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幕府の武器鍛造の中心地。戦乱の影響で大規模な生産は停止しているが、炉心はまだ温かいままである。まるで次に全力で起動する機会を辛抱強く待っているかのようだ。

———探索派遣


多忙で賑やかなたたら砂での暮らしは、彼の生涯でもっとも幸せな記憶である。そこで彼はしばし人間となり、一般人となったのだ。

———放浪者 キャラクターストーリー1


概要編集

稲妻の中央に位置する神無塚のエリアのひとつで、刀鍛造が行われている。

バージョン1.5生放送にて「御影炉心」が公開され、のちにバージョン2.0で実装された。


大型世界任務「たたら物語」が受注できるほか、武器「桂木斬長正」の獲得や秘境「借景ノ館」がある。


かつては刀鍛造が行われており、「御影炉心」による玉鋼の大量生産が行われていた。しかし御影炉心に問題が発生し、鎖国の影響でエンジニアも入国できない事から現在は労働者が撤退している。

ほとんど人はおらず、ごく少数の関係者や海乱鬼がいる程度。ただし内部には多くのファデュイ兵が潜伏している。


祟り神(魔神オロバシ)の影響により病気に罹りやすいが、晶化骨髄が採掘できる場所でもある。晶化骨髄は邪眼の材料としても利用されており、ファデュイとの交渉材料としても使われていた。現在は戦争の影響により一時的に鍛造が止まっており、停戦後も未だ再稼働には至っていない。


英語ではそのままTatarasuna、中国語では踏鞴砂。

歴史編集

数百年前編集

かつてのたたら砂の人間が書いた「古い手帳」が散らばっており、これについて教令院因論派の学者「アカバ」「ルミ」が研究している。魔神任務間章第3幕で深く掘り下げられる。


当時たたら砂では、丹羽久秀(造兵司正)、御輿長正(目付)、桂木(副官)、宮崎兼雄(造兵司佑)、金次郎、望、赤目、そして「傾奇者」が暮らしていた。


御影炉心が出来る前、そこでは伝統的なたたら製鉄法が使われていた。職人らが日々刀を打つ中、副官の桂木が偶然「借景ノ館」に立ち入った。そこにはとある人形が生きたまま安置されており、それを見た桂木は彼を助け出し連れ帰った。


たたら砂の皆は彼を受け入れ、家族同然に扱った。そして彼に読み書きから鍛造技法まで様々な事を教え、友として扱った。

そしてある日、御輿長正らはとある刀を作っていた。皆で協力し、試行錯誤を重ねた末にやっと完成した。

長巻が完成すると長正はそれに「大たたら長正」と名付け、その完成を皆で祝った。

望はその美しさを絵に描き、桂木とかぶき者は月明かりの下で剣舞を踊った。


しかし、彼らの幸せな生活はとある事件によって終止符が打たれることとなる。

フォンテーヌから来た自称機械職人「エッシャー」が、彼らに炉心技術を売り、たたら砂に設置した。

この「御影炉心」の導入により作業効率が上がり、全ての製錬にこれが利用されるようになった。

しかし、それを使うにつれ黒いガスが発生し、穢れにより死傷者が多く発生した。助けを求めて天守閣に向かった者は誰1人として帰ることはなかった。そこで、傾奇者が天守閣へと向かった。


エッシャーは解決策としてある「装置」を渡した。

それは穢れを吸収できるものの、その装置を炉心内部に設置するために犠牲を必要とする。丹羽が立ち上がりそれを実行しようとすると… エッシャーが現れ、彼を殺した。

死にゆく丹羽が彼にその目的を尋ねると、エッシャーは自身がファトゥスの「博士」である事を明かし、人形の傾奇者に関心がある事を明かした。


彼は丹羽の心臓を奪い、装置に嵌めて傾奇者に渡した。それを持った彼は炉心を修復する。その後保護装置について尋ねた彼は、博士の巧妙な嘘によって騙され、たたら砂を出た。博士は丹羽に全責任を押し付け、彼が裏切り者であるかのように工作した。


傾奇者の話を聞き、援護を集めて駆け付けた八重神子は、全てが終わった後のたたら砂に到着した。彼女も博士には騙されたが、丹羽が傾奇者の友人だった事を知ると、彼の邪魔をしないよう、ただ羽を戻すよう命じた。


近代編集

炉心に再び問題が発生し、労働者らが撤退した。またアリスがここを訪れ、色々弄っていった。

ファデュイがここを訪れ、様々な調査をしている。

フォンテーヌのエンジニア「グザヴィエ」は、御影炉心の問題を解決するため奮闘しているが、ファデュイの邪魔が入っている。


執行官以下多数のファデュイが配属されており、「古い手帳」に関しても調査している模様。


研究編集

たたら砂の歴史について、スメール教令院の因論派が研究している。

プロジェクト「ベールをはずして」で長く研究されており、現在はアカバが研究を引き継いでいる。

数百年前の出来事で、当時の記録も少ない事から難しい課題とされている。しかし幕府に残る資料や現地調査によって、「傾奇者」が人形であることや「機械職人」が事件に関わっていることなどを突き止めている。

ただそこで起きた事件の原因までは判明しておらず、決定的な証拠もないことから研究は難航していた。


しかし、その研究に最近進展があった。

稲妻出身の学者「笠っち」がその論文の間違いを指摘したところ、そのまま因論派に入ることになった。

神出鬼没ながらも成果を出す新人によって、この研究課題に進展があることが期待される。


施設・特産編集

御影炉心

たたら砂中央に座す装置。雷元素を纏っており、雷禍(侵食ダメージ)を与える

雷の種を拾うか、靂木の付近にいることで回避できる。

たたら砂内部のほとんどはこの影響範囲である。


借景ノ館

秘境。雷電将軍人形を安置した場所。


たたら物語

現在のたたら砂の問題に関する世界任務。冒頭任務のクリアでたたら砂内部に入れるようになり、終盤クリアで雷禍も解消される。


神居島崩砲

幕府が設置した雷元素の強力な大砲。上記世界任務や借景ノ館の開放に使う。


七天神像

たたら砂の上に雷電将軍を模した神像が設置されている。


素材収集

「晶化骨髄」「オニカブトムシ」「雷電蝶」が集まっている。

特にオニカブトムシは集めにくい素材であり、晶核もかなり多く集まっている。

晶化骨髄は北側の入り口付近、オニカブトムシは炉心の土台に張り付いており、雷電蝶は炉心周辺の崩れた通路の上を飛んでいる。


余談編集

  • 御輿長正は御輿千夜の義理の息子。魔物の腹で狂った母の汚名を濯ぐ為に翻弄していた。
  • 丹羽久秀は一心伝「丹羽」家の後継者であり、子はのちに一心伝「楓原」家の養子となり家を継いでいる。楓原万葉には彼の血が流れていると思われる。
  • 当時の出来事については聖遺物「華館夢醒形骸記」も参考になる。
  • 「名無しの傾奇者」は未だ当時の事を覚えており、夢でもその光景を見ている。

  • スカラマシュの神としての姿である七葉寂照秘密主との戦闘BGMや彼のプレイアブルとしての姿である放浪者の実践紹介ムービー、彼のたたら砂での過去がクローズアップされる3.3予告番組の彼の登場シーン、放浪者のエピソード動画「灰燼」のBGMは一貫してたたら砂のフィールド曲のアレンジとなっている。
  • ゲーム内でたたら砂を題材とした小説「黯雲の島」が書かれている。実際の歴史を参考にしつつもかなりホラー寄りの娯楽小説である。

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