プロフィール
「テイワットの広大な夜空においても、これほど眩しい星座は滅多に見られん。その輝きと熱は、空に穴を開けんばかりだ。いつか、それが流れ星となって夜空を横切った時、最も苛烈な寒さに包まれた夜でさえ、白昼のように照らされるだろう」
——魔女「B」が占いの途中、感嘆とともに漏らした言葉
概要
オープンワールドRPG「原神」の登場人物。
テイワット七国を統治する俗世の七執政が一柱、ナタを統治する炎神の個人名。
ライダースーツ風の装束やサングラス等、本作でも屈指の現代的な格好をしている。
テイワットの魔神はそれぞれ成り立ちが大きく異なるが、ナタの炎神は初代炎神が敷いたルールに基づき、人間が「帰火聖夜の巡礼」にて神座に座る権利を得た現人神であり、代替わりの数も他の六神の比ではない。
マーヴィカはその中でも"歴代最強の炎神"と称される傑物で、統治神であると同時に、第一線で闘う無双の戦士としても知られている。
幾度となくアビスの脅威に晒され「戦争の国」と呼ばれるナタにおいて、いかなる苦境においても心火を絶やす事なく、戦場では勇士たちを率いて最前線に立ち続け、現在のナタでは彼女の存在そのものが民の心の拠り所となっている節もある。
そんな威厳を保ちつつも民衆との距離は近く、民衆も神ではなくリーダーとして彼女を慕い、定期的に聖火競技場の談義室を開放し、身分年齢国内外を問わず訪れる者の相談に乗っている。
能力と戦術
Ver.5.3前半の期間限定祈願「古を宿す烈炎」で実装予定(以後は同名の復刻祈願か、集録祈願で入手可能)。
現代的なナタの燃素機械の中でも一際突き抜けた真紅のバイク「双駆輪」に跨り、騎乗形態では陸海空全方面での移動要員および炎元素アタッカーに、非騎乗時は炎元素の継続攻撃によるサブアタッカーとなる、万能型オールラウンダー。
また、原神では初の元素エネルギーゲージを有さないキャラで、元素爆発はチームメンバーの夜魂値の消費や通常攻撃の命中で蓄積される「戦意」によって発動するという、ナタの勇士が掲げる「我々は独りで戦ったりしない」という言葉を地で行くチーム戦前提の能力構成をしている。
天賦
- 通常攻撃「--」
- 元素スキル「--」
「双駆輪」で戦場を駆け回りつつ攻撃する。また、水上、レインボースピリット、空中を移動することも可能なので、移動面だけならムアラニやチャスカの上位互換である。
- 元素爆発「--」
- 天賦「--」
キャラ突破段階1(Lv20~40)で開放。
- 天賦「--」
キャラ突破段階4(Lv60~70)で開放。
- 天賦「--」
探索天賦。
命ノ星座
第一重「--」 |
---|
-- |
第二重「--」 |
-- |
第三重「--」 |
(通常攻撃/元素スキル/元素爆発)の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「--」 |
-- |
第五重「--」 |
(元素爆発/元素スキル)の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「--」 |
-- |
装備・編成について
- 武器
- 聖遺物
- 編成・運用
余談
- 元人間であったため、家族が存在した。妹のヒネや母のハウミア、肉料理が得意な父に、二頭のユムカ仔竜という仲の良い家庭で健やかに成長し、妹は建築家・芸術家となって名をはせたという。
- 今までの七神は(例外を除き)戦闘時に髪の一部が発光する特徴があったが、彼女の場合は燃素の影響もあってか毛先が常時光っており、本気を出すと髪全体が炎そのものな質感となって光り輝く。
- 談義室での筋トレをライフワークとしており、時折彼女基準で作られた筋トレグッズから轟音が放たれ競技場に木霊する。外で筋トレを行うと気分的な抑えが効かなくなり、過去にうっかり地形を変えかけた事から、周囲の商店主は騒音に不満は述べつつも行為自体は致し方無しと黙認している。
- サングラスの収集が趣味の模様で、時代毎に鍛治師が作ってくれた逸品を大事に保管している。現在はシロネンが作った物を愛用しているが、事あるごとに改修を依頼してはシロネンを困らせている模様。
- 主に闘いの場など、ここぞという時にサングラスを掛けており、某赤いコートの優しい死神と重ねている旅人もいるとか。
- 戦闘時には発熱による体力の消耗も激しく、一定時間を越えるとサングラスが高熱で融失する事からタイマー的な役割も担っていると思われ、服装も衣類だと燃えるため、燃えにくい革製のライダースーツ風になったと思われる。
- 他にも懇意にしてきた英雄や友人の遺品を執務室で大事に保管していたが、魔神任務第二幕にて、旅人達を窮地から救うためにやむ無く全て"消費"する羽目となった。
- 捩りが加えられているため確定とまでは言い切れないが、名前の元ネタはニュージーランド・マオリ族に伝わる炎の女神マフイカではないかと推測されている。
- ヒネはマオリ神話の夜と死の女神ヒネ・ヌイ・テ・ポが元ネタの可能性があり、マオリ語で「少女」や「娘」を意味するその名は、マフイカの妹として描かれることもある。ハウミアの名ネタはマオリ神話の植物とベリーを司るハウミア・チケチケである可能性が高い。
- 演じる小松未可子女史は鍾離役の前野智昭氏と夫婦であるため、実装された場合は夫婦パが組めるということで話題に。ただmiHoYo界隈では過度な声優ネタは好まれない為、騒ぐのは程々にしよう。
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実は500年前の大戦時代の炎神。ナタの七天神像は当時のマーヴィカをモデルにしたもので、現在のナタ人は昔の炎神と今の炎神がやけに似ている事を不思議に思っていた。
マーヴィカも元は懸木の民で生まれ育った普通の少女から「帰火聖夜の巡礼」を経て炎神となった身であり、かつての大戦で猛威を振るったアビスの脅威に対し、各部族をまとめ上げ戦士たちと共にナタを守り抜いた。
しかし他国と違って強固な地脈がなかったナタはアビスの侵食を完全には払拭できず、遅くとも500年後には喰らい尽くされる事が分かっていた。
そこで彼女や当時の戦士たちは「500年かけてアビスからナタを救う計画」を始動。発案者であったマーヴィカはその責務を果たすため最終段階である未来まで生きる必要があったが、人の身である炎神の寿命はそこまで保つ筈がなく、魔神が存在しないナタでは寿命を延ばす術もなかった。
そこでマーヴィカはナタの復興及び計画準備を次代の炎神たちに託し、両親や妹や戦友たちに別れを告げ、聖火に身を預けて長い眠りについた。妹の「きっと未来で会える方法を見つける!」と涙ぐんだ約束を聴きながら。
そして現代で蘇った彼女は「帰火聖夜の巡礼」を経て再び炎神となり、今も盟友たちの末裔と共に、ナタの危機へ立ち向かうべく戦っている。
妹のヒネは前述の通り建築家・芸術家となっていた。彼女が姉が蘇る未来に残すために手掛けた作品は500年の歳月の結果全て消失してしまったが、歴史に名を残す建築家・芸術家として確かにマーヴィカにその軌跡は届いたのであった。
ここから先はさらに、魔神任務第五章第四幕のネタバレが含まれます。自己責任の上でご覧下さい。
ナタの滅びを防ぐためにマーヴィカが敷いた策には、古名の力と記憶を完全に引き出す「古名の継承」が為された六大部族の勇士の存在が不可欠であったが、滅亡までもはや何日の猶予があるかも分からない状況でも、継承者は後二人足りない状況だった。
しかし、用意されていた代替案……「神の心」を用いた最終手段である魂の力を全て使っての防護網の形成、「隊長」とオロルンが考えていた古代の技術を用いた地脈の再構成、そしてそれが途中で失敗したことで呼び起こされた夜神の提案した「夜神の国」を犠牲にしての清浄化、そのいずれもマーヴィカは受け入れる訳にはいかなかった。それらは方向性は違えど「ナタという国と文化を犠牲にする事で、もはや国民と国土と呼べなくなった何かに未来を遺す」という行為だからである。
「隊長」とオロルンの作戦を止める途上でオロルンが継承者として覚醒し、目覚めた夜神の情報によってあと少しなら手段を選ぶ猶予がある事が判明した事もあり、「隊長」とマーヴィカは一時的な協力関係を結ぶ事を決める。
程なくして、あと一人継承者が出現すればマーヴィカの策が成る、ということを嗅ぎつけたアビスの総攻撃による全面戦争が始まるが、絶望的な戦いと犠牲の中でチャスカが継承者として覚醒したことでついにマーヴィカの策は完成した。
六大部族の継承者の力を借り、炎神の神座から死の執政ロノヴァの力を引き出したマーヴィカは炎神ハボリムとして覚醒。ナタ全土を覆う反魂の詩とアビスの力を退ける炎神の力により、ナタを脅かすアビスの軍勢は夜神の国の奥の奥、壊滅寸前までの撤退を余儀なくされ、ナタの当面の平和は確約された。
ただしこの死の執政の力を借りるという行為は生半可な実力では依代が耐えられず、耐えられたとしても遠からぬうちに死ぬ事を運命付けられるという代償があり、マーヴィカ自身もそれを覚悟の上で力を振るっていた。シトラリの占術でその運命を知った旅人は、せめてこれを穏当な形に捻じ曲げる事が出来ないか、最終決戦へ向けた準備の中で策を巡らせる事になる。
余談(ネタバレ含む)
- 決戦の最終局面においてアビスを退けるためにマーヴィカが放った光はあまりの力故にかアビスを退けた勝利を彩るような青空に"穴を空けた"。
- 彼女は炎神であると同時に、最高格の古名である「指導者(キオンゴズィ)」の継承者でもある事が劇中の描写で示唆されている。劇中で夜魂の加護と思しき状態になっていたのも、古名の力を持つなら当然、という事になる。
- マーヴィカの救国の計画の全貌が明らかになった際、その「自身が寝ている間に六英雄の古名が1つでも砕けていたら詰み」「目覚めてみたら用意していた古名覚醒の手段はアビスの暗躍で完全に失伝」「しかも1名は古名覚醒以前に継承すらされてない」という薄氷を踏むどころか命綱なしの綱渡りのような実情が判明。
- プレイヤー達に「元々お祈りゲーなのにさらにアビスにガバチャーにさせられたトゥルーエンドRTA」「そりゃ他国のように旅人の出方をうかがう余裕なんて無い、チャートに組み込めるなら速攻組み込む」「"隊長"はコントローラー寄越せばノーマルエンドにはしてやるとゴネてた訳か」とたとえられ、第四幕の顛末を経て「良く胃が保ったな」とその労を労われた(まだ完全に終わっては居ないが)。