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浮世の錠

うきよのじょう

オープンワールドRPG「原神」に登場する武器のひとつ(メイン画像の煙緋が左手に持っているもの)。
目次 [非表示]

ある遠い昔の記憶が秘められている石の錠。窮まりない変化の中からその力が伺える。


概要編集

オープンワールドRPG『原神』に2021年11月11日Ver.1.1タルタリヤ実装と同時に武器ガチャにてピックアップになった、帰終鍾離へ贈ったとされる法器。


性能編集

メインステータス攻撃力608(最大強化Lv.90時)
サブステータス攻撃力49.6%(最大強化Lv.90時)
固有能力「金璋君臨」シールド強化20%(完凸時最大40%)。攻撃が命中した8秒間、攻撃力+4%(完凸時最大8%)。この効果は最大5重まで、0.3秒毎に1回のみ発動可能。また、シールド状態の時、攻撃力アップの効果量が2倍になる。

と、実は何から何まで破天の槍と全く同じ性能をしている。のだが、これと言ったモチーフキャラクターが存在しないが為に「誰に持たせるべきなのかわからない」と言う事案が発生している。

一応、命ノ星座の効果で自前でシールドを張れる煙緋や、岩元素攻撃で結晶反応が頻繁に発生する凝光、紙装甲すぎてシールドとの併用が前提となる放浪者などはこの武器の能力を引き出し切れるが、最適解であるかはまた別問題である(つまり「もっといいものはある」)。


ちなみにだが、破天の槍を始めとしたこの手の武器は武器効果が全て「金璋君臨」になっており、これらは統括して「シールド武器シリーズ」と呼称されている。


見た目編集

強化前(Lv.40時点まで)は全体が白色に光り、中心に何やら小難しそうな入り組んだものが嵌め込まれたおしゃれな見た目の武器。

強化後(Lv.41~)は全体が金色に光り輝き、中心の何やら小難しそうな入り組んだものは何も変わらず、ただただ金色に光り輝くだけの武器……

と言うとダサく感じてしまうが、見た目だけでいうのならそんなに悪い見た目ではない。どちらかと言うとかっこいい。


ストーリー編集

「これが盟約の印であり、私からあなたへの挑戦状でもある」

「わたしの全ての知恵を、この石錠に閉じ込めた」


彼は初めて少女を見た時の事を思い出した。ぶかぶかな着物を着て、印を持った彼女は、わざとらしい位に真面目な顔をしていた。

本当に愚かだ。まだ正式な契約を結んでいないと言うのに。


彼はまた、昔、琉璃百合の咲き乱れる野原で、二人が初めて出会った情景を思い出した。

それと、琉璃百合の中で、彼女と最後に交わした言葉も。


「あの小さな者達は、塵のようにちっぽけで軟弱だ」

「ちっぽけだから、いつ自分達が天災や事故で死ぬのか、いつも怯えている」

「怯えているから、もっと賢くなろうと、いつも努力している。私には分かる」

「だから、あなたの力には遠く及ばないけど、私達は技術と知恵を使えばいいと思うの」

「同時にあなたの力と私の頭脳があれば……この街は素晴らしい場所になるはずよ」

彼女は寂しそうに笑うと、ゆっくりと細かい塵と化した。


「やっぱり、あなたとは共に歩めそうにないわ。錠前の事は、忘れて」

「これが盟約の印であり、私からあなたへの挑戦状でもある」

「わたしの全ての知恵を、この石錠に閉じ込めた」

「もし、これを解く事が出来るのなら——」


何年経っても、彼にはそれを解く事が出来なかったし、その言葉の続きも知らなかった。

月日が流れるにつれ、野生の琉璃百合もほとんど姿を消していった。


余談編集

  • この武器にはモチーフキャラクターがおらず、かつモチーフ★5武器のない唯一の限定★5法器キャラであるクレーには「四風原典」があてがわれている。そのためVer3.0以降の環境では武器限定祈願にピックアップされる可能性は消滅しており、入手機会は集録祈願に限定されるとみられる。
  • 概要で「帰終が鍾離へ贈ったとされる法器。」と書いてあるが、これは武器ストーリーに「これが盟約の印……」とあり、璃月の民らしく契約を重んじる鍾離に相応しいものだからである。
  • また、この武器以外にも帰終と琉璃百合を関連付けるテキストは数多く存在し、彼女と鍾離が共同統治していた帰離集には琉璃百合が咲き乱れていたとされる。故にこの解釈が妥当であると考えられる。
    • それを贈った帰終はもう既にこの世にはおらず、この世を去る前に「全て忘れて」と言い残したが、鍾離は忘れ切ることができずにいる。
  • 鍾離の待機モーションで周りに浮く小さな岩や、元素爆発『天星』で落とす隕石と酷似しているが、やはりこの武器は鍾離に関係がかなり深いものと考えられる。前述のことも考えると納得もいくものではあるが。
  • なお中心に嵌められた“小難しそうな入り組んだもの”は帰終が鍾離に仕掛けた“挑戦状”であり、並大抵の者では解くことは不可能なパズルのようなものである。
  • “小難しそうな入り組んだもの”の元ネタは魯班鎖という寄木細工で作られた中国の玩具と思われる。組み合わせられた各部品を決まった順に動かして分解する事を目指す


関連タグ編集

原神 鍾離

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