正体が謎に包まれた放浪者。修験者のような身なりをしているが、それらしき言動は見られない。
※記事の性質上、全体が原神のネタバレを含みます。魔神任務間章第3幕「伽藍に落ちて」クリア後の閲覧を推奨します。
プロフィール
名前 | 放浪者(英:Wanderer/中:流浪者) |
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レアリティ | ★5 |
国/所属 | なし(※) |
使用武器 | 法器 |
神の目 | 風 |
誕生日 | 1月3日 |
命ノ星座 | 浪客座 |
オリジナル料理 | 真味茶漬け(うな茶漬け) |
CV | 柿原徹也 |
(※後述する諸般の事情で教令院・因論派の学籍を持ち、スメールを中心に活動している。)
「信仰者は神の栄光を築き、裏切者は神の化度を見届ける。でもこの者について、私はどちらにも彼を位置付けするつもりはないわ。いかなる不確定要素も、彼がこれから歩む道の礎なのだから」
人物
旅人が冒険の中で敵の一人として出会い、その過去を知り、大いなる障害として戦い、それらの浮き沈みの末に何者でもなくなったもの。
かつて得られなかった神の視線と名前を胸に、どこにも属さず生きようとしている。
性格こそこれまでとさほど変わっていないが、その身分と在り方はまたも大きく変わった。今の彼はただの放浪者であり、故郷も親族も目的もなく、自分のためだけに生き、ただ俗世を歩むものとして存在している。
元から思い入れの薄かったかつての所属先に対しても、最早完全に他人事で、PVでは"自分の顔を知らず"絡んできた下っ端を容赦なく蹂躙にかかった。
一方、待機モーションでは、胸元の神の目を神妙な面持ちで見つめるなど、殊勝なところもある。相変わらず鳥には好かれており、ヤマガラが笠や肩に乗ってくる。1人の時は気にしないが、他に人がいると手で払うなどをする。
過去のような純粋な笑顔は滅多に見られないが、少なくとも彼を最初から見ていたユーザーは全て知っているのだ。
結果的に記憶も失っておらず、事前公開されたボイスではかつての旅人との戦いや、過去に呼ばれたいくつもの名前について言及している。
能力と戦術
Ver3.3前半(2022/12/7~12/27)の期間限定祈願「残火変相」で追加(原神ではPU限定★5キャラが恒常ガチャに加わる事は原則無いため、期間が過ぎると復刻が来ない限りは入手不可)。
元素スキルで縦横無尽に空を舞う、かつてない程の機動性を秘めた風元素メインアタッカー。
法器キャラの中では珍しく、通常攻撃を主体とする。
また、元素スキル発動中は重撃でスタミナを消費しないため、重撃連打も可能。
一方、中断耐性や防御力は法器キャラの中でもかなり低く、繊細な立ち回りが求められる。シールドキャラを使うのもひとつの手だが、固有天賦を生かしてダッシュ回避する事で攻撃のチャンスに変えることも。
天賦
通常攻撃・幡舞鳴弦
- 通常攻擊:
風刃による最大3段の風元素攻撃。
- 重擊:
一定のスタミナを消費し、短い詠唱をした後、前方に高圧気流を凝集して、風元素範囲ダメージを与える。
通常攻擊の3段目は2ヒットし、ヒット間隔は0.1秒。このため、3段(合計4発)の攻撃全てに後述の天賦「夢跡一風」の起動判定が発生する。地味に狭範囲攻撃であり、複数体にヒットする。
通常攻撃3段目終了時に比較的長いモーションを挟むが、再度通常攻撃を行うことでキャンセルできる。
通常・重撃はどちらも発生が早く、モーションも短め。また、通常攻撃は元素スキルによる強化前でも十分なダメージ倍率を持ち、重撃はダメージ倍率こそ低いものの、軽い敵を浮かせられる程度の打ち上げ性能がある。
元素スキル「羽画・風姿華歌」
「俗世を見下ろさん」
大気の力を凝集し、その力を借りて大地の東縛を振り払う。周囲に風元素ダメージを与え、空中に飛び上がって「児姿優風」状態に入る。
児姿優風
この状態にある放浪者は、空中に浮かび続ける。この時、行動に以下の特性を持つ。
- 持続的に「空居力」を消費し、浮遊状態を維持する。
- ダッシュするとき、追加で空居力を消費して空中を素早く移動する。長押しによるダッシュは持続的に空居力を消費し、高速移動を維持する。この効果はダッシュに取って代わる。
- ジャンプすると、追加で空居力を消費して浮遊する高度を上げる。長押しによるジャンプは持続的に空居力を消費し、高度を上げ続ける。
空居力が尽きるか、児姿優風の継続時間中に再び元素スキルを発動すると、この状態は解除される。
「児姿優風」の状態にある時、放浪者は落下攻撃を行うことができない。また、通常攻撃と重撃はそれぞれ空居・不生断と空居・風刀界へと変わり、与えるダメージおよび影響範囲がアップする。
これらのダメージは、それぞれ通常攻撃ダメージと重撃ダメージに見なされる。なお、空居・風刀界を行う際にスタミナは消費されない。
空居力は独立スタミナで、ポイント消費で計算される。初期値100ポイントがチャージされ、毎秒10ポイントずつ消費される。ダッシュでは20ポイント、高度上昇では30ポイント消費される。
「児姿優風」状態中は本来のスタミナが回復する。
クールタイムはスキル終了後から6秒。サポーターの準備や元素爆発ですぐに復帰できる。
スタミナが独立しているため、スタミナを奪う敵からスタミナを奪われることはない。
発動中は笠を取り、光輪を背負う。また固有天賦「拾玉得花」を開放すると、スキル発動時にバフを得ることができ、得たバフによって異なる色の光が灯される。(詳細は後述)
空居・不生断(通常攻撃)は広範囲攻撃であり、より複数体にヒットさせやすくなっている。
空居・風刀界(重撃)は、敵さえ認識していればあらゆる障害物を無視でき、ヒルチャールの盾でも防がれない。また軽量敵の攻撃を妨害できる。スタミナも消費しないため、本来の通常攻撃と併用すれば無限に重撃も打てる。
戦闘性能もそうだが移動性能が驚異的。上昇力はウェンティ、横移動力は夜蘭を超える。浮遊するため崖も水辺も関係なく移動でき、クールタイムもかなり短い。スキル中に視界が遮られることもなく、一時停止や速度増減もできる。
効果的に使えばストレスフリーな探索を約束してくれるだろう。
なお、空中でスキルを発動することは出来ない。
弱点は圧倒的な中断耐性の低さ。この状態時はヒルチャールの矢程度の攻撃にですら撃ち落とされ、行秋の雨すだれの剣を纏っていてもしばしば怯む。浮遊の特性で落下死することはないものの、場合によってはハメられてしまい、空居力を無駄に消費してしまうことも。
必要に応じて浮遊時間に合わせたサポーターやシールドの利用をお勧めする。
元素爆発「狂言・式楽伍番」
「君ごときが、僕を直視する気か?」
大気を圧縮し、あらゆる煩悩を塵とする空洞を生み出し、風元素範囲ダメージを複数回与える。
元素スキル「羽画・風姿華歌」の児姿優風状態時、元素爆発を発動した後、児姿優風状態は解除される。
シンプルな5段ヒットダメージの元素爆発。「児姿優風」状態時に使用すると天賦「拾玉得花」のバフを乗せた状態で放つことが出来る。
2凸すると空居力の減少量に応じたダメージバフが加算されるため、条件を整えれば合計数十万を叩き出せるポテンシャルを秘めている。
天賦「拾玉得花」
キャラ突破段階1(Lv20~40)で解放。元素スキルで触れた元素ごとにバフを得られる。
風元素で拡散できる元素(水、炎、氷、雷)から影響を受けることができる。2種類(命ノ星座4凸で3種類)まで獲得可能。
- 水元素:空居力上限+20ポイント
- 炎元素:攻撃力+30%
- 氷元素:会心率+20%
- 雷元素:通常攻撃および重撃が敵に命中した後に元素エネルギーが0.8回復する(0.2秒に1回発動)
効果獲得時は光輪の一部が該当元素の色になる。光輪は徐々に消えていくが浮遊中に効果が切れることはなく、バフは元素爆発にも適用される。
バフの発生条件は、自身または付近の敵・オブジェクトに元素付着されていることが条件となる。
反応優先度は通常の拡散反応と同じで炎>水>雷>氷となる。
感電反応や凍結反応が起きている場合は同時に2元素付着しているため、同時に2つのバフを得られる。
ベネットの元素爆発は常時炎付与を行うため、狙ってバフを得やすい。
反面、バーバラの元素スキルは水付与の持続時間が0.1秒しかないため、目押しする必要がある。
フィールドでは雨天や水辺、焚き火や料理台、その他様々な元素に触れることで反応が起きる。また水が貼ってある秘境では、ほぼ確定で水元素バフを得る。
天賦「夢跡一風」
キャラ突破段階4(Lv60~70)で解放。
児姿優風状態時、放浪者の空居·不生断または空居·風刀界が敵に命中すると、16%の確率で「傾落」効果を獲得できる。
「傾落」効果
放浪者は現在の児姿優風状態で空中ダッシュをすると空居力を消費せず、代わりに傾落効果を解除する。また同時に風の矢を4本放ち、それぞれ攻撃力の35%に相当する風元素ダメージを与える。
空居·不生断および空居·風刀界で傾落効果が発動しなかった場合、次回の発動確率+12%。発動判定は0.1秒毎に1回のみ行われる。
浮遊時に回避することで、合計140%の風ダメージを与えられる。通常攻撃3段(4ヒット)で発動確率64%(完凸の場合は100%)の確率で傾落効果を得られる。更に、敵毎に判定されるので2体以上に攻撃を当てることで実質的な発動率が上昇する。
ただし、傾落効果による風の矢は通常攻撃/元素スキル扱いではないので、意外とダメージは低い。1凸すると、風の矢の火力が大幅に上がり、回避を挟んでもDPSがほとんど落ちなくなる。
なお、他の攻撃同様1Uの風元素攻撃ではあるため、無凸でもバリア割りには有効である。
効果取得時は光の印が浮かぶとともに効果音が鳴る。これを目印にダッシュを行おう。
天賦「廻色雲弦」
放浪者を獲得すると弓と法器を突破する時、消費するモラが半減されるようになる。
雷電将軍と同系統かつ対象違いの天賦となる。
命ノ星座
第一重「初番・茂風流羽行」 |
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元素スキル発動中の通常攻撃と重撃の攻撃速度+10%。また、固有天賦「夢跡一風」により発射される風の矢の威力が攻撃力25%分アップする。 |
第二重「弐番・箙島廓白浪」 |
元素スキル発動中、空居力の減少分が1あるごとに元素爆発の与えるダメージが4%アップする(最大50減少分/200%まで) |
第三重「参番・久世舞夕顔」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「肆番・花月歌浮舟」 |
元素スキル発動時、固有天賦「拾玉得花」による強化効果を得ると、今回の発動で未獲得の強化効果をランダムで1つ獲得する(最大3種類まで)。 |
第五重「末番・今昔渡来殿」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「言祝・霞幕傾松風」 |
元素スキル発動中の自身による通常攻撃が敵に命中すると、下記の効果を発動する。これらは1回の元素スキル継続時間中に最大5回まで発動可能。·
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凸で運用方法が変わることはないが、1凸は攻撃速度UPかつ回避攻撃が実用的に、2凸は元素爆発の火力が2倍以上になる。
必須ではないが強力ではあるため、金銭的に余裕があれば2凸を目指すと効率的に大ダメージを出せる。
完凸は元素スキル中の通常攻撃のダメージが実質+40%(バフも入る)となり、一撃で風元素ダメージが2回発生する。
純粋にダメージが4割増加するほか、追撃も通常攻撃扱いなので「傾落」効果の確率アップや敵のバリア破壊に役立つ。
更に、空後力が最大20ポイント増加するため、滞空時間を伸ばす事も可能。
完凸のハードルは高いが、それだけの経済力と愛があれば応えてくれるだろう。
編成・運用
聖遺物、武器
武器は★5ならば原石を砕く余裕があればトゥライトゥーラの記憶をお勧めする。通常攻撃が火力源になる放浪者にとっては非常に相性が良い。また、すり抜けや恒常祈願で排出される四風原典も相性のいい武器として上げられる。こちらは移動速度バフがついているため、探索性能が更に上がる。
★4武器であれば、天空紀行報酬の匣中日月や、ガチャで排出される流浪楽章が代替武器としては最適。逆に祭礼の断片はタルタリヤなどと同様に動作しないため注意が必要である。
聖遺物は砂上の楼閣の史話4セット(風バフ+攻撃速度上昇&通常・重撃・落下攻撃バフ)が基本だが、翠緑の影(風バフ)や剣闘士のフィナーレ(攻撃力上昇)などが代替候補となる。
通常攻撃が主体のため、剣闘士のフィナーレ4セットとも相性が良いように見えるが、残念ながら剣闘士4セットの対象に法器は含まれていない。
また、追憶のしめ縄4セット(元素スキル発動時、元素エネルギーを消費し通常・重撃・落下攻撃に大バフ)は通常攻撃を軸にするなら有用ではあるが、元素爆発の運用を捨てる事になるため採用は慎重に。
キャラクター編成について
基本的には放浪者をメインアタッカーに、
- 風元素バッファーであるファルザン(※)
- 天賦「拾玉得花」で欲しいバフを付与できるサブアタッカー・サポーター
- 中断耐性上昇を付与するキャラ(基本的にはシールドキャラのほうが良い)
- 攻撃速度を上昇させるキャラ
の中から選ぶと良い。
特にサブアタッカー・サポーターでは
などが挙げられる。
元素バフは得られないものの、通常攻撃バッファーの雲菫などもサポート候補になる。
※完凸未満のファルザンをチームに入れる場合、元素エネルギーの確保が問題となる。放浪者の元素粒子だけでは賄うことは難しいため、元素粒子生成量の多いサポーターを編成するかファルザン以外のバッファー(ベネット、4凸ジン等)を使う事となる。
シールドキャラは継続時間に余裕がある鍾離やレイラのほか、通常攻撃バフがあるトーマや回復できるディオナもおすすめ。また高い中断耐性付与をもつディシアも候補となる。
攻撃速度上昇キャラはミカや完凸雲菫、2凸ジンなどが該当する。特にミカは元素スキルで手軽に攻撃速度バフを得られ、固有天賦で使う氷元素付着も獲得できる。
なお、重雲の元素スキルは放浪者に反映されないため注意。
武器であれば☆5両手剣「松韻の響く頃」がチーム全員に攻撃速度バフを配ることが可能。
なお、全キャラ共通の攻撃速度上限は+63%で、これを超えても反映されない。
探索用編成では、地面移動スキルを持つ夜蘭や早柚、シールドに加え鉱石割りもできる鍾離と編成するのをおすすめする。地面移動の弱点である崖や障害物、視界の狭さ対処しつつ、クールタイムにキャラを切り替える事で常に高速移動できる。風元素共鳴による移動速度バフも得られる。
また、夜間限定であるがロサリア、もしくは昼間限定でのディシアをチームに編成していれば更に移動速度バフを得られる。
基本的には追撃が入る空居·不生断(通常攻撃)を連打する運用となる。
ただし、追撃キャラを編成しないキャリー編成(例:ファルザン、ベネット、鍾離)では、空居・風刀界(重撃)の連打でもダメージを出せる。
操作のコツ
空居力が切れる直前に一度ダッシュ/ジャンプボタンから手を離し、もう一度再開すると、やや距離/高度が上がる。ダッシュ/ジャンプモーションの時間(1秒程度)伸びる。
滞空の仕様上傾斜に沿って前進すると上昇する。通常歩行では登り判定となる場所も通常歩行できるため、空居力を抑えられる。
傾斜で低速化するという問題も、特定操作で回避できる。
スマホ、タブレットでは左手を離してダッシュボタンのみを長押し、コントローラーはLを離してR1を長押し。キーボード操作の場合、ダッシュ中にWASDキーから手を離しSHIFTキーだけを押すと通常通り進める。
チャスカとの比較
後にVer5.2で実装されたチャスカとは空戦型の風元素使いということで何かと比較されがちだが、天賦を見比べれば性能の大半に差異があり、単純な優劣を論じられるものではないことが分かる。
- 放浪者は他キャラのスキルやフィールド上の元素との反応も交えた凄まじい手数のラッシュ攻撃を軸にするが、チャスカは自身の攻撃属性を変化させたチャージショットによる周期的な大火力を軸にする。
- 放浪者がある程度は自身で火力を担保できるため岩キャラ草キャラを入れてもそこまで戦闘に支障を来さないのに対し、チャスカは元素変化した弾丸が火力の大部分を担う事から炎・水・雷・氷のうち3元素のキャラで編成することがほぼ必須になるため、単体性能だけを見て岩や草を交えると自身が戦力にならなくなる恐れがある。
- 移動性能は基本スペックだけで言えばチャスカに水をあけられてしまうが、先述の通りチャスカはチーム編成の自由度が低く、探索性能に特化したキャラを集めて楽にフィールド活動出来るチームを作るということが苦手。
……ざっくりと表現するなら、素の火力は中の上程度だがセオリー通りの編成で各種能力をブースト出来る使い勝手と自由度が保証されている放浪者、前提条件を揃えた際は強力だが癖が強く自由度がほぼ皆無のチャスカ、といった所だろうか。
探索に関しては互いのクールタイムを補える・風元素共鳴があるといったメリットから、競合というよりはむしろ併用した方が探索の快適度は上がる。
ストーリーにおいて(以下、魔神任務間章第三幕ネタバレ注意)
※この先、魔神任務間章第三幕に関する重大なネタバレが含まれます。自己責任の上でご覧下さい。
第三章第五幕までのストーリーはスカラマシュに記載
魔神任務間章第三幕「伽藍に落ちて」
草神の捕虜となったスカラマシュは、ファデュイでの経験からこの方面に詳しいため、彼女の指示で世界樹に入り旅人の肉親について探すことになる。
しかし、彼が世界樹内部のとある無名のデータに触れたことで、かつて彼がたたら砂で暮らしていた時代の真相を知ることとなった…
スカラマシュの恩人の1人である「丹羽」は彼や仲間を見捨て失踪した事になっていたが、実際には扮装した「博士」が殺害し利用していたのだった。
大切な友人らの死、数百年に渡る憎悪、そして今の自分自身。その全てが博士の単なる実験によって植え付け、形作られたものだと知った彼は、混乱から立ち直ると、突如障壁を張りナヒーダからの干渉を遮断。一つだけ旅人に質問をした。
「この世界で『歴史』が変わったことはあるかい?」
前例があることを記憶している旅人は言葉に詰まってしまったが、その様子から答えを察したスカラマシュは、旅人が求めていた兄妹の手がかりを伝えると、世界樹にアクセスし姿を消してしまった。
残留する神の力を使い切り、世界樹から自分自身を消す事で、今まで自身が関わった悲劇の全てを無かった事にしようとしたのだ。
その試みは成功し、歴史から「散兵」「傾奇者」「国崩」はテイワットから抹消され、ファトゥスの第六位は現在に至るまで空位という歴史改変が発生。
さっきまでその事を話していたパイモンも、その対処をしていたナヒーダも、短時間の間に皆が忘れてしまった。
例によって唯一スカラマシュを覚えている旅人は慌てて稲妻に渡る。スカラマシュの消滅によりたたら砂や雷電五箇伝の事件が無くなってしまえば、関係者の子孫達に影響が出てしまうことを危惧したためであった。
しかし、調べた結果、確かに彼に関する記録や認識は消えていたが、たたら砂や雷電五箇伝の事件は経緯こそ若干の改変はあれど、悲劇の結末そのものは変化しておらず、万葉たちにも影響はなかった。
※この時点で一部キャラクターの言及が消失し、フィールド上のテキストも一部が書き換わる。
ひとまずスメールに戻った旅人はスラサタンナ聖処のナヒーダに歴史改変が起きた事を伝える。
ナヒーダは、創神計画の際に教令院がバックアップしていた彼の記憶を創作童話で難読化する事で、世界樹を欺き歴史改変による消滅を回避させていた。そうして残ったバックアップを元に記憶を復元し、彼を思い出す事に成功した。
自分自身を消してまで望んだ過去の悲劇の修正は結局果たされなかった。敵同士だったとはいえ、スカラマシュの報われない最期にやるせなさを覚えながらも、休憩のために街に繰り出した旅人はある事実に気付く。マハールッカデヴァータは世界樹の中の自分自身を直接消すことが出来ず、自身の「輪廻」であるナヒーダにその役目を託さざるを得なかった。だとしたら……。
その時、旅人は果物屋の手伝いをしているある人物を見かけ驚愕する。そこには、何の裏切りもファデュイによる穢れもない「彼」、つまり名無しの「放浪者」が居た。
やはり彼は自分自身を消すことはできず、過去の悲劇を経験しなかったことで本来の純粋な性格の「人形」へと置き換えられていたのである。
旅人は彼をスラサタンナ聖処のナヒーダの元に連れて行く。
ナヒーダは先ほどの「記憶のバックアップ」を利用して夢境を生成、放浪者に自身の「前生」を見せた。
夢境は秘境「借景ノ館」となり、彼がそこで見つけられたところから始まった。その館に封じられた人形は、お人好しの武人「桂木」に拾われた。彼は丹羽や桂木らとたたら砂に住まうこととなり、そしてその後の全てが起こった… 「博士」によって丹羽が殺され、事実を知らない傾奇者はたたら砂を出た。
その後、そこでは第二責任者として「御輿長正」が責任を負うことになっていた。しかし彼に恩がある桂木は、彼の代わりに責任を負い、長正に自分を殺させた。
次の夢境も借景ノ館であり、今度は彼が子供とここを訪れた時の記憶となった。その名もなき子供はたたら砂の影響で両親を失い、自身も病気となっていた。
彼は自分の生まれた場所を紹介し、家族のように一緒に暮らすと約束したが…子供はすぐに死んでしまい、彼は再び1人となった。
それから長い時間が経ち、彼の元に「道化」が現れた。彼は人形を仲間にし、やがてそれは「散兵」という名が与えられた。
そしてさらに長い時間が経ち、彼は任務で帰郷した。交渉に行く「淑女」から工場を任され、旅人と遭遇した。
淑女とは互いの傷を抉り合い、その後任務の成功を祝う祝賀会で会う約束をしたが… 彼が警告したように、御前試合に乗った淑女は雷電将軍に処刑された。
一方で神の心を手にしたスカラマシュは、表向きには失踪した。
その後彼はスメールに向かい、「博士」と教令院の実験対象となった。
自身の前生を覗いた「放浪者」は、長年抱えて来た空虚を埋めるものが前生の罪であると確信し、本当の自分となるためにそれを背負う事を決意する。
しかし、草神がその記憶を彼に返す途中、夢境の中で突如「七葉寂照秘密主」が起動。
動くことのできない放浪者を守るため、旅人は必死に立ち向かうが、隙をつかれた旅人、そしてパイモンと放浪者を消し飛ばさんと一筋の雷光が襲い掛かる。
その刹那、放浪者の意識の中で「スカラマシュ」「傾奇者」そして「放浪者」の記憶が繋がった。
「価値のないものは残されない…」
「だからこそ… ここで終わるわけにはいかないんだ!」
旅人とパイモンが目を開けると、その視線の先には風に包まれた人影が一つ。
記憶を取り戻したスカラマシュ、否「放浪者」に神の視線が降り注ぎ、彼はその力で攻撃を防いだのだった。神の目を得た彼は、自分自身の力で、神の力に縋る過去の自分自身を踏み越える。
「死ね」
そう言って七葉寂照秘密主を睨むその姿は、確かに旅人が知る彼だった。
「散兵」の名を捨てた彼は、ナヒーダからの提案で旅人から名前… 「人生で最初の贈り物」を授かった。
母からは名を与えられず、家族からは傾奇者と呼ばれ、自らや氷の女皇が付けた偽の名前も捨てた彼は、旅人によって初めて真の名を受け取った。
元々ナヒーダが彼を世界樹に入らせたのは、勿論旅人の肉親を探させるという前提だが、それだけでは「博士」と同じだとし、過去の真相を見せるためでもあったという。
彼はスメールにとって有用な個体となったが、博士のように「利用する」のではなく「仲間にする」ことが彼女の目的だった。
改変により、彼はファデュイから完全に脱退した(正確には、最初から所属していないことになった)が、自身の犯した過去の罪を無かったことにするつもりは無く、たとえ自らが恨まれ刺されようとも雷電五箇伝の末裔は真相を知るべきだと語った。
かくしてこれまでの罪を抱え、降りかかるかもしれない罰を覚悟し、放浪者として新たな生を受けた彼は、善にも正義にもなれないスレた性根はそのままながら、暗闇から旅人達の助力となることを約束し、このスメールで神の目と共にこれから続く長旅の第一歩を踏み出すのだった。
余談・改変の影響
スカラマシュは自分自身を消すことで自分に関係のある「過去の悲劇そのもの」をなかったことにしようとしたが、結局は「過去の悲劇の記録から自分の記録」を無くすことしかできなかった。
その副産物として、ファデュイに在籍していたこともなかったことになったため、ファトゥスの第六位が数百年も空位になっている。PVで先遣隊が放浪者をスカラマシュと気付かなかったのも、そもそも最初から「ファデュイのスカラマシュ」が存在していなかったためである。
また、マハールッカデヴァータの時と同様に、各プレイアブルキャラのプロフィールのボイスからも、「散兵」や「国崩」に関する部分がことごとく削除されている。影が彼を造ったという事実は変わらないはずだが、影は彼が動作している事実を知らない可能性がある。もっとも、影や八重神子のボイスも削除されているので現時点では詳細は不明。
後にプレイアブル化した元同僚の「召使」は最初から「散兵」に関するボイスがない。「召使」は自分が最初に会った執行官は「道化」と「淑女」の二人だと語っているが、彼女の過去が描かれたショートアニメ「燼中歌」では実際は「散兵」もいた事が明かされており、特殊な出自の「召使」も例外なく「散兵」に関する記憶は抹消された様子。
例外はいくつか存在し、大きなものは週ボスとして戦える七葉寂照秘密主戦。歴史改変により、七葉寂照秘密主は無人兵器だったいうことになったのだが、週ボス戦では以前と同様にスカラマシュのセリフが入り、対雷電将軍ボイスも残っている。これは、週ボス戦の秘境が旅人の記憶を元にしているためだと思われる。
また、作中で彼についての記憶を取り戻したナヒーダのみ、改変後もボイスが削除されない。
「華館夢醒形骸記」を始めとする聖遺物や武器の図鑑上のストーリーも変化しない。これもマハールッカデヴァータと同仕様である。
その他テイワットに属さない人や魔女らも記憶したままである。
Ver3.6限定イベント「盛典と慧業」
教令院が学院トーナメントを開催し、ひょんなことから放浪者は「笠っち」という名で因論派代表として参加することになった。
ただ彼は優勝を狙っておらず、誰かの指示によって別の目的から学院フェスに参加した様子。
この因論派の学者としての学籍はこのトーナメント限りというわけではなく、今後も過去の清算を兼ねて席を置く模様。
詳細は個別記事を参照のこと。
Ver4.8限定イベント「陽夏!悪龍?童話の王国!」
ひょんなことから「シムランカ」という童話の中のような世界に迷い込んでしまい、別経路で迷い込んだ旅人たちと再会する。
またしてもボイス付きのイベントに登場、しかも学院トーナメントの関係者であるニィロウが同行していたためか、今回も成り行きで「笠っち」と呼ばれることに。
なお、同イベントで共演するニィロウや綺良々とは違い、残念ながら新衣装は用意されていない。
詳細はネタバレになるので省略するが、登場こそ後半ではあるが、実は旅人やニィロウを差し置いて当イベントの最重要キャラだったりする。
Ver5.1限定イベント「キャンディと薔薇の歌」(花神誕祭)
イベント本編には登場していないがNPCとしては全日新規ボイスで配置されており、花神誕祭に参加する気はなく静かな教令院で過ごしていた。
しかしそこに通りかかったセノが声をかけ「笠っちがカードゲームをするとイカサマになる」というダジャレをふっかけられる。
三日目には学者に変わってセトスが探しに来て、学者たちが研究の大功労者である放浪者に打ち上げに参加して欲しいと言っているとの伝達を受ける。面倒がりつつもセトスの説得で渋々そこに参加することになった。
名前について
非主人公のプレイアブルでありながら固有名詞がない異例のキャラクター(一応雷電将軍も該当)で、彼はこの段階になっても、正式な名を欲さず持とうとはしなかった。
「放浪者」もこれまでの名前よろしく固有名詞ではないため、好きに呼んでくれて構わないと言っている。
その「好きに呼ぶ名前」は何と魔神任務内でプレイヤーが自由に決める(入力する)事ができ、ここで名前を設定すると、プレイアブルキャラクターとしての名義も変更される。
設定可能な名前は基本的に主人公と同じ。原神のチャットで入力できるものなら記号でも可能。
以下はNGで、本人に断られてしまう。
- スカラマシュ、国崩、傾奇者など、かつて彼を指していた名前
- 「そんな名前、もう使う必要はないさ」
- 雷電将軍及びその関連ワード
- 「そんな提案はするべきじゃないよ」
- その他(実装予定を含む)既存キャラの名前
- 「合わないんじゃないかな」
- 別のファデュイ執行官の名前や関連ワード
- 「冗談だろ?」
抜け穴・例外は多々あるが、とても書ききれないため本百科には記載しない。
一度決めた名前はアイテム「新名撰筆」で書き換えられるが、一度修正すると二度と書き換えられないため、よく考えて名付けることをおすすめする。
非所有の場合でも以降の任務やイベントではしっかり反映されるため、十分注意が必要である。
また不適切な名前(規約違反、差別用語、その他)を使うとアカウント停止等の処分もあるため、くれぐれも注意する必要がある。
一貫した呼び名が欲しかったファンには消えぬヤキモキが残った形となるが、結果として特に区別する必要がない場合、投稿時のタグは「散兵」「スカラマシュ」と「放浪者(原神)」(過去の場合はさらに国崩)を分けてつける事をお勧めする。
名前に関しては個人の自由だが、名付けというのは相当重い行為を示すので、たとえゲームであってもふざけるのは趣味が良いとは言えないだろう。
- 「笠っち」という呼び方に関して
名前に関し、後日の「盛典と慧業」内のイベントで議論を呼ぶこととなった。
ナヒーダが「笠っち」という名前で学籍を登録したことに対し、名前を重視する設定との矛盾を感じる旅人も少なくないようだ。
もっともこれに関してはゲームシステム(主にボイス収録)的にやむを得ない事情があり、また中国語版でならナヒーダが言葉遊びをした上でのあだ名である事が分かるようになっている(その分他言語版では違和感が多少強くなる)。
詳細は該当記事を参照。
- 未実装キャラ名との被り問題
ver3.7の更新後、放浪者の名付けが綺良々のボイスで言及されたキャラクターと偶然被ってしまったプレイヤーに対し、規約違反とするメールが送付され、名前登録をリセットされ、再改名を求められる事態になった。
悩んで決めた名前故に該当プレイヤーからは困惑と嘆きの声が上がっており、他プレイヤーからも運営を批判する声(いわゆる炎上)が上がった。
この翌日の2023/05/25昼に、運営から不具合として謝罪が行われ、19時頃に修正が行われた。
名前がリセットされたユーザーは再度元の名前に設定できるようになり、今後のバージョンでシステムが改善されると発表された。
保証として、対象ユーザーに60原石と「新名撰筆」(名称変更用のアイテム)が一個配布された。
その後複数回の修正を経て、現在(Ver4.2)は以下のような仕様となっている。
- Ver3.3時点で禁止されていた名前は継続して禁止
- Ver3.4以降に新規言及された名前は警告なし
- Ver3.4以降に実装されたプレイアブルキャラクター名は、設定時に警告が表示されるが設定可能
- 新規実装キャラクターと重複した場合、メールで新名撰筆が届くが使用は任意 (文面は炎上したものと異なる)
余談
発表時の衝撃について
- 原神の公式Twitterが新キャラを初公開する際のイラスト入りのツイートは、14.4万RTと、25.5万いいねを獲得した。(2022年11月末現在)
- 突然名前とデザインが変わり、所属なども変更されるという前代未聞の発表だったため、非常にユーザーに衝撃を与え、RTといいね数は、これまでのキャラを抜いて1位だった。(1年後にいいね数ではフリーナに抜かれ、RT数もアルレッキーノ(原神)に抜かれるまでは彼がトップだった)
- スカラマシュの姿と名前から解放された故に、性格も軟化しているかと思いきや、公式Twitterから「放浪者」の声優が発表された立ち絵とセリフ(「君ごときが、僕を直視する気か?)」により、その生意気さは健在であることが発覚した。彼の生意気さが失われなかったことにより、歓喜する旅人とそうでない旅人の反応で溢れかえり、日本のTwitterトレンドにクソガキのままというワードが乗る事案が発生した。ちなみにそのトレンドは最高で5位まで登りつめた模様。
- 生放送では今まで以上に直球な罵倒が飛び交っており、敵に対するゴミどもというインパクトのある発言もトレンドに入っている。
所属について
- プロフィール上では所属「なし」となっている。
- 彼の出身は稲妻だが、神の目はスメールのものを持っている。出身国と神の目が異なるトーマやモナと同様、立ち絵の背景や公式サイトの分類もスメールとなっている。
- なお、タルタリヤはスネージナヤの神の目を持っているが、公式サイトや一部グッズでは璃月キャラクターとして扱われている。これは放浪者とは異なり、実装タイミングによるものと考えられる。
- 間章の最後にしばらくスメールを離れるつもりはないと言っている。一方で実装前に公開されたテキストではたたら砂を訪れているなど、必ずしもずっとスメールにいるわけではなさそうだ。
- 本人としては「(今は)利用価値のある囚人」としてナヒーダの元にいる。ただし「囚人も教育を受ける権利がある」というナヒーダの考えの元、囚人という立場ながらヴァフマナ学院の学生として活動している。
- 陽夏!悪龍?童話の王国!の後日談において、ナヒーダは放浪者が不在だったことを教令院の人々から教えられて知ったと語っている。彼は彼女を面倒な相手だとして避けているようで(そう内心で語る他、大切な友達を紹介しなかったり誕生会に参加しなかったり)、少なくともナヒーダの保護下で生活しているわけではないようだ。
- Webイベント「出会い・テイワット」においては彼の括りは稲妻になっている。
命ノ星座について
- 命ノ星座は彼自身の姿が描かれているが、他にこの仕様なのは七神のみである。七神以外で唯一命ノ星座が神仕様であるが、命ノ星座は事前決定された運命を表すため神になる未来が決定していると言える。
- ちなみにアルベドも人型ではあるが、彼の星座は胎児であるためやや異なる。
- ファトゥスの紋章に描かれた命ノ星座にも似たようなものが書かれているが、こちらは亡くなった子供が作っていた人形に似たものである。世界樹からの削除で運命が変わった事により、必然的に命ノ星座(運命が記されたもの)が変化したことに由来すると考えられる。
生物分類について
- 心(心臓)を持たないため、心を持つ存在という定義において人ではない。しかしブエルが夢を見れるのは人間のみと発言しており、彼は夢を見る能力を持っているため、少なくとも彼女によれば「人間」であると言える。また、魔神任務中NPCとして登場する放浪者に対してナヒーダのスキルで「心を読む」ことが可能であり、精神的な意味での心は存在していることが確認できる。
- webイベントの描写を見る限り、並の大人はもちろん子供でも「夢を見なくなる」と認識できなくなるアランナラを認識できる模様。芯の部分は腐っていないという証左とも言えよう。
- 生物学的観点から見れば生物ではなく、ブエルの発言から機械人形である事が判明している。
- 教令院内のNPCが機械に神の目を授ける研究をしており、今のところその実験は成功していない模様。しかし彼の存在からその研究が必ずしも不可能ではないことが証明された。神から見れば人形と人間に大きな差はないということなのかもしれない。
- この技術はカーンルイアのものに影が手を加えたもの。かなり精巧な人形だが、背中や関節にはその跡が残る。
- ファデュイにいた頃は博士に修理や改造を受けるなど、機械人形という特性がより顕著に現れている。
- 似たような出生を持つアルベドもカーンルイア関係の出生を持つが、あちらはホムンクルス(人造人間)であるため根本的に異なる。
- 元素スキル中は体の一部が発光するほか、よく見ると雷電将軍同様に首の後ろに雷の紋章が描かれている。彼のそれは「抜け巴」と呼ばれるもので、雷電将軍の「巴紋」とは同じモチーフでありながらも対になっている。また、雷電将軍と放浪者の「紋」を重ねると綺麗な「円」となる。これは元々「巴紋」がそう言う性質を持っているからであるが、それを上手く利用するのは趣が深い。
雷電将軍について
- 彼を創造したのは雷電影であり、彼は神意PVにて“母親”と言っており、雷電影も"あの子"と呼んでいるが、実際の所彼女は当初見込んだ機能を果たせないと分かった彼を生かす決意も殺す決断も出来ず、眠らせ続けるという封印という手段を選んだ。
- 雷電将軍の「国崩」に対するボイス(自我は影)と彼の雷電将軍に対するボイス(対象は影)は対応しており、数百年前のことも含め彼女の不干渉に怒っている。
- なお、彼女自体はすでに肉体を放棄し、その責務を別の自我を持つ人形に任せており、これが亀裂をより決定的なものにしたすれ違いの一つに繋がっているが、彼はその事実を知らない模様。
- 放浪者の服には金の羽があるが、これは雷電影が彼を封じた時に一緒に残したものである。これは自身が何者であるかという身分を証明できるものである。
- 以前のデザインでもこの羽を身につけており、聖遺物にもなっている。
- 風元素である理由について、雷神に対する風神という考察もある。
- 放浪者と雷電将軍の元素スキルで発生するリングは風神雷神図屏風が元ネタで、待機モーションのあっかんべーも同じく逸話がある。
食事について
- 食事する必要はないが、人として振る舞うために食事という行為は可能である。
- 好きな食べ物は苦いお茶。初めたたら砂では、人間の団欒でどうすればいいかわからず茶を飲みまくっていたらしいが、今は様々な食事を経験した上で「誤魔化しのない浮世の味」として苦味を好むようになったらしい。
- 現在はよくコーヒーを飲んでいる模様。下記の誕生日イラスト(中国)やイベントで、冒険者協会の近くにあるコーヒー店を訪れている。
- 逆に嫌いなものは甘味で断固拒否している。雷電影とは真逆である。一応味というよりは、ベタベタした触感や後味が受け入れられないらしい。そのあたりは風神の方に近いようである。
- 雷電将軍(ボイスは影)は料理ができず、実際に雷電将軍は料理ができない。一方彼はどこかで習ったらしく料理ができる。
- オリジナル料理である「真味茶漬け」も一見簡単に見えるが、説明欄で絶賛されており米炊きが非常に上手いことが判明している。
- 一見うなぎは見えないが、ご飯の下に埋まっている。また上に乗っているのも梅干しではなくうなぎの肝。
- オリジナル料理のレシピは、WeChatの原神公式アカウント(中国語)に投稿されている。
- 2023年の彼の誕生日メールではスメールの料理同好会で作ったと言う料理を"残飯"と称して旅人に送ってきたが、全て"美味しそう"な料理である。更に彼の得意料理である稲妻料理“真味茶漬け”を一緒に送っており、彼の料理上手な一面と共にとある属性ではないかと一部の旅人の間で話題になった。
- 彼は甘味が嫌いだが、わざわざデザートを作ったのは旅人のためなのか…
誕生日について
- 誕生日は1月3日で、実装から約1ヶ月。現状では年が明けて最速のキャラクターである。ただし、この日が何を指す日なのかはまだわからない。製造日なのか、桂木に拾われた日なのか、放浪者となった日なのか…
- 2023年の誕生日メールでは、スメールシティに滞在していることが明かされた。どうやらナヒーダが色々世話を焼いているらしい。完全に保護者である。彼は鬱陶しがっているが、なんやかんやで彼女の指示は聞いている模様。
- 中国での誕生日Webイベント(2023)ではコーヒーには砂糖を入れない主義であることが明かされた。
- 海外声優が誕生日メールを音読している(※原神公式ではない)。英語:Patrick Pedraza 中国語:鹿暗
執行官(ファトゥス)について
プレイアブルとなった執行官キャラの通例として全ての執行官についてコメントがあり、「元」所属者である彼も例外ではない。
女皇を含めほとんどの相手に対し辛辣なコメントを残しており、特に本来の仇と判明した博士に関してはナヒーダが断片を消させた事を「一つ一つ切り刻む楽しみがなくなって残念」とすら語っている。
七聖召喚について
- 七聖召喚では唯一の無所属カードである。スメールでもファデュイでも魔物でもない。
- カード性能はかなり強く、「待機キャラに通常攻撃ができる」という前代未聞の性能を持つ。元素爆発もコストの割にかなりの高火力。
- キャラクター状態では放浪者を呼べるが、こちらの対キャラ戦はかなり弱い。超初心者な上、デッキも本人以外は魔物のみ(ファデュイ以外)と極端な組み方をしている。
その他
- 歌い手のSou氏により、オリジナル楽曲が制作された。
- 公式オフィシャルショップよりイメージファッショングッズが販売されている。ラインナップがかなり豊富で、彼をイメージした服だけでなく童話猫のぬいぐるみなどもある。現パロ等の二次創作で私服・私物扱いされることが多い。
Pixiv関連の諸注意
- 主に小説や漫画において、呼び名を自身がつけた名前にした作品も見られる。夢小説に夢主名に近い理由で苦手とする人もいるため、苦手な場合は注意が必要
- 2022年2月時点で隔離タグはなく、検索避けもできない。小説の場合のみ単語変換機能があるが、作者側が許可している必要がある。
関連イラスト
関連リンク
放浪者: 表記揺れ
Wanderer:英語
流浪者:中国語
방랑자:韓国語
Twitterキャラクター紹介 HoYoLABキャラクター詳細
スカラマシュ | ファトゥスとしての名前 |
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散兵 | ファデュイでのコードネーム |
国崩 | 悪行の末自ら名乗った名前 |
正機の神 | 神としての名前 |
黒主 | 容彩祭における彼をモチーフとした歌仙 |
傾奇者 | たたら砂で呼ばれた名前 |
放浪者 | プレイアブル名 |
童話猫 | ナヒーダが描いた童話の猫 |
笠っち | 教令院での学籍名。以降も愛称(?)として定着する |
???:自身と似た境遇を持つ旅の相棒