よく本売り場で見かける少年。手には剣を、胸の中には義侠心を。
「大人しそうに見えるが、本当は…本当は厄介者なんだ。」
── 長年の被害者、重雲はそう語った。
プロフィール
オープンワールドRPG『原神』の登場キャラクター。
名前 | 行秋(日:ゆくあき/英:Xingqiu/中:行秋) |
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レアリティ | ★4 |
国/所属 | 璃月/飛雲商会 |
種族 | 人間 |
使用武器 | 片手剣 |
神の目(元素属性) | 水 |
誕生日 | 10月9日 |
命ノ星座 | 錦織座 |
オリジナル料理 | 江湖百味(水晶蝦) |
CV | 皆川純子 |
行秋かい?彼の書いた小説は面白いよ。ただ、稲妻の「八重堂」がいつも他の作者とコラボしてほしいと言ってくるんだ、そうすれば印税の収入も多くなるってさ。フン、ボクは別にお金に困ってないのに。
~行秋について…アルベド
概要
璃月港の大商会・飛雲商会の次男坊。礼儀正しく穏やかな読書家。
かつて隆盛を誇ったが衰退した武侠の一門「古華派」の門弟でもあり、流派の再興に協力しつつ、彼自身もここで習得した剣術を振るう。
類まれなる商才を持つが商売そのものにはほとんど興味が無く、自分の興味の赴くままに璃月中を放浪している。しかも元来の商才のなせる技か、行く先々での行動の結果として商会に利益をもたらすため、周囲も強く止める事が出来ないようだ。
そんな文武両道の天才を地で行く彼にも、重大な欠点が一つある。彼からの手紙を受け取った者は、その欠点をおのずと察するだろう。
ストーリーなどでも冷静で落ちついた振る舞いを見せる行秋だが、ニンジンが嫌いという子供らしい一面がある。彼のオリジナル料理は勝手にニンジンを抜いて作ったレシピになっている。
プレイアブルキャラの中では特に重雲との交流が深い。彼の精神的に未熟な部分をカバーするなど任務遂行のコンビとしては優秀だが、彼が体質上自重している熱い料理の食レポを滔々と聞かせたり、香菱の失敗料理のスケープゴートにしようとしたりなど、事ある毎に彼をおもちゃにして楽しんでいるフシが有る。
能力と戦術
リリース当初から実装済みの★4キャラで、主に恒常祈願(ガチャ)「奔走世間」で獲得可能。
元素爆発を軸とし、仲間との交代で技の威力や継戦能力を高める元素攻撃補助タイプのサブアタッカー・サポーター。
リリース当初はベネット共々攻撃性能の低さからハズレキャラ扱いされていたが、元素反応やサポートの重要さが研究されるにつれてその評価は180度覆り、ほとんどのキャラの元素火力を増幅させる万能サポーターとしての地位を確立した。
特に元素反応で爆発的に火力が増大する炎元素アタッカー、凍結により長時間拘束出来る氷元素キャラとの相性は最高で、元素爆発を撃って交代すれば効果時間中は一方的に敵を蹂躙できる。
恒常祈願(および限定祈願でのすり抜け)で入手可能な水元素キャラはver4.4現在でもあまり多くない(★4では他にバーバラとキャンディス、★5ではモナのみ)という点も相まって、多くの旅人から重宝されている。
天賦
- 通常攻撃・古華剣法
最大5段。3段目と5段目は2ヒットし、さらに5段目は打ち上げ→ふっ飛ばし属性を持つ。
ダメージ倍率も攻撃範囲も主力たり得ないが、独自のモーションを使って敵を封殺出来る。
- 元素スキル『古華剣・画雨籠山』
「雨、描き難し」
前方狭範囲に水元素ダメージを与え、同時に自身に3本(命ノ星座1凸で+1本)の「雨すだれの剣」を付与する。
「雨すだれの剣」は敵からの攻撃によって1本ずつ破壊されるが、展開中は「ダメージ減少」「中断耐性アップ」「一定間隔で接触している敵に湿潤状態付与」「破壊or効果時間終了時、1本につき行秋の最大HPの6%分のHP回復(要・キャラ突破段階1(Lv20~40)「水生みの要訣」)」の効果を得る。
クールタイムが21秒と極めて長い欠点を持つが、その分ダメージ倍率は他の単発型元素スキルと比べて頭一つ抜けており、また「雨すだれの剣」の防御効果もかなり高く、後述する天賦「虚実の筆」と水元素ダメージの杯を合わせればこれだけでダメージが4割以上止まる(天賦レベル8時)。
湿潤状態の付与とシールドと重ねて運用できるという利点を活かし、展開後に近接元素アタッカー(刻晴、ディルック、胡桃など)と交代して元素反応を狙っていくのが主な使い方。
唯一にして最大の欠点となるクールタイムの長さはリセット効果を持つ☆4片手剣「祭礼の剣」で消していこう。元素チャージ効率も大きく上昇するため、後述の元素爆発の回転率の大幅な向上も見込める。
- 元素爆発『古華剣・栽雨留虹』
「詩よ錦となれ!」
「雨すだれの剣」を展開しつつ、しばらくの間、通常攻撃に水元素の追撃「剣雨攻撃」を付ける。
行秋最大の強みとなる元素爆発。
剣雨攻撃の追撃効果はキャラ交代しても残留するため、水を基点とした元素反応を誘発させると強烈なダメージソースになる上、追撃は必ずトリガーとなる通常攻撃から一瞬遅れてヒットするため、元素熟知を意識した元素反応の組み立てもやりやすい。
また、元素爆発で展開される「雨すだれの剣」は効果終了まで破壊されなくなるため、元素爆発中の出場中のキャラの耐久力を、展開中ずっと強化出来る。
- 固有天賦「靈光突如」
天賦育成素材(書物)を錬金で合成した際、25%の確率で使った素材が戻ってくる非戦闘系天賦。
入手するには天然樹脂(いわゆる「ソシャゲのスタミナ」)と引き換えになりがちな育成素材を節約できる、ありがたいと同時に本の虫である彼らしくもある天賦である。
- 固有天賦「虚実の筆」
キャラ突破段階4(Lv60~70)で開封。行秋の水ダメージ+20%。全ての天賦の中で最も表記が短いが、その分効果はわかりやすく強力で長々と書けばよいというものではないと感じられる。ダメージだけでなく、雨すだれの剣の防御効果を高められる攻防一体の天賦。なお初期のバージョンでは「行秋の水ダメージgが20%上昇する。」という謎の誤表記があった。
命ノ星座
第一重「すだれの残香」 |
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雨すだれの剣の本数+1 |
第二重「青空の虹」 |
元素爆発の効果時間+3秒。剣雨攻撃を受けた敵の水耐性-15%。継続時間4秒。 |
第三重「詩の錦」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「孤舟斬蛟」 |
元素爆発継続中、元素スキルの与えるダメージ+50%。 |
第五重「雨深閉門」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「万文ここにあり」 |
元素爆発の剣雨攻撃が二回発動する度に次の剣雨攻撃が大幅に強化され、命中すると行秋の元素エネルギーを3回復。 |
どの星座も極めて強力な効果が並ぶため、可能な限り凸を進めたい。
1凸と2凸はサポート性能向上に貢献する。特に2凸はモナやタルタリヤ等の水元素アタッカーの火力を引き出す事が出来るようになるため、サポーターとしての幅がさらに広がる。
一方4凸と6凸は行秋本人の攻撃性能を上げる追加能力になる。その効果は絶大で、短い出場時間で火力を叩き出す行秋の一般的な運用方法とも噛み合う。
特に6凸時は手数が増えるため元素付着性能が上昇するだけでなく、元素チャージが早くなり、元素爆発の回転率が上昇するため世界が変わるとまで称されている。
装備・編成について
- 武器
おすすめ装備は上記の通り★4「祭礼の剣」。一定確率でスキルのクールタイムがリセットされ、元素チャージ効率が上がる。
武器攻撃力がLv.90で454と低いが元素スキルおよび元素爆発主体で戦うため関係ない。
ただし精錬ランク(凸レベル)が低いとリセットの確率が低いため最低でもランク3(2凸)、可能ならランク5(完凸)を目指したいが、競争率も高いため無理は禁物。
しかし完凸+後記の「絶縁」セットで爆発の回転率が上がるため「祭礼の剣」以外も選択肢に入ってくる。
その場合★5は高い攻撃力とチャージ効率が得られる「天空の刃」、攻撃力こそ低めだが高い会心率+HP上限アップ+上限HPに応じて攻撃力を上げられる「磐岩結緑」。特に「磐岩」によるHP上昇は固有天賦「水生みの要訣」のHP回復量上昇に繋がる。
★4なら高いチャージ効率を得られる「西風剣」や元素スキル発動後にチャージ効率を上げるフォンテーヌの釣り報酬武器「サーンドルの渡し守」、回復を受けると攻撃力が上がる「海淵のフィナーレ」、チャージ効率が190%前後なら会心率が上がる紀行武器「狼牙」が良い。
★3は会心ダメージ+HP90%以上で会心率が上がる「黎明の神剣」、チャージ系の武器で祭礼も西風も無い時には「飛天御剣」を装備させるのもアリ。
おすすめ聖遺物は元素爆発後に短時間だけパーティ全員の火力を上げる「旧貴族のしつけ」4セットかチャージ効率を上げつつチャージ効率に応じて元素爆発の火力を上げる「絶縁の旗印」4セット。
チャージ系の武器なら元素爆発の火力をさらに上げることが出来る。
厳選が厳しいなら水元素の攻撃力を上げる「沈淪」2セットに「絶縁」・「旧貴族」・「剣闘士」のいずれか2セットで。
オプションは砂(時計)はチャージ効率、杯は水ダメージ、冠は会心率か会心ダメージ。
サブステータスはチャージ効率を最優先、それから会心率ダメ、攻撃力%、後は好みで。
チャージ効率は200%(祭礼もしくは完凸でも190%)は欲しい。
「天空の刃」(Lv90で55.1%)、「西風剣」か「祭礼の剣」(共に61.3%)、「絶縁」(2セット効果で20%)、砂(★5Lv90で51.8%)なので(元々持っているチャージ効率100%と合わせて)「天空」で226.9%、「西風」・「祭礼」で233.1%確保できる。
ただし雷電将軍がいるなら砂は攻撃力でも良い。
コスチューム
- 竹身雨化
ver4.4の期間限定イベント「春立つ風を梳かす彩鳶」の報酬として追加。同イベント終了後はショップで有料コンテンツとして購入可能になる。
飛雲商会が用意した礼服。竹の装飾が随所に施された、フォンテーヌの様式と璃月のモチーフを融合させた一着。彼の体にぴったり合うように作られているがそれなりに収納も確保されており、そこに小説を仕舞える点が一番のお気に入りだとか。
なお、この服を見た旅人達はフリーナと並んでも違和感がないどころか彼女が男装したらこんな服になるであろうデザインに、行秋の驚異的なサポート能力とあわせて「やっぱり水神じゃねーか」と口を揃えたという。
余談
- 小説の執筆も行っているが出版社には酷評され、同人版を本屋に置いてみたが住民には見向きもされずかなり凹んだ経験があるらしい。しかしその小説は本人にもあずかり知らない所で稲妻に持ち込まれ稲妻の出版界にセンセーションを巻き起こしたという。だが鎖国令のせいで行秋本人にはその情報ははっきりと届いてはいない。
- いつも本を読み耽っている姿を見た父親から鍛錬のためと古華派に入門させられたが、彼が古華派の落ちぶれた現状を目の当たりにし行ったいくつもの助言は、古華派が近い将来にかつての隆盛を取り戻せる足掛かりになるほどのものだという。
- 特に行秋が書いた口訣は師範代も涙を流したほどだったが、内容はともかく文字が見るに堪えない代物であったため「封印」という形で本山である王山庁に奉納されている。旅人も世界任務で王山庁を訪れる事ができるが、いくつかの蔵書に「解読困難な」注釈を見つけることが出来るかもしれない。
- 時には阿旭をはじめとする飛雲商会の従僕達を手足の如く操り、困っている人を助ける姿はまさに義侠人である。結果として飛雲商会に利益と人徳をもたらすことから飛雲商会内でも幹部もしくは役職に就いてくれればとの声があるが、彼自身は家業に興味が無く、自由気ままに各地を放浪し、本を読んだり娯楽小説さえ書ければ他には何も要らないと思っている。
- 重雲には普段悪戯を仕掛けたりしているが、これも互いの信頼あってこそである。
- 普段は「飛雲商会の次男坊」として大人しい彼だが、重雲の前では本性を表している。ちなみに重雲は明らかなイタズラには気づいているが、天然さ故に妖魔関連など口から出まかせには気づいていない。むしろ「行秋以外誰を信じればいい?」とまで言っている。
- もちろんただ悪戯を仕掛けるだけではなく、親しい友人としても接している。重雲が詐欺にあった際は金銭を取り返したり、怪我をした時は自宅でプロの治療を勧めるなど、優しさを見せる一面もある(このきっかけは行秋の小さなイタズラだが…)
- 海灯祭や月逐い祭など、祭りの時は基本的に一緒にいる。
- 性能面では、やや扱いずらい重雲の元素スキルを活かせるキャラクターとして相性がいい。重雲のフィールド内では近接物理攻撃が氷元素となるため、元素スキル/爆発共に水元素付着がしやすい行秋と組めば連続して凍結反応を起こせる。
- 胡桃とは互いにいたずら好きで詩の創作が趣味といった共通点がある。彼女のやり方については公正な視点で評価を下しており、噂を鵜呑みにして彼女を敬遠している人々に苦言を呈している。創作仲間としても仲がよく、時に重雲まで審査員として呼びつつ詩を吟じあっているという。
- 戦闘における相性も非常に良い。彼女の重撃による火力を蒸発で強化し続ける事が出来る上に、ダメージ軽減による事故死の防止、中断耐性の上昇による火力維持、背水を邪魔しない程度の回復…などといった胡桃の性能の尽くが行秋の元素爆発と噛み合っている。
- 性能面においてはベネット同様リリース当初はハズレ扱いされていたが元素反応やサポートの重要性が判明するにつれて重要キャラに躍り出たという経緯があり、Ver4.3(2024年初頭)現在でも高い需要を誇る。純粋な火力こそ夜蘭やフリーナに劣るものの、防御面(特に中断耐性)と水付着を同時に行えることが未だ唯一無二の強みとして評価されている。
関連イラスト
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友好関係
幼馴染。友人であり、行秋と重雲はよく万民堂で食事をする事がある。海灯祭では彼らと共にムービーに映っていた。
性能面でも非常に噛み合っており、⭐︎4であり入手も比較的簡単なナショナルパーティとして組まれる。
彼女とも飛雲商会を通さない個人的な友好がある模様。重雲同様に揶揄われることがあるらしい。
阿旭
飛雲商会の従僕であり、行秋の付き人。飛雲商会の仕事もしつつ行秋の命にも応えている。行秋の字が読める。
小説の挿絵を担当する絵師。実際に会ったことはないが互いを尊敬している。
Var2.6の光華容彩祭では稲妻で初めて会い友人となった。
Ver2.6の限定イベント「華やぐ紫苑の庭」にて稲妻に上陸した際に旅人を介して懇意になる。
おそらく同年代組。辛炎に対しては「静かに読書が出来ない」といった理由からやや敬遠している模様。
なお、胡桃と刻晴からは「行秋坊ちゃま」と呼ばれている。
飛雲商会の次男として面識がある。彼女らが知るのはあくまで外面だが、頭の良さなどは評価されている。