千切豹馬
ちぎりひょうま
「嬉しいか天才…?
なら
俺の影でも踏んでろ」
誕生日 | 12月23日 |
---|---|
年齢(学年) | 16歳(高校2年生) |
星座 | やぎ座 |
出身地 | 鹿児島県 |
家族構成 | 父・母・姉・自分 |
身長 | 177cm |
足のサイズ | 26.5cm |
血液型 | A型 |
BL入寮前の所属チーム | 羅古捨実業高校サッカー部 |
利き足 | 右利き |
50M走のベストタイム | 5秒77 |
好きな選手 | エデン・アザール |
サッカーを始めた歳 | 4歳 |
座右の銘 | 「滾る方へ」 |
二つ名的なもの | 赤豹(地元の新聞が勝手につけた) |
自分が思う自分の長所 | やりたいこと・好きなこと・興味のあることに超積極的なこと |
自分が思う自分の短所 | 気分屋とよく言われる(そんなつもりはないけど) |
好きな食べ物 | かりんとうまんじゅう(オーブンでちょい焼きがオススメ!) |
嫌いな食べ物 | しょうが(意味わかんなくない? あの味) |
BESTご飯のお供 | 明太子(一本丸々食べちゃう) |
趣味 | 読書(小説) |
好きな季節 | 冬(こたつでお茶と和菓子が好き) |
好きな音楽 | いきものがかり「ブルーバード」 |
好きな映画 | 「バタフライ・エフェクト」 |
好きな漫画 | 「進撃の巨人」 |
キャラカラー | ビビッドピンク |
得意科目 | 体育・英語・歴史 |
苦手科目 | 避難訓練(めんどくさい) |
されたら喜ぶこと | 才能の称賛。足の速さへの憧れ |
されたら悲しむこと | 才能への嫉妬 |
好きなタイプ | 穏やかで理解ある人(俺が意外と激しいので) |
初めて告白されたエピソード | 小1の時の授業中、いきなり後ろの席の女の子が告白してきて、そしたら「私も!」「私も!」って次々に告白されてクラスの半分くらい一気に振った。ごめんなさい |
昨年のバレンタインチョコ数 | 0個(ケガして、それどころじゃなかった) |
睡眠時間 | 7時間 |
お風呂で最初にどこから洗うか | おでこ(前髪下ろしてるし、ニキビ出来るの嫌だし) |
きのこ派orたけのこ派 | たけのこ |
最近泣いたこと | …忘れた(言いたくない) |
サンタからのプレゼントは何歳まで? | 11歳(姉ちゃんがサンタさんをやりたいらしく、毎年サンタコスでプレゼントくれてた。変な姉ちゃんだと思う) |
サンタからのプレゼントで要求したのは | 速く走れるスパイク |
地球最後の日に何をするか | こたつでお茶とかりんとうまんじゅう食べて黒猫をなでる |
1億円もらったら何をするか | 酸素カプセルを買って体をケアする |
休日の過ごし方 | 読書、お風呂にゆっくり入る、体のケア |
サッカーと出会わなかったら? | 陸上短距離走選手か野球。足が活かせるスポーツだな |
好きな歴史上の人物は? | 坂本龍馬。日本を変えたから。あと、名前に「馬」が入ってるシンパシー♪ |
無人島に一つだけ持っていくなら? | くし。髪のセットしたいからね。誰かに見せるためじゃない。自分のため |
タイムマシンで過去か未来に行けるなら | 未来。100mのタイムがどこまで早くなるのか。人類の限界を知りたい! |
CV | 斉藤壮馬 |
(キャラクターブック「EGOIST BIBLE VOL.2」より)
週刊少年マガジンのサッカー漫画『ブルーロック』の登場人物で、長い赤髪と女性と間違えそうになるほど中性的な顔立をしている美少年。
マイペースで割とドライな性格をしており、女性のようなルックスも相まって周囲から「お嬢」「ワガママお嬢」と呼ばれている。
母・音猫子(ねねこ)(cv:柚木涼香)と姉・虎雪(こゆき)(cv:大久保瑠美)は自分と似たような顔立ちや髪色をしている。(髪色と目の色は若干違う)特に虎雪は烏に「非凡」と言わしめる程の美形。この2人の名前は長らく不明であったが、アニメ初登場に伴い原作者たちによって決められた。
武器はトップスピード(最高速度)。X戦・Y戦ではディフェンスに専念していたため能力を知る事はなかったが、チームW戦で初めてそれを発揮。50メートル走5秒77と言う、少し足の速い選手では並走すら許さない驚異的なスピードで駆け巡り、一瞬でも足を止めれば瞬く間にボールを奪ったり、敵陣のゴールまで切り込んでいく。
スピードに目が行きがちだが、脚力に優れるだけあって限られたスペース・状況からシュートやパスを決めるだけの威力とコントロールにも優れている。
一方、トラップの技術が高いわけではないためか、トラップする時は止まったり減速する傾向がかなり強かったが、二次選考の3rdステージで「無減速(ノーダウン)ドリブル」を編み出す事で、その欠点を克服する。
反面、下記の怪我をした過去でブランクを1年ほど作ってしまった経緯から、スタミナに不安を残すところもある。自身が怪我をした際に診察した医者によると「特殊な筋肉の付き方をしている。」との事である。
- 44°赤豹狙撃(フォーティーフォー・パンサースナイプ)
新英雄大戦で千切が手に入れた、新たなシュートスタイル。
青い監獄で得られた千切の様々なサッカーに関するデータから導き出された、ゴールを最も狙える「ゴールから19m射程、左斜め44度」の黄金特区(ゴールデンゾーン)に、自慢のスピードを用いて切り込み、青い監獄の戦いで肉体が覚えたセンタリング技術を応用した正確性(コントロール)重視のシュートでゴールを狙う、千切の全てを結集した黄金式。
青い監獄入寮まで
小説2巻によるとサッカーを始めたのは6歳で、地元のサッカースクールがきっかけだった。走ることは元々好きだったが、ドリブルで敵をぶち抜いた日からサッカーに情熱を燃やすようになる。
自分の名を世に知らしめるために県内の強豪校である「羅古捨実業高校」に入った千切は、入部したサッカー部で新入部員にマウントを取ろうとする鰐間兄弟に対し、「生産性のない上下関係無くしてもらえますか?」と早々に爆弾発言。鰐間兄弟からは当然反発されて1対2の勝負になるが、自慢の俊足でぶち抜いて勝利。
その時の勝負を見ていた監督が千切の実力を高く評価したことで、1年にしてエースに抜擢。千切もその期待に応えるように練習試合や県大会の予選で結果を出し続け、地元のマスコミや周囲の女子から注目される中、『世界一のストライカー』の夢に邁進する日々を過ごしていた。
だが、県大会準々決勝の試合中、右膝に強烈な痛みと違和感を覚えた瞬間、千切の右足はあり得ない方向に曲がっていた。病院の診断の結果は、太ももの骨と脛の骨を繋いでいる「右膝前十字靭帯の断裂」と判明。連日の試合による疲労と、限界を超える強い力がかかったことが原因であった。
さらに、手術をすれば治療は可能だが、リハビリを含めて通常の状態に戻るには術後8ヶ月程度はかかる上、「再び断裂をしてしまえば、サッカー選手として致命傷になる」という残酷な診断結果となった。
数週間を病院で過ごす間に、もてはやしていた周囲は潮が引くように去っていき、退院後も鰐間兄弟から執拗になじられる中、必死に地道なリハビリや筋トレをこなし、高校2年に上がった頃にようやく完治、練習も医者の許可が下りた。だが、久しぶりのサッカーの練習で、かつての全力疾走が出来なくなってしまっていることに気づき、更に打ちのめされることとなる。最大の武器を失った千切がレギュラーの座を取り戻すことは出来ず、部活にも顔を出さなくなった。されど退部届を出すなど、サッカーそのものを諦める選択も出来ず、高校の通学途中で出会った黒猫にだけ弱音を吐きだす日々を送っていた。
そんな折、千切に青い監獄(ブルーロック)への招待状が届く。千切の招聘を決めたのは、青い監獄を指揮する絵心甚八。帝襟アンリは、怪我以降の活躍がないことを「千切がサッカー選手として致命傷となる怪我を負った」と見たが、絵心は「(自分でトドメを刺さないといけない)心の問題」と見抜き、極限状況の中でしか(怪我の恐怖を越えるだけの)「エゴ」は育たないとして、「スポーツを諦める事も受け入れる覚悟」があるかは未知数である事を承知の上で招聘を決めた。
怪我をしたあの日以来、1年以上まともにサッカーをしていない自分が何故選ばれたのか疑問に思ったが、逃げれば後悔すると感じた千切は、今より前に進むには「夢を諦める理由を見つける必要がある」と考え、青い監獄への招待を受けることを決意するのであった。
入寮テスト~一次選考
青い監獄初日の入寮テスト「おにごっこ」を通過後、一次選考のチームX・Y戦ではディフェンダーに専念しており、目立った活躍はなかった。
チームY戦後に、試合のビデオを見直している所で潔世一と二人になっている所、潔の武器をアドバイスする。潔から千切の武器について聞かれると、自分が大怪我を負った過去と、以前のようなプレーが出来ない苛立ち、夢を失う怖さ、そして夢を諦めるために青い監獄(ブルーロック)へ来た事を潔に告白する。潔から「自分に嘘ついて諦めるな。」と言った旨の意見を言われるも、潔に「お前に俺の何が分かんだよ。」と怒りを込めて返してしまう。
チームW戦でも、序盤から中盤にかけて基本ディフェンスに徹していたが、後半戦の途中でチームメイトの久遠渉がチームZを裏切ったことが発覚する。久遠がチームWに加担し始め、12人VS10人という完全に数的不利な状況になってしまう中で、潔はそれでも諦めずに戦う姿を目撃する。その中で、自身の秘めていた夢や想い、自分がサッカーをしている時の快感と楽しさを思い出し、自身の武器を遺憾なく発揮する。「誰かをブチ抜く。それが俺のサッカーの全てで、俺にしか味わえない快感だ。」という千切しか感じられないエゴのままにチームWのほぼ全員を一人でブチ抜き、ゴールを決めた。そして、後一敗でもすれば終わりのチームZを引き分けに持ち込む事で、生き残るチャンスを作って見せた。
そして、潔に「俺は走るぞ この足が壊れるまで この熱が尽きるまで」
と。そして潔に「世界一になるのは俺だ!!」と迷う事無く伝え、再びサッカーへの情熱と夢を取り戻した。この出来事から、明るい表情や強気な言動が増えている。
チームV戦では、凪誠士郎・御影玲王・剣城斬鉄による激しい攻撃によって一度は戦意喪失するも、蜂楽の活躍で再び闘志を取り戻す。最初は爆発的加速力を武器とする斬鉄に後れを取るも、斬鉄の武器は後半戦の開始辺りで「初速は斬鉄、最高速度は自分(千切本人)に分がある」と判断し、無人スペースにボールを蹴る事で走るスペースを確保して自分の得意なシチューションに持ち込む事で見事出し抜き、ゴールを挙げる。途中で凪に攻略されかけるが、潔のアシストでギリギリ切り抜ける。最終的にチームZは勝利を収め、自身も勝利に貢献した。
二次選考
1stステージを44位で突破した後は、自分より後に来た國神と、凪の相棒だった玲王とチームを組む。後に風呂場で潔・凪・馬狼照英チームと遭遇し、対戦する事になった。
3rdステージでは、全能力がハイレベルに纏まった玲王がミドルシュートと強靭なフィジカルを持つ國神と自身を遺憾なく発揮させる立ち回りをしていく事で、序盤から中盤までの主導権を握る(他にも、対戦チームの一人・馬狼が独断専行なプレイに走っていた事もあるが)。しかし、潔と凪の見事なコンビネーションと潔が馬狼を上手い具合に誘導させた上での立ち回りによって、互角の試合に持ち込まれる。そんな中でトラップ時には足が止まりやすくなる欠点を土壇場で克服しリーチをかけるも、最終盤で潔の作戦で凪が自分へのパスを直接止めるという大胆なプレーによって、ボールを奪われてしまう(凪がボールをこぼしたりして千切に渡れば、そのまま独走でゴールを決めて勝利した確率が極めて高かった)。最終的には馬狼の現在進行形での覚醒によって、逆転負けを許してしまう。自身のチームは敗北するも、チームと化学反応を起こし合って高めていける人物が欲しいと言う潔の希望の下で、自身が引き抜かれる形で4thステージに昇級(潔は勝ったら千切をチームに引き入れたいと考えており、國神を欲しがった馬狼と、玲王を欲しがった凪も潔の考えを聞いて、最後は納得した)。
潔のチームにいる凪とは「マイペースな考えをしているもの同士」で、早い段階で打ち解けている。その上、自身が考えた「何でもトラップ選手権」というサッカーボール以外の道具で凪とトラップを交えた遊びもしていた。部屋も相当散らかったばかりか、馬狼のサッカーシューズを勝手に使ったので、几帳面で綺麗好きな馬狼は当然激怒した。
4thステージでは、糸師凛・蟻生十兵衛・時光青志・蜂楽と対戦。序盤では潔・凪・馬狼と自身の連携で、得意のスピードを活かしてのコンビネーションで先制点を挙げた。その後は凛の凄まじい才能と実力を活かした戦術と立ち回りを相手にチームメイトと食らいつき、点の取り合いになる。千切もボールを持つ相手へのプレスをかける役回りを最後までまっとうするが、最終的には敗北してしまう。
相手チームの一人である凛の希望で潔が引き抜かれ、自身は凪と馬狼と共に3rdステージへと後退。そこでは突然柊零次に占われ、悪魔のカード(意味は誘惑·裏切り·破滅)が出る。鎖で繋がれた爆弾は破滅のカウントダウンとし、何が本当に大事か考えておくがいいと指摘される。この占いの真意は試合の申し込みと判明し、二子一揮·剣城斬鉄·柊と対戦・勝利し、4rdステージに昇格。そこでは清羅刃含む4人組と対戦・勝利し、清羅を引き抜き、5人組が完成。二次選考を突破。
三次選考
TOP3烏旅人·TOP4乙夜影汰を中心とするチームBの一員として、初戦にチームAと対決。最終的には敗北し、自身は得点こそ取れなかったものの、自身の武器を活かした戦法を存分に発揮したことで、烏や乙夜にも気に入られた。
そして、U-20日本代表に向けての試合で、蜂楽と共に速さと技巧を持つドリブラーの片割れとして、SBとしてスタメンに任命された。
U-20日本代表戦
前半戦からチーム随一のスピードを活かしてフィールドを駆け巡り、攻守に渡って活躍する。
しかし、かつて大怪我した後のブランクが原因で後半開始間もないタイミングで右足が痙攣を起こし、スタミナが底を突きかけた事もあって、氷織羊との交代を余儀なくされる。
悔しさを隠し切れないままベンチに下がった際、絵心甚八からその態度を指摘され、「泣くくらいなら最後まで走れる身体で戦場に立てバカが」「その悔しさがお前の現在地だ」と厳しい言葉を投げかけられた。
最終選考「新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)」
2週間の休息を経てブルーロックに戻り、「自分のスピードを試したい。」という考えの下でヨーロッパ5大リーグの中から、パワーやスピードが重要視されるイングランドを選ぶ。
指導者ストライカーであるクリス・プリンスの薫陶を受け、イングランドでは第一戦となるドイツ戦からスタメンに選ばれる。
さらなる進化を潔に見せつけ、正確性重視のカーブショットで先制点を取得した。
ドイツ戦後には3000万の入札を獲得した後、フランス戦後には5000万の入札を獲得している。
2戦目のフランス戦では1ゴール決めるも、1-3で敗北する。
前田大然:50m走のタイムが5.8秒であり、千切とほぼ同じ走行速度を誇るスプリンター選手繋がり。
裏モチーフではないかとまことしやかに囁かれている。
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【Strawberry Princess】03:You are my shining star
感想を頂いて、嬉しくて嬉しくて、ぎゅんぎゅん(胸が締め付けられる音)しながら書きました。 読んで下さるだけでなく、いいね、ブクマ、フォロー、何か分からない機能、有難う御座います。 お話は、ゆっくりのんびり丁寧かつマイペースに、己の萌えに正直に書けたらいいなと思います。 千切さんを描写できる喜びを忘れずに大切にしたいです。3,129文字pixiv小説作品 それいけ☆陽キャくん!!
下書きで眠ってた作品を完成させてみました。自分のリアルがこんなテンションなので非常に描きやすかったというかなんというか… ただ、書いてて思ったのが、リアルでこんなヤツいたら絶対友達になりたいな。 でした オマケ (陽=陽キャくん 千=千切 潔=潔世一 國=國神) 陽「千切パイセーーーン!!」 千「おー、美琴じゃん、どうした?」 陽「愛してます!!」 千「おー、俺も愛してるよ。」 潔「え、何アレ」 國「気にしたら負けだぞ潔」5,467文字pixiv小説作品恋人みたいなのに付き合ってなかった豹馬と誕生日に恋人になるまでの五日間【恋の手遅れ】
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弟みたいな幼馴染と久々に花火をしたら、意識させられた話 他(X短編再録集)
X(旧Twitter)にて掲載していた千切くん短編夢の再掲です。 2023年の5〜8月あたりに書いた話を一部修正しております。 まだ載せきれていない話もあるので、そのうち第二弾もあげます。10,341文字pixiv小説作品 - bll夢(短編)
「はいはい、わかってるよ。ご飯だろ」
合言葉は「わたしの性癖、みんなの地雷」です。 最近うっかり片足を突っ込んでしまって、気がつけば引き返せないところに。 なんでも許せる方向け。 ※以下読了後推奨 ※誰の地雷にも配慮していません ----- 猫を飼い始めた。 黒い毛並みの、昔部活の帰り道に見かけた猫によく似ているけれど、それよりは随分甘えたがりで俺にべったりな小さな猫。つい数か月前の雨の日に拾った猫だった。俺にとっては忘れられない、出会いと別れの日。はじめは面倒なんて見れないぞと思ったし、連れて帰るかけっこう悩んだけれど、なにより雨に濡れて寒そうで、あんまりにもかわいそうだったのだ。 雨でずぶ濡れになっていた猫がどうにも放って置けなくて、恋人がいなくなってしまったさみしい部屋に連れて帰った。その猫はきょとりとあたりを窺うと、慣れ親しんだ我が家だと言わんばかりの顔であちこち歩き回るものだから、なんなんだこいつ、とおかしくて笑った。笑ったのは久しぶりだった。 彼女が入院するようになって、ここには俺ひとりしか帰ってこないものだから、部屋は荒れて散らかっていた。はあ、とため息をひとつ。今日からはすべて自分でやらねばならなかった。旅立ってしまった恋人に、俺は随分と甘やかされていたらしい。どこに何が収納されているのか、俺はそういうひとつひとつすら知らないことの方が多かった。 こんなところでも彼女を亡った喪失感に、引き裂かれそうなほど苦しくなる。確かにこの家で生活していたのだ、俺と彼女が、ふたりで。なのに今はひとりになってしまった。 俺はあまり家に帰って来れないから、お前の好きにしていいよ。そう言って彼女好みに調えた家の中は、家具や小物、カーテンの色や食器のひとつひとつまで彼女の痕跡が残っている。このままにしておくことも苦しいが、捨てる勇気はもちろんない。 とりあえず猫を洗ってやってタオルで包んでから、さてどうするかな、と考えた。冷蔵庫に牛乳はあった気がするけれど、人間が飲むようなものは猫にそのまま与えてはダメな気がする。高校時代無邪気に与えていたかりんとう饅頭は、本当のところ砂糖なしが好ましかったのだと後から知った。スマートフォンで調べてみると、案の定牛乳はだめらしい。 置いていくのは心配だな、と思ったが、あいにく猫に食べさせてやれるようなものどころか、人間が食べるものすら危うい我が家では、どのみち買い物に行かなくてはならない。 濡れた体を丁寧に拭いて毛布を引っ張り出してきて包んでやると、猫は大人しくされるがままになっていた。シャワーも嫌がらなかったし、猫にしては随分聞き分けのいいやつだ。 「買い物してくるから、いい子で待ってろよ」 「にゃあ」 「いい返事だな」 猫用のミルクや取り急ぎ必要になりそうなものを買いに行って戻ってくると、毛布に包まっていた猫はのんびりとした動作でこちらを見つけ、のろのろと歩いて近づいてくる。まるで「おかえり」と言われているみたいで、くすぐったかった。 彼女と一緒に暮らしていた頃は、彼女もこうして出迎えてくれていた。俺が帰ってくるとのんびりと近づいて来て、おかえり、と微笑んでくれた彼女はもういない。覚悟もしていたし、お別れだってしてきたはずなのに、寂しくて仕方なかった。 ふと、足元に猫が擦り寄っていた。大きくて真ん丸な瞳はこちらを見上げて、こてんと首を傾げている。どうしたの、なんで泣いてるの、と聞かれた気がする。泣いてはいないが、それは言葉の綾だ。 この猫は人の感情の機微に気がついているのだろうか、賢い。子猫に見えるが、体が小さいだけで成猫に近いのかもしれない。 「ほら、ミルク飲むだろ、ちょっと待ってろよ」 「にゃー」 「お前、さっきからいいタイミングで鳴くよなあ」 まるで会話しているみたいだった。猫は変わらず俺を見つめている。足元にぐるぐると纏わりついて、ひょいとこちらを見上げる黒猫は随分とかわいらしい。頬が緩む。 「あとで構ってやるから、待ってろ」 「にゃ……」 しゅん、と肩を落としたような猫はするりと足元から離れていくと、しっぽを揺らしながらリビングへと向かった。あっちで待ってるね、と言わんばかりだ。その様子があまりにも彼女にそっくりで、それでもやっぱりここにいるのは拾ってきた小さな猫で彼女ではない。思わず呆れたような笑みがこぼれた。 「っ、はは……なんか人間くさい猫だなあ」 ミルクを温めて人肌にすると、リビングへと顔を出す。カウチソファの上で優雅にくつろぐその姿は、まるで元から一緒に暮らしていただろうかと錯覚するほどだった。変わった猫だ。 猫がぴちゃぴちゃと器からミルクを飲む姿を見つめながら、あれこれと買ってきてしまった物をどうしようかと考えた。先走って餌やなんやかんやを買ってきてしまったけれど、きっとまだ足りないだろう。ああでもとりあえず猫は犬と違って散歩に連れ出さなくてもいいから、そこらへんは大丈夫かな……とそこまで考えたところで、もうすっかりこの猫と一緒に暮らす気になっていた自分に驚いた。 何より、恋人に先立たれてひとりぼっちの生活になってしまったばかりだ。猫と暮らす余裕なんて自分にあるのだろうか。現実的な問題をひとしきり考えた後、それでもやっぱり、と思う。 ひとりの生活は、ふたりに慣れてしまった今、随分と寂しい。この猫がいてくれたらな、と毛並みを整えるように撫でてみる。猫はちっとも嫌がらない。それどころか、もっと撫でて、と言いたげに体を擦り寄る黒猫の愛らしさに、いつの間にか心がほぐれていた。 「……お前もひとりなら、一緒に暮らそうか」 気がつけばそんなことを言っていた。黒猫はにゃあ、と鳴いて、俺の膝の上にくるりと丸まる。いいよ、と言われているみたいで嬉しくなった。お前と暮らす準備をしなきゃな、と呟くと、返事をするみたいにまたにゃあ、と鳴くので、今度はおかしくて笑う。悪くない。 心にぽっかりと空いた傷口が、かさぶたになる日もそう遠くはない気がした。 しばらくはきっと彼女を忘れることなんてできないだろう。時折思い出しては、悲しんだり、寂しくなったり、会いたくなったりするかもしれない。きっと忘れることなんてないだろうな、とも思う。一緒に暮らして、これから先も一緒に生きていくつもりだったのだから、当たり前だった。 けれど、あの日、あんなタイミングで出会ったこの猫は、もしかすると彼女からの贈り物だったのではないか、なんて思ったりもするのだ。ひとりで寂しくないように、この家に帰って来られなかった彼女の代わりに我が家へとやってきた黒猫。時折俺の言葉がわかるみたいに反応して、彼女を思い出すたびに気づけば横にいる、かわいい存在。この猫が擦り寄ってくる度、その甘え方が彼女にそっくりで寂しいのに懐かしくて笑ってしまうけど。 甲斐甲斐しくこの黒猫の面倒を見る俺を見たら、彼女はきっと笑うだろうな。 「にゃー!」 「はいはい、わかってるよ。ご飯だろ」 コイツとの生活は、うん、まあ……悪くないかな。9,256文字pixiv小説作品 - 君は暗殺者なんかじゃないんだ
私は暗殺者ではないんだ
皆様、いかがお過ごしでしょうか。私は、ブルーロック愛が最熱しております。 さて、たいへんお待たせいたしました!!「私は暗殺者ではない」を投稿いたします。 いや、ほんとに出せないかと思った。ずっと告白シーンが出てこなくて、この子たちこのままなのかなとまで思いました。考えたらこのシリーズ初投稿から一年半、前話から一年以上もたっているんです。流石にもう忘れ去られたかなとも考えたのですが、日々来るいいねの通知に心を救われていました。皆様、本当にありがとうございます。 今回で終わりではありません。すみませんが、あと一話ございます。できるだけ早くお届けいたしますので、しばらくお待ちください。 それでは、彼女の行く先に幸いが溢れますように。12,918文字pixiv小説作品 - 囚われの姫の行く先は
囚われの姫の行く先は
作品にいいね、ブックマークありがとうございます₍₍◝(°꒳°*)◜₎₎ 曲テーマ第2弾です。思い付いたので書き殴ります。 メインはロ/ミ/オとシン/デレ/ラ、最後にちょこっとUV/ER/worldのE/D/E/Nへお借りしました。 姫→潔くん(姫なので一人称私、女の子♀) 魔王→凪 です。 首輪とか閉じ込めるとか、やりそうだなって… 作者のイメージです。_(┐「ε:)_1,526文字pixiv小説作品