自称「断罪の皇女」、オズという漆黒の鴉とともに行動する謎の少女。
解説
異世界「幽夜浄土」からテイワットに流落した「断罪の皇女」、
それが彼女、「フィッシュル・ヴォン・ルフシュロス・ナフィードット」である……
という設定の厨二病の少女。使い魔の喋る鴉であるオズを連れている。
オズと感覚を共有できる能力を生かし、冒険者協会の諜報担当として活躍している。
プロフィール
名前 | フィッシュル(英:Fischl/中:菲谢尔)&オズ(英:Oz/中:奥茲) |
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レアリティ | ★4 |
国/所属 | モンド/冒険者協会 |
種族 | 人間 |
使用武器 | 弓 |
神の目(元素属性) | 雷 |
誕生日 | 5月27日 |
命ノ星座 | 幻ノ鴉座 |
オリジナル料理 | 祈聖シンフォニー(冷製肉盛り合わせ) |
CV | 内田真礼&増谷康紀(オズ) |
『フィッシュル皇女物語』のこと?うん、知ってる。あの作者が書く世界観は面白い、実際にあったらいいなと…えっ?あっちの「フィッシュル」のこと?彼女は…うん、彼女が…私をあの世界に連れていってくれることはないと思う…。
~フィッシュルについて…スクロース
人物
かなり重度の厨二病であり、セリフや立ち居振る舞いの細かいところまでこだわっているのが見て取れる。とはいえふと素が出た時の様子からして根本は年頃の普通の女の子であり、家事を普通にしたり冒険者協会の仕事を頑張っているなど根は良い子のようである。
なお、設定の元ネタは「フィッシュル皇女物語」という小説だとか。
- オズ
フルネームは「オズヴァルド・ラフナヴィネス」。
フィッシュルが連れているカラス。普通に喋ることができ、フィッシュルと感覚を共有できる特殊能力を持つ。執事のように丁寧な態度でフィッシュルを常にサポートしている。
難解な言葉を使って喋りがちなフィッシュルの通訳のような役割を果たし、自分の世界に入ったフィッシュルをしばしば現実に引き戻している。
基本的に落ち着いているがフィッシュルに無茶を言われた際には慌てるなどコミカルな一面もある。
なお、出自に関しては全くの謎。ある時「神の目」と共にフィッシュルの前に現れた事以外何も分かっておらず、その詳細不明度合いはあのダインスレイヴを超えてパイモンと肩を並べるレベル。
能力と戦術
リリース当初から実装済みの★4キャラで、主に恒常祈願(ガチャ)「奔走世間」で獲得可能。
使い魔のオズと共に戦う遠距離型のサブアタッカー兼サポーター。
火力補助やシールド割りなどに使い所の多い雷元素使いであること、★4ゆえに命ノ星座(俗に言う限界突破)を重ねやすく、その効果も総じて強力であることなども相まって、リリースからキャラが増え続けたVer3.2(2022年11月)現在でもなお、戦闘における有用性は陰りが見えない。それどころかVer3.0において草元素との元素反応が追加されたためさらにその評価を上げることとなったほど。入手したら育てておくとどこかで戦闘を楽に出来るだろう。
天賦
- 通常攻撃「罪滅ぼしの矢」
5段攻撃。攻撃回数が少ない分一撃あたりのダメージ倍率が高く、さらに命ノ星座を1凸することでオズを召喚していない時に攻撃力の22%分の追撃が発生するようになる。武器や聖遺物で物理ダメージバフに特化させ超伝導反応を意識して起こせば、元素スキルと元素爆発の最大火力を捨てる代償に、弓キャラ屈指の鬼神の如き物理メインアタッカーと化す。
- 元素スキル「夜巡りの翼」
『姿を見せよ、オズ!』『またか…』
オズをその場に召喚する。オズは雷元素の魔弾で近くの敵を自動照準で攻撃する。時間内ならフィッシュルが移動した場合近くに再度呼びなおせる。
雷元素使いとしてのフィッシュルの生命線となるスキル。オズの攻撃で敵を怯ませることでフィッシュル本人の安全を確保できるほか、キャラ交代をしてもオズが場に残る特性を利用し、他キャラと組み合わせて元素反応を発生させるのに向く。例えば「オズ召喚→(キャラ交代)炎元素攻撃→(キャラ交代)氷元素攻撃→etc……」という風に立ち回ればソロプレイでも複数の元素反応を隙なく行える。
基本的にはオズを召喚することが攻撃の起点になるので、聖遺物や武器の能力でスキルのクールタイムを早めたり、後述する元素爆発を生かしたい。
- 元素爆発「夜の幻現」
『影の鴉が、幽夜を求めている……!』『お嬢様の仰せのままに!』
オズに変身(憑依)してほんの少しの間高速で飛行する。飛行中は通った周囲にいる敵に雷を落としてダメージを与える。変身解除後オズはその場に留まり敵を攻撃する。
飛行時間が短く制動が難しいため基本的には乱戦の真ん中で出してより多くの敵に雷を落としたい所。高速移動で素早く離脱及び前線への移動ができるのでそういう使い方をしてもいいかもしれない。
ただし、この元素爆発の有用性はどちらかというと変身解除時に召喚されるオズにある。これは元素スキルと同じ効果を元素スキルと別枠で発動できるという事であり、これを利用して
「元素スキル使用→元素スキルの時間切れに合わせるように元素爆発使用→再度元素スキル使用」
……と使っていけば、実質元素スキルを連発できる状態となる。もちろんタイミングを合わせるには慣れが必要だが、元素チャージ効率を高めておけばほぼ常にオズを場に出し続ける事も不可能ではない。
- 天賦「星喰いの鴉」
キャラ突破段階1(Lv20~40)で開封。フィッシュルのチャージした狙い撃ち射撃がオズに命中すると、オズの周囲にいる敵に、射撃ダメージ152.7%分の雷元素範囲ダメージを与える。
非常に地味な天賦。そもそもフィッシュルはオズを利用したサブアタッカーか、通常攻撃を活用したメインアタッカーとして起用されることがほとんどであり、戦闘中に火力目的で狙い撃ちをする機会はめったにない。
- 天賦「断罪の雷影」
キャラ突破段階4(Lv60~70)で開封。オズが召喚されている時に出場キャラが雷関連の元素反応を起こすと、敵にフィッシュルの攻撃力の80%分の雷元素ダメージを与える。
フィッシュルのもう一つの生命線。この追撃は必ず雷付着が行われるという特徴があり、元素反応を誘発させやすい。
特に激化反応と非常に相性が良い。激化は出場キャラ側で必ず元素反応を起こせるメリットがあり、この追撃を発動させやすく、且つこの追撃全てに超激化反応が発生するため火力が非常に高くなる。
注意点として雷関連の元素反応とは感電(雷×水)・過負荷(雷×炎)・超電導(雷×氷)・雷拡散(雷×風)・雷結晶(雷×岩)・原激化(雷×草)・超激化(雷×草+雷)・超開花(水×草+雷)のことを指し、『草』激化(雷×草+草)は雷関連元素反応ではない。
このため草激化メインの編成では、雷元素アタッカーと組む超激化編成よりもシナジーは落ちる。
ただし相性が悪いとまでは言いきれず、草激化編成でも終焉を嘆く詩による元素熟知バッファーとして起用されたり、同編成の耐久兼元素熟知バッファー枠で6凸ディオナや「教官」4セット装備の綺良々を採用した場合は「千岩牢固」4セット効果で彼女らのシールドを補強することもできる。
- 天賦「吾の裏庭」
モンドに探索任務に出た際の所要時間を-25%する探索天賦。
リリース当初は探索時はパーティ離脱を強要されたため、なまじ戦闘面で優秀な分この天賦は埃をかぶりがちであった。Ver.1.1で探索中のキャラもパーティインできるようになり、全く同じ理由で活用しにくかった刻晴、ベネット、重雲らと同じく一転して有用な天賦となっている。
命ノ星座
第一重「幽邃な鴉の目」 |
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オズが召喚されていない時、自身の通常攻撃に攻撃力の22%分の物理ダメージの追撃を発生させる。 |
第二重「聖裁の羽根」 |
元素スキルでのオズ召喚の瞬間の雷元素ダメージ+200%、攻撃範囲+50%。 |
第三重「黒き翼」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「皇女綺譚集」 |
元素爆発発動の瞬間、フィッシュルの攻撃力の222%分の雷元素範囲ダメージを発生させる。また、変身解除の瞬間にフィッシュルのHPを20%回復する。 |
第五重「夜の黙示録」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「永夜の禽」 |
オズの召喚持続時間+2秒。さらにオズ召喚中、キャラの攻撃に合わせてフィッシュルの攻撃力の30%分の雷元素の追撃を発生させる。 |
1凸で物理アタッカー、2、4凸で雷元素アタッカー、6凸でサポーターとしての火力を爆発的に増大させる。6凸の状態で召喚されたオズとバーバラやタルタリヤ等の攻撃スピードに優れる元素アタッカーを組み合わせた際の元素反応によるダメージ量は凄まじいものになる。
装備について
- 武器
どう運用するかによって最適な装備は異なってくる。
物理ダメージ重視型にするなら近距離射撃の威力と会心率を引き上げ、ガチャのハズレ枠故に入手や精錬(同武器合成による固有能力のランク上げ)もしやすい★3「弾弓」や、通常攻撃のダメージを大幅に引き上げる★4「弓蔵」などがおすすめ。
雷元素型にするなら元素スキルと元素爆発の威力を引き上げる★4「絶弦」や、元素スキルのダメージ発生時に確率でクールタイムをリセットする★4「祭礼の弓」などが向く。サポートに徹するなら待機すればするほど出場時の火力が上がる限定★4「ダークアレイの狩人」なども選択肢に入る。
なお、彼女のモチーフ武器である限定★4「幽夜のワルツ」は通常攻撃と元素スキルを織り交ぜて戦う際の火力を大幅に引き上げる能力を持ち、出突っ張りのメインアタッカー運用で力を発揮する。何か一方向に尖らせた運用では他の武器には敵わないので、獲得しても無理して使おうとせず、選択肢の一つくらいに考えておくといいだろう。
- 聖遺物
Ver4.0で追加された「黄金の劇団」4セットがほぼ一択。
同聖遺物は元素スキルを強化し、待機中だと更に強化されるためサブアタッカー向けの性能になっている。
固有天賦の「断罪の雷影」も通常攻撃に反応して追撃が発生する「永夜の禽」も元素スキルダメージ属性であることから、実装当時の既存キャラで最も相性が良いのはフィッシュルとなっている。
欠点としてこの聖遺物は元素爆発がまったく強化されないが、元々フィッシュルの元素爆発は元素スキルの延長線上くらいでしかないので特に気にする必要はない。
「千岩牢固」4セットも、シールダーとの併用こそ前提になるが、オズの手数の多さゆえにサポート効果を常に発動できるためかなりの強さを誇る。
コスチューム
- 極夜の真夢
ver2.8の期間限定イベント「幻声留形」の報酬として追加。同イベント終了後はショップで有料コンテンツとして購入可能になる。
"皇女フィッシュル"の祭礼衣装。青紫と白をベースにした色合いに変わり、体のラインが出づらい上品さを伴ったデザインになっている。
髪型はツーサイドアップから編み込みでまとめたロングヘアに変わり、頭にはティアラとリボンが追加されている。これによって全体的なシルエットは変わらないながらも印象がかなり変化している。
瞳の色は『フィッシュル皇女物語』に登場する「皇女フィッシュル」が「赤い宝石のような瞳」を持っていることが元ネタであり、それをしっかり再現したものらしい。
余談
- 前述の通りフィッシュルという名前は設定であり、近しい人からは「エミちゃん」と呼ばれている。…が、本人はその名前で呼ばれることに満足していない。
- また上述の公式PVにある通り、父親が迎えに来る事からモンド城内に住んでいると思われる。
- 前述の通り冒険者として有能だが、周囲から必要とされるのは能力ばかりで、彼女自身の人間性と向かい合ってくれる人がほとんど居ない事が悩みであるらしい。キャラとしてだけでなく能力的にも雷元素使いとして育てるとオズが本体と言える有様になるため、これを聞いて耳が痛くなる旅人も居るのではないかと思われる。
- 冒険者協会の同僚であるベネットとは親しい友達。彼の不幸体質についてはオズ共々相当心配しているが、その一方で彼女の厨二設定を全て真に受けて、故郷の異世界を一緒に冒険したいと言われていることについては困り気味である様子。依頼任務の冒険者、アナ!を進めるとベネットと一緒に登場する
- 好きな食べ物はハニートースト。嫌いな食べ物は鶏肉のスイートフラワー漬け焼き。オリジナル料理は冷製肉の盛り合わせをベースにした「祈聖シンフォニー」だが、度々料理をご馳走になるモナ曰く、フィッシュルの家で出されるコールドカット(冷製肉)は絶品らしいので、両親直伝という事になるのだろう。
- 後に演じる内田女史の実弟である内田雄馬氏のカーヴェ役での出演が決まったため、姉弟で共演することとなった。
崩壊3rd×原神コラボ
miHoYoの別作品にして原神世界のパラレルワールドでもある「崩壊3rd」でのコラボイベント「異世界紀行」でなんと戦乙女(プレイアブルユニット)として参戦。タイプは「生物」、ランクは「A」、武器種は崩壊3rdの戦乙女武器としては新武器種になる「弓」。
なんとキャンペーン期間中はログイン初日でボーナスとしてゲットできるという、破格の待遇。しかも前回の「崩壊3rd×エヴァンゲリオン」とは違い、自社内のコラボ企画とあってキャンペーン終了後も「戦乙女の欠片」を収集することで獲得できる気前の良さ。
雷元素に寄ったサポータータイプであることは原神と共通でありつつも、全体的に強力な性能を持ち、立ち回りもかなりスタイリッシュになっていると評判である。なお、オズ無双っぷりは相変わらずである模様。
サポート能力は、雷元素限定とはいえ突出した性能を誇り、さらに無課金でも頑張れば最高位のSSSランクまで鍛え上げることも可能。とりあえずSSランクまで上げておけば、オズの召喚時間が大幅に延長できるのでそこまでは頑張りたい。
ちなみにキャンペーン内のシナリオでは、劇中劇のキャラクターとされているが、公式からのチュートリアル動画のオチでは、紹介役のオットー・アポカリプスと話しているシーンがある。
なお夢際氏による公式4コマ漫画『よんこまさーど』の番外編「げんしんさーど」2話にて、フィッシュルが秘密組織ネゲントロピーが資金源としているアニメ制作社「E.T Studio」の看板作品『重装機甲アラハト』シリーズのキャラクターフィシュリーナと声も姿も衣装も瓜二つと言及された。証拠物件
あくまで4コマのネタなのか、それとも双方の世界線の問題かはさておき、こっちの方では結構馴染めそうな感じではある。
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アストローギスト・モナ・メギストス:期間限定イベントでたびたび共演している。
~以下、イベント「サマータイムオデッセイ」ネタバレ注意!~
ストーリーにおいて(「サマータイムオデッセイ」ネタバレ注意)
Ver2.8の期間限定イベント「サマータイムオデッセイ」の第四幕は実質彼女の伝説任務のようなものである。
クレーから金リンゴ群島の権利を譲り受け、万葉、モナ、辛炎と共に「幽夜浄土の復活」のために群島へと向かう。群島では訪れた者の過去や未練が”幻境”として具現化するという不可思議な現象が起こっていたが、この影響でフィッシュルの「幽夜浄土」も具現化し、子供の想像世界のような歪な城の奥には彼女の闇と呼べる過去が眠っていた。
「エミちゃん」は幼い頃から物語を友とし「フィッシュル皇女物語」の影響を受けて皇女として振る舞い、両親にそれを見守られながら育ってきた。
しかし14になった頃には、流石に優しい両親も付き合いきれなくなり、「いつまでも物語に浸っていないで現実を見てくれ(要約)」と否定された事で受けたショックと葛藤、そして至った一つの結論が「神の目」とオズの発現に至らせた。
幻境の最奥には傲慢な暴君と化したもう一人の自分が待ち受けており、「未だ幻想に逃げこむ弱者」と罵られるも、仲間たちの協力や敢えてもう一人の彼女側についたオズの問いかけから、その弱さや惨めさまで含めた全てが「わたくし=フィッシュル」という事に気づく。
何度現実に敗れてもそのたびに立ち上がり、幻想を力の源としてきた「"誰もが一度は夢見る空想"の肯定者」が自分なのだと己を確立した彼女は、全てを否定するもう一人の自分こそが弱いと断じた上でその弱さ=もう一人の自分をも受け入れ、新たな姿を手に入れた。その姿こそが「極夜の真夢」である。