概要
序段を含めて244段から成る。序段には「徒然なるままに」書いたと述べる。
兼好自身が歌人、古典学者、能書家などであったことを反映して内容は多岐にわたるが、彼が仁和寺がある地に居を構えたためか、仁和寺に関する説話が多い。
枕草子がブログ、源氏物語がラノベならば、徒然草はTwitter。この喩えは語弊があるかもしれないが、現代社会に通ずるエッセンスが徒然草には凝縮されているといえよう。
主な説話
- 12段『真実の友』⋯気の合わぬ友とは世間話がせいぜい。
- 38段⋯富も名誉も智も不要。全て煩悩の発達したものだ。
- 41段⋯賀茂競馬の話。人はいつ死ぬか分からない
- 50段⋯鬼になった女が都上りする噂を聞いた男たち
- 52段⋯岩清水八幡宮へ参拝に行く仁和寺の法師。
- 55段⋯家は夏向けに作れ。
- 73段⋯その道を知らぬ者は_これ程恐れないに違いない。
- 60段『白うるり』⋯僧の顔の揶揄。誰かみたいだなおや、誰か来たようだ。
- 85段⋯狂人の真似とて大路を走らば即ち狂人なり
- 137段⋯花は盛りに、月は隈なきのみを見るものかは。