古き一族出身の「波花騎士」、同時に西風騎士団の遊撃小隊隊長でもある。旧貴族の末裔でありながら、敵対関係にある西風騎士団に入団した理由は、未だ謎に包まれている。
プロフィール
名前 | エウルア・ローレンス(英:Eula/中:优菈) |
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レアリティ | ★5 |
国/所属 | モンド/西風騎士団 |
種族 | 人間 |
使用武器 | 両手剣 |
神の目(元素属性) | 氷 |
誕生日 | 10月25日 |
命ノ星座 | 波沫座 |
オリジナル料理 | 荒波パイ(ムーンパイ) |
CV | 佐藤利奈 |
「君はエウルア・ローレンスにも会ったことがあるのか?オレが知ってるのは、あの一族の人間が性悪で関わらない方がいいということだけ。ああ、君とこんなことを話していると、またモンドの思い出がよみがえってくる…いいなぁ。」
~エウルアについて…トーマ
人物
古き一族出身の「波花騎士」、同時に西風騎士団の遊撃小隊隊長でもある。剣術・知略・胆力の全てに優れ、大団長からも「蒲公英騎士」ジン・グンヒルドに匹敵すると評価されている。常に小隊を率いて魔物やアビス教団を倒して回っており、モンド城に戻ってくることは滅多に無い。
その身にはかつてモンドを暴政と恐怖で染め上げ、騎士団の祖である英雄ヴァネッサに倒されたという旧貴族「ローレンス家」の血が流れている。ローレンス家はグンヒルド家、ラグヴィンド家と並ぶモンドの名家であり、没落後も千年間復讐の炎を燃やし続けているが「旋風を巻き起こす」には至らず今日まで続いているという。
旧貴族を憎むモンドの人々もまたその名を表舞台で見るだけで古傷を抉られる思いを抱き、一族に連なるエウルアも騎士団に入るまではモンド城下の店舗がモノを売ってくれないなどの憂き目に遭ってきた。
そのような立場でありながら彼女が選んだのは一族の敵であるはずの騎士の道。民衆からは騎士団の汚点、一族からは裏切り者と蔑まれながらも彼女は隊長格まで昇格し、城内で向けられる様々な疑いのまなざしに対して、自分の目的は全て復讐のため、自分はいずれ騎士団を裏切る者だと包み隠さず主張した。
人々はその振る舞いに恐れ、一時は騎士団内部を探る「スパイ」だと思い込んでいた。
だがジンは彼女に悪印象を持ったことなど一度もなく友好的に接し、市井の噂に対しても「人々は本当の波花騎士を理解していない」と断じ、彼女が騎士団に入ったという事実こそが復讐の炎を千年燻ぶらせるローレンス家に致命傷を与えたとも語る。また、アンバーも友達と明言した上で「冗談に慣れればいい人」と評している。
過去に窮地に陥っていた煙緋を助けたことがあり、その縁で今でも交流を続けている。
煙緋曰く、騎士団の決まりを熟知しつつも逆手に取って問題を解決する彼女とは通じ合うところがあって気の許せる仲になったが、あの気さくさは真似できないとの事。
口では常々復讐だ恨みだと空気のように吐き出し、罪人であることを事あるごとに強調する彼女。だが実際は貴族としても騎士としても過去の因縁に囚われることなく行動し、時に自ら泥を被りいわれなき恨みを買う事すら受け入れて、自らの信じる過去の精算と正しさを貫く道を進む覚悟を持ち合わせている。周囲の悪意にひねくれて偽悪的に振る舞う生き方しか知らないが、その心根は心優しく真っ直ぐな騎士らしい騎士である。
遊撃隊の仕事について「ルールが少なくて、私にぴったり!」と語っていることから、根はさっぱりとした女性なのかもしれない。
彼女の剣術は『西風剣術 祭礼の舞』と呼ばれるローレンス家に伝わる剣術であり、大剣を支柱にして舞う事により、遠心力により女性でも腕力を使わず多彩かつ変則的な剣撃を与えるというものである。
能力と戦術
2021/5/18~6/8の限定祈願(ピックアップガチャ)「波折りの刹那」で追加。集録祈願の実装後は基本的にそちらからの排出となる(原神では限定キャラの「恒常落ち」は行われない)。
大剣を力強く振る原神屈指の物理アタッカー。物理型のキャラが現在も殆どいない事情込みだが、同カテゴリの中では未だ最強格に位置する。
ダメージ量も動きも重い両手剣使いの中では比較的珍しい素早いモーションと、攻撃の手を止めない事が元素スキルと元素爆発の超火力に直結する性能を持つ、手数と爆発力を併せ持った性能が特徴。
天賦
- 通常攻撃『西風剣術・旧貴族』
最大5段。3段目と5段目は2連撃となっており、両手剣キャラとしては異色の手数重視の性能となっている。
ちなみに、3段目以降で攻撃を止めると追加モーションが見られる。3段目で止めると足で剣を軽く蹴り上げ、梃子の原理で剣を回転させる。4段目で止めると剣を支柱にしたポールダンスのように体を反転させて、やや赤面しつつセクシーなポーズを決める。5段目では剣を振り下ろしたあと片手で髪をなびかせる。
一連の流れるような攻撃は、ローレンス家に代々伝わる「祭礼の舞」を剣舞にアレンジしたものらしい。
- 元素スキル『氷潮の渦』
「喚きなさい!」
・単押し時:
両手剣を素早く振り、氷元素ダメージを与える。また、ヒット時に「冷酷な心」を1つ獲得する。「冷酷な心」は2つまでストックでき、ストック時は防御力と中断耐性が上がる。
クールタイムが4秒と全キャラ最短レベルで短く攻撃モーションも軽いため、長押し発動への繋ぎの他にも氷元素付与の手段としても扱いやすい。
・長押し時:
両手剣を大きく振り、氷元素ダメージを与える。この際に「冷酷な心」を全消費し、周囲な敵の物理耐性と氷元素耐性を下げつつ、「氷渦の剣」を形成し氷元素ダメージの追撃を発生させる。こちらのクールタイムは10秒を要する。
- 天賦『氷の残剣』
キャラ突破段階1(Lv20~40)で開放。スキル長押しで「冷酷な心」を一度に2つ消費した場合、即座に爆発する「光臨の剣の欠片」を創造する。爆発は後述の「光臨の剣」の基礎ダメージ50%分の物理ダメージを与える。
- 元素爆発『氷浪の光剣』
「氷浪のように唸れ!」
力強く大剣を振り周囲の敵に氷元素ダメージを与えつつ、自身に付き従う「光臨の剣」を創造する。
「光臨の剣」の継続時間は7秒で、その間はエウルアの中断耐性がアップし、継続時間終了時に炸裂して周囲に物理ダメージを与える。
また、継続時間中にエウルアによる攻撃を敵にヒットさせるとエネルギーが蓄積されていき、炸裂時のダメージが上昇する。エネルギーは1回のヒットにつき1溜まり、最大で30まで蓄積が可能。
その威力は凄まじく、最大近くまで蓄積した「光臨の剣」の爆発を超電導の元素反応などで物理耐性を下げた敵にぶつけると、何と7桁ダメージを叩き出すことも可能(もちろんエウルア自身の攻撃天賦、命ノ星座の突破や聖遺物・武器の強化が必須ではあるが)。
なお、「光臨の剣」はエウルアがキャラ交代や戦闘不能でフィールドから退場すると継続時間の残りに関係なく炸裂する。また、必要なエネルギー量は80と非常に重く、本人は高いエネルギー回転率を持っていない点には注意。
- 天賦『戦意の表れ』
キャラ突破段階4(Lv60~70)で開放。元素爆発を発動した場合、元素スキルのクールタイムがリセットされ同時に「冷酷な心」を1つ獲得する。星座による「冷酷な心」強化の解放具合によって評価が分かれる天賦である。
- 天賦『貴族の省察』
天賦育成素材を合成した際、確率で完成品を2倍(1つ多く)獲得する非戦闘系天賦。似た効果を持つ行秋と比べると利率はわずかに高い。天賦育成素材は要求量の多さの割に秘境での入手量は渋めなので、キャラ育成の際に重宝する事だろう。
命ノ星座
第一重「潮の幻像」 |
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元素スキルの「冷酷な心」を消費すると自身の物理ダメージ+30%(継続時間6秒、複数消費で18秒まで延長可) |
第二重「波花の淑女」 |
元素スキル長押し時のクールタイムが一回押しと同様にまで短縮される(10秒→4秒) |
第三重「ローレンスの血統」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「劣等感との戦い」 |
HP50%未満の敵への「光臨の剣」のダメージ+25% |
第五重「騎士の素質」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「高貴なる者の義務」 |
「光臨の剣」生成と同時にエネルギーが5層チャージされ、さらに攻撃命中によるチャージの際、50%の確率でさらに1層エネルギーを獲得する。 |
装備・編成について
元素爆発の追撃こそエウルア最大の火力だが、チャンスは一発だけなので会心率は多めに盛りたい。諸々の補正込みで100%を維持するのが理想だが、攻撃力や会心ダメージを犠牲にしては本末転倒なので適当な妥協点を模索すべきだろう。
- 武器
おすすめ武器は★5両手剣で最高の武器攻撃力とある程度の物理ダメージアップがされるモチーフ武器「松韻の響く頃」。エウルアの実装および復刻時に同時に復刻されるので余裕があるなら引いておきたい。
他には恒常★5武器から、高い武器攻撃力とチャージ効率を上げる「天空の傲」、攻撃力のバフのみに極限まで特化した「狼の末路」など。
★4なら会心率と与えるダメージが上がる紀行武器の「螭龍の剣」、高い武器攻撃力とチャージ効率のある鍛造武器「桂木斬長正」や同じく鍛造武器「森林のレガリア」、★4最高の武器攻撃力と物理ダメージアップ効果のある鍛造武器「雪葬の星銀」が良い。
ちなみに「雪葬の星銀」はドラゴンスパイン全土を駆け回ってようやく手に入る凄まじい入手難易度である割に、完全に性能を引き出せるのがエウルアしかいないという★4モチーフ武器と言える立ち位置にある(同じ物理アタッカーであるレザー・辛炎・フレミネはそれぞれ自身が軸とする元素反応で武器性能を引き出す氷付着状態を自ら潰してしまう)。
「松韻の響く頃」がフル強化されるとお役御免となり、その後は適任者不在で完全に産廃と化す代物だが、武器祈願(ガチャ)はキャラ祈願以上の沼なので無課金・微課金の旅人なら真っ先に装備すべきありがたい武器と言える。
- 聖遺物
おすすめ聖遺物は物理攻撃力にバフが掛かる「蒼白の炎」、氷元素ダメージアップと敵の氷元素付着で会心率が上がる「氷風を彷徨う勇士」。
もしくは「蒼白の炎」と「気染めの騎士道」の2セットずつで物理+50%にするのもアリ。
砂(時計)は攻撃力、杯は物理バフ、冠は会心率。
- 編成
エウルアをメインで使いたいなら雷と水の元素散布能力に優れたキャラを編成する「凍結超電導」。残り1枠はそこまでの編成で欠けている役割を担えるキャラにしたい。
総合火力を狙うなら水・雷・草のサブアタッカーを据え、エウルアは追撃の起動役に徹する「超開花ドライバー」。超開花の大火力を倒れにくさに定評のあるエウルアで絶え間なく起こしつつ、元素スキルで超伝導を発生させ自己火力の強化も図れる。
難点は役割を担えるキャラの都合上、火力と耐久(回復)力と元素エネルギー供給力の並立が困難であり装備選定に一切の妥協が許されなくなる事と、エウルア自身の火力は主役にはなれない事。
余談
- 涼しくなること全般が好き。キンキンに冷えたドリンクを飲んだり、渓谷の峠で風にあたったり、時にはドラゴンスパインの湖に飛び込むことさえあるという。
- アンバーとはエウルアが騎士団に入る前からの友人。偵察騎士であったアンバーの祖父に弟子入りしたことがきっかけ。
- 公式から公開されたエピソード動画の後半では、酒場で同席した相手にほろ酔い状態で愚痴を言ったり可愛らしいくしゃみをしたりと、初見のクールな印象からは想像できないギャップに大勢の旅人が悩殺されたとかされてないとか。もう一方の紹介動画では華麗なダンスを披露しており、赤面するアンバーにシンクロした夢女子(夢男子)が量産されたとかされてないとか。
- 彼女以外のローレンス家の人々は、上記の悪評通り落ちぶれながらもいまだに特権階級としてモンドを支配することを諦めておらず、モンドの民衆に対しても選民思想を露わにした高圧的な態度を取っており、伝説任務ではファデュイと手を組み復権を画策する伯父・シューベルトをエウルア自ら逮捕したほど。
- そのためモンドの人々からの嫌悪は未だ現在進行形のものとして根深く、エウルアが西風騎士団に入った時も大勢の民衆が反対の抗議をしに来たが、彼女を受け入れる事を決めていたファルカ大団長はそれらを突っぱねた。
- エウルア自身そんなこともあって一族に半ば愛想をつかしており、今後の影響如何では自分で実家に引導を渡して違う姓を名乗ろうかと考えているほど。
- ローレンス家の家紋は揺るぎない力を意味する「堅氷」。一方でエウルアはより柔軟で自由な立場に憧れ「波花」を名乗り、堅氷の怨を断つために戦っている。
- 上記の通り「復讐」が口癖の露悪的人物であるが、実際に彼女から「復讐」された人物は少ない。ナレーター曰く「恨み」は彼女への迫害を止める魔法の言葉だという。
- というのも旧貴族時代の圧政の当事者たちはとうに亡くなっており、ローレンス家への迫害はほぼ盲目的なものであった。主体性の無い迫害を思い留まらせる威嚇の言葉として「恨み」は彼女が無意識に構える自己防衛の盾であるらしい。
- ローレンス家側も選民思想に浸ることで孤独意識から身を守るという負のスパイラルに陥っている節があり、エウルアもその現状については同情するなど、なんだかんだで身内のことは心配している。
- Ver.3.8「涼夏!楽園?大秘境!」では、従兄弟のレッシグがヴェルーリヤ・ミラージュまでの旅路の末「何の理にもならない妄執を内外に押し付けているだけ」と自覚・改心し、Ver.4.5「巧みなる錬金経営」では、彼女の性格や周囲からの扱いが前より幾分柔らかくなっている事を指摘されるなど、少しずつ変わるきっかけは芽吹き始めている。
- 貴族の娘として英才教育を受けており、剣術や舞踊など様々な技能に精通している。特に料理は旧貴族秘伝のレシピであるミートパイが絶品と小隊の部下たちから評判。
- 旧貴族時代以前のローレンス家は「祭礼の弓」を持つ「開拓者」の一族であり、モンドの筆頭と呼ばれる名家であった。前述の通りエウルアの剣術は祭礼の舞をアレンジした剣舞であるが、元は弓手の家系だったのかもしれない。
- Ver2.3~3.8の間の約19ヶ月という復刻待ち期間は(Ver4.0直前時点で)全キャラ最長(2位は胡桃の約15ヶ月)。更新情報が出て復刻待ちが伸びることが確定するたびに旅人から「この恨み覚えておくわ」と呪詛が飛ぶのが半ばお約束と化していた。
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ミカ・シュミット ……自身の右腕的な立ち位置の測量士の少年。