正直で真面目な蒲公英騎士、モンド西風騎士団の代理団長。
概要
オープンワールドRPG『原神』の登場キャラクター。
名前 | ジン・グンヒルド(英:Jean/中:琴) |
---|---|
レアリティ | ★5 |
国/所属 | モンド/西風騎士団 |
種族 | 人間 |
使用武器 | 片手剣 |
神の目(元素属性) | 風 |
誕生日 | 3月14日 |
命ノ星座 | 仔獅子座 |
オリジナル料理 | 眠気覚ましピザ(キノコピザ) |
CV | 斎藤千和 |
「モンドを守る。」
──グンヒルド家家訓
人物
遠征に出た大団長の留守を預かる、西風(セピュロス)騎士団の代理団長。
当代の"獅牙騎士"および"蒲公英(ダンディライオン)騎士"の称号を受け継ぐ者であり、最初にその名を名乗った初代騎士団長・英雄ヴァネッサを目標とし、日夜職務に励んでいる。
モンドと民を守る騎士たらんとする行動力も高潔な意志も本物だが、その真面目な態度故か、他に任せて良いはずの面倒事が舞い込み、彼女自身も進んでそれを引き受けてしまうという難儀な性分である。
その有り様はおおむね好意的に受け止められており、アルベドに至っては「大団長より頼もしい」と評価しているが、一方でクレーやスクロースからは「真面目すぎて怖い」と思われており、騎士団とは犬猿の仲ながらも個人としては敬意を払い合う仲のディルックは「その責任感が彼女本来の役割を分からなくさせている」と心配の言葉を漏らしている。
事実、伝説任務では過労で倒れてしまっている。
能力と戦術
リリース時から実装済み。恒常祈願(ガチャ)「奔走世間」で、あるいはキャラクター限定祈願でピックアップキャラが来なかった場合(いわゆる「すり抜け」時)に入手可能な★5キャラの初期5人のうちのひとり。
いつでも入手機会がある代わりに平時に狙って引く事は事実上不可能で、意識して獲りに行きたいなら不定期開催の集録祈願を使うか、ver5.0以降に年に一度開催される周年配布イベントでお迎えするのが現実的。
元素爆発で展開されるエリアの効果を軸に立ち回るヒーラー兼サポーター。
しかしそれだけではなく、扱いやすい通常攻撃と足止め効果のある重撃、そして風で敵を吸い込み吹き飛ばす元素スキルでメインアタッカーとしての役割も果たす、もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな筆頭株。特に複数の役割を持ったキャラが重宝されるエンドコンテンツの「深境螺旋」では大活躍を見せる。
また高身長であるためダッシュでの移動距離も長く、風元素キャラをもう一人加えることによって元素共鳴「スタミナ消費-15%、移動速度+10%、スキルのクールタイム-5%」が発動し彼女の移動能力アップに一役買ってくれる。さらに楓原万葉や鹿野院平蔵は天賦に「チーム内の自身のキャラクター全員がダッシュに消費するスタミナ-20%」(同じ効果を持つ固有天賦との重ね掛け不可)を持っているため移動の持続力がアップするのでパーティ枠の節約にもなる。
欠点はその強さのほとんどを戦況操作に依存しているため風でも武器でも確率でしか飛ばせない重量級の敵相手には戦法の大半が通用しない事と、風元素使いであるため自分一人では敵の弱点元素を狙えない事。普段は無双の強さを誇るがここぞと言う時は仲間の協力を必要とする、彼女の立場をそのまま体現したようなキャラ性能となっている。
天賦
- 通常攻撃・西風剣術
最大5段。後の段になるほどダメージ倍率が高くなるが特に4段目以降は攻撃速度が若干遅くなる。
また、キャラ突破段階1(Lv20~40)で天賦「追い風が吹く」が開封され、通常攻撃命中時、50%の確率でパーティ全員のHPを攻撃力の15%分回復出来るようになる。常時発動ではあるが、他のヒーラーキャラの元素スキルに比べれば発動確率も回復量も心もとないため過信は禁物。ヒーラー運用を心がけるなら通常攻撃を3段で止めて繰り返すのが有効。
重撃(長押し攻撃)は切り上げを放つ。軽い敵はもちろん、ヒルチャール暴徒やヒルチャール王者、ビシャップに獣域ハウンドといった、スキルであまり大きく吹き飛ばない敵でも打ち上げる事ができる。打ち上げられた敵は風がまとわり付きゆっくり落下するため、他キャラの吹き飛ばし攻撃よりも長い間無防備な状態に出来る。ただし、遺跡守衛などの超重量級エネミー相手にはできない。
- 元素スキル「風圧剣」
「いざ…勝負!」
剣先に小型の嵐を起こし、敵を後方にノックバックさせつつ風元素ダメージを与える。長押ししている間はスタミナを消費しながら敵を吸い込む。
これだけなら主人公(風)の類似スキルだが、命ノ星座を1段階突破(1凸)すると「1秒以上の長押し時、吸い込み速度&威力アップ」が開封され、ジンに向かって敵が落ちていくと形容されるほどの吸引力を得る。
また、吹き飛ばしの飛距離はかなりのものな上、敵をホールドしたまま飛ばす方向を正確にコントロールできるのが強みで、水際に陣取っている敵を水中に落として溺死させるのに最適なスキルでもある(伝説任務でも、このスキルでヒルチャールを奈落に落とすことが推奨されている)。
- 元素爆発「蒲公英の風」
「風よ…私に応えるのだ!」
パーティ全員のHPを回復(ジンの攻撃力で計算)+周囲の敵に風元素ダメージとノックバックを与え、蒲公英エリアと呼ばれる元素エリアを展開する。
・エリア内キャラのHPを継続回復させる
・エリア内キャラに継続的に風元素を付着させる
・エリアを出入りする敵に風元素ダメージを与える
・エリア内の敵の風元素耐性-40%(要・命ノ星座4凸)
・エリア内で3回攻撃を受けるor展開後10秒経過するまでエリア内での被ダメージ-35%(要・命ノ星座6凸)
……と、エリアの恩恵は驚異的。だがこの力を完全に引き出すにはジンの命ノ星座を最後まで成長、すなわち★5の彼女を合計7回引き当てる茨の道を歩む事を強いられる。もしどこかで完凸したジンを見たらそれはその世界の旅人の血と汗と涙の結晶である。
必要元素エネルギーは80とかなり重いが、キャラ突破段階4(Lv60~70)で天賦「風の導くままに」が開封されると、発動と同時に元素エネルギーが20%(16)回復するため、実質「60族」とほぼ変わらない使用感で運用できる。
- 天賦「導きの風」
探索天賦。回復類料理を完璧調理した時、12%の確率で料理を2倍獲得する。
ジンはオリジナル料理が回復系のキノコピザであるため、オリジナル料理と獲得量アップの効果を同時に得られる。
命ノ星座
第一重「剣脊に流れる暴風」 |
---|
元素スキルで1秒以上の長押し時、吸い込み速度アップ&ダメージ+40%。 |
第二重「人々を守る盾」 |
元素粒子orオーブ獲得から15秒間、チームメンバー全員の移動速度と攻撃速度+15%。 |
第三重「西風が吹く時」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「蒲公英の国土」 |
元素爆発エリア内の敵の風元素耐性-40%。 |
第五重「しばしの烈風」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「民を眷顧する獅子の牙」 |
元素爆発エリア内で3回攻撃を受けるor展開後10秒経過するまでエリア内での被ダメージ-35%。 |
ヒーラー・アタッカーとしては無凸で完成しており、ほぼ全てがサポーターとしての能力向上となる。中でも2凸は条件も緩く火力向上に大きく寄与するため、ジンは2凸からが本領発揮と言われている。4凸後はファルザンと並ぶ風元素チーム特化型サポーターの候補に出来るだろう。
装備・編成について
ジンの運用次第で装備は変わるため、後述に無い装備でも生かせる可能性がある。
おすすめ武器は高い攻撃力と物理ダメージが上がる★5「風鷹剣」。元素スキルおよび爆発以外の攻撃では火力が不足気味になるので、物理アップによってメインアタッカーとして運用するなら最有力候補になる。また、武器を強化していくと刃の色が淡い緑になっていくのでジンの色合いにも合っている。限定祈願(ガチャ)★5「磐岩結緑」は武器攻撃力こそ★5片手剣で最低だが、HP上限アップ+HP上限に応じて攻撃力が上がる。最大HPが多いジン(実は鍾離に匹敵する最大HP持ち)にとっては有り難い武器だ。会心率も大幅に上がるので、過剰にならないように会心ダメージ等を上げよう。
それ以外なら高い攻撃力に加えチャージ効率が上がる★5「天空の刃」が良い。
★4は武器攻撃力が同レアリティでは最低だが高いチャージ効率+会心攻撃で元素粒子が生成される「西風剣」、高い攻撃力とある程度のチャージ効率+一定確率で元素スキルがリセットされる「祭礼の剣」など。チュートリアル動画および伝説任務では巨大な樹の前で剣を突き立てているが、剣の柄の意匠から「西風剣」と推測できる(ゲーム内図鑑の装備図鑑から確認可能)ことから、彼女のモチーフ武器と思われる(代理とはいえ団長の武器が騎士団で一般的に使われる武器というのもどうかと思うが)。
おすすめ聖遺物は2セットで風元素ダメージアップ、4セットで拡散反応ダメージ+拡散された元素の敵の耐性が下がる「翠緑の影」。ジンを育てる上で真っ先に候補に上がる。
それ以外には元素爆発後に短時間だけ味方の攻撃力が上がる「旧貴族のしつけ」。
2セットずつでもそれなりの戦力になるが、極めるなら4セットが良い。
オプションは砂(時計)は攻撃力、杯は風元素、冠は会心率か会心ダメージ、サブヒーラーとしてなら治癒効果上昇も候補に挙がる。
チャージ効率は160%あれば充分なのでサブステータスで確保しよう。
コスチューム
Ver1.6の期間限定イベント「真夏!島?大冒険!」では主人公やバーバラと共にクレーに同行(引率?)してイベント限定マップ「金リンゴ群島」での大冒険に巻き込まれていく(その間の騎士団はガイアに頼んだとのこと)。
イベント開始と同時に新コスチューム(イラスト右)の有料配信が開始された(イベント中は割引価格)。
中国の規制が厳しいからかお約束の水着ではなくあくまで夏服。しかし、それでもファンからはかなりの好評な可愛いらしいデザインとなっている。
バーバラの新コスとは違い、リアルマネーさえあれば即入手できる。
なお、イベントの第一幕「軍艦?大砲!発射せよ!」では、海上に拠点を築いているヒルチャールを倒していくのだが、上記の通り元素スキルで敵を簡単に海に落とせるジンは攻略に最適なキャラとなっている。
2022年1月27日に実装されたデフォルトのマイナーチェンジ版コスチューム。中国などの性的なコンテンツに対する規制の厳しい地域に対応するための追加(変更)とみられ、該当地域ではデフォルトと差し替えられ、その他の地域ではデフォルトと共存し、任意で切り替えができるようになっている。
なお、今後彼女が登場するイベントシーンではこの服がデフォルトになるとのこと。
デフォルト衣装と比較すると首元までしっかりと服で閉じられ、胸が強調されなくなっている。その他腕や襟が際立つように細部の色が変更されており、全体的により騎士然としたデザインになっている。
ただし一見目立たないが脇と背中は相変わらず全開であり、激しく動きケープが捲れると素肌があらわになる。
余談
- 漫画版「セレベンツ」にも登場する。
- 完璧な騎士としてあろうとする彼女の弛まぬ努力はもはや病気のレベルで、刻晴や甘雨に並ぶ本作屈指のワーカホリック。
- 適度な息抜きは必要だと語って取る昼休みはたったの数分、普段の激務を考えれば来て当然の眠気ですら騎士の職務の邪魔者であると認識し、眠気覚ましを調達しようかと考えるほど。
- 自由を守るための規範であれ、と常に自らを律しているストレスは相当のものらしく、一ヶ月分と割り振ったはずのコーヒーを気がついたら月初めのうちに飲んでしまっていた、なんてことも茶飯事であるらしい。そんな彼女のオリジナル料理の眠気覚ましピザは彼女のスタミナの源ではないかと囁かれているが、色々な意味で健康が危ぶまれる。
- 好きな食べ物はモンド城の酒場「キャッツテール」で供されるピザだが、多忙故に店に行くこともままならず、長いこと食べていないという。
- 実は幼少の頃に両親が離婚しており、ジンは母方の実家で歴史ある騎士の家系であるグンヒルド家に残ったが、父について行った生き別れの妹がいる。
- 父親は元冒険者で現在は「払暁の枢機卿」の二つ名で呼ばれる西風教会の総監サイモン・ペッチ。彼はゲーム内では西風騎士団の大遠征に帯同していることが語られるのみだが、ゲームの前日談にあたるホームページの公式漫画「セレベンツ」には登場している。
- 母親はモンドの三大名家の一つで、「赤楊騎士」の二つ名を持つフレデリカ・グンヒルド。ジンは母親から「モンドを守る」という家訓のために騎士として必要なあらゆる事を教え込まれ、その結果子供時代から現在に至るまで、一人の人間としての幸せを犠牲にしてまで騎士としての鍛錬を重ねた事にも後悔を抱かず、あらゆる辛さを背負ってでも「正しさ」を貫く事が第一と信じて生きてきた。ある種、ジンの騎士としての高潔さと人間としての歪さの原点は母にあるといえる。
- 妹とは現在でも内心家族として互いに思い合っているものの、当人のコンプレックスや長年離れて暮らしていたことによる戸惑い、さらにはジンの側も自分の身を案じてくれる彼女の心配よりも職務を優先して動いてしまう不器用な気真面目さが災いして、少し気不味い状態になっている(これについてはジン自身も、彼女の思いを袖にしてしまったことへの罪悪感を自嘲混じりに語っている)。
- 前述の通りジンの能力には味方の体力を回復するヒーラーとしての役割が含まれるため、典型的なヒーラー特化性能である妹とは役割が被るという意味で絶望的に相性が悪いという、2人の関係性を考えると何とも皮肉な状況となっている。
- とってもお尻がキレイ(キャストインタビューより)。ただし、上記の別コスでは腰飾りでよく見えない。
- 実はリリース当初からVer4.4で閑雲が実装されるまで唯一の★5の風元素女性キャラであった。
- Ver4.0から追加された「地方伝説」(マップ上にマークが出ない実質的な裏ボス)のうち、人形のエネミーに強力な特効が刺さることで攻略難易度を大きく下げた。その方法はまさかの落下ダメージ。ゲームの仕様上、「落下したときの高さ」、「対象のHP量」で落下ダメージは決まるため、スキルで持ち上げたあと、高所から落とすだけで100万近くのダメージを出して敵が溶けるというゲームの仕様という穴を突いた攻略方法が編み出された。ただし、大型エネミーや、浮遊する元素生物にはこの戦法は効かないので注意。
関連イラスト
関連タグ
ジン(原神) ……表記ゆれ。こちらのタグの使用の方が多い。