ウィッツトランの竜狩り人。代償を量ることに長けている。
プロフィール
名前 | キィニチ(英:Kinich/中:基尼奇) |
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レアリティ | ☆5 |
国/所属 | ナタ / "懸木の民"ウィッツトラン |
種族 | 人間 |
使用武器 | 両手剣 |
神の目(元素属性) | 草 |
誕生日 | 11月11日 |
命ノ星座 | キメラ・アレブリヘス座 |
オリジナル料理 | 竜狩り人の褒賞(ブレイズ・ミートシチュー) |
CV | 杉山紀彰&竹内順子(アハウ) |
「あいつはオレの従者だ。頭はそこそこ回るし、まあまあ手際もいいほうだが、致命的な欠点があってな——とにかくクソしぶてぇんだ!頭から崖の下に落ちたのにくたばんねぇなんて、あり得るか?ムカつきすぎて、オレのほうが先に死んじまいそうだぜ!」
——自称「偉大なる聖龍」クフル・アハウ
人物
オープンワールドRPG「原神」の登場人物。
草竜の部族「懸木の民」に身を置く冷静沈着な青年。側には聖龍を自称する謎の存在・アハウが常にうろつき野次を飛ばしている。
現世代の勇士としては、部族内は元よりナタ全体で見ても屈指の腕前を持ち、「帰火聖夜の巡礼」及び「夜巡者の戦争」を幾度も乗り越えてきた腕利き。驚くべき事にその技術は、誰に師事する訳でもなく長い野外活動の中で身に着けたものだという。
このように誰もが評価する実力者ながら、一方で彼をよく思わず敬遠する同胞や同業者も少なくない。
理由の一つは彼が「竜狩り人」という、人と竜の共存するナタでは誕生時から万人の理解を得ることはなかった職業に就いているため。人の中から悪人が生ずるのと同じように、竜の中からも人や生態系に仇なす悪竜は現れ、そんな個体を討伐する汚れ役ともいうべき狩人である。
もう一つは「万事万物には代償が伴う」という信念のもと決して無償では動かず、人助けや重要な祭祀にも「相応の対価・報酬」を要求し、相手が困窮した弱者や幼子であってもそのスタンスを頑なに変えようとしないため。
しかし本人は周囲の非難や悪評に弁解するつもりなどさらさら無く、見合う値段さえ提示されれば、どんな依頼でも見事に完遂する。いかなる厄災と化した命でも淡々と始末し、容赦なく夜神の国へと送り返す。
大霊より受け継ぎし古名「廻焔」の持ち主は、ターゲットを一度定めたら決して振り返らない。
能力と戦術
ver5.0後半の期間限定祈願「火を巡る秘の狩り人」で追加(以後は同名の復刻祈願か集録祈願で入手可能)。
流れるような移動と攻撃で敵を翻弄しつつ、機を見計らい強力な一撃をぶち込む遊撃型草元素アタッカー。元素スキルを起動してからのあらゆる行動が夜魂値のチャージに結びついており、どれだけ効率的に動けるかが運用のカギになる。
天賦
- 通常攻撃「武闘術・白夜」
最大3段。元素スキルの発動中に1回だけ空中で回転切りを放つことが出来る。
重撃は前方に高速回転する両手剣をぶん投げる珍しいタイプ。
- 元素スキル「懸狩り・宙の遊猟」
「退路はない」「もう逃げんのか?」
持続時間10秒・初期値0の「夜魂の加護」状態となり、直近の敵または攻撃できるオブジェクト、それらが無ければ前方上空に、草元素のカギ縄を射出する。
長押しすると照準モードに移行し、任意の方向に射出できる。
キィニチ自身も即射出先へ引っ張られて跳んでいき、何もない空中へ撃ち込んでも移動するという三次元機動が可能で、移動に使うだけならクールタイムは60%少なくなる。また、この移動の結果壁に取り付いた場合はユムカ竜と同様のある程度のダッシュ壁登りを発動させるため、地域を問わずかなり優れた縦移動性能を発揮する。
加えて跳躍後少しの間(3〜4秒間)は落下ダメージを無効化するため、通常運用している限り事故死の心配はしなくて良い。
敵に当てた場合その敵とリンクし、周りを円軌道でスライド移動しながら、ハンドキャノンの草元素エネルギー弾をヒット&アウェイで連射するスタイルに移行。
この間、「時間経過」「射撃」「リンク・溜め撃ち直後に展開される"死角エリア"に回り込む」たびに夜魂値が蓄積し、天賦「厄地の代償」解放後は「対象が燃焼反応か烈開花反応のダメージを受ける」事も加わる。
そして夜魂値が満タンになると、スキル再使用で溜め撃ち「廻狩貫鱗砲」を発射可能。倍率は最大1000%越えというキィニチのメイン火力であり、持続時間中に出来るだけチャージからの発射回数を稼げるかで、DPSが目に見えて違ってくる。
更に天賦「焔霊の契約」が開放されると、チームメンバーが「夜魂バースト」を起こした時「狩人の心得」(最大2層/15秒持続)を1層スタックするようになる。これは「廻狩貫鱗砲」発射時に全て消費され、1層につき自身の攻撃力の320%分ダメージを増加させる。
なお、一見単体かつ地上戦特化のイメージだが、カギ縄が当たれば空高く飛んでいる相手でも捕捉でき、標的が倒れると自動で近くの敵にリンクが移る。
更にリンク中なら水面すらスライド出来るので、相当な狭所でも無ければ大抵は戦える(時間切れと同時に沈むが)。
- 元素爆発「偉大なる聖龍を崇拝せよ」
「夜神に報いるために」「聖龍降臨!」
極悪なる聖龍アハウの力を「限定的に、条件付きで、節度をもって契約に従い、部分的、一時的に」解放し、巨大なドットのドラゴンへと変化させる。
変身したアハウは一定時間フィールドの上空を飛行し、定期的に下の敵へ草元素範囲攻撃のブレスを放つ。この間もキィニチ含む操作キャラは別個に行動できるので、地上と空中それぞれから多段攻撃をお見舞いすると良い。
なお、発動時に夜魂の加護の持続時間が1.7秒延長されるが、爆発の演出時間で実質プラマイゼロとなる為、あくまで補填の効果と言える。
- 天賦「夜域の賜物・すべてに対価を」
ユムカ竜の干渉できるオブジェクトに対しては元素スキルが「ユムカ・ミメシス」に変化し、ユムカ竜と全く同じ挙動をクールタイム無しで行える。
また、元素スキル起動後に燃素を10消費すれば、空中で照準を定めて再度カギ縄を射出し、連続で跳躍できる(照準中はアハウにぶら下がり落下を防ぐ)。
さらに、チームが燃素の使えるナタ地域におり、かつメンバーが「ダッシュ・天賦による特殊移動・空中にいる」いずれかの状態である場合、即座に近くの対象(無ければ前方空中)に元素スキルを放ち「夜魂の加護」状態で登場できる特殊キャラ交代「夜魂トランス:キィニチ」が使用可能になる(クールタイム10秒/全キャラの夜魂トランス共通)。
- 天賦「疾行の使令」
キィニチがチームにいる時、最も近くにあるナタ地域特産品の位置がミニマップに表示される探索天賦。
また、燃素のあるエリアでナタの収集物を回収してから10秒間、チーム全員の移動速度を15%アップさせる。
命ノ星座
第一重「七鸚の嘴」 |
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「廻狩貫鱗砲」の会心ダメージ+100%。また、元素スキルによる跳躍からの着地後6秒間、移動速度+30%。 |
第二重「星虎の掌」 |
元素スキルの命中後6秒間、対象の草元素耐性-30%。また、最初に放つ「廻狩貫鱗砲」の範囲拡大&ダメージ+100%。 |
第三重「原鰐の爪」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「蜂鳥の羽」 |
元素爆発のダメージ+70%。また、元素スキル起動中の射撃および「廻狩貫鱗砲」の発動時、元素エネルギー5回復(クールタイム2.8秒) |
第五重「吠猿の尾」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「瑞獣の姿」 |
「廻狩貫鱗砲」が命中後1回バウンドし、攻撃力の700%分の草元素ダメージを発生させるようになる。「廻狩貫鱗砲」が強化効果を受けている場合、バウンド攻撃にも強化が乗る。 |
全ての凸が順当に性能を強化する。特に2凸まで出来れば「廻狩貫鱗砲」の威力と範囲が強化されるため、彼の弱点である対集団戦の苦手さをある程度カバー出来るようになる。
装備・編成について
- 武器
★5なら同時実装されるモチーフ武器「山の王の長牙」。圧倒的な基礎攻撃力とダメージバフを持つ。会心率が異様に低いが後記の「黒曜」4セット構成で一時的に会心率が+40%されるため、会心率を溢れさせないためにはむしろ丁度いい倍率になる。
★4なら鍛造武器「アースシェイカー」が「山の王の長牙」の基礎性能を削った代わりに汎用性をある程度広げたような性能をしている。ver5.0アップデート記念webイベントで入手できた旅人はひとまずこれを持たせておけば問題ない。
ちなみにストーリー中に炎神が隊長と戦うために半ば無理矢理借りていき、彼女の全力について行けずに砕け散ってしまったのはこれである。
- 聖遺物
ナタキャラに絶大な会心率を付与する「黒曜の秘典」4セットか、燃焼反応利用型キャラに絶大なダメージバフを付与する「遂げられなかった想い」4セットが好相性。どちらを採用するかで武器や追加ステータスのチョイスが違ってくる(「黒曜」ならダメージバフ中心、「想い」なら会心系中心)ので注意。
なおいずれの育成にしても攻撃面特化+回避主体の戦法という事で、キィニチ自身は両手剣キャラの中でもかなり打たれ弱い。必要以上に動き回って、敵の攻撃圏内へ突っ込む愚は犯さないようにしよう。
- 編成
燃焼反応か烈開花反応を利用するため香菱、ディシア、トーマ等の炎元素の散布能力に優れたキャラは必須。
また、自身とほぼ同じ条件で強化がなされるエミリエも自身とのシナジーこそ無いが好相性。
移動面においては、ナタ国内なら閑雲がベストマッチ。閑雲のスキルで跳躍して夜魂トランス→追加発動を目一杯使ってキィニチで跳躍→クールタイムをほぼ消化した閑雲で再び跳躍、を繰り返せばほぼノンストップでの連続立体機動が可能になる。
国外においては千織が好相性。千織の元素スキルで空に跳び交代→キィニチの元素スキルを即使用、とすると場所を問わず宙を舞える疑似夜魂トランスを可能にする。
なお、カギ縄自体に元素付着性能はないため、元素石碑などのギミック起動は不向き。別の草キャラに任せた方が良いだろう。
余談
- 名前の元ネタは恐らくマヤ神話の太陽神「キニチ・アハウ」。共に行動する「クフル・アハウ」の名はやはりマヤ文明の言葉で「聖なる君主」を指す。受け継ぐ古名「マリポ(廻焔・代償)」の原語はスワヒリ語とみられる。
- 古名の経緯について述べられた最初のキャラでもある。その古名は初代炎神シュバランケと暴君オチカンの共通の友人で、オチカンの廻焔を盗み出しその暴政に抗った英雄ユパンキに由来する。そして初代炎神の時代に由来するためか、不思議な異能と宿命を背負っていると某書物に記されている。
- 好きな食べ物は野外での調達がしやすい肉と果物。嫌いな食べ物はアハウ曰くグレインの実らしい(本人は「重くてかさばるからだ」と否定)。
- 冷淡で寡黙な姿勢を崩さず、利己的な守銭奴と見られ易い彼だが、少し接すればむしろ誠実で面倒見が良いと思われる人柄を随所で見せている。
- 「値段交渉」もあくまで相手に「相応の覚悟」を確認しているだけという側面が強く、払う対価は必ず金銭で無くとも構わないという、某闇医者と似た考えの持ち主。身勝手な悪行への加担など数百万でも割に合わず、そんな依頼人は逆に"愚かさの代償"を払わされてきた。
- 趣味は懸木の民定番のエクストリームスポーツ。自身の技術を磨き恐怖心を飼い慣らす事を目的としており、種目を問わず手広く手を付けている。
- 家庭環境は生まれた時点で崩壊しており、母はろくに働かない酒浸りの父の横暴に耐えかねて物心つくかどうかの頃に蒸発し、虐待され育ったキィニチを七歳の誕生日に殺そうとした父は事故死。その後、彼は部族の里には付かず山の自然と共に育ち、徹底した現実主義はこの幼年期で形作られていった。
- 今のキィニチが芯の通った価値観を築けているのは、家庭の事情を把握した上で要所要所で的確に、かつ深入りはせず彼を導いた族親(部族の教育役)リックの功績が大きい。
- 特に強さを得ようとなけなしの財産を持って教えを請うた彼に、それらの受け取りを断って指導の条件として提示した「強くなる道の中で真の英雄とは何かを学べ」という教えは、その後の彼が自分なりに正しく在るための指標となっていった。
- クールな杉山ボイス×悪ガキな竹内ボイスという事で、声優発表当時から別作品の名コンビを連想したユーザーが多く、キィニチ&アハウが注目される度、そちらの名前も度々トレンド入りしている。
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