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稲妻(原神)

いなずま

オープンワールドRPG『原神』に登場する国家。雷神の領域で、永遠を理念とする。
目次 [非表示]

将軍は不滅で、幕府の鎖国も永遠なるもの。

永遠を求める神は、人々の目からどのような永遠を見出したのか。



概要編集

オープンワールドRPG「原神」に登場する国家。

魔神任務(メインストーリー)第二章「千手百眼の浮世」の舞台。


「雷電将軍」こと雷神バアルの領域。テイワット大陸南東部に位置する。

モチーフは中近世(特に江戸時代)の日本。象徴となる言葉は「永遠」。


6つの島から成る、テイワット唯一の完全な島国。島ごとにそれぞれ異なる雰囲気を持つが、過去の度重なる災害や戦災で殆どは人が住むに適さぬ環境になっており、人口も唯一無事を保つ鳴神島に集中している。


中心都市は稲妻城。季節のテーマは主たる部分はモンドと同じく春だが「稲妻」の名に相応しく雨と雷が降り注ぐエリアがある為梅雨や初夏も入っている模様。最初に訪れる離島地域の様子からも秋の要素も含まれている。


雷神を頂点とし、国内の治安維持及び軍事を担当する"天領奉行"九条家、国内の文化活動や祭祀、出版を司る"社奉行"神里家、貿易や出入国管理、離島を管轄する"勘定奉行"柊家の三奉行から成る稲妻幕府によって安定した統治されている。

神が武に特化しているためか、ややピンキリなれど武術に秀でた人間が数多く存在しているのも強み。


しかしここ一年ほどで急に政治方針が変わり、誰であろうと国内外の出入りを禁ずる「鎖国令」と、神の目を強制的に徴収する「目狩り令」を公布・実行し始めた事で、稲妻国の神の目の所有者たちは事実上弾圧されている状態にある。

また、"社奉行"神里家が「目狩り令」に裏では反対の立場を取り、他の二奉行と対立しているなど、幕府内も一枚岩とは言えない。


結果、離島の貿易商は以前より苦しい生活を強いられる事になり、現在は「目狩り令」を推し進める九条家率いし幕府軍と、幕府の被害者や逃れた者と2000年ほど前から稲妻に対し軍事による反抗をする海祇島、珊瑚宮家率いる抵抗軍との戦争が激化しつつある状況。


変心した雷神の力の影響で、国を取り巻く海域も非常に荒れており、島国ということもあり外国人が密入国することも、逆に自国民が脱出することも難しい(璃月港には奇跡的に何とか脱出に成功した女性「竺子(あつこ)」がおり、彼女に話を聞きに行くところから第二章は始まる)。


このため、ゲームスタート時点では通常の手段でこの国に入ることは出来ない(余談も参照)。

モンド璃月の騒動を解決した上で腕利きの船乗りの協力を得て初めて上陸可能になる。


また、所謂妖怪や半妖の類も存在し暮らしているが、人の良き隣人であった数百年前までと違って現在は絶滅が危惧される程数を減らし、殆どは肩身が狭いマイノリティと化している。


法令・組織編集

※この項目ではストーリーのネタバレや進捗による情勢の変化も記述しています。

気になる方はこの項目を飛ばしてご覧ください。


目狩り令編集

国内の神の目を強制徴収する法令。

雷電将軍が"永遠"の妨げになり得る"人の願い"を消し去る先駆けとして、直々に発令したもの。神の目自体は雷神でも破壊出来ないので、回収後は稲妻城前の「千手百目神像」に嵌められ管理・死蔵される。


神の目の所持者は全人口のほんの一部のため、一般市民にはあまり馴染みがなく、国全体の情勢にほとんど影響を及ぼさない程度に収まる筈であった。しかし、過去の幕府に対して長年対立を燻らせている海祇島の珊瑚宮が、目狩り令に反抗する者達を取り込んで抵抗軍を組織。

それに便乗してファデュイが双陣営を煽り国営に大きく介入した結果、元々小競り合いレベルだった争いは大規模かつ泥沼の内戦に発展し、上記情勢の大幅な悪化に至る。


その後ある旅人の来訪を機に、紆余曲折あって目狩り令は廃止。神の目は返却され、情熱を失っていた者たちも完治した。同時に天領奉行と勘定奉行の汚職・売国も公となって当主達は逮捕・解任され、後任が決まるまでは他の役人や将軍が代行することとなった。


内戦についても、休戦協定が結ばれたことで収束。心海の伝説任務第一章では和平交渉が締結され、某同心の手助けも加わり、鳴神島と海祇島間の運輸も回復に向かっている。


鎖国令編集

外国との行き来や国内の外国人の行動を制限する法令。

日本で行われていた鎖国とほぼ同じものだが、外国人はいわゆる出島である離島にしか原則滞在できない。


こちらは前から存在した法令だが、目狩り令の進行と共に規制が急激に厳しくなり、雷神の発生させる恒久的な嵐で稲妻全体を囲うという物理的な強制力まで発生。

離島の滞在にも複雑怪奇な許可の申請や莫大な費用(金額は係の裁量であり、実質は賄賂)や税金が必要となっており、離島の滞在者たちは「万国商会」という組合を作り上げ、力を合わせて勘定奉行の重税といった横暴を耐えている。

ただし、何らかの形で許可証を得れば離島の外でも自由に活動できる。もちろん旅人も例外ではなく、離島の脱出と許可証の取得が当初の目的となる。


目狩り令廃止後もこちらはまだ残っているが、第二章の一連の騒動の結果、現勘定奉行が逮捕されたこともあり、離島の待遇はかなり改善されている。

また、期間限定イベント「謎境一騎」では辛炎が期限付きの仮発行の許可証で稲妻に入国していており、鎖国令自体も今すぐ廃止とまではいかないもののかなり条件が緩和されている模様。


そして、Ver2.5で追加された雷電将軍の伝説任務第二幕終了後、遂に鎖国令は廃止。

廃止後は一部NPCの会話内容が変化したり、璃月港にいた竺子が親元に帰ってきたりと若干の変化がみられる(余談も参照)。

今のところ大きな混乱はなく、むしろ滞っていた外国との物流が盛んになってきたことで多くの市民、特に商人に歓迎されている。


国内地域編集

  • 鳴神島
    • 離島
    • 紺田村(こんだむら)
    • 鳴神大社(なるかみおおやしろ)
    • 稲妻城
  • 神無塚(かんなづか)
  • ヤシオリ島
    • 藤兜砦
  • 海祇島(わたつみじま)
    • 珊瑚宮
    • 望瀧村(ぼうろうむら)
  • セイライ島(せいらいじま)
    • 浅瀬神社
  • 鶴観(つるみ)
  • 淵下宮(えんかのみや)

稲妻という名の通り、国内の各地に雷元素にちなんだ新ギミックが多数用意されている。

詳細は割愛するがモンドと璃月の謎解きとは方向性が異なり、慣れるまではかなり探索に苦労することになる。

ただ、慣れてしまえば決して難しいものではなく、ギミック解除の報酬も大きい。


他にもモンドや璃月に比べるとフィールド上の食材や聖遺物の採取ポイントが多く、隈なく回れば意外とバカにならない収入となる。


一方、内戦があったためか、野伏衆や海乱鬼といった大粒エネミーが数多く跋扈しており、キャラの育成が不十分な場合、探索には困難を有する。

その他、戦の爪痕により生じた様々な危険環境が各地で旅人を襲う為、早い段階で対応した世界任務をこなし、一つずつ稲妻を正常化していくと良い。


この国特有の地理的特徴として、雷元素のスリップダメージエリアである「雷禍」が存在する。

エリア内にいると持続的にダメージを受け続け、やがて戦闘不能に至る厄介なエリア。その影響は海にまで及び、雷元素に侵された水に浸かっているとこちらも持続ダメージを受ける(しかも水の方が陸上よりもダメージ量が大きい)。

鳴神大社にある奉納コンテンツ「神櫻」によってレベルアップ可能なギミック「雷の種」によって短時間だが雷禍によるダメージを防ぐ事ができる。探索や任務などでエリア内に入らなければならなくなった際は大きな助けとなるだろう。

一部の雷禍エリアは特定の世界任務をクリアする事で解消する事ができる。特にセイライ島と神無塚は島の中心部が雷禍エリアで覆われており初期状態ではほぼ探索不可能な為、優先して解消していきたい。


所属人物編集

稲妻幕府編集


天領奉行編集



社奉行編集


勘定奉行編集


鳴神大社編集


海祇島編集



稲妻城城下編集


その他編集



過去の人物編集


今は稲妻にいない放浪者千織の出身地でもある。


稲妻キャラの育成について編集

稲妻のキャラ(と、申鶴雲菫などの同時期実装の璃月キャラ、またはティナリキャンディスなど稲妻の週ボス素材を用いるスメール以降のキャラ)全体の特徴として、進度次第では育成のハードルが非常に高い。

なぜかというと、魔神任務を進めていなくても探索や素材収集は可能であったモンド~璃月と異なり、前述の通り、稲妻は魔神任務の進度次第では入国すらさせてくれないからである。このため新規ユーザーが稲妻キャラを引いたとしても、魔神任務第二章突入までは「腕試し」のボーナスで手に入る育成素材を使ったレベル40までで育成は頭打ちになってしまう。


更に、マップを開放しただけの段階では未だ探索不可能なエリアが多く、セイライ島と鶴観、神無塚を完全開放するにはいずれも特定の世界任務をクリアしなければない。

一応上記エリアは未クリアの状態でも行く事ができるが、その段階では探索可能範囲が非常に限られており(セイライ島・神無塚は上述の通り。鶴観は島全体が霧に包まれており、エリア外に行くと元の場所に強制テレポートされる)、従って採取できる素材の数も雀の涙ほどとなる。

また、淵下宮はクリアしなければ稲妻同様にそもそも入れない。

上記のエリアでしか採取できないアイテムが必要なトーマ、雷電将軍、八重神子などを育成する際は要注意。


一応マルチプレイによって稲妻解禁前から素材入手ができないこともないが、そのためには「同世界ランク帯」でかつ「稲妻に入国済み」、その上で「素材収集を快く許してくれるフレンドの存在」が必須になる。ちなみに魔神任務第一章第三幕の解禁条件の都合上、最低でも世界ランクは3以上(=突破任務1回以上クリア)が必要。

さらに注意喚起しておくと、他人のマルチフィールドに入り込んだ後に無断で消費するタイプの素材(育成素材となる植物や一部鉱石など)を勝手に集めて持ち帰る"密猟"は完全にマナー違反なので絶対にやめよう。


なお、これの反省を踏まえてなのかスメールキャラの育成に必要な素材のほとんどは魔神任務序章の時点で行こうと思えば行ける場所に配置されている。

ティナリコレイなど、一部のスメールキャラの天賦育成には稲妻の週ボス素材が必要だが、「とりあえず実用に足りる」Lv6までの育成ならこれも必要ない。更にVer4.2以降から冒険ランク40以上になると週ボス素材を前提任務なしで取得できるようになった。



ただしこれらにはver4.5時点で3名だけ例外が存在する。「生まれ育ち」は稲妻でも「所属」が国外のキャラクターで、楓原万葉放浪者千織が該当する。万葉は稲妻キャラではあるが天賦育成には璃月素材を使用し、放浪者は(一応)スメールキャラではあるがレベル・天賦突破ともにエネミー素材のみ稲妻の野伏衆の「刀の鍔」を、それ以外はスメールのものを使う事になる(ちなみに「刀の鍔」はショップである程度は買えるため、効率の悪ささえ許容できれば稲妻に上陸する必要はない)。千織も万葉同様稲妻のキャラであるが、こちらはボス素材がフォンテーヌ素材で天賦育成や特産物、エネミー素材(エネミー素材はごくわずかであるがスメールでも入手可能)が稲妻素材となる。


余談編集

  • 強制送還

Ver1.6の限定マップ「金リンゴ群島」で先行登場したウェーブボートが正式に実装され、地続きになっていない小島などへの移動がかなり楽になった。ただし、ボートが使えるのは稲妻の国内のみであり、ボートに乗って外界に行こうとしても、途中で強制的に戻される。そのため、残念ながらモンドや璃月にウェーブボートを持っていくことはver2.0の稲妻実装当初はできなかった。

旅行日常|稻妻

こちらの4コマ目を参照。


この強制送還は、ガイアの元素スキルなどで強引に海上を歩いて稲妻に渡ろうとしても(もちろん出ようとしても)発生したため、マップ上では繋がっているが稲妻とモンド・璃月を行き来するには第二章で北斗に連れてきてもらうかワープしかなかった。上記の竺子はこの海域をよく単身で(しかもイカダで)突破できたものである。


Ver2.5で鎖国令が廃止後はこの強制送還システムはなくなり、ゴリ押し突破が可能になる。とは言えここまで到達するには稲妻編クリアかつ雷電将軍の伝説任務第二章のクリアが必須なので、結局のところ密航は不可能なことに変わりはない。


※Ver2.4後半の海灯祭に伴い孤雲閣にボートポイントが追加。これにより、はれて(一時的に)璃月・モンド側でウェーブボートが使えるようになった。

とは言え孤雲閣以外にボートポイントがない上、イベント中は孤雲閣の周辺から一定距離離れるとこちらも強制送還される仕様となっていた。

イベント終了後は孤雲閣ボートポイントが消失したが、上記の通りVer2.5で強制送還が無くなったため、璃月・モンドでもウェーブボートが正式に使用できるようになった。

ただし、ボートポイントがないため稲妻から時間をかけて持っていく必要があり、そもそも璃月・モンドはボートに頼らなければ行けないような場所は殆どない為(一応、モンド領内にある)、わざわざボートを持ち込む利点が少ない。

Ver3.0からはスメールのオルモス港からウェーブボートで稲妻に向かうことが出来るが、これも趣味の域を出ない。


  • ラーメンは日本食?

稲妻実装に伴い、日本食系の料理レシピが解放された。おにぎり味噌汁和菓子天ぷら等々、我々日本人にはおなじみの物がそろっているが、そんな新レシピにはなんとラーメンが入っている(名称は、豚骨ならぬ「獣骨ラーメン」)。しかも、ラーメンのレシピは稲妻のショップで販売しており、完全に日本食ならぬ稲妻料理扱いとなっている。

確かに我々がよく知るラーメンはもはや中華料理とは言えないレベルにアレンジされたものだが……。

※日本にラーメンが伝来したのは江戸時代と言われているため、時代考証的にはあながち間違っているわけではない。


ちなみにカテゴリとしては洋食のオムライスカツサンドのレシピも稲妻で販売されているが、どちらもそもそも日本お得意の魔改造から生まれたれっきとした日本食であるため、(時代考証を別にすれば)稲妻で売られていることに何ら不自然な点はない。


一方で、うどん蕎麦といった他の日本の麺料理は何故か開放当初は実装されていなかったりしたが、Ver2.2でやっと蕎麦が新レシピとして導入された。名称は「そば」となっており、イラストからざるそばの模様。ただし、何故か材料は小麦粉だったりする。対照的に、Ver2.5で遂に実装されたうどんは小麦粉から作れる。恐らくメタ的には一つのレシピのためだけにそば粉をわざわざ実装する費用対効果的な理由だろう(ただし「冷製鮮肉」や「鶏肉の燻製」のように使用するレシピが現状一つしかないアイテムもある)。


ちなみに荒瀧一斗と八重神子のエピソードやver3.7のイベントにおける言及から、名物はラーメンに油揚げを載せたきつねラーメンであると判明している。ここに至って悪魔合体させるなと突っ込みたい方もいるかもしれないが、きちんと作れば意外に美味しく、東京には専門店もある逸品だったりするので、興味のある方は試してみる事をお勧めする。


  • テイワットのオタクの聖地?

食文化以外にも、異世界転生系の小説が「娯楽小説」の名で流行っており、それらは近頃オリジナリティの低下が問題になっている等、どこか現代日本……というかオタク文化の要素も思いっきり混ざっている。

これら創作書籍に限っては、普段やらない他作品パロディもふんだんに盛り込んでいる。


さらには、Ver2.6の限定イベント「華やぐ紫苑の庭」では、「光華容彩祭(こうかすがたのいろどりさい)」という祭りが上記の鎖国令廃止後の離島で開かれるのだが、八重堂の全面監修の結果、他国の来客を巻き込んだ娯楽小説の大規模即売会、つまりコミケとなった。


そう、よりにもよって(一応)ファンタジーものの世界観でコミケである。

ついでとばかりにどっかのアル中な神も自国ほっぽりだして遊びに来るし…。

しかし、好意的に解釈すれば、モチーフ元を鑑みるに(文学自体は世界中で栄えているとはいえ)古くから栄える日本の文学文化を反映させた設定とも取れるのだが…


  • 名前

登場人物は璃月と同じくプレイアブルキャラクターは苗字と名前が一緒になったフルネームで表記されることが多い。

しかし、璃月のキャラクターと異なり呼ばれる際はフルネームではなく苗字または名前のみが呼ばれることが多い。(一部璃月のキャラクターでも名字を主に呼ばれるキャラクターもいるが)

  • 例にすると「珊瑚宮心海」はゴローからは「珊瑚宮様」、パイモンからは「心海」。「楓原万葉」はパイモンからは「万葉」、神里綾華からは「楓原」と呼ばれる。
  • ただし雷電家、神里家は複数名居るため、基本的に地位または名前で呼ばれる。

また稲妻のNPCは苗字のみ、名前のみ、苗字と名前どちらも設定されていたりとあまり統一されていない。(ただし、そのどれもが日本人にとっては馴染み深い苗字や名前ではある)


  • 仲間外れ?

Ver3.5時点で、実装されている4つの国の中で恒常祈願で入手できる星5キャラが存在していない唯一の国となっている(タルタリヤは立ち位置上例外とする)。

恐らく、新規ユーザーが稲妻星5キャラを入手した際、満足な育成が不可能になる事を防止する為であると思われる。


関連動画編集


関連タグ編集

原神 テイワット

日本


鳴神不動、泡影を滅す

韶光撫月の浮世

霧の海と謎の秘境


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