緊急事態下において、スピードは生死を左右することをマーヴィカはよく理解している。そこで、早い段階から強力な機能を備えた乗り物を作りたいと考えていた。
その乗り物はスピードが速く、安定した構造を持たなければならない。どんな状況で走っても破損しないことが必須条件だった。
その乗り物は崖や水面、空中など、様々な地形を乗り越えられなければならない。肝心な時は直線を行くのが最も早いからだ。
その乗り物は強力な爆発力を備え、必要な時に武器としての役割を果たせる機能を持っていなければならない。何しろアビスが襲ってくる時、魔物に割く時間などないからだ。
炎元素力と相性がよく、呼べば来て、使えば消える。手を伸ばすだけで、自分の傍に現れる、そんな乗り物だ。
マーヴィカ「これが私の求める条件だ。できるだろう?シロネン。」
シロネン「は…?」
概要
オープンワールドRPG「原神」の登場人物、炎神マーヴィカの乗る燃素駆動式の深紅のバイク。
上記の性能を持つ移動手段を欲したマーヴィカが、「こだまの子」の当代一の職人・シロネンのもとに、アビスに汚染されていない龍時代の秘源装置など、想像もつかない出どころからの大量の設計図を持参して依頼したワンオフ機。
その開発は難航を極め、半ば押し切られる形で引き受けたシロネンは一度は首を縦に振ったことをすぐに後悔したという。3カ月かかってプロトタイプが完成した後も、マーヴィカは熱心にシロネンにフィードバックを投げ続け、そのたびにシロネンが渋々改良をし続けることで現在に至る。その回数、スピリットウェイに乗れるようになる時点まででも14回。
技術もそうだが素材もまた貴重なものを惜しげもなく使っており、完全に同じものを一から作るのは極めて困難。また、癖をマーヴィカの身体能力でねじ伏せることを前提としたとんでもない暴れ馬として設計されており、作ったシロネンもテスト走行に耐えられず、数度乗った後はマーヴィカに任せるほどだったという。
これも含む数々の無茶振りの末、シロネンはマーヴィカを敬うことをやめ厄介者と認識し、対面で無茶振りをされたなら殴り合いに発展する事もあるほどのある種対等な関係に至った模様。
性能
マーヴィカの元素スキル「名を称える刻」で「諸火武装:古名解放」を選択することで、マーヴィカが夜魂の加護状態に入りつつ双駆輪へ騎乗する。
「諸火武装」を「神名解放」に変更する、または夜魂の加護が終了すると双駆輪は退場する。
巡航速度の時点で通常ダッシュを上回る速度で移動可能。燃費を無視したダッシュであればさらに速い。
走行時は龍の頭を模したフィールドを前方に展開し、乗り手を保護すると同時に高速機動時に車体そのものを武器へと変える。衝突の衝撃だけでなく、炎神の剛腕でもって文字通り鈍器として叩きつけても運用に支障をきたす事はない。
また、マフラーにあたる場所にはジェットエンジンが取り付けられており、これを稼働させることで水上/空中/壁を駆け抜けることが可能。ただし駆け抜けれる時間はそれぞれ3.5秒/3.5秒/1.5秒の制約がある。完凸すると、この制限時間が倍となる。
ジェットエンジンは各地形移動ごとに独立しているため、水上移動→空中移動と連続させることはできる。
双駆輪騎乗中は通常攻撃各種が変化する。
通常攻撃は双駆輪に乗ったまま剣を振り回したり、後輪で踏みつぶしたりといったダイナミックなモーション。手数が重撃より多いため、主にバリア割りに使用される。
重撃はドリフトで円軌道を描きながら体当たりで攻撃する。倍率的にこちらがマーヴィカのメインウェポンとなる。攻撃範囲も広い。
落下攻撃は双駆輪を真下に向けて落下し、地面に激突する。因みにこの攻撃は自身が落下ダメージを受けないという特性がある。ただし落下攻撃の途中で夜魂値や燃素が尽きた場合はこの特性が失われ、普通に落下ダメージを受ける。
余談
完凸マーヴィカの双駆輪は、ジェットエンジン部分のエフェクトが派手になっている。
マルチプレイではこのエフェクトでマーヴィカが完凸か否かを判別することが可能。