璃月港唯一のロックミュージシャン。音楽と情熱で「先入観」への反抗を歌う。
概要
オープンワールドRPG『原神』の登場キャラクター。
名前 | 辛炎(日:しんえん/英:Xinyan/中:辛焱) |
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レアリティ | ★4 |
所属 | 璃月/「赤弦」 |
使用武器 | 両手剣 |
神の目(元素属性) | 炎 |
誕生日 | 10月16日 |
命ノ星座 | 紅檀四弦座 |
オリジナル料理 | ロック・チキン!(椒椒鶏) |
CV | たかはし智秋 |
「私も彼女の『ロック』には興味があるの。伝統文化と比べたら確かにちょっとうるさいかもしれないけど、私は別に気にしていないわ。いい音楽はいい音楽だもの、もっと広まるべきよ」
〜辛炎について…刻晴
人物
激しく掻き鳴らした楽器の音色に乗せ、炎のような情熱で「先入観」への反逆を歌うロックスター。
その音楽は立場や地位を問わず一定の支持者を得ているが、元素操作までド派手に使ったゲリラライヴを繰り返したお陰で、璃月港を警備する千岩軍には要注意人物として目をつけられている。
自らの音楽にプライドを持っており、既存の枠組みにひとくくりにされる事や無くて良いはずのルールに縛られる事、頭ごなしに拒絶される事などを嫌う。
千岩軍がライヴ会場を用意した時、彼らに自身の音楽を「フォンテーヌ音楽」と紹介された際は当然ながら即座に噛み付いた。
一方、生来の強面で目を合わせただけで子供に泣かれる事を気にしており、密かに笑顔の練習をしているが余計に怖い顔になって落ち込む事を繰り返したりなど、情熱と繊細さが同居した人物でもある。
能力と戦術
シールドスキルが目を引くためタンクかシールダーのようにも見えるが、実際はスキル・元素爆発・天賦・命ノ星座の限界突破効果、これら全てが物理攻撃を引き立てる形でまとまっている、物理ダメージ特化型アタッカー。
戦法も敵陣のド真ん中に飛び込み、スキルや元素爆発でシールドを貼ってから、重撃の回転斬りで周囲にダメージを与え続けるというシンプルなもの。
特に命ノ星座を突破すればするほど攻撃能力は上昇し、6凸(完凸)すると重撃のスタミナ消費減少と攻撃力ボーナス(防御力から計算)が発動し、重撃を撃ち続ける事も可能になる。
また、フィールドでは障害物の破壊や可燃物への着火など、できることが比較的多く、主戦力に多くの人員を割きたいときに「役割の圧縮」に貢献する。
天賦
- 通常攻撃・炎舞
最大4段。4段目にふっ飛ばし属性を持つが、後隙が大きめでいまいち使いにくい。
重撃は自身を軸にして剣を振り回す、いわゆるジャイアントスイング型。
- 元素スキル「情熱の薙ぎ払い」
「火花を散らせ!」
周囲の敵に炎元素ダメージを与えつつ、この際の命中数(=周りにどれだけ敵がいるか)に応じて強度が上がるシールドを生成する。
シールドには3段階あり、最高レベルのLv3に達するとシールドの耐久力が上がるだけでなく、シールド自体に周囲に炎元素攻撃を撒き散らす効果が付与される。この為、自傷ダメージを防ぎながら烈開花反応でダメージを出す際に非常に便利で、また氷/水アタッカーと組ませて溶解/蒸発反応を連発させる事もできる。
キャラ突破段階1(Lv20~40)で開放される天賦「観客いなくても演奏するのだ…」により、シールド強化に必要なヒット数を減少させられる。さらにキャラ突破段階4(Lv60~70)で開放される天賦「…これこそがロックだ!」により、シールドを張っている時、+15%の物理ダメージバフが入る。
後述の4凸効果と合わせてエウルアなどの物理アタッカーと非常に相性が良く、更には☆4故に同じく物理デバフが可能な鍾離より入手も凸も簡単となっている。
ただし辛炎自身は炎元素である為、シールドの追撃で雷+氷による超電導反応(物理耐性デバフ)を阻害してしまわないよう立ち回る必要がある。
なお同様に物理バフが可能なキャラにミカがいるが、こちらは効果が強力な反面バフ量が敵の数に依存する一方、辛炎の場合は数に関係なく常にバフ量が一定である点では差別化できている。
- 元素爆発「反逆の弾き」
「反逆の歌を奏でろ!」
楽器による音波と熱気で周囲の敵に物理ダメージを与えた上で、発動後僅かな間、広範囲に炎元素攻撃を撒き散らす。元素爆発でありながら物理ダメージを主としている。
ただし物理ダメージの範囲は非常に狭く、実質敵に接触した状態でないと与えられない所に注意。
また後述の2凸効果では元素爆発使用時に元素スキルのシールドを最高レベルで張る事ができる。
- 天賦「タフレシピ」
防御系料理を完璧に調理した時、12%の確率で料理を2倍(1つ余分に)獲得する非戦闘系天賦。確実な入手手段のあるノエルと同様の能力であるため、有用性は微妙。
命ノ星座
第一重「絶命の加速」 |
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会心攻撃が発生してから5秒間、通常攻撃と重撃の攻撃速度+12%(クールタイム5秒)。 |
第二重「オープニング演出」 |
元素爆発の物理ダメージの会心率+100%。さらに発動時に元素スキルと同様のシールドを最高強度で生成する。 |
第三重「摭分の運指」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「リズムの伝染」 |
元素スキル発動時のダメージを受けた敵の物理耐性-15%(持続時間12秒)。 |
第五重「アンコールの叫び」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「地獄のシェーク」 |
辛炎の重撃によるスタミナ消費-30%。重撃発動時、辛炎の防御力50%分の攻撃力が上乗せされる。 |
2凸によって1凸の効果を確率ではなく確定に変えるため、2凸までしているかどうかで安定性がかなり違ってくる。
育成と装備
スキルのシールドの耐久値は自身の防御力を参照する。自身の攻撃性能も高いが、欲張って両方こなそうとするとかえって十分に性能を発揮できない状況に陥りがちになる。この為、育成は以下の2つのいずれかに偏らせた方が活躍しやすいだろう。
- サポート型
主にシールドを重視したタイプ。サポーターとして運用したい人向け。
武器は防御力を上げる事ができる☆4「白影の剣」あるいは☆3「白鉄の大剣」が最適であるが、「白影の剣」の方が全体的に高ステータスなので推奨。
また、シールド持続時間が12秒に対してクールタイムが18秒と非常に長い為、確率でクールタイムをリセットできる☆4「祭礼の大剣」も非常に相性が良い。こちらのサブステータスで元素チャージ効率も上げる事ができる為、強力な元素爆発も溜めやすい。
聖遺物は☆4/5「華館夢醒形骸記」と☆3/4「守護の心」の各2セットずつ使うのが最適だが、「守護の心」は低レア故に「華館夢醒形骸記」より各ステータスの数値が劣る。代わりに☆5/4の「絶縁の旗印」で元素チャージ効率を上げる事で元素爆発を溜めやすくするのも良い。ステータスは防御力を優先して伸ばせばシールドの耐久力を伸ばす事ができる。
また、シールドに加えて元素爆発、そしてシールドの追撃を利用するサブアタッカー運用もできる。
元素熟知を上げる事で強力な元素反応を起こせるが、追撃の間隔が若干大きめなのでどうしても反応は辛炎側で起こりがち。元素熟知は反応を起こす側の物が反映される仕様の為、こちらの元素熟知を高く盛る必要がある。
元素反応を狙うなら武器は元素熟知が上がる☆4「雨裁」「マカイラの水色」「鉄彩の花」または☆3「龍血を浴びた剣」が良い。特に完凸によって最大206まで熟知を盛れる「鉄彩の花」が最適だが、イベント限定武器故に入手性に難あり。この場合次いで高い元素熟知を持ち、また武器効果も炎元素の辛炎とマッチした「龍血を浴びた剣」が良い。ただし龍血は☆3故に基礎攻撃力が低い為火力も下がりがちになる。バランスよく強化したい場合は「雨裁」が良いだろう。
また烈開花反応を活用する場合は☆4「森林のレガリア」も良い。こちらは草元素関連の反応にバフを乗せる事ができ、また元素チャージ効率も上げる事ができる。
聖遺物は元素チャージ効率に応じて元素爆発のダメージが上がる☆5/4「絶縁の旗印」4セットあるいは継続的に追撃を発生させる事でバファーとしても運用できる「千岩牢固」4セットが良いだろう。「華館夢醒形骸記」でシールドを硬くしつつ「大地を流浪する楽団」などで元素熟知を上げるのも良い。
オプションは時計:防御力or元素熟知、杯:防御力or物理ダメージバフ、冠:防御力or会心ダメージが適している。熟知を盛る関係上防御力が多少犠牲になってしまう為、上手くバランスを調整していく必要がある。
- 攻撃型
思い切って物理アタッカーに振り切って運用するタイプ。バフもデバフもシールドも自前で賄えるのが魅力だが、参照元となる防御力を犠牲にする関係上シールドは脆くなりがち。こちらを優先する場合、パーティ内にノエルや鍾離などのシールド要員を用意するか、回避や回復を駆使する戦法が必要となる。
☆5両手剣は「天空の傲」以外は全てアタッカーに振り切った性能なのでどれとも相性が良い。「天空の傲」は元素チャージ効率も上げられるので爆発を多用する際は装備しても良い。ただし「天空の傲」「狼の末路」以外は期間限定ガチャのみ排出なので入手性に難あり。その場合、☆4「千岩古剣」「螭龍の剣」「雪葬の星銀」「黒岩の斬刀」「古華・試作」などのアタッカー向けの物を使用すると良い。
聖遺物は物理ダメージバフを盛る事ができる☆5/4の「蒼白の炎」「血染めの騎士道」を各2セットずつ使用するのが最適。シールドを張りながらアタッカーとしても使う場合は、耐久値を高めつつ攻撃にバフが入る「逆飛びの流星」4セットも良い。「剣闘士のフィナーレ」4セットも安定して火力を出す事ができる。
オプションは時計:攻撃力、杯:物理ダメージバフ、冠:会心率or会心ダメージが最適。仮に防御力ばかり伸びてしまってもシールドの耐久力上昇や完凸効果で重撃のダメージに変換できるのでステータスが無駄になりにくい。
ストーリーにおいて
当初璃月のプレイアブルキャラの中では、魔神任務、伝説任務やデートイベントなどの出番に恵まれず影が薄かったが、Ver2.2の期間限定イベント「謎境一騎」では遂に事実上の主役となる。
稲妻で開催予定だった世界的な音楽祭に参加する予定だったが、本人が到着後に主催者のトラブルでイベントが中止。
滞在用の通行証も主催者が発行するはずだったので公布されず、臨時の通行証(要するに臨時のビザ)の期限が切れそうになってしまい、旅人に助力を頼んだことから、騒動に巻き込まれていくことになる。
Ver2.8の期間限定イベント「サマータイムオデッセイ」では旅人や璃月で出会った万葉、モンドで出会ったフィッシュルにモナと共に金リンゴ群島へ赴く。
その性格からムードメーカー的存在として一同を支え、同イベントの第二章は実質的な彼女の伝説任務で、下記にも書いたその半生と、それでも真っすぐに成長した本人の強さを垣間見る事が出来る。また、同イベントでは髪を下ろした姿も披露した。
余談
- メッセージを密かに織り込んだ演奏を聞かせ、相手が演奏をどう感じたかで人柄を読み解くことができるという特技を持つ。
- 強面・色黒・大柄と、璃月の世間一般基準では女性的な魅力があるとは言い難い外見であるため、外を歩けばチンピラと誤解され、料理や裁縫など世間一般の女性に求められる技能も何一つ上手くできたためしがなく、にもかかわらず両親からは過度の期待を押し付けられて育てられた。
- そんな数多の「先入観」の被害者であるからこそ、彼女はそれらへの反逆を声高らかに歌うし、泣き寝入りすることなく現状を変えようと足掻き続けている。
- 周囲の偏見に晒される傾奇者という点では稲妻の荒瀧一斗と共通するが、彼女はどちらかというと久岐忍に近いタイプで、自分を馬鹿にする者にも逆上せず朗らかに相互理解を試みるなど、地に足の付いた理性と道徳を兼ね備えた人物である。
- 実際イベントで登場する度、表面的なイメージに反した賢く冷静な人柄を見る事ができ、彼女の価値観を尊重する理解者からの評価はとても高い。
- 好きな食べ物は璃月港船舶局の昼ご飯。肉も油もがっつり使っているからで、これを賄いとして食べるために船舶局で一日働いても良いと断じるほど。反対に嫌いなものはあっさりとした料理で、味がしっかりついた食べ物でないと食べた気がしないようだ。
関連イラスト
関連タグ
雲菫 香菱:友人。「サマータイムオデッセイ」で、彼女たちに誕生日を祝ってもらったことがあることが語られている。
北斗:彼女からも高く評価されており、船団の酒宴などに度々招かれている。これが縁で万葉とも知り合っている。
モナ フィッシュル:「サマータイムオデッセイ」で共演。初対面で二人の恰好や言動からその実力を一目で見抜き、双方から感心される。