スメールの著名建築デザイナー。妙論派の星とも呼ばれており、業界内で最も注目を浴びる人物の一人である。
プロフィール
名前 | カーヴェ(英:Kaveh/中:卡维) |
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レアリティ | ☆4 |
国/所属 | スメール/個人デザインアトリエ |
種族 | 人間 |
使用武器 | 両手剣 |
神の目(元素属性) | 草 |
誕生日 | 7月9日 |
命ノ星座 | 極楽鳥座 |
オリジナル料理 | 丹精込めた一作(ファテ) |
CV | 内田雄馬 |
「スメール学術界における主流の考え方は、時にある事実を覆い隠してしまう。── 才能は一部の者にとって負担になり得る、ということを。しかし、これは言い訳であるとも言える。実際もとより、運命などというものは性格によって決まるものなのだからな。…この点については、カーヴェが全力で反論しそうだが」
── アルハイゼン
人物
スメール教令院の六大学派「妙論派(クシャレワー学院)」の栄誉卒業生にして、優秀な建築デザイナー。
ゲーム内でも見られるかの有名なサングマハベイ様の宮殿「アルカサルザライパレス」は彼の代表作。
普通に卒業することも難しいとされる教令院において、栄誉卒業生として卒業した経歴は紛れもない天才の証であり、現教令院では最も弱小な妙論派を再興しうる星とも讃えられている。
気障な言動や風貌に反し、困っている人がいれば自分が金欠でも相手の為に金を使うほどのお人好しで、人を助けることで自身が幸福になるという持論を持つ。
それは彼の作風にも現れており、彼は現実離れした芸術的な作品は決して作らず、「人が使う」事を考え抜いた現実に根ざした設計を好んで行っている。
一方、同情を引くような言葉を聞くとすぐ金を払ってしまうなど詐欺に引っ掛かり易く、口を開けば開いただけ自らの弱みを無自覚に教えてしまう、色々隙だらけで危なっかしい人物。
人々の期待に答えようと体裁を保つ努力もしていながら、毎回困っている者を見捨てられず目的達成のチャンスを自ら潰してしまったりと、ある意味八方美人とも言うべき無茶な生き方を己に課している。
建築デザイナーとしても理想への妥協をしないが故に、飛び込む仕事を自分から採算度外視の赤字案件に変えてしまうなど、理想を叶えるために現実を度外視してしまう事がちらほら。
結果ある事件によって破産に陥り、現在はあらゆる意味で正反対なソリの合わない後輩・アルハイゼンのもとに渋々居候している。
この経緯は何か訳ありのようで、事情を知る者は暗黙の了解として秘密を口外しないでくれており、彼本人も傷弓の鳥のように情報が漏れることを恐れている。総じて彼の今の生活は、理想と比べれば雲泥の差があると言える。
能力と戦術
ver3.6後半の期間限定祈願で追加(次verからは恒常祈願「奔走世間」にも追加)。
固有能力で草原核の性質に干渉し、デメリットをメリットに転換する、ニィロウとは違った方向での開花反応特化型キャラクター。
出突っ張りでの運用がメインとなるが自身の火力は無きに等しく、元素スキルおよび元素爆発の草元素攻撃でサブアタッカーと開花反応の火力を限界まで引き出すことを仕事としている。
カバン型の複合デバイス「メラック」の力で両手剣を振り回し、自身の腕力は一切使わないという、ドリーに似たスタイルの持ち主。
天賦
- 通常攻撃「円規定則」
最大4段。メラックの力で両手剣を振り回しているせいか、分度器のような軌跡が浮かぶ。
重撃はいわゆるジャイアントスイング型だが、本人は回る剣の中心で悠然と歩いていく。
落下攻撃でようやく自身で剣を持つが、剣の持ち手にメラックの補助が付いた上で左手はメラックを持ちっぱなしにするため右手での片手持ち。着地直後に顔をしかめつつヒラヒラと痛そうに手を離し、剣の回収はメラックに任せている。
- 元素スキル「精緻なる絵図」
「障害物クリア!」
メラックの測図エネルギーを攻撃用に転換して円形スキャンを行い、草元素範囲ダメージを与える。さらに範囲内にあるすべての草原核を起爆させる。
- 元素爆発「ムカルナスの描像」
「脚光を浴びるとしよう!」
メラックのエネルギーを完全に解放し、立方体の測図空間を作り出す。空間内の敵に草元素範囲ダメージを与え、範囲内にあるすべての草原核を起爆する。
さらに一定時間内、以下の効果を得る(この効果はカーヴェの退場時に解除される)。
・カーヴェの通常攻撃、重撃、落下攻撃の攻撃範囲がアップする。
・↑のダメージが上書き不可の草元素ダメージへと変化する。
・カーヴェの中断耐性がアップする。
・チーム内のキャラクターが起こした開花反応で生成した草原核の爆発ダメージがアップする。
また、キャラ突破段階4(Lv60~70)で天賦「芸術家の奇想」が開封されると、発動中に強化された通常攻撃、重撃、落下攻撃を命中させると、継続時間中は元素熟知が+25される(最大4層)。
- 天賦「創造者の役目」
キャラ突破段階1(Lv20~40)で開放。草原核のダメージがカーヴェに命中した際、カーヴェの元素熟知の300%分、HPを回復する。0.5秒に1回発動可能。ニィロウの「豊穣の核」にも反応する。
- 天賦「積算士の技巧」
探索天賦。カテゴリ「景観」「建築」「庭園」の調度品を制作する際、一部の材料が確実に返還される。似たような天賦を宵宮が持っているが、こちらは「景観」「置物」「建材」なので被りはあまり無い。
命ノ星座
第一重「イーワーンにて謁見」 |
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元素スキル発動後3秒間、自身の草元素耐性+50%、受ける治療効果+25%。 |
第二重「キャラバンサライの轍」 |
元素爆発中の通常攻撃の速度+15%。 |
第三重「ジッグラトへの供物」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「アパダーナの饗宴」 |
自身が起こした開花反応で生成された草原核が与えるダメージ+60%。 |
第五重「聖なるカーバ」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「パイリダエーザの理想」 |
元素爆発中の通常攻撃・重撃・落下攻撃の命中時、敵の位置に自身の攻撃力の61.8%分の草元素範囲攻撃を発生させ、範囲内の草原核を起爆する(3秒に1回発動)。 |
開花反応の促進役と割り切った上でではあるが、書いてあることすべてが強い。特に元素付着の手数が爆発的に増える完凸で化ける事になる。
装備・編成について
元素爆発の回転率を上げる元素チャージ効率と、開花を浴びた際の回復力を高める元素熟知を盛ることが肝要となる。相方となる水元素サブアタッカーの元素熟知も忘れず高めておきたい。
- 武器
元素エネルギーの供給元になれる★4「西風大剣」や★4「祭礼の大剣」、鍛造★4「桂木斬長正」などがオススメ。PVで持つ限定★4「マカイラの水色」や★4「雨裁」、限定配布★4「鉄彩の花」などの元素熟知特化武器もオススメだが、こちらは元素チャージ効率が十分盛れている場合くらいで良い。熟知を意識しすぎて草元素攻撃の回転率を下げてしまっては本末転倒だ。
- 聖遺物
元素スキル・元素爆発の命中で草元素耐性のデバフを敵に押し付けられる「深林の記憶」4セットが軸になる。チームで他に誰も持たせるアテがないなら自身が持ち、誰かがこれを持っているなら自身は「楽園の絶花」4セットか「金メッキの夢」4セットを持つようにすると火力が爆発的に高まる。
余談
- ver.3.0の時点で掲示板や他のキャラの印象ボイスで存在が明かされていた。
- 趣味は芸術鑑賞全般。絵画、音楽、演劇とジャンルを問わない。楽器演奏はそれなりにこなせるらしい。
- 好きな食べ物は酒、温かいスープ、クリームやチーズを使った料理、新鮮なフルーツなど。嫌いな食べ物は辛いもの。熱いとより辛さを感じる為か、冷めるまでは無理だとか。
- 二人称はアルハイゼンやティナリなどの親しい相手には「君」だが、初対面やそこまで親しくない相手には「あなた」を使う。
- いつも金の事で悩んでいるが、そもそもの原因として自身が金を貯められない、使わなくて良いはずの金を考え無しに使ってしまう性分である事も理解しており、これが一番の悩みの種になっているとか。
- 彼自身、どうしても譲れない二つの信念が足を引っ張り合う自己矛盾に、日々鬱屈を募らせている。ただし本人曰く、これでも昔よりは大分マシになった方らしい。
- 自分を顧みないほどのお人好し、理想に過度に拘る姿勢、理屈よりも感情優先の行動理念、周囲に非があると考えられない自罰的な性格、これらは全て「幼少期より負い目を抱いて育った」人間が持ちやすい性格傾向である。
- 本人も薄らとは自覚しており、何かを決断する度に自分は罰を受けてしかるべきだと、苦しみの中にこそ慰めがあるのだと考えている。その考えが、草原核のダメージを受けても回復している理由なのかもしれない。
- ある仕事で度を超える無茶をした結果元々の家まで売り払い、酒場でやけ酒をあおる日々を過ごしていた時、数年ぶりに再会したアルハイゼンがその最悪な状況のカーヴェに声をかけ、彼の家に居候として転がり込むこととなった。
- そのアルハイゼンとは性格が合わないためかしょっちゅう議論がぶつかる。彼のフォローを素直に受け取れなかったり、第三者に愚痴をこぼす事も茶飯事。
- アルハイゼンも無条件で人助けをしているのではなく、自身と同等の境遇と才能を持ちながらも精神性は真逆の彼を、自身の見識を完全にするための「鏡」としている。
- そもそもアルハイゼンの家は教令院が研究プロジェクトの為に提供した研究場所であり、当時の協働者であるカーヴェにも(解散したとはいえ)所有権や居住権自体はあった。
- しかしやはりわざわざ仲の悪いアルハイゼンの家に居候しているという矛盾を疑問に思うプレイヤーも少なくない、今後この辺りの理由は説明されるのかも不明である
- カーヴェの父親と過去に面識があったサーチェンからは、一目で血縁関係や信念の共通点を指摘されている。頑固で妥協を許せない性格や建築に関する考えなどは、母親であるファラナク譲りで、彼女の先生であったザハハディも、カーヴェを見ると彼女を思い出すと言っていた。
- 幼い頃に父親は砂漠地帯での事故で亡くなっている。母はその死を悲しみながらも、カーヴェが大人になるまでちゃんと愛情を持って育てており、自身も責めることはせず、女手一つで育てることは大変だと語った。
- その際の情報から、現在は25歳以上であることが分かる。
- カーヴェが教令院へ入学が決まった頃にフォンテーヌへ赴いた母は、そのまま向こうで再婚し新たな家庭を築いており、最近はあまり連絡を取っていないらしい。もしかしたら今後NPCとして登場するかもしれない。
- ちなみにカーヴェはアランナラを認識できない模様(2024年誕生日イラストより)。前述の幼い頃から苦境に立たされ続けながらも「大人にならざるを得なかった」幼年期を過ごした以上は仕方のないところではある。
- 実装時のピックアップ以降、Ver4.8まで1年以上ピックアップ対象にならなかった。復刻となる前にディスカバリーチャンネルとの自然環境コラボイベントの宣伝キャラに数ヶ月間も抜擢されていたため、旅人達からは「やっと森から救助されたか」などと言われる事に。
関連イラスト
関連タグ
ストーリーにおいて
カーヴェが借金を背負う原因になった「アルカサルザライパレス」の真相は「死域」にある。七割ほど工事が進んでいたパレスに死域が突然発生し、全てが壊れてしまったのだ。
しかしカーヴェは諦めず、自身が持つ貯金と家を売って得たモラ、ドリーからの報酬を全て工事に投じ、それでも足りなかった部分をドリーに立て替えて貰い、自身が破滅し、現在まで引きずるほどの借金を負いながらも「理想の作品」を世に送り出したのである。
- 魔神任務第三章第五幕
初登場。それまでは砂漠での大掛かりな工事に遠征して不在だったらしく、帰って早々知らされた国全体を揺るがす一連の事件に関して、アルハイゼンに詳細を問い質しに行った結果口論に発展していた。
向こうもその際「スメールが一番君を必要としていた時、君は何をしていた?」と反論しており、留守にしていなかったら迷わず作戦に組み込んでいた器と能力の持ち主であると読み取れる。
- 伝説任務・隼の章
アルハイゼンの伝説任務にも最後の彼の自宅での一幕でちょっとだけ登場。ストーリー全体の流れにはかすりもしないチョイ役でありながら、自己主張の強さを見せつけている。自宅は一度外に出たら二度と入り直せないため注意。なお、ナヒーダがいるなら彼の心の中は必見。
- 期間限定イベント「盛典と慧業」
実質的な主人公。学院祭のトーナメントの賞品である冠の継承者に授与されるスポンサーの資産で家を買うべく参戦し、破滅的な自己矛盾を抱えた内面を旅人含めた周囲から指摘されつつもトーナメントに食らいついていく。
勝者となり冠に宿ったスポンサーの思念と相対した際、彼が自身と似た考えを持ちながらも、迷走の末に身勝手とも言える結論を出した事と、後世の者にその思想を押し付けた事に激昂し、冠を叩き壊し彼の資産を貧困層の救済のために寄付する事を宣言。タダ働きにはなってしまったが、後の世代に続きかねない負の連鎖を断ち、自分なりの信念を貫き通した。
そして副賞として得た七聖召喚のレアカードはセノにタダで譲るつもりでいたが、セノは適正価格で買い取る事を強く提案した為、トーナメントの頑張りは全くの無駄にはならず、向こう数ヶ月は借金に怯えないで済む結果になった。
なお、実は一連の行為がドリーがトーナメントの裏で巡らせていた策謀を知らぬ間に潰してしまったため、ドリーからの心象は悪くなっているのだが、それはまた別のお話。