概要
鳴神島南部にある、稲妻の中心都市。
街全体が島の南へと登る大きな坂に沿うように作られており、
その頂上の崖の上には雷電将軍の威光を示すかのように稲妻城の「天守」がそびえ立っている。
天守を除く城下町の区画は「花見坂」「商店街」の2つに分かれる。
施設
- 稲妻城・天守
雷電将軍の住まう場所。治安維持と軍事を司る天領奉行府も併設され、大手門の右側に天領奉行府兼九条家の屋敷が在る。
城内には幕府専用の「御温泉」などが在り、施設のほとんどは高貴な身分の者でなければ使うことは出来ない。城内に併設されている「御温奉行」の三河茜が稲妻中の温泉宿などを管理している。
ボス「淑女」の秘境である他、彼女や楓原万葉の友人など、多数の御前試合の敗者が没した地でもある。
- 千手百目神像
天守の目の前に建立された巨大な神像で、周りの足場は木組みの簡素なもの。
「目狩り令」で奪われた神の目はこの像にはめ込まれていた。
- 奉行所
常に稲妻城下の治安を守っている役人達の詰所。心が躍る大事件を期待する新人同心の上杉と、定年退職間近で平和を願う与力の大和田が住民の応対をしている。
荒瀧一斗は此処にしょっぴかれる常連。
- 根付の源
商店街にある手芸品店。店主が口下手なので値切り交渉お断りらしい。
"雷の印"の交換を行っているが、旅人が入国した時はまだ冒険者向けの品物を準備できていない。鳴神大社の神櫻の力が満ちる頃には十分な在庫も確保されたらしく営業再開する。
なお、他国の似た店とは違い、売り物は塵歌壺の装飾品用の設計図がメインとなっている。
店主の御輿源一郎は、元々は稲妻幕府で代々与力を務める御輿家の長男で家督を継ぐはずだったが、その性格から要職には向かないと自覚しており、弟の源次郎に家督を譲って根付の源を開店した経緯を持つ。
- 小倉屋
代々小倉家が営む老舗の着物屋。現在は小倉澪が店主。
着物の材料である絹は璃月から輸入しているため、鎖国の影響をモロに受けている(雷電将軍の伝説任務後は鎖国令が廃止され直接の障害はなくなったが、すぐには仕入れルートを再構築出来ないため、とりあえずの苦境を脱したにとどまっている)。
ちなみに優という兄がおり、現在は幕府軍の兵士として神無塚・たたら砂の監視塔で見張り役の任に就いており、妹と店の事をそれなりに心配している。
フォンテーヌの気鋭のファッションデザイナーの千織もかつては小倉屋で修行していた時期がある。
- 秋沙銭湯
鎖国令が発令される数年前ナタへ旅行に行った藍川烝が、火山温泉に入ってその効能に感銘を受け、商店街に開店した銭湯。規制ゆえ残念ながら中に入る事はできない。
ナタと稲妻の情景をイメージした内装と、湯に癒しの魔法らしきものを施している事から客足は上々で幕府の人間も来店するほどだが、価格設定を多少低くしたのもあり毎日の来客数が多く多忙だと愚痴をこぼしている。
- 弥生漆器
代々弥生家が営む漆器店。4代目店主の弥生七月はスメール教令院に遊学した経験を活かし、合成秘法を用いた特殊な特殊な塗料を製作して漆器に用いている他、合成台を無料で提供している。
- 烏有亭
商店街にある居酒屋。稲妻各地の海千山千の食材を用いた料理や良質な酒を提供している。
店主の岡崎陸斗はかつて稲妻幕府において高職に就いていたが食道楽でもあり、老齢を機に引退後は兼ねてより居酒屋を経営したいと鳥有亭を興した。歳の離れた妻、絵里香はかつてとある君主に仕える間者であったが、陸斗を監視する命を与えられて出逢い、恋に落ちたのがきっかけで幾多の困難を乗り越えて結婚した経緯を持つ。
今でも彼を慕う同心や大名などがお忍びで店を訪れては愚痴をこぼし、稲妻に関わる多くの者達がこの店の料理で舌鼓を打っている。旅人も入店は出来るが料理を注文することは出来ない(実質的には写真撮影スポット)。
八重神子は大抵好物の油揚げと串焼きを所望するが、多額の原稿料が入った際はドバドバな金銭感覚で高級食材や高級酒を惜しげもなく注文し豪遊する。
- 智樹の創作屋台
冒険者協会の隣にある智樹という青年が営んでいる飲食系の屋台で、彼が考案した料理を提供している。
どの料理も奇抜すぎて客足も芳しくなかったが、雷電将軍が訪れた際に団子牛乳を飲んだところ大層気に入った事が人々に広まって以来、団子牛乳はヒット商品となり、以後は屋台で団子牛乳が1日2本購入できるようになる。
社奉行神里家当主の神里綾人もここのタピオカミルクティーを気に入っている。
- 幸雄の屋台
冒険者協会の裏手にある屋台。メニューはタレ焼き鳥、魚の塩焼き、油揚げが乗ったきつねラーメン。
どれも酒が合いそうだが店主のこだわりで酒は提供していない。
以前、狐耳の女と鬼族の男がきつねラーメンの大食い勝負をしたが、鬼族は豆アレルギーで、男は勝負に勝ったが死にかけるという事件が起きた。
それ以来、店主は客がアレルギーを持っているかどうかデリケートになった。えらい迷惑である。
- 木漏茶屋
太郎丸という犬が店主を務める茶屋。
敷地内は"社奉行"神里家の直轄地であり、店員のチェックを通れなければ入店もままならず、幕府関係者も迂闊に手が出せないとか。
それゆえ時には大名などが会談に利用する場合もあるが、神里家の目が光っている事もあり、迂闊な密談は御法度の模様。
店内で居候として働く信盛はかつて喜多院流槍術の免許皆伝者であり、その驕りから神里綾人に神の目をかけて決闘を挑むも敗れ、神の目を渡してからは綾人の提案で居候になった経緯がある(おそらく用心棒としての意味合いも兼ねているのだろう)。
- 志村屋
冒険者協会の向かいに建つ料理屋。旅人のテイクアウトはこちらで。
元武士の店主の料理に掛ける情熱は烏有亭にも引けを取らない。というか、店主は烏有亭を目の敵にしてことあるごとに突っかかっている。当の烏有亭はというと気にしてもいないし争う気も無いようだが。
- 九十九物
雑貨屋。店主の葵曰く「色々な物」という意味の『九十九』を店名に付けた通り、ひと通りの物は取り揃える自信があるらしい。しかし旅人から「新しいパイモン」と注文を受けた際は流石に難色を示した。
花見坂にある娯楽小説の出版社。書籍売り場も併設されており、様々な本を購入可能。
その名の通り八重神子が設立したもので、彼女が編集長も務めている。
一番人気はとある璃月の作家の作品で、稲妻の作家は皆その作品を越えようと執筆をしているが未だその領域には至っていない。だが鎖国令中は当の本人までその評判が届いていなかった。
- 万端珊瑚探偵社
花見坂にある探偵事務所。
女所長の「珊瑚」と、助手の「龍二(本名は「竹生」)」が営んでおり、龍二は過去に珊瑚に濡れ衣を晴らしてもらったことが縁で助手になった。
人探しや猫の捜索、事件の捜査など、業務は私立探偵そのもの。二人とも、特に珊瑚は性格に一癖も二癖もあるが腕は確かで、天領奉行も一目置いているレベルの実績がある模様。
あるデイリー任務では、連続窃盗事件の解決に尽力する姿が見られる。他にもイベント「万端珊瑚事件簿・犬武者」では事実上の主役となり、一斗の伝説任務でもちょっとだけ助力したりと、要所要所で活躍している。
- 木南料亭
花見坂にある食堂。当代の店主は社奉行の姫君とも個人的な付き合いがある。
旅人がテイクアウトを頼む事も出来るが、店主は逆に外国料理に興味があり、旅人にレシピ開発を依頼した事もあり、開発以降は店の名物として購入可能となる。
九条鎌治も柊千里と文通する際に、柊家に手紙を送る口実で菓子折を購入する。
- 天目鍛冶屋
花見坂にある、稲妻五箇伝最後の一派「天目流」を受け継ぐ刀鍛冶工房。
稲妻固有の「紫水晶」の採掘場所を知りたい時は弟子に声をかけると良い。
- 長野原花火屋
花見坂にある花火屋。店主は宵宮。稲妻だけでなく璃月の海灯祭にも大いに携わっている。
一度依頼で花火を作ったお得意様には花火の製法を暗号化した短冊を託しており、これを店主に渡せば何代先でも店が潰れない限り同じ花火を作る事が出来るとか。
小ネタ
- 街の北側の裏手には特産品「緋櫻毬」の採取ポイントが集中している。キャラ育成・料理・釣り餌と実に多方面に使うことになる素材なので鳴神大社の採取ポイントと合わせて忘れずに採取しておきたい。
- モンドと璃月では(外れではあるが)一応街の中にいる「釣り協会の会員」は稲妻城では郊外にいる。花見坂のワープポイント直近の海岸を目指そう。
- 巨大な城を支える地盤はさぞ堅固な一枚岩かと思いきや真下には大空洞があり、現実的に考えたら地震が来たら一瞬で崩壊しそうな危ない場所に築城されている。