ナナツカヤンの名鋳り師。
山積みの仕事と快適な暮らしのバランスを取るのが得意。
プロフィール
名前 | シロネン(英:Xilonen/中:希诺宁) |
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レアリティ | ☆5 |
国/所属 | ナタ / ”こだまの子”ナナツカヤン |
種族 | 獣人 |
使用武器 | 片手剣 |
神の目(元素属性) | 岩 |
誕生日 | 3月13日 |
命ノ星座 | オセロット座 |
オリジナル料理 | フルーツミルクキャンディ(チョコレート) |
CV | ファイルーズあい |
「シロネン、前回頼んだサングラスだが、もう少し調整してもらいたいんだ。特に、つるの先の模様が…ん?どこに行った…?まだ昼休みには早いというのに。シロネン!どこだ?依頼したサングラスについて、もう少し詳しく話したいんだが——」
——シロネンの工房前、大声で叫ぶマーヴィカ
人物
オープンワールドRPG「原神」の登場人物。
岩竜の部族「こだまの子」に属する、ナタでも指折りの鍛冶職人。武器はもちろん機械や装身具、果ては古名までをも創り上げる物作りの能力と、それを示す「名鋳り師」の二つ名を持つ。
彼女のもとにはいつも数多の人々が各地から集う。武器の鍛造を本気で依頼しようとする者や、噂の「名鋳り師」の顔を一目見て世間話のネタを増やそうとする者など、その目的は様々だ。
しかし当のシロネンは周囲の思惑をさほど気にしていない。他人にどれほど訳の分からない称号を与えられようと、彼女はあくまで一人の鍛冶職人なのだ。注文通りに鉱石を溶かし、材料を製錬して鍛造するのみである。何故なら、称賛がハンマーを打ち付ける力を鍛えてくれることはなく、誹謗が火の温度を下げることもないからだ。
ただし、顧客が工房に足を踏み入れたとき、真っ先に迎えてくれるのは炎の熱気ではなく、記入事項だらけの用紙だ。
「鍛造の依頼?それは別にいいけど、その前に依頼の細かい部分を決めとこーよ」
「コミュニケーションも仕事も、効率が一番大事だからさ。まずは何が欲しいのか、ハッキリさせないとね」
能力と戦術
ver5.1前半の期間限定祈願「鍛火の祝福」で追加。以後は同名の祈願の復刻か3回登場後の集録祈願で獲得可能。
チームメンバーの持つ元素の種類や数に応じて千差万別に支援効果が切り替わる、単色時限アタッカー 兼 万能カラフルサポーター。
汎用性・支援量・手軽さ・探索性のいずれも、かの楓原万葉に比肩する非常に優秀な性能を持ち、風と草が絡まない編成でさえあればどんな戦況にも適応できる。
天賦
- 通常攻撃「エエカトル・ロアー」
最大3段の剣撃。ダンスのように柔軟な動きで、重撃ではムーンサルトの蹴りも織り交ぜる。
下記の「ブレードハント」時は重撃が封印され、通常攻撃と落下攻撃が防御力を基準とした、最大4段の夜魂性質を持つ岩元素の足技格闘に変化。育成次第では結構な総ダメージを実現するメイン火力となる。
またスキル中及び重撃は構造物の破壊性能をある程度持つため、鉱石掘りにもそれなりには使っていける。
- 元素スキル「ヨワル・スクラッチ」
「んじゃ、行くよ」
夜魂値を45チャージして夜魂の加護状態に入り、上着を脱いで岩元素のローラースケートを着用した「ブレードハント」状態となる(夜魂トランスによる発動との差異は、上着の有無で判別可能)。
発動中、シロネンは移動速度が上昇し、壁面もお構いなしに走行可能。加えてダッシュや停止も出来、魈よろしく発動中に落下攻撃を打てば着地時のダメージを無効化するという、単純な移動力だけで言えばカチーナどころか綺良々をも超える壁面移動の使い手。
ただしカチーナと比べるとテペトル竜の代替としての能力は劣り特産品レーダーも持たないため完全上位互換とは言い難い。カチーナから探索の汎用性を捨てて機動性に特化したのがシロネン、と言うべき立ち位置となる。
最大の真価は夜魂値ゲージに3つ付帯された「サンプラー」の存在。自分以外のチームメンバーが結晶反応を起こす元素タイプ(炎・水・雷・氷)だった場合、その元素属性が「サンプル音源」として記録される(それ以外なら岩元素になる)。
そして彼女は天賦「ネトティリズトリの残響」により、この「サンプル音源」の色数(=チーム内の属性のばらつき)に応じて、キャラ性能がほぼ正反対に変化するという面白い性質を持つ。
「岩以外の元素が2人以上いる多色編成」だった場合はデバッファーとして機能し、通常攻撃で溜まる夜魂値ゲージを最大にする事で、サンプル音源がアクティブ化。対応した元素耐性を最大36%ダウンさせる効果を、出場キャラの周囲に15秒間展開する。
夜魂値は例に漏れず移動や時間経過で減っていくが、スキル使用後即攻撃に入れば2発で貯まりきる為、起動させるのはかなり簡単。
逆に「岩元素3人以上の単色(モノジオ)編成」なら、夜魂値を溜められない代わり、岩元素のサンプル音源が常時アクティブ化した耐性ダウンと、シロネンの通常/落下攻撃強化を両立した時限アタッカーに変貌する。
この場合、デバフはシロネン出場時にしか働かないので、岩サポートがしたいなら岩2の多色編成で使うべし。
また風・草は完全に対象外なので要注意。それらで彩った編成にしても岩元素と同じ扱いとなり、支援効果も一切貰えない。
- 元素爆発「オセロット・キューポイント!」
「響めく深壑、火淵を刻め!」
謹製のターンテーブルを起動し、周囲広域にこだまの衝撃を響かせ岩元素ダメージを与える。
こちらもサンプラーの色に応じて初撃後の追加効果が変化し、多色状態なら一定間隔でフィールド上の味方のHPを回復し(1.5秒×8回)、単色状態なら初撃と同じ威力の岩元素の追加攻撃が2回発生する。
なお、いずれも効果量はシロネンの防御力から算出する。
必要元素エネルギーは60と標準的。威力や使い勝手は専業アタッカー・ヒーラーには僅かに及ばないが、バッファー・デバッファーの兼業としては十分。役割の圧縮にも貢献する。
- 天賦「夜魂の賜物・鍛火の祝福」
夜魂値が尽きても燃素ゲージを消費することで夜魂の加護状態を維持できる。
また、燃素ゲージが展開されているナタ国内で、かつ味方が特定の状態である場合、夜魂値を僅かにチャージし夜魂の加護状態で登場できる特殊キャラ交代「夜魂トランス」を発動可能(クールタイム10秒/全キャラの夜魂トランスで共有)。
さらにシロネンがナタ地域で夜魂の加護状態での壁登りを行う際、スタミナを消費しない。
- 天賦「山を駆け巡る鐵火」
シロネンがパーティにいる時、味方が夜魂トランスを発動すると燃素を15回復することが可能。
これによりナタでカチーナと組み合わせると無限崖昇りが、ムアラニと組み合わせると無限高速移動が可能。
- 天賦「ポータブル・アーマー」
夜魂値が上限に達した時、疑似夜魂バーストを発動する。これを含めた夜魂バーストが発動した時、シロネンの防御力+20%。
自身の強化は元より、クールタイムが長いためフルで重ね辛い夜魂バースト関連の強化にも役立つ。
命ノ星座
第一重「惰眠ブレイク」 |
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シロネンが夜魂の加護状態で消費する夜魂値と燃素-30%、かつ夜魂値の時間制限+45%。また、シロネンの「サンプル音源」がアクティブ状態の時、付近にいるチーム内フィールド上キャラクターの中断耐性がアップする。 |
第二重「燎原リミックス」 |
自身の岩元素の「サンプル音源」が常にアクティブ状態が維持されるようになる。「サンプル音源」がアクティブ状態の時、「サンプル音源」の元素タイプに応じて、その元素タイプと同じであり、かつ付近にいるチーム内キャラクターに対応する効果を与える。
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第三重「陽炎ループ」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「午睡トランス」 |
元素スキル発動時、周囲のチーム全員に「栄華の恵み」効果を付与する。「栄華の恵み」を持つキャラクターの通常攻撃、重撃、落下攻撃の与えるダメージをシロネンの防御力の65%分アップする。この効果は6回発動か15秒経過後に解除される。同時に複数の敵に命中した場合、命中した敵の数に応じて発動回数が消費される。「栄華の恵み」の発動回数は、付与されたキャラクターごとに計算される。 |
第五重「夕刻モデュレーション」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「永夜カーニバル」 |
夜魂の加護状態にある時、シロネンがダッシュ、跳躍、通常攻撃、落下攻撃を行うと、「永夜の祝福」効果を獲得する。夜魂の加護状態における制限を無視し、通常攻撃と落下攻撃の与えるダメージをアップ、継続時間5秒。継続期間中は以下の効果を得る。
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特に2凸が化け物級。岩元素の支援に条件がなくなる上、記述の通り各元素の傾向に合ったバフを破格の量追加でもたらすという、過去最強級の万能サポーターが完成する。
さらに完凸すると夜魂の加護時に自己バフとカウントダウン無視、1.5秒ごとに全体回復する。もはやフリーナ完凸と並びサポーター限界突破である。
装備・編成について
お察しの通りほぼ全ての能力が防御力依存であり、かつある程度の出突っ張り運用も想定されるため慎重な装備の選定が必要。今までの岩キャラ・防御キャラのセオリーを鵜呑みにして適当に選ぶと能力を腐らせる事にもなりかねない。
岩アタッカーとしては一斗やナヴィアというライバルがいる為、彼女の強みを活かし切るなら、やはりサポート側がメインとなる。
サポーター・ヒーラーとしてだけ運用するなら、防御力と元素チャージ効率以外は一切不要。自身の元素エネルギー回転率はそこまで優れている訳ではないため、チャージ効率は180%以上を目安に盛った上でチームメンバーの元素粒子の生成能力にも頼ると良い。
- 武器
鉄板となるのはモチーフ★5「岩峰を巡る歌」。絶大な防御力ボーナスを持ち、通常攻撃か落下攻撃を2回当てるという簡単な条件で無凸の時点で最大25.6%の全元素ダメージバフを周囲の味方全員に配ることができる。この武器を使うなら防御力はバフ効果を最大化できる3200以上を維持したい。
ただモチーフより2凸の方が強いため、どちらを優先するかは石とお財布の相談を。
★4なら元素チャージ効率を強化する「西風剣」も良い。低い攻撃力も防御力参照型のシロネンなら何の問題にもならない。
元素爆発を意識しないなら、同じく防御型の片手剣「有楽御簾切」や「エズピツァルの笛」も効果的に相性が良く十分に使っていける。
- 聖遺物
多色チームによるサポーター運用なら「灰燼の都に立つ英雄の絵巻」4セット、岩単色チームによるアタッカー運用なら「黒曜の秘典」4セットになるだろう。それぞれ逆の運用をしようとすると聖遺物の性能に腐る部分が出てくるため、あらゆる環境で彼女を活躍させたいなら面倒でも二揃い用意しておくと良い。
メインステータスはサポート型なら冠は与える治療効果、杯は防御力、時計は防御力か元素チャージ効率、アタッカー型なら冠は会心系のいずれか、杯は岩元素ダメージ、時計は防御力あたりになるだろう。
余談
- 名前の元ネタはアステカ神話の豊穣の女神「チコメコアトル」の別名と思われる。
- 彼女が作った数々の作品は璃月の某発明仙人のからくり道具とも、フォンテーヌのクロックワークマシナリーとも違う燃素を使った発明品で、耳の付け根にある三角もAirPodsじみた音楽イヤホンと、ナタの現代的な世界観を引き立てている。
- 特にレコードとレコードプレーヤーは、リオセスリが伝説任務にて執務室にクラシック曲を流す等、フォンテーヌにも(恐らく構造を現地に合わせてではあろうが)一部流通している。
- ガーデニングに興味を持っているものの、教わった手順を遵守してもどんな植物も例外無く枯らすという悪い方向の才能の持ち主であり、キィニチに育てやすい植物を依頼し、生命力に長けた多肉植物の種と必要な道具一式を貰ったものの、後日彼が確認しに行くと鉢から芽が出た痕跡すら無かったという。
- 好きな食べ物はキャンディやチョコレート。鍛冶仕事のエネルギー源として欠かせないようだ。嫌いな食べ物(飲み物)はただの水。余計な物を入れないほうが健康に良いと理解はしているが、砂糖や果汁を投入したくなる性分である模様。
- 彼女のオリジナル料理の「フルーツミルクキャンディ」という名前は「ミルクと砂糖のキャンディにショコアトゥルの種っていう果物を入れればこういう名前にもなる(要約)」というある種のこじつけである。
- 彼女はどんなに忙しかろうが休憩時間は必ず取るし、どんなにタスクが詰まっていようがここまでと確信すれば翌日に投げて切り上げる。これは仕事と向き合う際にベストコンディションを保つ事を重要視する彼女のポリシーによるものであるようだ。
- 一度休憩モードに入った彼女を正攻法で見つけ出す事はまず不可能で、部族内でも「山中の木をあたる事になる」と言われている。比較的確実な方法はダインスレイヴ曰く、「マーヴィカ様が来たぞ!!」と叫び、声を放った逆の方角を人で囲う事であるらしい。
- 気分転換の常套手段は、自分の興味の赴くままに仕事の一切絡まないモノを作ること。彼女が個人的に使っている装備の大半はこれによって生み出されている。
- 古名を鍛造するのに一番大切なのは主観や流言で捻じ曲げられていない「真実」であり、そのために調査を徹底する学者肌でもある。鍛冶仕事においても顧客の説明から曖昧さを徹底的に洗い流し本当に必要な要素をリサーチするようにしているが、無駄なものや曖昧なものを嫌う彼女にとって、それに向き合わされるこの作業が一番のストレスになっている。
- その体格は長身女性キャラの中でもさらに背の高い超高身長帯に分類される。女性の超高身長帯は稲妻城の花見坂入口にある貯水槽を判断基準とすることができ、ver5.1現在、ここに飛び込んで足のつく長身女性キャラは九条裟羅とシロネンの2名となっている。
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※ここから先は魔神任務第五章第四幕、および部族見聞・こだまの子のネタバレを含みます。自己責任の上でご覧下さい。
彼女はかつての「こだまの子」の英雄から「祝福(バレカ)」の古名を継承しこれを覚醒させた当代の英雄の一人であり、六大部族の継承者を必要とするマーヴィカの計画の重要なピースの一人でもある。普段は怠惰の虫を隠そうともしない一方で、本当に大切な局面では彼女の真摯さと高潔さを見ることが出来るだろう。
- マーヴィカからの度重なる無茶振りには辟易しており、対面で頼みに来た日には殴り合いに発展し、そうでなくとも頭を冷やしてからでないと作業にかかれないというほど。しかしマーヴィカの頼み事は大抵の場合は「それが絶対に必要であり、自分でないと出来ない事」であるという事を理解しており、無茶振りを断ることは基本的には無いという。
- 古名の鍛造とは、夜国に散らばった対象者の概念を「英雄の詩」としてまとめ上げ、夜神の国に馴染ませるまでの間、鍛造者の魂の一部を用いて保護するという、「名鋳り師」の命を削る作業である。
- アビスの脅威からナタを救うための一つの手段として、彼女はマーヴィカからナタ人でない旅人の古名を造る事を命ぜられる。無論寿命を削る代償を払う事になるが、旅人との冒険の末に、ナタを救うため、そして親友となった旅人のためなら悔いはないと夜神の前で告白し、シトラリの説得と合わせて二人の中に人類の輝きを見た夜神から、旅人の概念をナタの地に根付かせるための特殊な書物を賜った。
- 彼女の工房の倉庫は古名の鍛造に使う大量の資料や機材が雑多に詰め込まれており、内部の惨状は彼女自身も覚悟を決めて入るほどで、以前鍵をかけ忘れた時にカチーナが入ってしまった際は崩れた資料の山に埋もれて死にかけ、その後カチーナは何があっても絶対に家に上がらなくなったという。だがそれでも片付ける気は今の所無いらしい。