概要
参加者の頭部以外の全身を覆うスーツ。
謎の黒球『GANTZ』より支給される初期装備の一つ。
それぞれの参加者の体型に合わせて作られているが、体にぴったりすぎるサイズである為、装着するには一度全裸になる必要がある。
色は漆黒で、身体の各所に青色(ゲーム版では黄色)に発光するレンズ型の部品が付いている。
事態を飲み込めていない新規のミッション参加者はロクに説明がないことや「コスプレっぽい」という理由、わかりやすく強そうなXガン等の武器に目が行ってしまうことなどでこれを着ないことが多く、結果として初参加者の生存率の低さに影響している。
逆に複数回ミッションを経験した熟練メンバーの中には、体に密着するほど薄く(真夏以外なら)普段着の下に着込みやすい事もあり、GANTZ部屋の外に持ち出して一般人に目撃されない程度に使用する者も多い。但し次のミッションの際に部屋へ転送されるのはメンバー本人と転送時の所持品だけである他、開始予告があった際には金縛りで動けなくなった状態で転送される(=予告があってからの準備は出来ない)為、所持又は着用していないタイミングで部屋への転送が始まるとスーツ無しでミッション参加という最悪の事態に陥る。(上記の普段着の下に着込むのはこの事態を防ぐ目的もある)
機能
装着するだけで防御力と身体能力が向上し、握力が上がったり、不良程度のパンチではびくともしなくなる、いわゆるパワードスーツ。覆われていない顔部分であっても銃弾の直撃に耐える防御力を有する。
他にも炎などエネルギー系のダメージにも耐えたり、自動車を超える速度で走れるようにもなる。
装着者本人の身体能力向上のため、当然元より筋力のある人間がこれを着れば更なるパワーを得ることが可能。
また、装着者の精神が高ぶると内部のゲル状物質が補助筋肉に変化し装着者の筋力を著しく上昇させる効果も持ち、岩を発泡スチロールのように砕く、ビルとビルの間を飛び回ることだってできる。
使い方次第では、人間より遥か大きな巨躯を持つ星人にも立ち向かうことも可能。
各個人専用のオーダーメイドとして生成されている為、他人のスーツを着ても効果は無い。(というか前述の通り体格が合わなくて着れないと思われる)
しかし強度は無敵ではなく、受けたダメージはスーツに蓄積されていくため一定以上のダメージを受ける又はスーツの耐久力超える攻撃を受けると、スーツのレンズ型の部品から内部を満たすゲル状の物質があふれ出し機能を失う。
レンズ型の部品をピンポイントで攻撃・破壊されても同様、ガンツとその戦士達と敵対する吸血鬼もそれを熟知していた。
逆に機能さえ無事ならスーツの一部が破損しても他の部分は使用可能、現に玄野計がちび星人に腕部分を引きちぎられても脚力は健在だった描写がある。
また、『星人』の中にはスーツ単体を一撃で破壊・無力化する攻撃を使用できる者や、スーツの防御力を無視できる者も存在し、終盤になるにつれそれが顕著となった(要するバトルものに付き物なアレ )。ぶっちゃけた話、攻撃力に関しては最初期から終盤まで安定した性能ではあったが、千手観音との戦い以降は耐久性に関しては殆どこのスーツはアテになってなかったと言える。
とは言えそれは本編終了後における結果論であるため、レギュラーメンバーは基本的に最後まで着用している。(というより着用しないという選択肢が存在しない)
なお、TVアニメ版では着ただけではただの服であり、体に力を籠めないと起動しないという設定だった。
二次創作での扱い
pixivでは原作キャラの他にも、版権キャラ、オリキャラにガンツスーツを着せて魅せるイラストが割と多い。
原作よろしく半脱ぎさせたものも、R-18関連の演出材料にもされているものも散見される。
また、スーツオリジナル、スーツの光沢を描いてドヤッ!!(`・ω・´)シャキーン━━━!! と見せる投稿が多い