「璃月七星」の一人、「天権」。富の多さで有名であり、全大陸で彼女に匹敵する者はまずいない。
概要
オープンワールドRPG『原神』の登場キャラクター。
名前 | 凝光(日:ぎょうこう/英:Ningguang/中:凝光) |
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レアリティ | ★4 |
国/所属 | 璃月/璃月七星 |
種族 | 人間 |
使用武器 | 法器 |
神の目(元素属性) | 岩 |
誕生日 | 8月26日 |
命ノ星座 | 璣衝儀座 |
オリジナル料理 | 乾坤モラミート(モラミート) |
CV | 大原さやか |
璃月七星の「天権」様のことですか。彼女の手腕なら少し耳にしたことがあります。そういえば、私の所蔵品に限定版の「璃月千年」があるのですが、興味はありますか?そうだ、今から家臣に持ってきてもらって、一局いかがでしょう?
~凝光について…神里綾人
人物
璃月内において岩王帝君の次に高い権力を持ち、実務面で璃月の管理を司る7人の統治者「璃月七星」の1人で、律法の管理を担う「天権(テンチュエン)」の肩書を持つ。
多数の部下と莫大な資産を持つ国きっての大富豪。「姿を見せる=狙われる機会を生む」として顔を晒すことの少ない璃月七星にあって、凝光は平然と表舞台に立つ例外的な存在である。
ある時は同業者と鎬を削る凄腕の商人、ある時は菓子を手に港の子ども達と遊ぶ優しいお姉さん、またある時は暇つぶしに「璃月千年」を開発したボードゲーマー、そしてある時はスイーツ業界随一のコメンテーターとその姿は様々。故に璃月の人々の誰もが凝光の一側面ならば語ることができ、そしてそのどれもが異なっている。
そんな凝光だが、璃月港を一望できる天衝山の上空に空中宮殿「群玉閣」を構えている。
普段は璃月港を中心に様々な姿を見せる凝光だが、有事の際には自身が重用する三人の腹心だけを連れて群玉閣の一室に篭り、そこで策を練るという。
群玉閣の一室では、策を練るために腹心が要点をまとめた資料が壁一面に貼られており、真っ白に染まっているかのように見える。そして壁が白に染まりきる前に凝光は必ず解決策を導き出し、同時に資料を細かく刻み、璃月港を一望できる窓から雪のように散らすという。この「白い壁」と「粉雪」は璃月人の間で、手に入れれば大きな商機を得られるとして伝説になっている。
能力と戦術
リリース当初から実装済みの★4キャラで、主に恒常祈願(ガチャ)「奔走世間」で獲得可能。
使用するのが岩元素であることに加え、元素スキルが防御壁を生成するものであることから、一見すると味方への耐久補助を行う支援型に見える。しかしその実態は結晶化バリアと防壁を併用しつつ、一方的に宝石をガンガンぶつけて蹂躙するゴリ押し型砲台である。
また、命ノ星座を2重(2凸)まで重ねてほぼ全ての行動が劇的に強化されて初めて本領を発揮する能力構成であるため、加入直後は真価を発揮しきれない。いざ使う段になっても一般的な法器キャラとは違った特殊な挙動をするため、バーバラやリサなどと同じ感覚で動かすと間違いなく面喰らう。
人物像と同様にキャラ性能としてもあらゆる意味で一筋縄ではいかず、プレイヤーに時間と投資と慣れを要求する食わせ者。しかしそれら全てを用意できた時、下手な★5キャラを追い抜くほどの戦闘力を持つ戦場の支配者へと変貌する。
天賦
- 通常攻撃&重撃「千金擲」
凝光の左右両側に宝石を一個ずつ生成し撃ち出す。
命中すると岩元素ダメージを与え、かつ凝光の周辺に「星璇」が1つ付与される(上限は通常3枚・後述する特定の状況でのみ7枚)。
発射直後は直線軌道で飛ぶが、中距離より近い位置で発射すると途中から自動で敵を追尾し、命ノ星座を1凸する事で命中時に範囲ダメージが発生するようになる。
とは言え単発の威力は低めで、考え無しにこれだけ撃っていても主力にはなり得ない。
重撃では巨大な宝石を発射するが、その際付与されている「星璇」全てが追撃弾として同時に発射され、通常攻撃より倍率が高いこちらをメイン火力として使う事になる。
加えてキャラ突破Lv1(Lv20~40)で天賦「物換星移」が開封されると「星璇を付けて重撃を撃った時のスタミナ消費が0になる」ため、通常攻撃で星璇を溜めていき、折りを見て重撃でリリースして全弾ぶつける立ち回りが基本となる。
- 元素スキル「璇璣屏」
「諦めなさい」
前方に屏風状の防御壁である「璇璣屏」を出現させ、凝光の最大HP依存の耐久値を持ち、敵から放たれた飛び道具攻撃を防ぐ。
ただしごく一部(アビスの魔術師・炎の地面に火を走らせる技など)は貫通する他、格闘攻撃および移動する敵自体は一切妨げない。
味方に対しては一切の制約を与えないため気付きにくいが、重量はあるらしく重さに反応する仕掛けを起動できる。
また、キャラ突破Lv4(Lv60~70)で天賦「備えあれば憂いなし」が開封されると、璇璣屏に触れた味方キャラの岩元素ダメージを+12%(10秒持続)出来るようになるため、岩元素チームサポーターとしての運用も可能になる。
岩元素攻撃での結晶化と併用できるとはいえ、防御用とするには過信できない。むしろ出現時に威力の高い岩元素ダメージの範囲攻撃を放つ上、後述の通り元素爆発時に自壊と引き換えに大量の追撃弾を生成するため、防御以上に攻撃面の要となる。
そして攻めの姿勢を維持する鎧とするには、結晶化との併用で十分に機能する。壁向こうで引きこもるのではなく、壁をぶつけて宝石もぶつける制圧前進の姿勢で使うのが肝要である。
なお、璇璣屏は同時に一つのみしか展開できないため、新たな璇璣屏を出現させると、既に展開されているものは壊れる。
クールタイムは12秒とそれなりにあるが、命ノ星座2凸後は破壊された瞬間にクールタイムがリセットされるようになるため、攻撃使用と展開維持を並行することができるようになり運用が非常に安定する。
- 元素爆発「天権宝玉」
「その命、頂いたわ」
周囲に敵を追尾する宝石を多数生成・発射し、大量の岩元素ダメージを与える。
基本的には千金擲の強化・拡大版であり、宝石はそれぞれ自動で敵を狙う。しかし重撃にも当てはまることだが、その場に一体しかいないなら全弾が集中するため、対集団戦では一網打尽、対ボス戦では一撃必殺と役割が変わる。
また発動時に展開中の璇璣屏があると、璇璣屏を破壊してさらに宝石を発射して追撃する。破壊力が目に見えて変わるため、璇璣屏展開⇒天権宝玉とつなげるのがセオリーとなる。
- 天賦「奇石宝物録」
ミニマップ上に付近にある鉱脈(鉱石系素材)の位置が表示される探索天賦。
一般的な鉱石は探索派遣で回収でき、さらに各国の鍛冶屋で鉱脈の場所を一部聞き出せるようになっているものの、ドラゴンスパインや層岩巨淵などの固有鉱物を目視以外で探し出せるのはこの能力だけである。
また、鍛造武器の作成に固有鉱石が必要になる稲妻・フォンテーヌ・ナタにおいては彼女がいるかどうかだけで探索効率が雲泥の差となる。特に萃凝晶が山ほど埋蔵されている割に(仕様上の問題で)鍛冶屋が絶対に鉱脈を教えてくれないフォンテーヌの水中採掘においては絶大な有用性を発揮するだろう。
命ノ星座
第一重「散る星の破片」 |
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通常攻撃の命中時に範囲ダメージを発生させる。 |
第二重「璇璣、崑崙を鎮める」 |
璇璣屏が破壊された(した)際に元素スキルのクールタイムをリセットする(クールタイム6秒)。 |
第三重「森羅星列の囲い」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「神機妙道の陣組み」 |
璇璣屏の近くにいるキャラの全元素耐性+10%。 |
第五重「瓊屏と千扇の守り」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「燦々たる七星」 |
元素爆発の発動時、星璇を7枚ストックする。 |
前述の通り、2凸までしているかどうかで出せる火力が全然違う。1凸で通常攻撃の、2凸で元素スキルと元素爆発の火力がほぼ倍加する上、入手手段もそこまで限定されている訳ではないため、こつこつガチャやイベントで星座を重ね、2凸を待ってから使い始めても遅くはない。
装備・編成について
岩元素使いの大半は防御力の高さが戦闘力に直結する能力構成をしているが、凝光にはそれが全く無い。岩元素使いのセオリーに惑わされず、攻撃力や岩元素ダメージを盛っていくのが火力上昇への最適解となる。
- 武器
武器は★5なら「四風原典」。会心率も上げられ、元素ダメージも上がるので相性が良い。★5「浮世の錠」は見た目では合っているが、真価を発揮するのはシールド発動が必須なので推奨しにくい。シールドを張る(元素共鳴の相方として鍾離やノエルがおすすめ)、ゴローの元素爆発の効果で結晶を吸い寄せるシールドを生成するなどすれば別だが。
★4は会心ダメージと3種類のバフのうち1種類がランダムで掛かる「流浪楽章」(凝光の場合は元素熟知がハズレ。結晶シールドは堅くなるが)や会心率を上げる「匣中日月」(武器スキルがやや使いにくい)、元素爆発後に味方のHPと元素エネルギーを回復する「金珀・試作」でサブヒーラーにするのもアリ(Ver3.3現在では純粋な岩元素ヒーラーが居ないので岩パーティには有り難い)。
- 聖遺物
一番のオススメはフォンテーヌで追加される「残響の森で囁かれる夜話」4セット。2セット効果の時点で攻撃力+18%の効果を受けられる上に、4セットで元素スキル発動後10秒間岩元素ダメージが+20%される(さらに結晶反応のシールド展開中は実質的な強化量が+50%になる)効果は、結晶反応用の元素供給こそ必要になるものの、元素スキルを頻繁に展開しつつ岩元素の弾丸をぶつける彼女の戦闘スタイルにジャストフィットする。
また、「来歆の余響」シリーズの聖遺物セット効果(長くなるので割愛)の「この効果は通常攻撃でダメージを与えた0.05秒後にクリアされる」という条件が比較的に緩い。というのも彼女の通常攻撃は2発目がおよそ0.05秒後に命中するのでダメージが上がった状態での通常攻撃が当たる確率がやや高い。ただし、あくまで確率なので2発の攻撃にダメージアップの効果が乗らない時もある。無論、通常攻撃のダメージのみが強化されるので与えるダメージそのものは「悠久」2セット+攻撃力アップ2セット(「剣闘士のフィナーレ」シリーズなど)の方が高くなるが、誤差はあまり無い(そもそも彼女はメインアタッカーでは無い)。凝光を雑魚戦での対多数相手にも使いたいのであれば悪くない選択肢である。
コスチューム
- 紗の幽蘭(しゃのゆうらん)
Ver2.4での海灯祭(2回目)で実装された異国風のパーティードレス。同時期に実装された刻晴の霓裾の舞と同様に露出度は高めだが上品な仕上がりとなっている。
海灯祭でのイベント報酬として入手可能。イベントを逃した場合でも有料コンテンツにはなるがショップで入手可能。
余談
- 彼女のレアリティは★4である。ストーリー上大きな見せ場があり、設定上でも璃月の実質的なトップ(両面においてモンドにおけるジンのような立ち位置)である筈なのだが……。あるいは、璃月の旧体制崩壊における大きな転機となった人物が★5であることが、第一章のストーリーを鑑みても意味のあることであるのかもしれない。
- 前述の通り璃月七星「天権」の役目は法の管理。岩王帝君が書いた最初の法律を基に、時代の経過で古くなった法の再解釈や補充を行っている。彼女の仕事の効率は歴代「天権」の中でもトップクラスで、次々と法の抜け穴を塞ぎあるべき法律の姿を作るさまは「璃月の裁縫師」の二つ名で呼ばれるほど。だがそれだけに、彼女の効率・成果主義を良く思わない人間や法のグレーゾーンを使って儲けを得ようとしている人間の反感は常々買う羽目になっているらしい。
- 昔は裸足で揺光の浜から南埠頭まで歩いて商いを行い、自慢の「群玉閣」も今の姿にするまでに相当な労力と財力を注ぎ続けてきたという努力の人でもある。契約を是とし冷徹な判断も苦渋の決断もポーカーフェイスで下す今の姿はこれらの過去の積み重ねから作られたものかもしれない。またデートイベントの描写から母子家庭であった模様で、苦労をかけて育ててくれた母を楽にさせたい一心で商いをはじめた事が語られている(母の現在については語られていない)。
- プレイアブルキャラでは特に北斗との関係が深い。義理人情のために平気で法を破る北斗は統治者としては頭痛の種だが、明け透けに嫌味をぶつけ合いながらもお互いを気遣い、璃月の危機を前にすれば肩を並べて戦える程度には気のおけない関係であることが(主に期間限定イベントで)描かれている。
- なお、イベントやストーリーでの描写を見るに、凝光から北斗へ頼み事をする際は罰金の軽減などの司法取引をちらつかせて用件を呑ませている可能性が非常に高い(正当な報酬も支払われていると明言されてはいるが)。
- 実は彼女の神の目は元の持ち主を亡くし力を失った神の目の抜け殻が彼女に共鳴したもの。元々は金持ち向けに競売する用途で仕入れて皮算用していたところ自分に反応してしまったもので、「開封済みは売り物にならない」と激怒していた。
- 食べ物に特にこだわりはないらしく、食事は普段「鶏と豚骨を弱火で煮込んだ出汁を柔らかい白菜の芯にかける」というシンプルな料理で済ませているそう。この特徴、そして2021年の公式誕生日イラストで描かれた料理から好きな食べ物は開水白菜と思われる。
- 逆に高級料理はあまり好まない。理由はその分を現金として欲しいと思ってしまうため。
- なお、開水白菜とは四川料理の一つ。彼女の言葉とは裏腹に、透明なスープを作る為に灰汁を取りながら長時間煮込む必要があったりと非常に手間がかかる料理だったりする。
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~~この先、魔神任務およびデートイベントのネタバレ注意~~
ストーリーにおいて(ネタバレ注意)
- 魔神任務第一章(メインストーリー璃月編)
璃月が舞台となる魔神任務・第一章では主要人物の一人として登場。
第一幕から何度か姿を見せていたが、本格的な登場は第三幕からで、居城である群玉閣も第三幕でお披露目された。
異邦人である旅人にも礼儀正しく、パイモンの図々しい言動を前にしても嫌がる素振り一つ見せないなど、温厚で柔らかな物腰で応対していく。
しかしそこは七星の大物にして、千変万化の姿を持つ凝光のこと。璃月の統治者らしく、国内で不穏な動きを見せるファデュイの動向を独自に調査しその対策を練っていた。
主人公の素性も出会う前から既に把握済みであり、彼/彼女を利用すべく、事態解決に向けて動かざるを得ない状況に先制で陥れる等、璃月の商人らしいしたたかさを見せている。
そして第三幕終盤、黄金屋の襲撃を旅人によって阻止されたタルタリヤの手で渦の魔神オセルの封印が解かれた際は仙人達と協力し、群玉閣に巨大弩砲「帰終機」を設置し浮遊要塞に変え、璃月港に侵攻しようとするオセルと、それを確実にするために群玉閣の戦力を削ごうとするファデュイの手の者を洋上で迎え撃った。
旅人たちの協力と仙人の加護でファデュイを退ける事には成功したものの、凝光は現状の残存戦力ではオセルの足止めは不可能と判断。群玉閣をオセルめがけて落とし封印の要とする決断を下し、再封印を成し遂げた。
その後ピンばあやの仲介こそあったものの、「自らがモラの次に大切にしているカードを切った」事を材料として仙人たちを交渉のテーブルにつかせ、璃月の人の意思を代表して伝える事に成功。送仙儀式の完遂によって「神との契約」の時代を終わらせ「璃月と人との契約」の時代の幕を開けさせた。
- 魔神任務間章
第一章からしばらく経った頃、凝光は群玉閣の再建に着手する事と、その要となる希少な建材を用意できた者にはどんな質問にも答えるというお触れを出した。
"粉雪"の一欠片でさえ商機となる「天権」の知恵を直接借りられる機会だと商人たちは沸き立ち、こぞって建材探しに向かっていった。
建材は最終的に旅人と申鶴、雲菫によって集められたが、凝光が群玉閣の再建を急ぐのには理由があった。
北斗によってもたらされたオセルの妻"渦の余威"跋掣の目撃情報。群玉閣に恨みを持つであろう彼女を釣り上げる囮として、そして璃月港に被害を及ぼさず撃退するための防衛の要として、群玉閣は再び璃月の洋上を舞う必要があったのだ。
そして、群玉閣を使った自身の元素操作と、刻晴の指揮する孤雲閣と北斗の指揮する死兆星号からの量産型の「帰終機」による一斉射撃と、申鶴の仙術による防衛と追撃の結果、跋掣の撃退に成功。陰ながらこれを見守っていた留雲借風真君から「及第点」の手腕と評価されるが、いざとなればまた群玉閣を落とすだけ、と言い放ってみせた。
今や群玉閣は凝光だけのものではない。璃月の民の不動の意志の象徴として、営みの灯が消えぬ璃月を見下ろしている。
- デートイベント
Ver2.4(2022/1/5)にデートイベントが追加された。成り行きから彼女の一日秘書となり、仕事や休みをプロデュースしていく。
辿っていくルートによって、商人や為政者としての辣腕、苦労の多かった過去、七星の肩書きを脱ぎ去って零す一人の人間としての心など、彼女の様々な一面を見られるだろう。