人間の町から離れて、モンド地域の奔狼領で狼と暮らす少年。勘が鋭く、動きが俊敏。
概要
オープンワールドRPG『原神』の登場キャラクター。
名前 | レザー(英:Razor/中:雷泽) |
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レアリティ | ★4 |
国/所属 | モンド/奔狼領 |
種族 | 人間 |
使用武器 | 両手剣 |
神の目(元素属性) | 雷 |
誕生日 | 9月9日 |
命ノ星座 | 狼座 |
オリジナル料理 | ツメ型ハッシュドポテト(モンド風ハッシュドポテト) |
CV | 内山昂輝 |
奔狼領の男の子か、一見怖そうに見えるし、口数も少ないけど…面白いやつだぞ!オレもあいつも肉が好きだからな、オレが肉料理を作って食べさせると、狼の言葉を教えてくれるんだ。ハハッ、今度お前も一緒にどうだ?
レザーについて…ベネット
人物
モンドの巷で噂になっている「狼少年」。狼に育てられた、少年の姿をした狼の神の化身、などと言われていた。
噂は半分当たっており、元は孤児で狼に育てられたという。両手剣での戦い方など、彼の人間としての全ては奔狼領を訪れたファルカと、その縁で師事したリサから教わったものであり、プロフィールでも「オレは狼。人間のパパ、ママ、いない」と語っている。
仲間の狼のことはほぼ全て把握しているらしく、「ルピカ(運命の家族)」と呼び、命をかけて守るべきものとして大切にしている。
また西風騎士団のクレーとも仲良しで、ルピカとして扱うほどには信頼している(伝説任務時点では名前を憶えていなかったが、後のイベントでは覚えた)。
文明との接触は同年代の子ども達より少なく、口数も少ないが、人語はリサから教わり話せるので、意思疎通は可能。
性格は温厚で繊細。森や狼に危害を加える者には容赦なく「鉄の牙」を剥くが、そうでもなければ人を襲うことはせず、必要であれば協力の意思も見せるなど融通も利く。
能力と戦術
リリース当初から実装済みの★4キャラで、主に恒常祈願(ガチャ)「奔走世間」で獲得可能。
元素スキルによって付与される「雷の印」というバフで元素チャージ効率を上げ、元素爆発による強化で高速・高火力の通常攻撃を見舞う物理アタッカー。
★4・雷元素・両手剣使いと、一見北斗と似ている要素が多いが、北斗が元素スキルのガード&カウンター性能で回避を無視しつつ元素爆発で雷元素をばらまく戦法が主体になるのに対し、レザーは防御面の恩恵がほぼ無い代わりに通常攻撃の物理ダメージを伸ばして戦うノーガード物理火力型とプレイ感覚はまるで違う。
天賦
- 通常攻撃・鋼の脊
最大4段。ダメージ倍率が高く4段目以外は攻撃速度も速めのレザーの主力攻撃。
レザーは高レベル帯になるとレベルアップで物理ダメージバフも伸びるようになるため、装備で物理ダメージや会心率を上乗せしてやることで威力が倍々に跳ね上がっていく。特化させれば全キャラ中屈指の物理アタッカーと化し、★5すら追い抜くほどの火力を見せる。
- 元素スキル『鋭い爪と蒼雷』
「来るなっ!」
雷を纏った爪牙で切りつける。
長押しで雷の力をチャージして叩きつけることで周囲に雷ダメージを与える。
雷の印というシステムが存在し、単発と長押しで効果が違う。
・単発……当てるたびに雷の印がレザーに付与される。雷の印が付くと元素チャージ効率が上昇する。最大三つまで蓄積でき、四つ目を取ると残っている雷の印の継続時間がリセットされる。
・長押し……雷の印を全てリセットする。蓄積されていた雷の印に応じて元素エネルギーが回復する。
雷の印を集めつつ長押しで変換することで元素エネルギーを効率よく貯めていくのが基本の動き。元素スキル自体の火力が控えめな分後述の元素爆発が強力なのでガンガン元素エネルギーを貯めていきたい。
ちなみに長押し版はかなり広範囲な上に水晶を一撃で破壊できる。本人のパッシブ(ダッシュ時のスタミナ消費軽減)も相俟って鉱石集めには最適。
- 元素爆発『雷牙』
「貫け……!」
雷の爆発と同時に「無形の雷狼」を呼び出す。また、発動と同時に雷の印が全消費され、元素エネルギーの回復にあてられる。
雷狼の呼び出し中は、
・通常攻撃に雷元素の追撃が入る。
・攻撃速度・中断耐性・雷元素耐性が上がる。
・感電反応による自身へのダメージを無効化する。
・重撃の発動が出来なくなる。
という効果を得る、極めて優秀な自己強化スキル。特に攻撃速度は両手剣の枠を超えて遅めの片手剣や長柄武器キャラと同等の速さになる。重撃の発動が出来なくなるデメリットも強化中の通常攻撃+追撃の手数と攻撃範囲で十分に代用できるため欠点としては無きに等しい。
レザーがアタッカーとして優秀なのはひとえにこの高性能な元素爆発を雷の印による元素チャージによって高い回転率で使えることにある。雷の印による元素チャージを意識してなるべく多く雷狼を呼び出せるようにしたい。
いわゆる自己完結タイプの性能であり、極めれば★5アタッカー以上の火力を叩き出すほどの潜在能力を秘めている。
なお、元素爆発の効果で雷狼が雷元素攻撃をしたりするが、前述の通りレザーの主たる火力源は物理である。そのため雷元素攻撃は超電導反応で物理火力上昇の足しにする補助火力と考えて物理寄りの装備を整えるのが無難である。
また、レザーは近接アタッカーの中では耐久力が低めな上、自身の能力では生存性をほぼ上げられない事には要注意。
レザー自身がインファイター寄りの性能ではあるが、あまり無茶はしないよう心掛けよう。
- 天賦『奔狼』
チーム全員のダッシュ時スタミナ消費を-20%するパッシブ系天賦。戦闘でも探索でも役に立つ優秀なスキル。ガイアや万葉などの同じ特性の天賦と重ねがけすることは出来ない。
命ノ星座
第一重「狼の性」 |
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元素オーブor粒子を獲得してから8秒間、与えるダメージ+10%。 |
第二重「制圧」 |
残りHPが30%以下の敵を攻撃するとき、会心率+10%。 |
第三重「獣の魂」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「噛みつく」 |
元素スキル単押しが命中した敵の防御力を7秒間-15%する。 |
第五重「鋭い爪」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「天狼」 |
10秒ごとに剣にエネルギーが宿り、次の通常攻撃時に落雷を起こす。元素爆発を発動していない時に落雷が敵に命中すると雷の印を一個付与する。 |
特に有用なのは4凸と6凸。防御力のデバフ効果を持つキャラはVer4.0直前時点でもそこまで数は居ないためぜひ凸したい。また6凸のエネルギーが剣に宿る効果はエフェクトもカッコいいので必見。
装備・編成について
- 武器
同じ物理アタッカーのエウルアのモチーフ武器である★5「松韻の響く頃」で物理ダメージ&攻撃速度を強化するか、自身のモチーフ武器ともいえる恒常★5「狼の末路」で攻撃力を爆盛りするのがオススメ。
ただし「松韻の響く頃」のバフ効果は他の「千年の大楽章」シリーズの効果を潰してしまうため、編成には注意が必要。
★4武器は水・雷元素が付着した敵へのダメージボーナスがかかる「雨裁」が無難。
単純な攻撃性能だけでいえば紀行武器「螭龍の剣」が断トツだが、シールドでの補助がなければ能力を引き出しきれないため注意されたし。
- 聖遺物
彼ほど「剣闘士のフィナーレ」4セットが輝くキャラはいない。その他には「血染めの騎士道」「蒼白の炎」2セットで物理ダメージに振り切る選択肢もあり。冠は会心系、杯は物理ダメージバフが欲しい。
- 編成
低い自身の生存性を補いつつ、物理ダメージを伸ばしてくれるキャラと組ませると伸びるため、超伝導反応が起こせる氷元素サポーターが好相性。
シールドで耐久面が特に伸びるディオナやレイラ、物理ダメージや会心率に寄与するミカやロサリア辺り。
- 変則的な編成について
近年になって、超開花および烈開花によって火力を出す熟知レザー型(またの名をレインボーレザー)が開拓された。
「あくまで元素爆発の雷元素攻撃は追撃で、メインの攻撃は物理のまま」という特性を活かし、ナヒーダや白朮で草元素を付与→行秋の元素爆発で水元素を付与し草原核を生成、それを完凸ベネットの元素爆発により炎元素に変化したレザー通常攻撃と元素爆発追撃の雷元素でひたすら烈開花と超開花を起こすというパーティになる。
この場合は武器はイベント配布武器「鉄彩の花」、聖遺物は「金メッキの夢」4セットか「楽園の絶花」4セットだろう。前者はナヒーダや白朮、後者は放浪者の聖遺物厳選に合わせて巡るのが良い。
余談
- 元素爆発で出現する雷狼は待機時にも出現することがあり、レザーの頭を撫でたりして可愛がっている。雷狼が消える時にレザーは寂しそうな顔をするので、もしかしたら彼の出生に関わる存在なのかもしれない。
- ver1.2アップデートでボイスが追加された。主に攻撃時のボイスが新録されており、これまでのクールなイメージと変わってより少年らしい声になった。
- 好きな食べ物は肉とイモ、苦手な食べ物は野菜。「オレが食ってる肉たちは野菜を食う」からだとか。
- 何かとディルックが持つことが多い恒常☆5両手剣「狼の末路」はかつての"北風騎士"の佩剣でその友の狼の墓標、というバックストーリーを持つ、どちらかというとレザーとファルカのモチーフ武器であったりする。
- なお、公式イラストで持つ☆3両手剣「鉄影段平」は重撃強化に徹底しており、重撃を軸にできないレザーとは実はとことん噛み合わない。
関連イラスト
関連タグ
~~以下、伝説任務および魔神任務第一章第四幕のネタバレ注意~~
ストーリーにおいて(ネタバレ注意)
- 伝説任務・狼の章
レザーのキャラクエストで、彼との出会いが描かれる。
奔狼領を訪れた旅人と接触し、「人里を襲う狼の影」の噂と、それによって起ころうとしている人里と狼の争いを止めるべく奔走する。だがその優しさが災いし、人里と北風の王狼"ボレアス"の双方から疑いの目を向けられ、心に傷を負って終わってしまった。
ちなみに「人里を襲う狼の影」の正体は獣の姿をした深淵の怪異・獣域ウェルプであり、伝説任務が終了すると奔狼領の周辺に姿を見せるようになる。
この件で「赤い、熱い女の子」を探すことになった旅人は、アンバーを連想しレザーに引き合わせるもるも人違いだった。しかしアンバーの圧倒的コミュ力のおかげで新たなつながりが出来たようである。
- 魔神任務第一章第四幕
「最古の耕運機」をめぐるダインスレイヴとの旅の中、ボレアスを腐食させようとするアビス教団に抵抗していたところを再会する。相対したアビスの使徒はボレアスがレザーを自身の後継者とみなしているのではないかと推察している。
- Ver3.1期間限定イベント「杯の中のバラッド」
モンドの収穫祭「ブリーズブリュー祭」が迫る中、狩人と狼の仲介人となり、イノシシの駆除に精を出していた。
そんな中、ファルカからの言伝に基づき、両親からのものだという荷物が彼に託される。
その中の一つの自家製酒「サウザンドウィンドブリュー」の香りから両親の手がかりを探る中で、レザーは驚き、悩み、考えながらもモンドの人々の様々な意志に触れていく。
ふれあいの中で得たもので自分なりの「サウザンドウィンドブリュー」を仕込んだ後、今一度両親のボトルの芳香を味わった時、ひとつの光景を幻視する。
そこには、まさに今自分が持っているボトルを手に、幸せそうに語り合う冒険者の男女の後ろ姿があった。
「これほど時間をかけたのにまだ熟成しないとは…、いっそ、将来息子に開けてもらうか?」
「『レザー』って名前はどうかしら?」
「おっ!冒険者らしいいい名前だ、それにしよう!」
もしかしたら彼は捨て子というよりも、両親に何かがあった末に、あの森に置いていかれざるを得なかったのかもしれない。
肩を寄せ合う2人に手を伸ばすも、届かない。
その事実に、レザーは僅かに顔を歪ませる。
しかし、その時彼の名前を呼ぶ声が聞こえた。
振り向けば、そこには笑顔でレザーを待つ旅人たちと、手を振りながらレザーを呼ぶクレーの姿があった。
レザーは、手にしたボトルをどこか穏やかな表情で見たあと、優しい笑みを浮かべながら旅人一行へと戻る。
かくしてレザーは、暖かな友人に囲まれながら、共にモンドの地を歩いていくのであった。