「憎しみだけじゃ生きていけねぇ……テリーが教えてくれたのさ」
公式プロフィール
年齢 | 17歳 |
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身長 | 178cm |
体重 | 70kg |
誕生日 | 6月24日 |
血液型 | B型 |
国籍 | アメリカ |
格闘スタイル | 古武術+マーシャルアーツ |
趣味 | ツーリング、ベースを弾くこと(一度聴いた曲は完璧にコピー) |
特技 | 料理(ファーストフード好きのテリーのために作ってあげていたらプロ級になった) |
大切なもの | テリーに貰った帽子、バイク(HONDA) |
苦手なもの | 女性(男性ばかりの中で暮らしてきたため、少しシャイな性格になっている) |
好きなもの | ドライバーグローブ |
嫌いなもの | すぐに自慢するヤツ |
好きな食べ物 | ジャンバラヤ(ソーセージが不味いのは×) |
好きな音楽 | ハードロック |
得意スポーツ | バスケットボール、ストリートバスケット(3on3) |
キャッチコピー | 狼の血統 |
デビュー作品 | 餓狼 MARK OF THE WOLVES |
CV | 竹本英史(餓狼MOW、CvS2、KOFMIシリーズ、NBC)、内田雄馬(KOFXIV以降) |
概要
SNKの対戦型格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズに登場するキャラクター。
『餓狼 MARK OF THE WOLVES』(MOW)の主人公であり、『餓狼伝説』シリーズ最大のラスボスであるギース・ハワードの実の息子。
複雑な出自ゆえに思い悩むことが多く、自分が本当に何がしたいのかを見つけるべくテリーと放浪の旅に出る。
その先で自身の出生、そして母親について知るべく10年ぶりに開催された「キング・オブ・ファイターズ」に乗り込むことになる。
ファンからの愛称はロック、ロッ君など。たまに楓と冗談半分に呼ばれることも。(詳しくは後述)
生い立ち
7歳のロックは母メアリーと二人、慎ましい生活を送っていた。父親の存在は知っていたが会いたいと思った事はなかった。
(※ロックの母であるメアリーとギースは正式な婚姻関係にはない。)
ある日、メアリーは謎の重病にかかってしまう。とても子供ひとりで見切れるものではなくロックは、ギースに助けを求める事を決心する。
しかし、ギースは懇願を聞き入れずロックを追い返してしまう。
その夜、メアリーは静かに息を引き取った。
以来、母を助けなかった父、ギースを恨んで止まなかった。
テリーとの出会い、ギースの死
テリー・ボガードとは、育ての親と養子という関係にあり、母の死後に預けられた教会から抜け出し、テリーに拾われることになる。(餓狼伝説3)
ロックがテリーの元にやってきてから一年後、テリーは遂にギースとの決着をつける。
テリーに敗れたギースが、自ら死を選んだと聞いても特に悲しいとは思わなかったし、テリーを仇と思ったことはない。だが複雑な心境になっていた。
それは最後の肉親を失ったという感傷だった。
何も考えられなくなったロックは、テリーにストリートファイトを申し込むとテリーは何も言わずに、それを受け入れ、二人は一昼夜戦った。
その後は非常に円満な家族関係を築いている。
冷静に考えてみれば、ギースがテリーにとって父(ジェフ・ボカード)の仇であったように、テリーはロックにとって父の仇ということになる。
もっとも、ロックにとってギースは父というほどの感情を持っているわけではないが。
なお、養父のプライベートが大雑把すぎるため、家事や炊事等々を必然的に習得し、すっかり主夫属性が板に付いてしまっている。
自分に顔を見せず、母や家庭を一切顧みなかった父・ギースを憎む一方、父親譲りの鋭敏な格闘技の才能を受け継いでおり、テリー譲りの「ライジングタックル」を修得するばかりでなく、(詳しく見ていないはずの)ギースの「烈風拳」や「レイジングストーム」、さらには「デッドリーレイブ」までをも体得し、ついにはテリーとギースの技を組み合わせた「クラックカウンター」を編み出すという、驚異的な素質を見せている。
容姿
背中に『星と翼』のマークが入った真っ赤なジャンパーに、黒のインナーとズボン、手にはお気に入りのドライバーグローブをはめている。
勝利時に背中から青白い光の翼らしきものが出ることがある。また、「デッドリーレイブ」などのギース譲りの超必殺技で勝負を決めると、右手から翼と同様の焔のようなものが噴出し、ロックがこれを抑え込もうとする演出が発生する。
性格
性格は強気で素直な一方、複雑な出自ゆえに思い悩むことが多い。ビリー・カーンなどギースとの関係者もよく絡んでくるため、気苦労は絶えない。
一見クールに見えるが内側で燻ぶる情熱は熱く、自身に付きまとう宿命の楔に対してしたたかな抵抗を試み続けており、その思いは「どこまでも足掻いてやる……!」の一言に集約されている。
男所帯で育ったため女性に対する免疫は薄く、そうした場面では恥ずかしがり屋な初々しい一面を見せる。また、初対面のニノン・ベアールからは好みのタイプと言われた。
特に露出の激しい不知火舞やB・ジェニーに対しては狼狽える事が多い。(ただし舞にはボガード兄弟との関係の都合上、「おば…」と言いかけてたしなめられたりするからある程度耐えられる)
その一方である程度の露出と色気があるブルー・マリーとはテリーを介した関係もあり普通に接する事ができる。
性能
主人公ポジションのキャラにもかかわらず、基本性能はかなり低い事が多い。
全体的に通常技の性能が低く、必殺技には地を這う飛び道具「烈風拳」、無敵対空「ライジングタックル」、突進技の「ハードエッジ」と、いわゆる『格ゲー三種の神器』はそろっているがどれも割と平凡な性能ゆえ、通常技の性能と合わせて分かりやすい強みを持たないという問題がある。
一方で超必殺技の性能は高めにされており、ゲージが有るか無いかでは相手に与える圧が変わってくるので以下に手早くゲージを貯めて管理するかが課題となる。
こういった性能のため、少なくとも対人戦では、中級者以降になってようやく扱えるようなキャラであるが、性能を引き出せれば結構な強さを発揮する。この絶妙な扱いづらさが玄人に受け、ややマニアックな人気を獲得した。
初登場時の『MOW』では前述した問題点が特に顕著であり、フリーマンとグリフォンマスクと合わせて『MOW3弱』と言われるぐらいの弱キャラとして扱われる。特に本作では超必殺技も際立って強いわけでもなく、「レイジングストーム」に至っては「使ったら負け」と言われるほど低性能である。
スピンオフ参戦となった『CvS2』ではMAX超必殺技の性能が極めて高く、グルーヴ(任意選択による戦闘システム)の相性によっては強キャラに食い込む底力を発揮してくれる。しかし、本作屈指の強キャラであるサガットやブランカを特に苦手としている為、使用率は恵まれていない…
『マキシマムインパクト』シリーズでは超必殺技の性能は高いまま通常技の性能が上がっており、チェーンコンボもある事からゲージに頼らずとも攻めや守りが強まり立ち回りが強化された。ただし、必殺技の種類がかなりかさ増しされてる為暴発しやすいのが欠点。
『ネオジオバトルコロシアム(NBC)』では肝心の相手の回復可能ゲージを削る「ダブルアサルト」攻撃を入れられる機会が少ないうえ、ゲージを消費してガードモーションのままステップ移動を行う「タクティカルステップ」への反撃手段が乏しいため厳しい戦いを強いられる。
『KOFⅩⅣ』ではEX必殺技の追加によりさらにゲージ依存度がましたが、比較的動かしやすいスペックになった。しかし相変わらず通常技の性能は低めで、特に牽制面が貧弱なので相手の牽制にどう対処するかが課題。
余談
ロックはリアルバウト餓狼伝説3作品では硬派な男性キャラが多かった事を踏まえ、美形キャラクターを出そうと誕生したキャラクターである。
後年竹本氏の話によるとオファーでの採用だったとの事。
また、テリー、キム・カッファン役の橋本さとしとは『トランスフォーマーカーロボット』でも共演しており、父ギース役のコング桑田とも『銀河伝説WEED』で共演していたりする。
『CvS2』『KOFMI2』ではファン待望の父親ギースとの親子対決を実現させている。何故か他社製のCvS2のほうが先だけど…
またメーカーサイドのこだわりなのか、親子で同時に出演した作品ではロック側が使うギースの必殺技は軒並みギースより低性能にされている。(特にレイジングストームが顕著)
『MOW』での彼の専用BGM・「Spread the wings」の後半部分のメロディがロバート・マイルズの楽曲「Children」に酷似している事が良く指摘されていた。このためか、『マキシマムインパクト』に出演したときはビリーの「ロンドンマーチ」とMIXされる感じで使われるに止まり、『KOFⅩⅣ』では彼の専用曲は使われなかった。洋楽ゆえ、馴染みの無い人の耳には入らないのだが、人気TV番組『ザ!鉄腕!DASH!!』にて「Children」が頻繁に使われていた為、多くのプレイヤーに指摘されることになった。
「楓」って誰だよ
ファンの間でよくネタにされるのが、同じSNKの対戦型格闘ゲーム『月華の剣士』の主人公・楓の覚醒状態と、ロックの外見が良く似ていることである。
金髪、赤目、更に年齢も初出時双方共に17歳の少年であり、月華とMOWのイラストレーターは共にTONKOであることからも似ているという印象が強くネタにされやすい。
なお『月華の剣士』は1997年(平成9年)12月に、『MOW』は1999年11月にアーケードでの稼働が始まっており、つまり楓の方が先発である。
似ているのは外見だけではなく「養父に育てられている」「ロックは実父を、楓は養父を殺されている」「初出時の年齢は17歳」「自らの秘める力を制御し切れていない」(楓は二幕では制御できるようになったが)などの要素も似ている。
なお声優は楓とロックは異なっており、楓の声優は『KOF』のシェン・ウー、サムスピ(旧作)の骸羅や斬紅郎も演じている水津浩志である。
2人は『NBC』で共演を果たしており、よく見ると顔つき、髪型など細かい部分はそこまで似ていない。
特に双方金髪ではあるが、ロックは黄色より、楓はオレンジ寄りの色で塗られており、この色味の違いは『MOW』『月華の剣士』での初出時からである。
ただ、ロックもあかりの好みのタイプらしい。
このネタを嫌うファンもおり、そうした話題が出た場合にはあまりしつこくいじるのはマナー違反なので、自重するよう心がけておきたい。
『KOF』には出れないだって…?!
現在では大人気なロックだが、SNKプレイモア最大のお祭りゲームである『KOF』シリーズにはプレイヤーキャラとしては登場しておらず、テリーのデモ等でしか登場できていない。
同じく『MOW』出身のB.ジェニー、牙刀、グリフォンマスクは登場している。
※パラレルのパラレルにあたる『~MI』には出ている。
これにはある噂が存在し、SNK社内で餓狼スタッフがKOFスタッフに「ロックは『MOW』シリーズの主人公・看板でこれから育て作り上げるキャラクターなので『KOF』には出さないで欲しい」という発言をしたというものである。
真偽については定かではないが、ロックが『KOF』に出ていない最大の理由として挙げられる有力説となっている。
…が、ついに『KOF XIV』にDLC追加キャラとして参戦。最新作『KOFXV』でも、B・ジェニーや牙刀と共にDLCチーム『餓狼MOtWチーム』の一員として参戦が決定した。
上述の出場しない理由について、『餓狼』チームは最初に要望があった時点(おそらく『KOF2000』開発時)で「いきなり消費するのは勿体ないから1回目は飛ばして欲しい」と要望しただけだという。その後『餓狼』スタッフはSNK倒産に伴い会社を離れたので何故登場しなかったのか経緯は詳しく知らないらしい(当時のスタッフが残っていない=止める人がいないはずだが、逆にいなくなったことでこの事実がうやむやになって出さないまま通すことになってしまった可能性は考えうる)。
結局ロックの初登場は当時の『餓狼』スタッフが新SNKに戻って開発に参加した『XIV』まで待つこととなった。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではテリーのホームグラウンドである「KOFスタジアム」で背景に現れる事がある。しかも親父であるギースと一緒であるパターンも。
共通点が多いキャラクター
アーデルハイド・バーンシュタイン:同じ会社が作ったゲームのキャラクター、悪の道まっしぐらな実父を持つが、本人は至ってかなりまともな人格者、戦闘時に使う技に父親の持ち技がある、金髪・赤目と共通点はなにかと多い。
背格好やキャラとしてのカラーリング、各イラストのポージングなど、ロックとの相似点が多く、イラスト起用に当たってモチーフになっていると思われる。
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