演技と創作の二つの才を持つ璃月劇の看板役者。雲菫の演じる姿は優雅でたおやかであり、まるで彼女の風格を表しているかのようである。
「走──了──」
(訳)「さあ──いざ、参らん──」
概要
オープンワールドRPG『原神』の登場キャラクター。
名前 | 雲菫(日:うんきん/英:Yun Jin/中:云堇) |
---|---|
レアリティ | ★4 |
国/所属 | 璃月/雲翰社 |
種族 | 人間 |
使用武器 | 長柄武器 |
神の目(元素属性) | 岩 |
誕生日 | 5月21日 |
命ノ星座 | 虹章座 |
オリジナル料理 | 雲隠し玉(ハスの実入り茶碗蒸し) |
CV | 小岩井ことり(会話)&杨杨(歌唱) |
雲菫ね…どう、彼女の劇には慣れたかしら?最初は理解が難しいかもしれないけど、腰を据えてじっくり味わってみた方がいいわよ。私が彼女の劇団に投資したのはね、ただ、この優雅な芸術がずっと継承されていくべきだと思ったからなの。
雲菫について…凝光
人物
紅絨毯に舞う麗姿、荘厳と諧謔を併せ持つ才女。
劇団「雲翰社(うんかんしゃ)」の若き座長であり、璃月港で活躍する看板役者。
甘美な歌声を響かせ、婉美な姿で舞台に立つ。感情表現に富んでおり、躍動感ある演技は人々の間で有名だ。艶やかな令嬢、義理堅い女傑、どのような役も彼女は特徴を捉え、見事に演じ分ける。
さらに特筆すべきなのは、彼女は役者でありながら脚本家でもある点だ。
代表的な演目『神女劈観(しんにょへきかん)』以外にも、雲翰社がここ数年上演した新作は、その大半が雲菫の書いたものである(『神女劈観』は彼女の父の脚本)。
だが、端正で優雅な姿で知られる彼女には、あまり人に知られていない趣味がある──それがロックを聴くことだ。もし璃月港のライブ会場で彼女を見かけても、誰にも言わないであげてほしい。そのことが年寄りたちの耳に入れば、彼女はまた小言を聞くはめになってしまうのだから…。
能力と戦術
2022/1/5~1/25の期間限定祈願(ピックアップガチャ)「塵世に戻りし一鶴」「灯宴の招き」で追加。
元素スキルでガード&カウンターを、元素爆発で通常攻撃の強化を行うタンク兼サポーター。
同じカウンター型だが元素をばら撒く事に寄った北斗とは似て非なる性能を持つ。
天賦
- 通常攻撃・拂雲出手
最大5段。3段目と4段目は2ヒットする。ダメージ倍率はかなり低めで、単品では主力にしづらい。
役者らしい殺陣を元にした薙ぎを多用したモーションで、打ち終わりの随所に「見栄きり」を挟む。
重撃は他の多くの槍使いと同じく、錐揉み回転しながらの突進。
- 元素スキル「旋雲開相」
「旗よ、此処に!」
・一回押し:槍を振り回し、岩元素範囲ダメージを与える。
・長押し:長押し中、自身にシールドを展開(最大HPを元に計算)しチャージ態勢に入る。「長押しを解除する」「一定時間が経過する」「シールドが破壊される」のいずれかでこれが解除され、岩元素範囲ダメージのカウンターを放つ。威力は2段階に分かれており、チャージ態勢でいた時間が長いほどカウンターの威力が上がる。
いずれの場合のスキルダメージも自身の防御力を基準に計算する。
また、キャラ突破段階1(Lv20~40)で天賦「自我堅守」が解放されると、攻撃を受ける瞬間にこのスキルを発動させると、一回押しでも長押しフルチャージとして発動する。即座にシールドで攻撃を受けつつ、最高威力でカウンターを放つことが可能になる。
北斗が有象無象の攻撃を耐え抜いて全部返すタイプのカウンターキャラなら、雲菫は敵の必殺の一撃を見切るジャストガード&カウンターに特化したキャラ。シールドに加えてカウンターを放つ瞬間は自身の当たり判定が消失するため、普通ならシールドを割られるような重い攻撃を受け切ることも不可能ではない。
さらに長押し発動時のカウンターに込められた元素量は凄まじく高く、アビスの魔術師等が使う元素シールドをごっそりと削り取る(これと同じ高元素量の攻撃は北斗と鍾離の元素爆発だけである)。
ただしクールタイムは9秒と単発スキルとしてはそこそこ重く、チャージ態勢の持続時間も決して長くはないため、相手の切り札を読み、それに合わせるプレイヤースキルが必要になる。
- 元素爆発「破嶂の旌儀」
「一鼓作気!」
敵に岩元素範囲ダメージを与え、同時に周囲のチーム全員に「飛雲旗陣」効果を与える。
「飛雲旗陣」付与中は通常攻撃のダメージがアップする(自身の防御力を元に計算)。
この効果は一定時間(12秒)の経過か一定回数の発動(30回)で解除される。
一度の攻撃が複数の敵に命中した場合、命中しただけ回数が消費され、発動回数は付与したキャラごとに別個で計算される。
また、キャラ突破段階4(Lv60~70)で天賦「独立嶄然」が解放されると、「飛雲旗陣」の通常攻撃ダメージボーナスがさらに上乗せされるようになる。
これはチーム内の元素タイプが多い(つまり元素がバラけている)ほど強力な効果となり、元素1色で防御力の2.5%、2色で5%、3色で7.5%、4色で11.5%。
強化するのは"物理攻撃"ではなく"通常攻撃"であるため、エウルア、辛炎、レザー等の物理アタッカーは元より、胡桃、重雲、タルタリヤ、宵宮などといった元素を乗せた通常攻撃をメイン火力とするアタッカーとの相性も良好。
- 天賦「清食養性」
冒険系(スタミナ回復・消費軽減系)料理を完璧に調理すると12%の確率で料理を2倍(1つ余計に)獲得できる非戦闘系天賦。
実装時点(Ver2.4)では唯一無二の貴重な天賦となる。役者としての体調管理の知識の賜物であるらしい。
命ノ星座
第一重「飛身趟馬」 |
---|
元素スキルのクールタイム-18%。 |
第二重「諸般切末」 |
元素爆発発動から12秒間、周囲のチーム全員の通常攻撃ダメージ+15%。 |
第三重「牙纛探海」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「昇堂吊雲」 |
自身が結晶反応を発生させてから12秒間、防御力+20%。 |
第五重「翹楚名坤」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「荘諧併持」 |
「飛雲旗陣」状態のキャラの通常攻撃の攻撃速度+12%。 |
単純に凸を進めただけ強くなるタイプ。できれば完凸して使いたい。1凸と4凸が自身のタンク性能、2凸と6凸がサポーター性能に寄る。
装備について
元素爆発の必要元素エネルギーは60と平均的だが、ただでさえ元素エネルギーの回転が厳し目な岩元素使いである上、自力での元素生成は苦手な方。元素チャージ効率を突破ステータスに持つが、それだけでは必要な回転率には到底届かない。元素チャージ効率を盛るか岩キャラをもう一人加えて回転率を補いたい。
元素チャージ効率の目安は自力のみで賄うなら200%以上、岩キャラ+一人なら160%以上を目安に。
- 武器
おすすめ武器は★5「天空の脊」や★4「西風長槍」など元素チャージ効率が盛れるもの。
北陸長柄武器の原型が充分にあるなら鍛造★4の「星鎌・試作」や「喜多院十文字槍」など。
ただし十文字槍を作るためのレシピは稲妻の世界任務クリアが必須となるため、雲菫を早く育成したいのなら星鎌の方が良い。
元素チャージ効率が足りているなら、ver5.0時点で唯一防御力を爆発的に盛れる鍛造★4「虹の行方」か、会心率を盛りつつ集団戦で防御力のバフが入る紀行★4「死闘の槍」。
- 聖遺物
おすすめ聖遺物は装備すると防御力の上がる「華館夢醒形骸記」。
2セットで防御力+30%、4セットは岩元素攻撃を当てるか一定時間待機すると防御力と岩元素ダメージにバフがかかる。
ただし「華館」4セットの厳選はかなりキツい上、サブオプションまで厳選しきらなければ盛っておきたい元素チャージ効率を補えないので、現実的な妥協点として「華館」2セット&「絶縁の旗印」2セット(元素チャージ効率+25%)がある。
聖遺物のメインオプションは砂(時計)、杯、冠ともに防御力極振りで。
元素チャージ効率を確保したいのなら砂(時計)は元素チャージ効率に。
余談
- ver2.4での実装と同時にデートイベントの攻略対象に追加されている。また、2022年の海灯祭のテーマイベント「華々しき流年」では璃月の★4キャラを1人獲得できるが、彼女も実装早々配布対象に加えられている。
- 前述の趣味がロック鑑賞であることも含め、例えば演者に過度の負担を強いる身支度を自身の意志で外して舞台に臨むなど、伝統を守る事はすれどそこに固執はせず、必要ならば自分自身で新しい流れを作っていく柔軟な発想の持ち主。普段袖を通している衣装も璃月劇のモデルとなった京劇の伝統に則った部分と、あえてそれを外した部分が混在している。
- 役者としての体調と体型の維持のために普段は厳格な食事制限を己に課しており、美食にもうかつに手を出せないのが悩み。毎日のように食べているエビのあっさり炒めには食傷気味で、逆に天枢肉(豚の角煮)、黒背スズキの唐辛子煮込み、干し肉の炒め鍋などのボリュームある美食はめったに食べられないが大好物である。
- 歌唱担当の杨杨女史は上海京劇院に所属するプロの京劇女優で、会話担当の各国のCVは彼女の声と合うようにキャスティングされているとか。ただ、いかに声を寄せているとはいっても「チャイニーズ・オペラ」とも呼ばれる京劇の発声は声圧が違うため、慣れないうちはフィールドボイスなどで出てくるとびっくりする事になると思われる。
- Ver2.4での彼女の実装からVer4.3のナヴィア実装まで、岩元素キャラはほぼ2年間新規実装なしという冬の時代を過ごす事になった。
関連イラスト
関連動画
雲菫のメイキングについて
関連タグ
申鶴 ……同時期の実装。魔神任務において縁を結ぶ事になる。
〜〜ここより下、魔神任務のネタバレ注意〜〜
ストーリーにおいて(ネタバレ注意)
- 魔神任務・間章
群玉閣の再建を開始した凝光が、希少な建材を持ってきた者には分かる範囲でどんな質問にも答えるとお触れを出した事から、新作劇『神女劈観』についての知恵を借りるべく北斗と共に登場。同じような目的で動いていた旅人とそれに協力していた申鶴と協力関係を結ぶ。
素材を探す旅路の途上、『神女劈観』のモデルが申鶴である事を悟り、しかもその半生が父が脚本として書いた英雄譚とは程遠い悲劇であったことを知る。雲菫は『神女劈観』を事実に沿ったものに修正しようと提案するが、劇のあらすじを聞いた申鶴は「いずれ劇で語られるように人を守れるようになりたいから」とそれを断った。
後に群玉閣が再建され「再建された本来の目的」を果たした後、凝光との約束に従い群玉閣に用意された舞台で『神女劈観』が披露された。
雲菫は『神女劈観』のいつもの脚本の最後に、新たな一節、とある少女に降り掛かった悲劇と、その最後につい先ほど紡がれたばかりの新しい友情と英雄譚を付け足した。
旅人と共に客席に座っている彼女が人の世に受け入れられる日が必ず来るという、ありったけの願いを込めて。
かつて鶴が帰した時
天地のどこにも拠り所がなく
一人孤独に去りました
ですが今は
新旧の友が席を埋め
共にこの時を過ごしております