海灯祭を祝して!
概要
璃月で年に一度、その年の最初の満月の夜に英雄を祀るために開かれる大規模な祭典。正確にはその少し前から始まり、1〜2月の所謂旧正月に開催される。
ゲームでは2021年から毎年開催されている。
願い事を書いた霄灯(しょうとう)という一種の提灯を軒先などに飾る。本祭の夜に霄灯と明霄の灯(めいしょうのとう)を空に放ち、英雄の魂を空に導くという風習がある。
特に璃月港の海灯祭は大規模なものであり、至る所に飾られた霄灯でいつも以上に町中が鮮やかに彩られる。また、明霄の灯を作る資金集めに、璃月の各商会が用意した屋台からなる「霄市(しょういち)」が並び、大変な賑わいとなる。
本祭の夜、町中から放たれた霄灯が空を埋め尽くす姿は圧巻である。
一回目(2021年版)
Ver1.3「明宵、海に昇りて」にて開催。
霄市の片隅に設けてある卓で「機関棋譚(きかんきたん)」というタワーディフェンスや、住民たちの悩み解決やお使いをして「にぎわい度」を上げる等の形で進行する。
望舒旅館で海灯祭のことを聞いた旅人とパイモンは祭りへの参加を決意。同時に旅館のオーナーのヴェルから「できれば魈様を祭りに誘ってほしい」と頼まれる。
しかし、魈は「人の集まるところは好きでない」となかなか首を縦に振ってくれない。二人は祭りを堪能したり、その最中に人助けをしたりしながら、なんとか魈を誘う機会をうかがうことになる。
紆余曲折あり、街の前までは送ると魈に譲歩してもらった旅人とパイモンがメイン会場に入ると、まさに明霄の灯が放たれるところだった。
街中の霄灯が一度消されると、明霄の灯が光り出す。様々な人の願いが込められた霄灯が、命を吹き込まれたように璃月港の空を照らしていく。その幻想的な光景は街はずれで見ていた魈の目すらも奪う。
そして、彼の口元は僅かではあるが笑みが浮かんでいた。
二回目(2022年版)
Ver2.4「流るる星霜、華咲きて」にて開催。
『原神』では基本同じイベントの復刻はしない方針な為、これも"二回目"として新たなシナリオの下で進む内容であり、町の装飾やシステムも大きく違ったものになっている。
なお、それに合わせて凝光と刻晴の新コスチュームとして、ドレス姿が実装された。
メインストーリー以外にも、凝光の依頼により、先代群玉閣から孤雲閣に飛散した物資を回収するクエストが導入。
初めて稲妻以外で解禁されたウェーブボートを駆り、時には横取りしようと躍起な宝盗団とも海戦を行う。ただし、孤雲閣周辺しか使用できず(無理に離れようとすると戻される)、イベント終了後は再び使用不可となった。
また、前回ではストーリーで絡みがあるのが魈とNPCがメインだったのに対し、月逐い祭と同様に璃月プレイアブルキャラが次々と登場する。また、璃月港や軽策荘の至る所に(一部は郊外に)彼らがいるので、誰がどこにいるのか探してみるのもいいだろう。
なお、このイベントの合言葉である「海灯祭を祝して」という挨拶は、この二回目から導入された。
今回は魔神任務第一章で仙人の手から璃月が離れたということもあり、凝光や刻晴たち璃月七星が企画まで担う型で主催。本来の明霄の灯に代わって、璃月各地で(恐らく長野原印の)花火を配布し璃月中で一斉に打ち上げる花火大会を催すこととなった。
その過程で、今度は働きすぎな刻晴をなんとか休ませる機会をうかがいながら、彼女の宝盗団退治を手伝うことになる。
鍾離のアドバイスもあり、旅人たちは仕事が一段落したところでたとえ話でやんわりと刻晴を諭す。彼女はその言葉を受け入れ、群玉閣で共に花火大会を楽しむことにする。
そして、いよいよ始まった花火大会。璃月港で、軽策荘で、望舒旅館で、璃月中の夜空を彩る花火は多くの人を楽しませるのだった。
三回目(2023年版)
Ver3.4「織りなす調べ、華更けて」にて開催。
前年度からの花火に加え、今年は以前より名前だけ登場した音楽フェス「イリデッセンスツアー」を目玉の一つとして取り入れた「海灯音楽祭」が開催される。
ストーリーも音楽が主体で、偶然出会ったフォンテーヌの音楽家・ドヴォルザークの公演に手を貸しつつ、彼が探究していた「音楽に纏わる昔話」をめぐる物語となっている。
海灯祭の準備中という直前の申し出ではあったものの、旅人が甘雨や七星を仲介したためか海灯音楽祭は実現することになる。そこで、旅人や甘雨たちは、ドヴォルザークが音楽祭の準備に専念している間に、「はるか昔、璃月で先祖を助けてくれた天女の手がかりを探したい」という彼のもう一つの目的に協力することに。
「天女」が仙人ではないかと睨んだ旅人たちは、仙人たちに聞き込みした末に、「天女」が歌塵浪市真君=ピンばあやであることを突き止める。しかし同時に、彼女と今は亡き旧友「帰終」との悲しい過去を知ることになるのだった。
何はともあれ始まった海灯音楽祭。胡桃&辛炎コンビのヒップホップが先陣を務め、様々な音楽が璃月の空に舞う霄灯や花火といった彩りに花を添える。
そして、音楽祭のクライマックス。ドヴォルザークが指揮を執る合奏の最中、どこからともなく美しい琴の音色が流れてきた。それはピンばあやの奏でる音だった。祭りを盛り上げてくれたドヴォルザークへの礼として、思い出と共に封印していた曲をもう一度奏でてくれたのだった……。
と、ここで終われば綺麗にまとまったのだが、後日、胡桃が主催する食事会に招待された旅人は、非常にカオスな現場に遭遇する。
胡桃の(一応)部下的存在である鍾離がいるのはまあいいとして、その胡桃が口八丁手八丁で強引に連れてきた「降魔大聖」こと魈。そして、璃月に来ていたウェンティまでも飛び入り(?)参加してきたのだった。
本来ならお互いを「じいさん」「呑兵衛」とののしりあう仲なのに、あくまで初対面を装いながらどこかとげとげしい鍾離&ウェンティ。二人の正体を知っているだけに頭を抱える魈や旅人&パイモン。どこまで二人の正体に気付いているのか、そんな光景を面白がっている胡桃。そして、何も知らない香菱、行秋、重雲の仲良しトリオ。
最後こそ胡桃に振り回されはしたが、今回もおおむね楽しい海灯祭を旅人たちは送ることができたのだった。
四回目(2024年版)
Ver4.4「彩る紙鳶、春梳きて」にて開催。
甘雨、申鶴、行秋の新衣装が実装される。そのうち、甘雨、申鶴の衣装は閑雲が用意したという形でストーリーでも登場する。
ストーリーでは新キャラである嘉明が物語の中心となる。同じく新キャラである閑雲や新エリア「沈玉の谷」も登場する。時系列では閑雲の伝説任務の後になるため、同任務の攻略や沈玉の谷のマップ開放が推奨される。
今回は海灯祭当日に凧揚げ大会をすることになり、閑雲の指導で凧を皆で作成するのだが、その過程で嘉明が父親の葉徳と仲違いをしていることを閑雲が知ったことで、二人を和解させるための作戦が実行され、成り行きで鍾離も協力してくれる。
そして、海灯祭本番で獣舞劇を披露する嘉明の雄姿を目の当たりにしたことで、葉徳はようやく息子と和解することができた。
後日、沈玉の谷の翹英荘を訪れた旅人は、観光に来たナヴィアやフリーナ達と、彼女らと意気投合している鍾離や胡桃と出会う。実は少し前にヌヴィレットもつかの間の休暇で翹英荘を訪れていたのだが、鍾離が彼と会うのを避けたため、神を敵視しているヌヴィレットと一触即発という事態は避けられていたのだった。
余談
どの年においても、イベントを一定まで進めると璃月所属の☆4キャラを一人選んでゲットできるほか、特別ログインボーナスなども用意されるため、報酬的にも段違いで「おいしい」イベントとなっている。特に無課金・微課金勢はこの海灯祭と、9月末のアニバーサリーイベントのボーナスを取り切ると戦力の充実にかなり役立つため忘れずに走っておきたい。
関連イラスト
関連動画
※2023年時のアニメPV。実際には海灯祭に登場し得ない外国のキャラまでが大量に登場するという夢の共演が実現している
関連タグ
ファデュイ:直接かかわりはないが、ファデュイ所属のあるカップルが毎回登場しており、名物となっている。