概要
オープンワールドゲーム『原神』の登場キャラクター。
世界観で500年前まで存在していた人物(故人)であり、魔神任務(メインストーリー)第二章(稲妻)での各方面で語られている人物。
雷電将軍を君主とする稲妻において、確認できただけでも2000年前から500年前まで存在していた鬼族の女性。稲妻幕府において与力を務める鬼族の家系「御輿家」の当主であり、狐斎宮や笹百合同様に雷電将軍の盟友の1人。武芸に長け、またその美貌から狐斎宮曰く「月のように綺麗な佇まいは千年語り継がれるだろう」と言わしめるほど。
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以下、本編でのネタバレ
500年前の「漆黒の厄災」の際、虎の体と蛇の尾を持つ、この世のものでない獣に飲み込まれた。
自力で腹を裂いて脱出・討伐するも、魔獣の体内で漆黒に染まり、仲間が引き裂かれる姿を見た事で正気を失った。「虎牙の千代」と呼ばれるようになった彼女は、かつての正義も美貌も失い、ついに雷電将軍へも剣を抜いた。
彼女は雷電将軍によって腕と角を斬り裂かれ、鎮守の森へと逃げて行った。最後は何者かによって魔物として殺され、その伝説は形を変えながら受け継がれていった。
その後の御輿家
雷電将軍に刃を抜いたとの事で、実子の御輿道啓は自ら責任を取り出奔。当時御輿家には人間の御輿長正を養子に迎えていたので彼が家督を継ぐ事になり、以後御輿家は人間の家系になる。
御輿長正は影向天狗の元で修行した後、御輿家の汚名を濯ぐため幕府に入る。彼はたたら砂の目付である丹羽久秀の元で働き、部下の桂木が見つけた「傾奇者」と共に生活した。
両手剣「大たたら長正」の鍛造に尽力しており、刀が完成した際には皆で祝い、剣舞を踊った。
しかしある事件が起きた事で丹羽久秀が失踪し、第二責任者である御輿道啓が死罪となった。
彼に恩がある桂木が名乗り出て、道啓の代わりに桂木が処刑された。その処刑に使われた刀こそ「桂木斬長正」…即ち大たたら長正である。
(事件の詳細は国崩のページに記載)
時は経ち現在。長兄の御輿源一郎は内向的な性格なため、自身は家督を継ぐ資格はないと出奔して稲妻城下に「根付きの源」を経営するに至り、弟の御輿源次郎が家督を継いで当主になった。
その後の御輿道啓
一方で御輿道啓は影向山で隠居生活をしていた際、天狗族の族長の娘・光代と出逢い、彼女の師事の下で剣術を学ぶ。十数年後、免許皆伝した道啓は光代により名を「岩蔵道胤」と改め、また光代の法力により鬼族の血を薄められた後は岩蔵流剣術の開祖となり、以後岩蔵家は天領奉行の剣術指南役として大々受け継がれ、当代は「胤」の名も受け継ぐ事となる。
つまり家系としては御輿家、千代の血統としては岩蔵家が受け継いだのである。
時は経ち現在、目狩り令の際に当代の岩蔵光造(光胤)は『義』を選んで自身の神の目を献上したが、門下生の半数以上は「情」を選んで出奔し、以後岩蔵流剣術は道場としては閉門状態になる。
岩蔵流剣術の末路
目狩り令が廃止され、再び持ち主に神の目が戻される事になったが、自身が信じた義が、実はファデュイと九条孝行の謀略であり、最初から大義名分など無かったと知った光造は神の目を受け取らず、岩蔵流を再興する気も無く自問する日々を送っていた。そんな中、旅人の噂を聞いた岩蔵流の門弟達が旅人に死合いを申し込み散っていった事を聞き、自身も剣術家としての答えを求めるために旅人に死合いを申し込み、散っていった。こうして岩蔵と、千代の血統は旅人の手により潰えたのだった。
唯一救いがあるとすれば、岩蔵流の技だけは未だ潰えておらず、岩蔵道胤の剣技を模した一機の傀儡が未だ赤い花の咲き乱れる中に鎮座していることだろうか。
そして旅人は光蔵と剣客達の刀を墓標として、白狐の野に眠る「とある人物」の塚へと突き刺したのだった。
余談であるが、旅人に死合いを申し込んだ岩蔵流剣術家は以下の通り。(死合い順)
師範代 / 三船悟志
門下生 / 岡崎久仁彦
師範代 / 丹波鉄生
門下生 / 片山辰巳
門下生 / 島田七郎治
宗主 / 岩蔵光造(光胤)
免許皆伝 / 岡崎寅衛門・柳葉嵐士(2人で旅人に挑んだ)
道胤の軌跡
ある日淵下宮を訪れた旅人は、「蛇腸の道」にて滝壺に打たれている錆びた刀を発見する。「薄緑満光天目」と銘が刻まれたその刀は、かつて道胤の愛刀であり、彼も当時の海祇御霊の儀式で依頼されて訪れ、何かしらの理由かあって愛刀を滝壺に刺したと察した旅人は、光胤をはじめとする岩蔵一門の刀を刺した塚に一緒に刺した。