モンドの冒険者少年、その優しさとそぐわない不運を持っている。
概要
オープンワールドRPG『原神』の登場キャラクター。
名前 | ベネット(英:Bennett/中:班尼特) |
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レアリティ | ★4 |
国/所属 | モンド/冒険者協会 |
種族 | 人間 |
使用武器 | 片手剣 |
神の目(元素属性) | 炎 |
誕生日 | 2月29日 |
命ノ星座 | 岐路座 |
オリジナル料理 | テイワット風焦げ卵(テイワット風目玉焼き) |
CV | 逢坂良太 |
「騎士団よりも冒険者協会のほうが私に相応しいと、何回もお誘いをいただきました…確かに普通の冒険者のように、彼のオヤジさんたちの世話を手伝いますが…私にとって騎士団には特別な意味がありますし、負けたくありません…うん、やはりお受けできませんね。」
~ベネットについて…ノエル
人物
冒険者協会モンド支部にて「ベニー冒険団」を結成して活動している少年。
冒険団とは冒険者協会にてリスクを避けるために3~4名でチームを組んで依頼を受けるシステムなのだがベニー冒険団には長いことベネット一名しかいない。これはベネット本人の極端な不運体質のせいである。
最初の犠牲者ジャックは百年に一度発生するかどうかの岩元素乱流に巻き込まれた。
ロイスはクレーの爆弾による秘境の崩落の餌食になった。
ヘッケラーは「ベニー冒険団」に加入してから1週間も腹を下した。医者は食中毒だと言ったが本人は頑なに団長の不運体質のせいにした。
多くの人間を巻き込んだ不運体質、それで当の本人がなんともないことは無い。出血・脱臼・骨折、大ケガの応急処置も慣れたもの。激しい痛みはベネットにとって、鼻にツンとくる匂いや眩しい光くらい当たり前。
不運体質はベネットに、痛みを恐れない「病的」な戦闘方法をもたらした。
それでも彼は気丈にふるまっているが、たまに寂しく感じることもあるようだ。事実、基本的には明るく素直だが、セリフの節々に若干卑屈になりかけている兆候が窺える。
能力と戦術
リリース当初から実装済みの★4キャラで、主に恒常祈願(ガチャ)「奔走世間」で獲得可能。
攻撃強化と回復を同時に行える万能サポーター。アタッカーとしての能力は元素スキルが使えなくはない程度のレベルだが、サポート能力はそれを差し引いても余りあるレベルであり、レベル突破でアンロックされる天賦やステータスも「元素エネルギーの回転率を向上させ、元素爆発を積極的に打たせる」事に特化している事から、★5キャラと比較しても遜色ないどころか状況によっては上回る活躍をすることも可能である。
天賦
- 通常攻撃・好運の剣
最大5段。5段目は吹き飛ばし属性を持つ。
モーションが遅めの割にダメージ倍率は並であり、お世辞にも性能が高いとは言い難い。
- 元素スキル『溢れる情熱』
「燃えろっ!」
剣に炎元素を纏って攻撃する。スキルボタン短押しだと出の早い切り払いのみだが、長押しで貯めができて一段階で切り上げ、二段階で切り上げ+叩きつけが追加される。貯めにはそこそこ時間がかかるので注意。
キャラ突破段階1(Lv20~40)で天賦『情熱復活』が開封されると、クールタイムが20%短縮される。
特徴的なのが二段階目の叩きつけをすると最後に自爆して後ろに吹っ飛ばされる。
自爆自体にはダメージはないのだが大きく後ろに飛ぶ都合、後ろが崖だとそのまま転落死する可能性がある。ベネットを使う際は周囲に崖がないか気を付けたい。
ただし、あらかじめシールドを張っていると吹き飛ばないので、崖が近くにある場合は先にノエルやディオナでシールドを張っておくと良いだろう。
短押し時のクールタイムが5秒と非常に短いことを生かしてバリア割りや元素エネルギー貯めに使うのが最適。
一見、長押しの方が火力が出るように見えるが、クールタイムの関係上DPSは一・二段階チャージよりも短押しの方が高い。ベネットのスキル短押しは単純なスキル倍率のみでのDPSで見ると炎アタッカーであるディルックのスキル3段分とほぼ同等である。
- 元素爆発『素晴らしい旅』
「全力攻撃だ!!」
敵に叩きつけ攻撃を仕掛けると共に炎のエリアを作り出す。エリア内にいる味方は、
・HP70%以上のとき、攻撃力アップ(ベネットの基礎攻撃力を基準に計算)
・HP70%未満のとき、70%以上になるまで継続回復(回復量はベネットのHPを基準に計算)
・継続的に炎元素付着状態になる。
……といった効果が得られる。
また、キャラ突破段階4(Lv60~70)で天賦『恐れなき熱血』が開封されると、自身のみ、エリア内では元素スキルのクールタイムが-50%され、2段チャージによるノックバックが発生しなくなる。
攻撃力アップは上述の通りベネットの基礎攻撃力を参照している。これはベネット自身の素の攻撃力と武器の基礎攻撃力を足した値を差しており聖遺物等で攻撃力を盛ってもその分は参照されない。
一見バフ量が少ないように見えるが、参照倍率が非常に高く、天賦をきちんと上げ、適切な武器を持たせていれば目に見えてダメージ量が上がる。
また、回復効果も凄まじく強力で、攻撃力アップと合わせて強引に押し切る戦法もできる。
二つの効果を同時に発動できることから深境螺旋では非常に活躍する。
炎元素付着は蒸発や溶解を誘発してしまうため何も考えずに使うとデメリットの方が多いが、風元素使いと組み合わせれば拡散反応のソースとして使えるほか、秘境の地脈異常を無理やり上書きする手段にもなる。要は使い方次第ということである。
なお、このエリアは範囲こそそこまで広くないが高度に制限はない(群玉閣の真下で展開したら上にいるキャラが回復した、という検証動画もある)。空を主戦場とするようなキャラでもその恩恵に預かることができる。
- 天賦『多分安全』
リリース当初は探索に出したキャラはパーティイン出来なかったため使い所に困る天賦だったが、Ver1.1アップデートで探索中もパーティイン出来るようになったため、むしろ積極的に使っていける天賦になった。
命ノ星座
第一重「冒険の憧れ」 | 元素爆発の攻撃力アップがHPに関わらず常に発動するようになり、攻撃力バフの倍率をさらに+20%。 |
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第二重「絶境踏破」 | ベネットの体力が70%以下なら、自身の元素チャージ効率+30% |
第三重「炎のような情熱」 | 元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「消えない情熱」 | 1段チャージの元素スキルを発動する時、2段目攻撃中に通常攻撃をすると追加攻撃を発動できる。ダメージは2段目攻撃の135%。 |
第五重「開拓の心意気」 | 元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「烈火と勇気」 | 元素爆発エリア内の片手剣、両手剣、長柄武器のキャラクターの通常攻撃を炎元素に変化&味方の炎元素ダメージ+15% |
重要なのは1、6凸。このうち1凸はベネットの真価に関わる重要な凸のため、必ず行いたい。完凸効果は強力だが実際にはかなり悩み所で、5凸で止める旅人も少なくない。理由については後述。
装備について
元素爆発に必要なエネルギーは「60」と平均的。多くの旅人の主流であろうサポート特化構成の場合は元素チャージ効率は最低でも200%は欲しい。
アタッカー育成なら元素チャージ効率は特に意識する必要はないが、武器だけはチャージ効率重視で決めたい。
- 武器
祈願に頼らないなら固有能力を活かすにはコツが必要だが「天空の刃」を★4サイズに縮小したような良バランスの基礎攻撃力と元素チャージ効率を持つスメールの鍛造★4「原木刀」や、固有能力で追加される分を含めると西風剣に匹敵する高い元素チャージ効率とそこそこ高い攻撃力を持つフォンテーヌの釣り★4「サーンドルの渡し守」などが良い。
チャージ系武器が無い場合は片手剣の基礎攻撃力を徹底的に高め、聖遺物の砂(時計)のメインオプションや他部位のサブオプションで元素チャージ効率をドカ盛りすること。
その場合のオススメは圧倒的な基礎攻撃力を誇る★5「風鷹剣」と限定★5「霧切の廻光」、下手な★5を上回る基礎攻撃力を持つ限定★4「ダークアレイの閃光」など。
- 聖遺物
HP上限のアップが元素爆発での回復量に寄与し、元素スキルに連動して攻撃力バフを撒ける「千岩牢固」4セットも良い。
元素熟知が上がる「教官」4セットも優秀。溶解、蒸発、過負荷を多用するパーティーにおいて、こちらの強化量も上記の★5聖遺物に引けを取らない。
ただし★4でしか手に入らない(=★5が存在しない)ので誤って強化素材にしないように注意。入手方法もアビスの魔術師のような少し強い敵かボス(週ボス含む)しかドロップしないので確定での入手手段に乏しい。そして★4故に、アップするステータスも低い。
サポート特化でチャージ効率が200%に届かないならチャージ効率が上がる「絶縁の旗印」2セット+HPの上がる「千岩牢固」、治癒効果を高める「愛される少女」もしくは「海染硨磲」2セットも選択肢に入る。
性能議論
- 相性の良いキャラクター
上述の元素爆発の強力さと汎用性の高さと元素スキルの取り回しのしやすさから完凸さえしなければどのキャラとも基本的には相性が良い。というより火力補助・火元素の着火役・元素粒子の生成・回復を彼1人で担えてしまう為、パーティーに彼がいるだけで編成の自由度はかなり上がる。
- 相性の悪いキャラクター
完凸問題について
初実装から2年経過したVer3.2現在も肯定派と否定派が分かれる完凸についてだが、まずメリットとデメリットをそれぞれ記載する。
- メリットについて
- まず完凸によって、炎元素アタッカーの火力の大幅な上昇が見込める。ゲーム内テキストでは分かりづらいのだが、炎元素ダメージバフはエリア内の全キャラに適用される。これは、クレーや宵宮と言った炎法器、炎弓のアタッカーにも火力上昇の恩恵があるということである。上昇量も申し分なく、炎アタッカーを愛用している旅人にとっては、この点だけでも十分に完凸を一考する理由となる。
- 炎元素変化についても、ディルックや香菱が常に炎元素で殴れるようになるのは大きい。ガイアや鍾離、楓原万葉といった、通常攻撃が物理かつ、物理アタッカーでは無いキャラクターに対しては新たな運用法を開拓することが出来る。(例えばガイアの場合は、炎元素攻撃と氷元素の強力な元素爆発を併せて、溶解アタッカー運用ができる。)
- 炎型刻晴や炎型荒瀧一斗と言った、通常の運用から脱した面白い特殊ビルドが出来たりする。元素変化を利用した運用が出来る点は重雲(氷元素変化)、キャンディス(水元素変化)も同様。
- デメリットについて
- 炎元素変化によりサポーターとしての広大な汎用性の一部を失ってしまう点にある。これだけなのだが、これこそが5凸で止める旅人が危惧している点である。特に、物理アタッカーとして設計されているエウルア、レザー、辛炎と、元来の元素からベネットによって元素変化をしてしまう神里綾華、刻晴のような場合は致命的になり、組むことそのものが禁忌レベルになってしまう。(前述した「通常運用から脱した運用」は除く。)
- ただし、この元素変化については全ての近接武器キャラクターにではなく、天賦に「他の元素によって変化しない○元素ダメージへと変わる」と記載されている場合はベネットの元素爆発で炎元素に変化しない。(雷電将軍、セノ、魈、荒瀧一斗、ノエルの元素爆発、神里綾人、ニィロウの元素スキルが例。)
- 現在では
- Ver3.3現在、物理アタッカーには氷元素×雷元素の超電導反応やロサリア(完凸)の物理耐性ダウン、神里綾華には氷専門の強力バッファーの申鶴、刻晴には雷専門の強力バッファーの九条裟羅や草元素×雷元素の激化反応と、ベネットを必要としない火力サポートが日増しに拡充されている。これらのサポーターを有している場合は、ベネットを完凸させることによって困ることはほとんど無いだろう。だが、無計画に完凸すると後から後悔する(現Verでは凸効果をOFFにできない)可能性もあるため、「相性の悪いキャラ向けのサポートも揃った」「炎元素特化のサポーター運用がしたい」「元素付与を利用する為に運用したい」などの明確な理由がないのであれば、完凸させるのは控えた方が賢明である。
余談
- そのサポート能力の高さ故に一部の旅人からは炎神とまで呼ばれている(※実際の炎神はまだ明らかにされていません)。Ver4.2(リリースされてから3年の2023年末)時点でもその存在感は変わらず、星5サポートキャラに並んで最強クラスのサポートとして多くのパーティで現役で働いている。彼がいなければこのゲームの環境は違ったものになったであろう。 赤子の時に前人未踏の絶境の最奥でモンドの冒険者に拾われており、ベネット自身の出自は謎に包まれている。ベネットは自身を拾ってくれた冒険者や、その冒険者の死後代わる代わる彼を育ててくれた独身の冒険者達を「オヤジたち」と呼び慕っており、冒険以外の時間は高齢となり冒険者を引退したオヤジたちの生活の世話をしているとのこと。
- キャラストーリーやボイスを開放していくと彼がいかに周囲の人間との絆や繋がりを大切にしているかが分かる。プロフィールストーリー「絆創膏」は必見。
- 謎に包まれた出自、不幸体質によりどれだけ命の危機に晒されてもものともしない不屈の精神、自身がどれだけ傷つき罵られようとも自分よりも他人を第一に思い遣る心根の良さから、一部の旅人から主人公とまで言われている。実際、Ver2.3のイベント「白雪に潜みし影」では主人公の風格満点の戦闘を披露している。
- 誕生日は2月29日=閏年。テイワットにもその概念がある様で、4年に一度しか祝われる機会がやってこない、生まれまで不幸な男である。
- 2月29日生まれの方ごめんなさい。
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