が映画「スタンド・バイ・ミー」(Stand by Me)を見てリヴァーのファンになり、途中から彼をモデルにして描く様になったため)。
アニメ化に際し、若干キャラクターデザインが変更された。
- 原作版
- アニメ版
余談
『BANANA FISH』連載当時、担当編集が「この展開だとアッシュが孤独になってしまう」と吉田秋生にアドバイスのつもりで言ったところ、吉田は「アッシュが作中で孤独じゃなかったことなんて一度もなかった(今までなに見てきたの)」と返した。
編集は「アッシュは孤独ではない」と反論し、「才能に恵まれて、仲間もたくさんいて、必要とされているから」とのたまった。
それを聞いた吉田は「この人とは分かり合えないと思った」という。
「持つ者」であるがゆえにその苦悩を理解されず、敵からの反感や欲望、味方からの崇拝や畏怖は常にアッシュを孤独にしたのだ。
関連イラスト
関連タグ
奥村英二 ショーター・ウォン シン・スウ・リン グリフィン・カーレンリース
ロック・ハワード:外見・初登場の年齢・KOFXIV以降の作品ではアニメ版と同じ内田雄馬氏が担当しているなど、共通している点が多い。
GACKT:アッシュをイメージした曲を作製している(アルバムCD『MARS』収録の「Asrun Dream」)。ちなみにMALICE MIZER時代の雑誌『耽美実験革命』で作者と対談している。