破壊するのって気持ちいーんだって
死体写真とか見てるの楽しいでしょ
いい加減な人間共が決めた安っぽい理屈に支配されやがって、偽善者が
クズどもは全員死ね
人に頼んないで少しは自分で考えな…
概要
CV:矢部雅史(アニメ)石田彰(VOMIC)郭智博(GANTZ:O)
実写映画:本郷奏多
舞台:佐藤永典
ガンツ採点時に表示されるあだ名は『西くん』。
今では美形キャラと認識されているが、1巻は元ネタそっくりの顔をしている。
14歳の中学二年生。玄野計がGANTZの部屋に転送される一年前から、ミッションを生き延びているベテランで、ガンツの知識は豊富。死因は万引きで補導された際に逃亡し、マンションの屋上から誤って転落したもの。アニメ版や小説版『GANTZ/MINUS』では飛び降り自殺ということになっている。小説版によると、父親の浮気が原因で母親が自殺、その母親の後を追って他界してしまうという設定である。原作でも父親の発言により母親が自殺していたということが明らかとなる。
身体能力は低いが、頭脳は明晰。時々子供らしさが出るものの、14歳とは思えないほど冷静、冷徹で達観している。ずる賢く、戦いの間はずっとステルスで隠れ、最後に点数だけ横取りするという卑怯な戦法で生き延びてきた。ハッキング能力があるなどパソコンにも詳しい。
奥によると学校の成績は優秀で、特に数学が得意かつ理系のようだ。理系なのに、小説によると国語も平均点が約40点なのに、95点をとっていることからも勉強全般ができると窺える。しかし、体育は苦手科目らしい。
作者の奥曰く、GANTZで唯一の純粋な悪。中学生離れした中学生を基にデザインされたキャラクターであるらしい。
性格は屈折していて冷徹で非情。残虐で猟奇的な少年。生意気で何よりも自分を優先し、他人がどうなろうと関係ない考え方の持ち主。普段はクールに振舞っているが、計算外の事態に陥ると感情を取り乱してしまうこともしばしば。また、ハッキングの時など普段のクールな性格とは打って変わってやたらハイテンションになったり、母親の前では一人称が僕(初期の演技をしている頃も僕だったが、後に俺が一人称に)の素直な子供になるなど様々な人格を見せる。善意や正義をよしとせず周りを見下している。その一方で玄野に対しては初対面時に「同じ目をしている」と言い他のメンバーと比べ割と友好的に接している。また、作中で優しさを見せるシーンもいくつかある。
クラス中の生徒から嫌われていて、集団的な暴言・暴力を受けていた。登校時に「頭上の教室の窓から自分の机と椅子を投げ落とされる」、また教室では「集団で担ぎ上げて転落事故に見せかけて投げ落す」、教室に戻った後も「クラスメイトから罵倒されながらリンチされる」など、明らかにやりすぎないじめを受けていた。
しかし、本人は相変わらずいじめっこや教師に対しても俺様で態度がデカい。隣の席のクラスメイトの机を分捕るほどである。
校舎から投げられたことに対して殺意を暴走させサイコキラーと化し、ラブレターを渡してきた女生徒以外(奥曰く、自分に好意を寄せてくる味方は殺さないらしい)のクラスメイトを全員虐殺した。その結果、警察に追われる身となる。
猫の虐待などいじめられる原因が西くんにあるものの、それを考慮してもクラスメイトの酷すぎるいじめに報復する姿は見ていて痛快だったという意見も多い。(実際、校舎から投げ落とされた際にガンツスーツを着ていなければ西くんはまず死亡していたことから、その時点で彼らに西くんをクズ呼ばわりする資格は既に無いと言ってよく、その報復によるクラスメイト達の辿った末路はまさしく因果応報・自業自得と言わざるをえない)
他人が死んでも何とも思わないところや邪魔だと思った人間は躊躇なく殺してしまうところからサイコパスに当てはまるとされているが、母親に対しての思いやりや共感できる同質の人間性の持ち主や好意を寄せてくる人間に対しては有効的な一面、タケシのような無辜な子供に対しては非情になりきれない所を考慮すると、おそらく家庭環境や上記の学校での虐めなどが原因で歪んでしまった後天的なものだと考えられ、正義や善意を毛嫌いするのも周囲の人間の大半がクラスメイトの連中のような気に入らない人間に対するリンチ等を正当化するための建前や名分に使ったりなど独善的・偽善的な者たちばかりだったのだろうとも考えられることから実際はデミサイコパスもしくはソシオパスと思われる。
こうみえてマザコンであり、追いつめられると「ママ」といった発言をしている。(ただし実写版『GANTZ』では監督とのインタビューで『(原作)後半の色っぽい西を出してほしい、悪役に徹することを決定したから本郷君自身も、「過去の弱さなどの描写は出てこないので、その部分は全部排除して、西の残虐さ悪役に徹します。」と言ってました。』とプロデューサーが発言しており、マザコンの部分は描写されなかった。)
性癖
GANTZのミッションをこなしていくうちに死体写真や生き物の死、破壊することやグロいものに性的興奮を覚え、日常生活においても猫をXガンで殺したり、殺して首をビンに詰めたりするなどネクロフィリアやサディズム、リョナの残虐性を見せる。
普段は冷静で理知的な性格だが、みんなの前で死体を思い出して赤面するなど狂気を露わにしている。
元ネタ
名前や性格、性的サディズム、マザコン、万引きネタなどからしてモデルは酒鬼薔薇聖斗といわれており、1巻の容姿を見るとそれがよくわかるが、アニメのキャラデザの美形化をきっかけにだんだんと容姿が整っていき、後期では容姿に関しては面影もない。しかし首の瓶詰め設定やマザコン設定など中身は最後まで元ネタのままであった。
容姿
身長約160cm(アニメ版は158cm、GANTZ:Oは159cm)の少年。
黒髪のストレートヘア、極端な色白、切れ長のつり目、目尻から飛び出した睫毛、細身の体格が特徴。
原作の西くんは一重(奥二重という意見もある)。
ちなみに実写版西くんは切れ長の奥二重、アニメ西くんとGANTZ:O西くんは切れ長の一重。所謂塩顔男子。目の下によく隈がある。
初期は幼さの残る容姿だったが、再登場(復活後)の中期以降はアニメ化の影響もあってか大人びた端整な少年として描かれるようになった。人気キャラ故か、実写に備えて故か大阪編からは更に美形になっている。ここら辺から本郷くんと激似だと話題であり、そのまま西丈一郎が漫画から飛び出してきた再現率だとよく言われている程である。ちなみに26巻は西くんファンにとっては聖書である。26巻のあまりの美少年っぷりと西くんの日常生活が見れる巻であり、登場回数も多い。
アニメ版や実写版は初期から美形であり、本郷奏多と西丈一郎の再現率の高さは上記にでたように上々であった。
作者の奥先生も再現率が高い、似ている、ハマり役だとTwitterで褒めていた模様。その上、あまりのハマりっぷりや(西くんのセリフが少なすぎて断念したが)当初は本郷くんが声をあてる予定だったGANTZ/NISHIなどを描いたりしたことなどにより、GANTZ/NISHIはもちろん、カタストロフィ編、巨人編辺りなどは体型もますます華奢になっており、役者の影響も窺える。
ちなみにキャスト決定前かつ復活直後の西くんの時から色の白さや目つきの悪さなどルックス的にも西くん役は本郷奏多だろと散々スレなどで言われており、キャスト発表時もピッタリ!という声が大多数であった。
本郷くん自身もビジュアル的に自分が西くん役になると思っていたし、今までにやってきた実写化のキャラの中で一番自分に近くて、やりやすかったと語っている。
つまり、元々本郷奏多に似ており、更に似るようになったということである。
アニメ、実写、原作のどの時期においても目つきが悪く、切れ長のつり目で、陰のオーラがある容姿ということは共通している。
さらに進化か…?
新作3DCGアニメの映画である『GANTZ:O』では、他のキャラを差し置いてわざわざ公式から端正な顔と紹介されており、今や公式美形で、初期の頃の容姿は完全になかったことになっているようだ。キャラクターデザインは端正な顔立ちだが、”嫌な奴っぽさを出した”とのことであり、性格の悪そうな陰気なオーラと端正な顔立ちいうのをどちらも強調した結果のようだ。
ファンからは初期の不気味な雰囲気と表情、復活直後の眼光の鋭さ、後期・実写版の端正な顔などというように今までの西くんの良いとこ取りルックスと高評価されており、公式美形にはなったものの、美形かつ初期の雰囲気も忘れていないルックスであった。
人気
初めはただの悪役で「ガンツを説明するキャラ」としてすぐに退場したが、あまりに西のファンレターが多く、再登場・出番を増やす事に。
作者は未だになぜ西が人気あったのか理解できないと言う。
アニメ化、実写化される前の原作初期の頃からその強烈な性格故にかなりの人気があったが、実写化などで人気が加速し、GANTZで最も人気があるキャラになった。
日本だけでなく、海外でも非常に人気があり、モントリオールで『GANTZPERFECT ANSWER』の西くんが復活するシーンで「ウォォオオオ!ニシクーーーーーーン!!!」という歓声が起こったというエピソードもある。ちなみに夢小説の量も西くんがダントツである。