植物学に精通している若き学者、アビディアの森のレンジャー長を務めている。まっすぐな性格で熱意があり、考えなしに行動してしまう者を指導するのが得意。
「ティナリへ。砂漠の特産品・ナツメヤシキャンディを二人分持ってきた。これがあれば朝から夜まで、いつでもエネルギー補給ができる。いつもコレイの勉強と、生活の面倒をみてくれてありがとう。お前の仕事とコレイの勉強が、どうかうまくいきますように」
――レンジャー長のデスクに置かれていたキャンディの箱の下にあった、署名のない書き置き。
プロフィール
名前 | ティナリ(英:Tighnari/中:提纳里) |
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レアリティ | ☆5(恒常) |
国/所属 | スメール/ガンダルヴァー村 |
種族 | 獣人 |
使用武器 | 弓 |
神の目(元素属性) | 草 |
誕生日 | 12月29日 |
命ノ星座 | フェネック座 |
オリジナル料理 | レンジャー長のイチオシ(山盛りキノコ) |
CV | 小林沙苗(日本語版)、ザカリー・ゴードン(英語版)※1 |
スメール教令院に知り合いがいるんですか?では、そのティナリさんという方に連絡をしていただけませんか。薬草に関することでお聞きしたいことが山ほどあります。
──ティナリについて…白朮
※1 英語版は元は別の方が担当していたが、前の声優の不祥事が公になり降板され、ザガリー氏が後任になった。
人物
スメールの熱帯雨林「アビディアの森」で活動するレンジャー達のリーダー。教令院の六大学派の最大派閥「生論派(アムリタ学院)」の学者でもある。
上層部からは教師としての将来を期待されていたが、教令院の方針への反発もあり、卒業後は自由な研究環境を求め野に下った。現在はセノから託されたコレイを弟子に取り、勉学・実践の両面で面倒を見ている。
レンジャーとしての腕は確かで、遭難した時に彼に助けられたのなら幸運である、と言われる。しかし森やレンジャーに対して舐めた認識を持っていた結果遭難したのなら、その後彼によるサバイバル講習が待っている。
巷では厳しいと恐れられている講習は実際のところはそうでもないようで、頭脳明晰な者なら容易く理解できる程度には分かりやすい内容らしい。
しかしその注意を経てもなお「過ちて改めざる」者に対しては流石に辛辣。「残念だけど、僕の専門は植物学なんだ。他人の知能を上げることについては専門外だよ」との事。
能力と戦術
2022/8/25~9/9の期間限定祈願「深き森の巡回者」で実装。以後は恒常祈願(ガチャ)「奔走世間」で、あるいはキャラクター限定祈願でピックアップキャラが来なかった場合(いわゆる「すり抜け」時)に入手可能な★5キャラの一人となる。
いつでも入手機会がある代わりに平時に狙って引く事は事実上不可能で、意識して獲りに行きたいなら不定期開催の集録祈願を使うか、ver5.0以降に年に一度開催される周年配布イベントでお迎えするのが現実的。
多段ヒットする草元素の狙い撃ちを主軸とした瞬発火力型アタッカー。1〜2撃の威力ではなく、多数の攻撃を一気に集中させる事でダメージを稼ぐ為、どちらかというと宵宮のような対単体の相手に秀でる。
楓原万葉と同じく、攻撃力より元素熟知の高さがあらゆる火力アップに直結し、各種バフも徹底して元素熟知に結びついている等、草元素の特色の先駆けといえる存在でもある。
その為、元素反応をお膳立てするサポーター(特に激化反応を起こせる雷元素)がいなければ真価を発揮できないが、一度条件が整ってしまえば、超火力の草連射で強敵のHPも見る間に溶かすポテンシャルを秘めている。
天賦
- 通常攻撃・蔵蘊散悩
最大4段。狙い撃ちは2段階チャージが可能。2段チャージで「花筐の矢」を放ち着弾時に4発の「蔵蘊の花矢」が敵を追尾しさらに草元素ダメージを与える。
また、キャラ突破段階1(Lv20~40)で天賦「深き眼識」が開封されると、2段チャージの重撃発射後4秒間、自身の元素熟知が+50される。
同じ2段チャージの持ち主として甘雨がいるが、ティナリは2段目の貯め時間が明確に長く設定されており使い辛い。その為、元素スキルとのコンボで使うのがほぼ前提となっている。
また、「蔵蘊の花矢」の追尾性能はかなり高く、精密射撃をしなくても近くの地面などに着弾さえすれば後は勝手に敵目掛けて飛んでいくため、雑な運用でもある程度の火力を担保してくれる。
- 元素スキル「識果榴弾」
「見えないだろ?」
「識種の心榴弾」を投げ前方円範囲に草元素範囲ダメージを与えつつ、デコイ効果のある「識蘊の領域」を生成する。
また、ティナリに狙い撃ちのチャージ時間を3発分まで2.4秒短縮する「通塞識」効果を与える。
今までのデコイよりも範囲が広い上、破壊される心配もない等、使い勝手は良好。
なお、このスキルに育成の必要性は全く無い。なぜならこのスキルの真価はデコイ効果と重撃の強化にあり、これらの効果は元素スキルの成長で強化されないからである。
- 元素爆発「造生・蔦纏いの矢」
「株連蔓引だよ!」
草元素ダメージを与える6発の追尾矢を発射する。矢は敵に命中するとさらに追尾弾を生成する。
また、キャラ突破段階4(Lv60~70)で天賦「草樹精通」が開封されると、自身の元素熟知1につきダメージに0.06%のボーナスが乗るようになる(最大60%分まで)
- 天賦「広き見聞」
最も近いスメール地域の特産品がミニマップに表示される非戦闘系天賦。
スメールは高低差が激しかったり入り組んだ地形も多く、風景に紛れた特産品も少なくないため、土地勘が育まれない内は彼の案内が役に立つ事だろう。
Ver5.0からは基本システムとして特産品の追跡機能が実装されるが、あちらは群生エリアおよびそのエリア内での取り残しが無いかを表示するまでに留まるので、より具体的な位置情報が欲しい、追跡対象外の場所も1つ残らず取り尽くしたい等の場合は変わらず有用性を発揮する。
命ノ星座
第一重「根から判断する原初」 |
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重撃の会心率+15% |
第二重「茎から分析する由来」 |
元素スキルのエリア内に敵がいる時、自身の草元素ダメージ+15%。エリア消失or敵の移動の6秒後に解除される |
第三重「枝から知る進化」 |
元素爆発の天賦Lv.+3 |
第四重「葉から垣間見る盛衰」 |
元素爆発発動から8秒間、周囲のチーム全員の元素熟知+60。元素爆発が草元素が関わる元素反応を起こした時、元素熟知をさらに+60し持続時間をリセットする |
第五重「花から知る覚悟」 |
元素スキルの天賦Lv.+3 |
第六重「実から判断される因果」 |
重撃2段目のチャージ時間-0.9秒。さらに命中時の追撃弾が1発追加され、攻撃力の150%分のダメージを与える |
いずれの凸においても既にある特性を強化・拡大する事がメインとなっており、無くても立ち回りに大した影響はないが、あればあるだけ強くなる。4凸はサポート効果としても結構強い。
装備について
コレイやナヒーダほど熟知に依存しないので元素熟知は200~600程あれば充分。
- 武器
おすすめ武器は★5なら会心率と全元素ダメージが上がり重撃が命中すると重撃ダメージが上がる「狩人の道」。ただしこの武器はティナリが限定祈願に登場しない都合、集録祈願での登場時に狙いに行く必要がある。
それ以外なら敵との距離が遠ければ遠いほど威力が上がる「アモスの弓」、会心率と全元素ダメージが上がる「冬極の白星」、会心率と会心ダメージが上がる「天空の翼」が良い。
★4は重撃が敵の弱点に命中した場合に移動速度と攻撃力が上がる鍛造武器「澹月・試作」、元素エネルギーが満タンになると攻撃力が上がる鍛造武器「破魔の弓」、会心率が上がる紀行武器「蒼翠の狩猟弓」、元素スキルまたは元素爆発を発動すると元素熟知が上がる鍛造武器「王の近侍」。
★3は会心率が上がる「弾弓」で、完凸させれば★4完凸「蒼翠の狩猟弓」以外の★4より強くなる。
- 聖遺物
おすすめ聖遺物は草元素ダメージが上がる「深林の記憶」か元素熟知の上がる「金メッキの夢」か「大地を流浪する楽団」。パーティに「深林」持ちがいるなら「金メッキ」か「楽団」、いない場合またはマルチなど単独運用が多いなら「深林」にすると良い。
オプションは砂(時計)は熟知、杯は草元素ダメージ、冠は会心率か会心ダメージ。
激化反応を良く使うなら杯は熟知でも可。
後はひたすらサブステータスで熟知や会心系を盛ること。
元素爆発に必要元素エネルギーが40と低いためチャージ効率は110%あれば充分。
上記の元素熟知200~600は難しいと思われるかも知れないが、元素熟知がオプションの聖遺物がLv20の際にはひとつ辺り187になる。さらに「金メッキ」2セット効果の「元素熟知+80」で合計267、4セット効果のひとつ「異なる元素タイプのキャラクターが1名存在する毎に元素熟知+50」がある。草元素は他の元素がある事で始めて真価を発揮するので、最低でも1名は他の元素=元素熟知+50になるので1名で317、2名で367、3名で417になる。
また、激化型で杯を熟知にすると更に+187されるので、「金メッキ」装備で他の元素使いがいれば1名で504、2名で554、3名で604になる。ただナヒーダがいるならそちらの方が強いので、「ティナリ+ナヒーダ+他の元素2名」が理想のパーティと言える。
ただし前述の通り「金メッキ」は「深林」持ちがいるのが前提である。あまり元素熟知にこだわらないティナリを「深林」にして、大量の元素熟知が必要なナヒーダを「金メッキ」にさせた方が良いだろう。
余談
- 趣味は落葉や落花を拾っての植物標本作り。後進育成のための資料にもなるし、装飾品にも出来るから一石二鳥だとか。
- 好きな食べ物はキノコ。肉食系の獣人として変わり者である事は自覚しているが、溢れる芳香と肉にも勝る旨味は彼を惹き付けてやまないようだ(事実命ノ星座のフェネックは食肉種のキツネである)。逆に嫌いな食べ物は香辛料を多用した料理。嗅覚が敏感すぎるせいで楽しめないのだとか。
- 深緑の大きな尻尾は撥水性のエッセンシャルオイルでお手入れしているらしく、雨の多い雨林でも振ればすぐに乾くとの事。
- コレイをはじめとする周囲の人達はそのツヤツヤした尻尾と耳を見る度に、触ったらさぞふかふかなんだろうなと触りたくなる衝動に駆られるとの事。
- 彼の一族は大昔草神に契りを交わした古い歴史を持ち、聡明な者達として知られているが、現在は人を嫌い俗世と袂を分かって暮らしている模様。
- 例外のティナリ自身も、柔らかな声色と善性に隠されているが相当に口が悪く、特に高慢な輩や皆の害になるモノに対してはそれを隠そうともしない。戦闘ボイス等でもその片鱗を垣間見る事ができ、何なら今代の草神にまで言葉を濁し気味に指摘されている。
- 原神では珍しくキャラクター原案者が明かされており、彼の場合はイラストレーターのpako氏が担当した。→本人のツイート